招かれて中国④　Day4、5～上海そして帰国編（完結）

2015/08/12 - 2015/08/16

「招かれる旅」の４日目。大都市上海。招かれる旅もこの日から野良犬状態。サッカーも観戦予定です。高級ホテルにも予約したし、マッサージで身体をリラックスさせて、美味しいスイーツなんかをいただこうかと思っていました。

しかし、私の旅行歴で初の詐欺に合ってしまいます。巧妙すぎるも、悪いのは自分。情けなさに身を焼く思いでした。けっこう引きずる出来事でした。一人になった途端これだもんな。今までで辛い旅行記となりました。トホホ。

8/12　新千歳→成田→杭州
8/13　杭州→黄山（高速バス）
8/14　黄山→上海（寝台列車泊）
8/15　上海泊
8/16　上海→成田→新千歳

エリア 上海(中国)

• 旅行の満足度: 2.0
• 観光: 2.0
• ホテル: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩
• 航空会社: ANA

朝５時くらいに目が覚めました。トイレに行くも大をする気になれない感じです。予想よりは綺麗でしたけどね。

私のとこにいた４人は静かな人ばかりで救われました。隣の人は、早朝にどこかの駅で降りました。ずいぶんリラックスできました。

２階席はこんな感じです。１階で良かったと感じます。

昨晩のうちに、寝過ごさないようにか、係員にチケットとこんなカードを交換します。上海に近くなると、チケットを持ってきてくれます。朝はみんな思い思いに移動していましたが、混乱している様子はありませんでした。

中国人の友達には、朝にみんなカップラーメンを食べて匂いがすごいと聞いていましたが、それほどではありませんでした。おどかされていた足の臭いもありませんでした。完全からかわれていました。

10：40　定時に上海に着きました。意外と身体は軽いです。

上海駅はデカいです。ミスドやセブンイレブンも入っています。都会感に少し安心しました。

上海駅 駅

とりあえず、地下鉄駅（上海火車駅）に向かいます。ここで一日乗車券（18元）を購入。かわいくて旅の記念にもなります。

人民広場駅で降り、ここからタクシーでホテルに向かうことにしました。なぜここからタクシーを乗るかというと、あんまり近距離も悪いかと思い、地下鉄の乗り換えもないここにしたというわけです。

人民広場駅 駅

ホテルはレ･スイート･オリエント外灘上海。評判のいいファイブスターのホテルです。人民広場駅から16元で着きました。

11：25　ホテル到着。外観を撮るのをすっかり忘れていました。１階はレセプション的なものでチェックインは２階です。14時からチェックインなので荷物だけ預かってもらおうと思いましたが、部屋を用意してくれました。全く迷惑な感じがないところが五つ星です。

部屋は夜景を見渡すポイントではなかったものの、早くに部屋に入れたことで満足です。１時間くらい休憩しました。

13：30　10分ほど豫園駅まで歩き、ここからまた豫園に向かいます。

13：36　それっぽい街並みが出てきてテンションが上がります。

人が多すぎて身動きがとりづらい状態です。

有名な小龍包屋も当然激混みで並ぶ気もおきません。

豫園も入るのにすごく混んでいたので、諦めました。まあ、仕方ないので移動することにしました。

豫園 自然･景勝地

道を歩いていると、二人組の女性に声をかけられます。英語で「写真を撮ってくれないか」と。

そして、写真を撮った後に向こうからどこから来たか積極的に聞いてきます。そこで中国語でこたえたら案外盛り上がり、色んな話をしてきます。日本語を3ヶ月勉強したという女性が一人いて、色々話しかけてきます。

どこに向かっているかと聞かれ駅まで歩くというと、「私たちも方向一緒なので一緒に歩いていいか」と聞いてきます。

そう、彼女らが私を嵌めた２人なのです。

しかし、一緒に歩いてもいいよと言ったのは私なのです。ここがこの詐欺の巧妙な入口なのです。

５分くらい歩いている間に、連絡先とか交換してきます。中国版LINEであるwechatを交換しました。全く巧妙です。

別れ際に、「私は中国の古い文化に興味があって、茶道の体験をしたいのです、良かったら一緒に行きませんか」と誘われます。どうせ若い小娘のさそう店だから、そんな高いもんだと警戒もせず、チェックインが早くでき時間も空いていたので、付き合うことにしました。

その体験自体はちょっと見たら5千円くらいのものでした。日本語ができる女性は、ずっと筆談でいろいろ説明してくれます。安いプランを勧めてきたのも彼女でした。全く警戒していません。

最後にお土産の購入を勧められます。それがびっくりするほど高いのです。要らないっていうと、彼女が交渉して２個買うと１個付いてくるっていうのです。合計1200元ここで払ってしまいます。これが後で知ったのですが、豫園名物お茶詐欺です。いっちょあがりです。

