北海道旅2015夏＜その３＞～森とサフォークの島、焼尻島編

2015/06/22 - 2015/06/22

ＪＲ唯一の定期急行列車、「はまなす号」に乗って北海道へ鉄路で往復。切符の行き先は増毛。美味いものを食べ、あちこち寄り道しながらの旅。梅雨がない爽やかな北海道のはずが、雨雲が旅の道連れとなり、天気だけは残念でした。

その３では焼尻島散策を中心に紹介します。

【旅程】
　6/20（土）　福島駅→仙台駅→新青森駅→青森駅（青森市内で夕食など）→＜車中泊＞
6/21（日）　→札幌駅→深川駅→留萌駅→羽幌→天売島（島内を自転車で一周）＜天売島泊＞
○6/22（月）　天売島→焼尻島（島内を徒歩で散策）→羽幌→留萌駅→増毛駅＜増毛泊＞
　6/23（火）　（増毛の街を散策）増毛駅→深川駅→札幌駅（札幌市内で夕食など）→＜車中泊＞
　6/24（水）　青森駅（朝市）→酸ヶ湯温泉（周辺散策・入浴）→青森駅→新青森駅→仙台駅→福島駅

交通費は北海道旅2015夏＜その１＞をご覧ください。
http://4travel.jp/travelogue/11026800

エリア 苫前・小平・羽幌(北海道)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

（北海道旅2015夏＜その２＞〜ウトウの故郷、天売島編からのつづき）
朝食前に散歩をしようとするも雨。7時30分から朝食です。焼き魚（にしん）が塩辛いが美味い。

旅館のがみ 宿・ホテル

焼尻までの高速船きっぷを買います。期間限定の3割引き運賃。

天売港までは宿の車で移動。オロロン鳥の大きなモニュメントが見送ってくれます。

天売島 自然・景勝地

天売9時40発の高速船で天売島を後にし、焼尻に向かいます。昨日とはうって変わって海は荒れています。

約15分で焼尻島に到着しました。自分を含め数人の客が降り、船は羽幌へと出港しました。本降りの雨、上がりそうな気配がないので島一周のサイクリングは断念。徒歩で港周辺を回ることにしました。

焼尻島 自然・景勝地

港周辺の街なみ。

魚が干されています。

港から数分で焼尻郷土館（旧小納家）に着きました。明治33年築の建物です。

焼尻郷土館 美術館・博物館

小納家は漁業のほか呉服、雑貨商を営んでいました。店だった場所には、この家で使われていた輪島塗の漆器や九谷焼の陶器が展示されています。

床柱は黒壇が使われるなど贅沢な建物です。ニシン漁で財を成し、華やかだった当時の生活がしのばれます。

ヤマハ製の風琴がありました。

島の内陸部に続く坂道を登ります。

江戸時代、北方警備にあたった会津藩士の墓。ロシアの南下に備え、会津藩が蝦夷地や樺太で警備していた歴史があったことを、ここに来るまで知りませんでした。

オンコ自然林を散策します。オンコ（イチイ）の奇木を見ることができます。これは「鶴の木」。

「鶴の木」のすぐ近くに「亀の木」があります。

焼尻島は水が豊富で、島の中央部には森が広がっています。

雲雀ヶ丘公園 公園・植物園

「うぐいす谷」の周辺には島では珍しく巨木があります。ここには天狗が住んでいて、木を切ると祟りがあるとの伝説で、木が守られてきたようです。

森を抜けると「オンコの荘」に出ました。海に近いこの場所は風が強く、オンコは上に成長できず、古木は横に大きく広がっています。

オンコの荘 自然・景勝地

広大なめん羊牧場。いかにも北海道といった景色ですが、北海道のめん羊飼養は昭和31年の約27万頭をピークに1万頭程度まで減少、現在ではあまり見ることができない風景なのです。焼尻島では臭みが少なくやわらかい肉質のサフォーク種が飼育され、焼尻産サフォークラムは高級品となっています。

焼尻島 自然・景勝地

牧場の脇にはエゾカンゾウが咲いています。

島を一周する道路。晴れていれば…

昼になったのでフェリーターミナルのすぐ隣にある「島っ子食堂」で焼尻産サフォーク定食をいただきます。値段は2,500円と高価。タレはなく、味付けは「塩コショウ」のみ。ご飯のおかずだけではもったいないので生ビールもいただきます。

