2015/06/22 - 2015/06/23
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Islanderさん
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JR唯一の定期急行列車、「はまなす号」に乗って北海道へ鉄路で往復。切符の行き先は増毛。美味いものを食べ、あちこち寄り道しながらの旅。梅雨がない爽やかな北海道のはずが、雨雲が旅の道連れとなり、天気だけは残念でした。
その4では旅の終着駅、増毛街歩きを中心に紹介します。
【旅程】
6/20(土) 福島駅→仙台駅→新青森駅→青森駅(青森市内で夕食など)→<車中泊>
6/21(日) →札幌駅→深川駅→留萌駅→羽幌→天売島(島内を自転車で一周)<天売島泊>
○6/22(月) 天売島→焼尻島(島内を徒歩で散策)→羽幌→留萌駅→増毛駅<増毛泊>
○6/23(火) (増毛の街を散策)増毛駅→深川駅→札幌駅(札幌市内で夕食など)→<車中泊>
6/24(水) 青森駅(朝市)→酸ヶ湯温泉(周辺散策・入浴)→青森駅→新青森駅→仙台駅→福島駅
交通費は北海道旅2015夏<その1>をご覧ください。
http://4travel.jp/travelogue/11026800
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
(北海道旅2015夏<その3>〜森とサフォークの島、焼尻島編からのつづき)
再び留萌駅に到着。JR留萌本線で増毛へと向かいます。留萌駅 駅
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留萌駅17時7分発の増毛行きディーゼルカーがやって来ました。
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日本海に沿ってゆっくり走ります。
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留萌駅から30分少々で増毛駅に到着しました。無人駅かつワンマンカーなので運転手さんがきっぷを回収します。「増毛行き」のきっぷを諸般の事情でお守りにしたく、持ち帰りを申し出たところ、許可されました。増毛祈念に。
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映画「駅 STATION」の舞台となった増毛駅。駅構内は映画が撮影された当時と比べ、シンプルになっていますが、終着駅の雰囲気はあります。
増毛駅 駅
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今晩お世話になる宿、「ぼちぼちいこか増毛舘」に到着です。昭和7年築の老舗駅前旅館を旅人の平戸さん家族が引き継ぎ、「とほ宿」として営業しています。久々の「とほ宿」宿泊。男女別相部屋が基本で、宿泊料金は2食付きで5,000円。
旅ing人の宿「ぼちぼちいこか増毛舘」 宿・ホテル
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入浴は「オーベルジュましけ」の日帰り入浴を利用しました。宿のご主人が送迎してくれます。天然温泉ではありませんが、よく温まり旅の疲れが取れました。
オーベルジュましけ 宿・ホテル
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宿の夕食。今日の宿泊は自分1人だけなので、広間でなく、宿の中にある「cafe海猿舎」のカウンター席での食事となりました。食前酒として増毛の地酒「国稀」猪口1杯を頂きます(1杯はサービスです)。
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宿のご主人、平戸一休さんと、カウンター越しで飲みながら食事をしました。豆腐、ポテトサラダ、タコのマリネ、そして甘エビの刺身。甘エビ、豆腐は醤油を付けず、素材そのものの味を堪能しました。どれも本当に美味い。甘エビの効率的な食べ方を教えてくれます。
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おすすめのギネスビールと奥様手作りのメンチカツが合います。魚やホタテも美味い。平戸さんとは旅や街おこしの話で盛り上がりました。残念ながら他のお客さんはいませんでしたが、旅人と触れ合えるのが「とほ宿」の魅力です。
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朝食も、宿の主人、平戸さんと話しながらの楽しい時間でした。雨が降り続くので、奥さんが入れる特製コーヒ(400円)を頂きながら、雨が上がるのを待ちます。9時頃になって雨あしが弱まり、荷物を宿に預け街歩きに出ます。
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増毛駅前の木造3階建ての「富田屋」。旅館は廃業し内部を見ることはできません。右の赤い屋根の建物は多田商店。映画駅STATIONで風待食堂として撮影が行われた場所です。現在は観光案内所となっています(表紙写真は正面から撮影したもの)。
旧旅館富田屋 名所・史跡
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創建250年と北海道で有数の歴史を持つ厳島神社。明治34年に建立された本殿の彫刻は見事です。
増毛厳島神社 寺・神社・教会
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昭和11年に建築された旧増毛小学校。平成24年に移転、現在は移転前のままの状態で保存されています。内部の見学はできません。
旧増毛小学校 名所・史跡
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木造の体育館。このような大きな木造建築が現存するのは珍しいのではないでしょうか。
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道内最大の木造校舎とのこと。ニシン漁で栄えた時代に立派な木材を使用して建築したからこそ、数年前まで現役で使用できたのでしょう。今後の有効活用を期待したいですが、あまり手を加えて欲しくない気持ちもします。
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旧商家丸一本間家。内部を見学します(入場料400円)。
旧商家丸一本間家 名所・史跡
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佐渡出身の本間泰蔵氏が明治8年に雑貨商を創業。ニシン景気に乗り、呉服商、海運業、酒造業へ事業を拡大、現在残る建家は明治35年に完成したもの。呉服店舗は当時を再現しています。
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客間の廊下のみ、板の面取りがされいます。客が歩きやすいように気配りしたもの。