店を出たあと、私は詐欺の確信はなかったのですが、悪態をつきまくります。自分の意思で買ったんですけどね。

ホテルの場所を聞かれ「高級なホテルですね」と言われても「お茶よりは安いよ」と口撃。ここで向こうが平謝りしてきます。「思ったより高くてすみません」でもお茶ってこんなもんですよと。「西湖ではそんなことなかったぞ」と言いながらも、地下鉄豫園駅まで一緒に歩きます。記念撮影をしましょうと言ってきたので、少し疑念が薄くなりました。

２人組の女は別方向に乗って行きます。

とりあえず、南京東路に行き、詐欺にあったかもしれないと、日本にいる中国人女性に連絡をしました。するとすぐ、「詐欺ですね」という返信が。しかも「おじいちゃんとかが引っかかるやつです」と。

情けなくなってきまして。しばし呆然。食欲もマッサージを受ける気分も一気に失せました。洋服を補充に街を歩いても身が入りません。

何が悲しいって、これまで良くしてくれた人たちは中国のことを良く思ってくれようと動いてくれました。金銭的に負担をかけまいと、気とお金を使ってくません。上海では口を揃えて気をつけろと言ってくれました。それが簡単に騙されたのです。

「普段は賢明なあなたが騙されるなんて信じられない。かわいい女の子だからかな」と中国人女性はチャットしてきました。言い訳ではないのですが、これまでの旅は人との交流だと実感してきました。それを逆手に取られたのです。可愛いかっていうと微妙なんですよ。ここがリアルだったんですけど。

しかし、お茶の店でセレモニーをするへそ出しの女性には鼻の下を伸ばしたことは認めます。可愛かったなぁ。

南京東路 散歩・街歩き

全然気を取り直せません。ただ街をぶらつきます。あの上海のシンボルが悲しく見えます。

なんと、例の詐欺女からチャットが来ます。どこにいますかと。私達は南京東路にいるからあなたもそのあたりに居ると言っていたのでっていう感じです。なんか奢らされると思い、全然違うところを返信しました。

すると、そこから40分後に地下鉄駅で思いっきり肩を叩かれます。あの女です。「どうしてここにいるのですか」と言ってきます。

私は「中国の友人に、あなたは騙されたと言われた」としっかり伝えました。「だから嘘をついたんだよ」ときっぱり。

すると涙目で訴えてきます。ごめんなさいと。ここまで来ると自分の非もあるんで、わかったわかったと一応納得したふりをして別れます。でも偶然にしても会うかな。怖かった。

19：30　地下鉄源深体育中心駅からすぐ、サッカー観戦の会場です。地下鉄駅からすぐなのですが、入場口の関係で少し歩かされます。

上海浦東源深体育中心体育場はけっこう立派なスタジアムです。もう少し座席に勾配があればすごくいいと思いました。しかし、すごく盛り上がっていません。

サッカー観戦の目的は、Jリーグがクラブレベルで中国に苦戦することが不思議だったのでその理由が見つけられればとの思いがありました。それがここでは見つからなそうな気がしてきました。

19：45　KICK　OFF

上海申鑫vs江蘇舜天　見た試合が悪かったのかもしれません。上海申鑫は断トツ最下位で江蘇の方もボトムハーフに位置していました。どうした上海申鑫。アウェイ側の方がサポーターが多いぞ。

前の方のいい席を取ってくれたのですが、後ろのファンが「オー！オー！」と何かある度に叫び、昔日本でもあったチアホーンみたいのを吹いていて、うるさすぎます。

後半は席を移動しました。

ハーフタイムに子供たちがパフォーマンスを見せてくれます。けっこう統制が取れていて、可愛かったです。

感想は、いい攻撃が見られるのですが、それは守備が緩いゆえっていうものです。外国人はいい動きをして違いを見せてくれるし、何人かはすごく上手い選手がいました。

けっきょくスコアは０-１で江蘇が勝ちました。

私は終了10分前に出ました。

21：47　タクシーで10分ほど飛ばし東方明珠塔に着きました。19元。タクシーは安いです。

このライトアップすごくいいですね。趣味が悪いくらいがちょうどいいのでしょう。

東方明珠電視塔 建造物

その後、摩天楼を横目に外灘に向かいます。

うわ、きれい！

素直にそう思いましたが、これがフラットな気持ちで見たかったとつくづく思いました。

するとまたあの女からチャットが。

今はどこにいますか。
この時間ならタクシーですね。
ホテル名を教えてください。中国名を教えるのでそれを運転手に渡してください。
そこからは50元もかからないので注意してください。