炭火で焼きます。羊独特の臭みはほとんどなく、脂身もしつこくありません。極上のラム肉を味わいました。羊さんごめんなさい。

足元にはねこが。店の人によると７歳で長老とのこと。落としてしまった野菜には見向きもせず。

昼食を済ませると雨が上がりました。港周辺を散歩します。

はまなすの花。

ファンタステックな店名。この隣にある漁協直売所で土産に「岩のり」「とろろ昆布」「ぎんなん草」を買いました。

フェリーターミナルに戻ってきました。コインロッカーに預けた荷物を取り出します。

焼尻島 自然・景勝地

羽幌行きの高速船のきっぷ。

焼尻13時35分発の高速船で羽幌に向かいます。波が高く揺れます。

約50分で羽幌に到着。今回はこの高速船のみで移動したことになります。次回はフェリーでのんびり島に渡ってみたい。

羽幌フェリーターミナル 乗り物

羽幌フェリーターミナルの近くにある漁協直売所「きたる」で土産に「甘エビカレー」を買いました。

産直工房 きたる お土産屋・直売所・特産品

鮮魚も売ってます。カレイもいろいろな種類があり値段もピンキリ。

名物の甘エビ。6月最終の土日は「はぼろ甘エビまつり」が開催されます。

レトロな外観の床屋があります。

町の中心にある「本社ターミナル」。ここで留萌行き15時22分発のバスを待ちます。

路線バス (沿岸バス) 乗り物

沿岸バスの路線図。鉄道がほとんどない留萌地方を南北に路線が広がっています。札幌・羽幌間には直通の高速バスがあり、鉄道を乗り継ぐのに比べ安くて便利です。

行きと違って長距離路線用のバスです。1時間を超える乗車なのでありがたい。

日本海を右手に見ながら留萌駅へ向かいます。今日はほとんど雨模様の天気でした。（つづく）

この旅行記へのコメント （2）

• batfishさん 2015/07/04 22:37:04

  いい旅ですね

  Islanderさん　こんばんは！
  
  天売島＆焼尻島、15年前くらいに一人で旅しました。
  今回、Islanderさんの旅行記を拝見して、
  自分の旅行がほとんど記憶に残っていないことに気づきました(^^;
  札幌まで飛行機で移動し、バスで羽幌へ、羽幌YHに1泊。
  翌日焼尻島に渡って散策後に天売島に渡り、
  YHで紹介してもらった旅館に1泊して夕方、旅館の方に連れられて
  バードウォッチング？に行きました。
  
  焼尻島は緑の中にヒツジがいたかなぁ…？と思っていましたが
  当たっていて少し記憶が残っていたなと嬉しくなりました（^^）
  天売島では早朝、歩いて観察小屋まで行ったのですが
  大量のトリに恐怖を感じて、なかなか小屋から出れなかった覚えが…
  でも、両島とものんびりしたよい島でした。
  天売島から利尻山が見えるのは初めて知りました。
  
  島からの帰りも深川のYHに泊まった気がするのですが
  そこまでの交通手段も全然記憶になく…（^^;
  この先のIslanderさんの旅行記で記憶を辿りたいと思います。
  
  batfish
  

  Islanderさん からの返信 2015/07/05 18:53:56

  RE: いい旅ですね

  batfishさん
  
  掲示板への書き込みありがとうございます！！！
  
  留萌→増毛→深川へ移動した旅行記アップしましたのでご覧ください。
  
  数多くの旅をしていると、2、3年前の旅でも記憶が曖昧になりますね。自分の記憶に留めるのにも4トラ旅行記は役立ちます。
  
  私は15年以上前に札幌に5年ほど住んでまして、道内は利尻島と今回行った天売・焼尻以外は仕事での出張を含め、全て訪問しました。当時は212市町村あり、利尻島の2町以外210市町村は行ったことになります。が、記録を取っていないことから、行った先の記憶は歳と共に年々薄らいでいます。
  
  北海道を離れてからは、数年に1度の割合で北海道に行きますが、札幌周辺以外は年々寂れてきているような気がします。今回は鉄道で旅をしたので余計にそう感じたかもしれません。来年は函館まで新幹線が開業します。北海道がどう変わって行くのか見守って行きたいです。
  
  Islander