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明治時代の豪壮な商家の佇まいです。
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最北の酒蔵、国稀酒造。
国稀酒造 専門店
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製品庫として使われていた石蔵は資料館になっています。
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奥には貯蔵タンクが置かれている場所までは自由に見学できます。
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試飲コーナーです。ほぼ全種類を試飲させていただきました。鉄道旅ならではです。辛口酒が好きなので土産に「鬼ころし」を買いました。
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秋から冬に原料米を保管する米倉庫は夏の間は米蔵ギャラリーとして公開されています。増毛ゆかりの俳優高倉健を追悼するコーナーがありました。
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本間家の倉庫として使われていた「千石蔵」。
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千石蔵の中には木造の鰊漁船が展示されています。
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現在は食堂として営業しているこの建物は、明治25年に海廻問屋として建てられた和洋折衷の3階建て木造建築です。
志満川食堂 グルメ・レストラン
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石造り建物のスナック。しばれる冬の夜に来てみたい。
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銭湯、増毛湯。今は残念ながら休業中。
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昼食は「すが宗」で。シーズンの土日は行列覚悟の店ですが、平日の昼なので空いていました。
すが宗 グルメ・レストラン
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松にぎり(2,160円)をいただきました。混雑時は丼物のみのようです。ネタがいいのは勿論、シャリが本当に美味い。
すが宗 グルメ・レストラン
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宿で荷物を受け取り再訪を約束。12時54分発の列車に乗るため、増毛駅に来ました。
増毛駅 駅
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留萌本線終着駅の増毛駅。駅には観光客が結構いましたが、列車に乗る人はほとんどいません。
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帰りも1両のディーゼルカーです。
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急行仕様車で、東海道新幹線0系からの「お下がり」シートです。
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定刻どおり出発。無人駅なので列車を見送る駅員さんはいません。
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増毛・留萌間には仮乗降場だった名残で、1両でもホームからはみ出てしまう駅があります。ワンマン運転で運転台に近いドアのみ開閉するので、ある意味合理的な構造。
阿分駅 駅
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留萌の街が近づいてきました。
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行きと同じく峠下駅で反対方向からの列車と行き違いをします。
峠下駅 駅
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増毛から1時間34分、14時28分に深川駅に到着しました。
深川駅 駅
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深川駅14時44発のスーパーカムイ26号で札幌駅に向かいます。
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この特急電車785系のシート。かつて北海道で勤務していたころ、出張でこの電車に乗ると、乗り心地の良さに爆睡していました。今では最高速度が130?から120?にスピードダウン。JR北海道の看板とも言えるこの特急列車のスピードダウンは北海道鉄道の衰退を象徴しているような気がします。(つづく)
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この旅行記へのコメント (2)
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- morisukeさん 2015/07/09 02:00:23
- 増毛素晴らしいです。
- Islander さん
こんばんは。
増毛の手記を拝見しました。旅情が溢れていて最高ですね。
北海道でも最果て感が滲み出ていて、ニシン漁で栄えた町の栄華が良く伝わってきました。
残念ながら増毛−留萌間の廃線が決まったようですが、
手記の中の写真を見ているとそれも致し方ないのかなと思ってしまいました。
私が行った頃は「増毛」駅の入場券が、ある悩みを持つ方に大人気で、
何枚もお守り代わりに買って帰ったのをよく覚えています(笑)
乱筆失礼しました。
また旅行記を拝見できるのを楽しみにしています。
Mori Neko
- Islanderさん からの返信 2015/07/10 00:11:28
- RE: 増毛素晴らしいです。
- Mori Nekoさん
書き込みありがとうございます!!!
増毛駅の入場券は今でも近くの観光案内所でも人気のようですよ。なぜか養毛剤も土産物として売ってました(笑)。
増毛・留萌間の廃止は残念ですね。現在災害で一部運休している日高本線も、今のところ廃止の方向にはなっていませんが復旧は難航しています。北海道新幹線がまもなく開業する一方で、北海道らしさを感じるローカル線がなくなってしまうのは本当に残念です。
Islander
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