世界遺産・富岡製糸場で養蚕近代化を知る

2016/05/30 - 2016/05/30

運動会の振り替えで息子の小学校が月曜休みに。

せっかくの平日休みなので、休日は混んでそうな富岡製糸場に行ってみました。

エリア 富岡・甘楽(群馬)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

まずは高崎駅まで新幹線。

Ｅ７系の《あさま６０５号》に乗車します。

月曜日朝の下りとあってか、自由席はガラガラ。
大宮までは１割程度の乗車率でした。（大宮で少し増えて４割くらい）

東京駅 駅

高崎からは上信電鉄。

窓口で富岡製糸場の入場券付往復切符を購入します。（バラで買うより４００円ちょっとお得です。）

１０時５３分の下仁田行きは７０００形。

富岡製糸場の世界遺産登録に合わせて登場した上信電鉄の最新車両です。

高崎駅 駅

上信電鉄は高崎と下仁田を結ぶローカル私鉄ですが、元々の敷設目的は生糸等の輸送。富岡製糸場に行くなら乗らない訳には行きません。
また、車を定期的に自社発注している珍しい、いや、意欲的な中小私鉄でもあります。

学生や我々と同じ観光客でボックス席が程よく埋まって出発です。

いつもは新幹線から眺める烏川の鉄橋を渡って行きます。

元西武新１０１系の５００系と山名駅で交換。

ぐんまちゃんのラッピングが賑やかです。

山名駅 駅

車窓には金色の麦畑。

４０分で最寄り駅の上州富岡駅に到着。
沿線の主要駅なだけあって、ほとんどの人が下車しました。

上州富岡駅 駅

モダンな駅舎。ブルネル賞も受賞しているそうな。

※ブルネル賞↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%83%AB%E8%B3%9E

見学の前に腹ごしらえ。

市内中心部の大村支店さんでお蕎麦を頂きました。

手打ちの細めのお蕎麦がとても美味でした。（ヒレカツ丼とのランチセット＠１，０００-）

大村支店 グルメ・レストラン

富岡製糸場の周りはお店が豊富。

お土産屋さんに飲食店、車じゃなくても、喰いっぱぐれることはありません。

久しぶりの世界遺産。

１年半前の東照宮以来です。

富岡製糸場 名所・史跡

正面の東置繭所。西置繭所、繰糸所と合わせて国宝にも指定されています。

東置繭所の内部は、パネル、映像展示とお土産コーナーになっていました。

本物の蚕も展示されていました。

なんだろう。鉄道車両に見えないこともない。？。

保存状態は良いと言うものの、やはり修繕は必要そうです。
今は、西置繭所が工事中ですが、こちらも順番に修繕を行なうそう。ただ全部完了するのに、３０年、１００億円くらいかかるんだとか。

東置繭所と繰糸所の間。

雰囲気あります。

こちらが繰糸所。

繭から生糸を作る作業所です。

富岡製糸場 名所・史跡

入ってみましょう。

３０年ほど前の操業時のまま保存されている様。

トラス構造の高い天井で柱を無くして広い空間が造られています。

一部はシートがされておらず、よく観察できます。
如何にも機械といった感がいいですね。

当時のまま？

ブリュナ館は、設立指導者のフランス人、ポール・ブリュナの住居。

富岡製糸場 名所・史跡

建屋の裏側。ブリュナが去った後は、寄宿舎や夜間学校としても使用されたとそう。

女工館は先ほどのブリュナ館ともども重要文化財。

昭和６０年代まで工場として現役だったのに、建て替えや大きな改修も加えず使用していた片倉工業の先見の明に脱帽です。

富岡製糸場 名所・史跡

東置繭所の２階も見学。

富岡製糸場 名所・史跡

中庭側はベランダ風の造りになっています。

内部のこの広い空間に１年分の繭を保管していたんだそう。

世界遺産なんだと改めて感じます。

西置繭所は修復工事中。
でも２００円払うと修復工事の現場を一部見学出来るとの事で、ブラタモリの様にヘルメットを被って拝見させて頂きました。（撮影禁止なので写真はありません。）

富岡製糸場 名所・史跡

普段は非公開の鉄水溜も西置繭所の２００円で一緒に見学出来ます。

鉄製の貯水槽ですが、国内でも古い方だそう。

富岡製糸場 名所・史跡

中が見えます。

奥の建屋は操糸所です。

煙突は、昭和１０年代のもの。それでも十分古いのですが。

中庭から東置繭所の眺め。

見学箇所はさほど多くはありませんが、丁寧に見ていたら2時間半ほどかかりました。

帰りは元西武４０１系の１５０形。

上州富岡駅 駅

高崎からは高崎線で。

最後は、金太郎との競争でした。