と、色々アドバイスしてくれました。うーん、何でしょうこの感覚。

22：10　急にスポットライトが消え始めます。店も閉まってきて、香港スイーツで有名な『許留山』もクローズでした。仕方なくスタバに入ります。ここで甘いドリンクとパンを買います。76元。

この時間、上海の地下鉄はクローズしていて、タクシー難民が溢れます。しかも乗車拒否が半端ありません。止まったかと思うと100元じゃないと言ってきます。いいから乗れというとメーターを倒さない始末。2回も走り出してから降りるハメになりました。本当怖いですよ。

23：37　ようやくちゃんとメーターで動くって言ったタクシーに乗れました。にもかかわらず、すぐに倒さないから怒鳴ってしまいましたが、それは動きの中で遅れただけで、申し訳ないことをしていまいました。自分が嫌なことをしてしまう上海ってやっぱり嫌いな街です。28元+2元をチップとして渡しました。

23：52　疲労困憊でホテルに到着。結果的に詐欺女のアドバイスのおかげで余分なお金をかけないでホテルに戻ることができました。感謝もしましたが、ホテルに戻りネットで「上海　お茶　詐欺」と検索すると出てくる出てくる。私が引っかかった手法が。やっぱりあの女、騙しやがったな。

でも、その後のコンタクトは何だったんでしょう。詐欺の意識は無く、高い店を斡旋したくらいに思っているのですかね。未だ謎です。あ、２週間経ったいまでもたまに連絡が来ます。

マックス バイ シュタイゲンベルガー 上海 オン ザ バンド ホテル

8：00　帰国当日。朝食をいただいたのですが、期待ほどではありませんでした。なんというか、日本人好みでないって感じですかね。

10：00　チェックアウト。上海で何かやったという気がしなかったので、どうせならホテルライフを満喫すれば良かったなと今更後悔しています。

10：08　ホテルに止まってあるタクシーに乗り込んで空港に向かいます。このドライバーが、なかなかの運転で、1時間くらいかかるところを37分で到着。しかもおまけもしてくれました。谢谢。197元-2元。

上海浦東国際空港 (PVG) 空港

11：10　帰りは元々ビジネスクラスだったので、並ぶことなくチェックイン。すぎにイミグレを通り、買い物をします。お土産は子供のいる家にしか買いませんでした。

11：30　お土産を買ったあと、一目散にラウンジへ。1時間くらい休める感じです。

上海浦東国際空港 中国国際航空ラウンジ (No.71ラウンジ) 空港ラウンジ

ホットミールは離陸後の楽しみがあるので、デザートと冷たい飲み物をいただきました。中国では、冷たい飲み物が欲しい時に無かったりする印象でした。

高級なマッサージを入口で勧められたのですが、マッサージチェアで我慢します。

NH920便　13:05東京(成田)　-　16：55杭州

13：15　機内に乗り込みます。バスに乗ってから乗り込みます。逆ビートルズ方式です。

ここで問題が。乗り込んですぐ、フライトポジションのまま仮眠をとること1時間。起きてみると地上のままです。そんなに寝てなかったのかなと思ったくらいです。周りを見ていみると、フライト前に出せないはずのテレビを見ています。

CAさんに聞いてみると、フライトが遅れいつになるかの目処が立たないとのこと。羽田からの乗り継ぎもあるので、少々不安になります。それよりも、教えてくれたらシートを倒して寝たのに。

待たされること3時間半以上。ようやく飛べることになりました。20時に成田に着くので、どう考えても20：40の羽田便に接続できません。この時点では仕事に支障をきたすことを覚悟しました。本当に上海とは相性が悪いと思っていました。

ようやく機内食。ラウンジにお腹に入れておいたので良かったですが、けっこうお腹がすいていました。ANAの機内食は本当に日本人の口に合います。やっぱり日系のビジネスクラスは格別ですね。長く待たされてもそんな苦じゃなかったですからね。

19：54　成田着。成田に着いてからCAさんから嬉しいお知らせが。幸いにも成田→新千歳が2時間遅れのために、乗れることになったのです。成田から羽田の分の交通費と労力を使わなくても良くなりました。結果的に超ラッキーでした。

写真に見える後ろ姿の係員が、Wi-Fiのレンタル機を返却してくれたりと、至れり尽せり。迷わず進むことができて、余裕で北海道までの機内に進むことができました。

20：30　成田→新千歳

22：17　新千歳着。荷物を引き取り、いつもの如く指定席で札幌駅へ。乗り換えて0時をまわった頃に発寒駅に着きました。MKタクシーをあらかじめ呼んでおいたので、すぐに家に着いたのですが片付けもそこそこで睡眠。正直、疲れを取るのに一週間かかりました。体の衰えを感じた旅行でもありました。

写真は子供用に買ったパンダの文房具です。