まさに理想郷 《原鉄道模型博物館》

2015/09/22 - 2015/09/22

シルバーウィークも後半戦。
予定していた奥多摩への散策が、諸事情で急遽中止になってしまったので、代わりに原鉄道模型博物館にお邪魔しました。

エリア 横浜(神奈川)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 私鉄

横浜駅から「そごう」を抜けて、原鉄道模型博物館へやって来ました。

２階へ上がるエスカレーターは、期待が膨らむ瞬間です。

コクヨの元専務で世界的な鉄道模型収集・製作家の原信太郎さんのコレクションを展示している博物館です。

鉄道模型なので、コレクションが走る姿が見らるのもこの博物館の大きな特徴。

そして、開館当初は、禁止されていた写真撮影もＯＫとのことで、テンションが上がります。

原鉄道模型博物館 美術館・博物館

或る列車。

最近、ＪＲ九州がキハ４７を改造して運行していますが、もともとは前身の九州鉄道がアメリカのブリル社に製造依頼した豪華客車です。

ただ、九州鉄道の国有化等でほとんど活用されずに事業用車等に転用、廃車されてしまった悲運の列車でもあります。

展示品は、信太郎氏が子供の頃に田町の操車場で行ったスケッチを基に、後年製作されたそう。

また、スケッチ当時はすでに廃車体同然だったため、展望デッキの唐草模様など信太郎少年のオリジナル部分もあるそう。

信太郎氏の理想の豪華列車です。

こちらは、阪神3３１１形３１３。

金剛山電気鉄道２２号。

重厚感、たまんないですねぇ。
カッコ良すぎます。

日本統治下とはいえ、朝鮮半島まで遠征してたとは、信太郎氏の鉄道好きは若い頃から趣味の域を超えてます。

メディアでも散々取り上げられていた、信太郎氏最初の作品。

京急の赤は、このパシフィック電鉄の赤色がお手本って知ってました？

ＨＯと１６番のコレクション。

こちらも、ＨＯと１６番。

信太郎氏の工房を再現したコーナー。

さぁ、いよいよメインの１番ゲージのレイアウト。

信太郎氏の自宅にあるレイアウトは、シャングリラ鉄道と言うそうですが、ここもまさに理想郷です。

架線集電に、鉄のレール。

本物の鉄道をそのまま小さくした圧巻のレイアウトです。

走ってくる音もＮゲージと比べ物になりません。

ポイント通過もいい感じ。

中央奥には、ラウンドハウス。

出入庫する様子も見たいものです。

中央駅は、モデルがあるんでしょうか？

走っている車両は、全て信太郎氏の作品という訳ではないようです。

ＤＢ ＡＧ２１８

今でもドイツの非電化路線で活躍するディーゼル機関車です。

街並みも、車両に負けず素晴らしい。

ＤＢ ＢＲ０１

すれ違い～①。

すれ違い～②。

スイス国鉄のＣｅ６／８クロコダイル。

日本では、あまり実績のない大型凸型電気機関車です。

パンタグラフが、本物と同じ様に架線に追従し、伸縮してるんです。

凄すぎます。

ここのレイアウトも、朝から夕方へと、変化があります。

そして夜。それぞれ雰囲気があります。

青い電車は、大阪鉄道デイ１形 １。
今の近鉄南大阪線です。

奥は箱根登山。

東武の車も、ヨーロッパの風景に溶け込んで違和感ないのが、不思議です。

身延線の前身、富士身延鉄道の車も風景に馴染んでます。

ＤＢ Ｅ９１

ＤＢ ＢＲ９６

どこを撮っても画になります。

ＳＮＣＦ ２Ｄ２９１０１

１９５０年～１９８７年まで活躍したフランスの２Ｄ２９１００形電気機関車です。

ほんと飽きません。

鉄橋駆け抜ける２Ｄ２９１００。

ＤＢ Ｖ２００

１９５６年から量産された急行用ディーゼル機関車。

信太郎氏作の阪神３１１形３１４

展示されていたのは３１３番ですが、こちらは３１４番。

お山の周りをくるくる。

ニューヨークセントラル鉄道の大型機関車も、信太郎氏の作品。

クロコダイルと並走。

時間によって、走る車両が変わるので、見ていて飽きません。

我が家は、住宅と財布の事情で上から２番目のＮゲージですが、１番ゲージと比べるとその小ささが分かりますか。

横浜の風景の１６番ゲージもありますが、
１番ゲージの後ではおもちゃに見えてしまいます。

帰りは、新高島駅から帰宅。

模型もいいけど、本物もね。

新高島駅 駅