2015/04/10 - 2015/04/13
213位(同エリア1213件中)
紅い翼さん
この日の旅は、中山道・木曽十一宿のうち最も南に位置する「馬籠宿」から出発し、馬籠峠を挟んで隣の宿場の「妻籠宿」を散策した後、さらに木曽路を北上して、中山道の要衝「福島宿」までやってきました。
この宿場町は木曽路のほぼ中央に位置し、江戸時代に“天下の四大関所”の1つである「福島関所」が設置された地でもあります。
今回こうやって木曽路を旅するモノとしては、やっぱりこの関所を通り抜けてゆかねばと(笑)
とはいえ、いろいろと行程を詰め込んだ関係上、ここ「福島宿」であまり時間が取れず、結局2つのスポットを訪れるだけの“プチ散策”になってしまいましたが、復元された昔ながらの関所跡とともに思いがけずステキな庭園と時雨桜も見ることもでき、木曽路の歴史とその魅力をここでも十分に感じることができました♪
【 旅の行程 】
・(妻籠宿) ~ 道の駅 木曽福島 ~ 福島宿(福島関所跡/福島関所資料館 ~ 興禅寺/興禅寺庭園) ~ せせらぎの四季 ~ (高遠城址公園)
【 春の薫りに誘われて…東濃・木曽・上伊那横断記 】
〔4月10日~11日 /(移動)~ 岩村(岐阜県恵那市)〕
・旅行記その1~明智鉄道に乗り、麗しき女城主の里へ① 日本三大山城・岩村城登城編~
http://4travel.jp/travelogue/11003282
・旅行記その2~明智鉄道に乗り、麗しき女城主の里へ② 岩村・重要伝統的建造物群保存地区散策編~
http://4travel.jp/travelogue/11004346
〔4月11日(午後) / 苗木(岐阜県中津川市)〕
・旅行記その3~麗らかなる“古城の春” 苗木城跡&苗木さくら公園へ~
http://4travel.jp/travelogue/11004946
〔4月12日(午前) / 馬籠宿(岐阜県中津川市)~ 妻籠宿(長野県南木曽町)〕
・旅行記その4~閑麗なる江戸の宿場情緒が残る町並み① 中山道・馬籠宿を歩く~
http://4travel.jp/travelogue/11009659
・旅行記その5~閑麗なる江戸の宿場情緒が残る町並み② 中山道・妻籠宿 重要伝統的建造物群保存地区を歩く~
http://4travel.jp/travelogue/11010699
〔4月12日(午後) / 福島宿(長野県木曽町)〕
・旅行記その6~“天下の四大関所”と古刹の庭園&時雨桜 中山道の要衝・福島宿プチ散策~
(この旅行記)
〔4月12日(夜)~13日 / 高遠(長野県伊那市)〕
・旅行記その7~麗しき“天下第一の桜”に酔いしれる 高遠城址公園・夜桜編♪~
http://4travel.jp/travelogue/11000569
・旅行記その8~麗しき“天下第一の桜”に酔いしれる 高遠城址公園・春雨編&信州唯一のウイスキー蒸留所へ♪~
http://4travel.jp/travelogue/11001881
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
<(ひとつ前の旅行記で)木曽十一宿のうち、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている「妻籠宿」の、昔ながらの宿場の町並みを散策してきました♪>
その旅行記はコチラ:http://4travel.jp/travelogue/11010699妻籠宿 名所・史跡
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〔 道の駅 木曽福島 〕
「妻籠宿」のある南木曽町から、木曽谷を縫うように続く国道19号線をひたすら北上。
この日はいろいろと行程を詰め込んでしまい、いつの間にかもう13時半を過ぎてしまいましたが、やっぱり“腹が減っては戦ができぬ”ので、ちょうど道沿いにあった「道の駅 木曽福島」に休憩も兼ねて立ち寄ります。
ん、“食事処”の看板の配置がなんか微妙なバランスだな………ま、実害ないしいいか(苦笑) -
普通の定食とか麺類もありましたけど、信州に来たからにはやっぱりお蕎麦でしょ♪
ふ〜〜〜、これでやっと人心地がつきました。 -
〔 福島関所跡/福島関所資料館 〕
道の駅を出発し、木曽福島市街へ入ってきました。
木曽路のほぼ中央にあたるこの地には、中山道第三十七番目の宿場・福島宿が置かれ、江戸時代に“天下の四大関所”に数えられた「福島関所」があったことでも有名です。
もし時間に余裕があれば、関所跡をちらっと見るだけにして、さらに先にある有名な宿場町の「奈良井宿」に寄りたいな〜と思ってたんですが、想定通り?時間もあまり無く、これからさらに移動するとバタバタしてしまいそうだったので、ここ木曽福島の散策に切り替えます。福島関所跡 名所・史跡
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駐車場にあった観光用の地図で行き先を確認。
こうやって見てみると、町全体にいくつか見どころがあり散策ルートもあるようですが、もう14時を過ぎておりこの全部を廻る余裕はないので、ちょっと中途半端な“プチ散策”になりそう。。。 -
何はともあれ、まずは1番の目的である「福島関所跡」へ向かいましょう☆
この細い坂道の先にあるようなので、さっそく上ってゆきます。 -
お、いきなりまさに“関所”って感じの門が登場!
まわりの木柵なんかとも合わせて、なかなか昔っぽい雰囲気が出てますね〜。 -
(福島関所跡/福島関所資料館の風景①)
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その門を入ってすぐそばに、国指定史跡の「福島関所跡」の碑が。
この「福島関所」は、江戸幕府が江戸防衛のための要として箱根・新居・碓氷とともに四大関所として設置され、まさに中山道の要衝としての役割を担った地です。
ちなみにここが関所の“西門”にあたります。 -
今はもう建物の区画の跡しか残っていませんが、この石畳の奥に、中山道を行き来する人々を取り調べるための番屋があったそうです。
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反対の“東門”側から見るとこんな感じになります。
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関所の片方が急な山になっていて、その反対側には木曽川が流れているという立地。
ちなみに、当時は(左下に見える道路を含め)川のそばまでが関所だったそうで、こうやって実際立って眺めてみると、まさに断崖を望む狭隘な地を選んで設けられたことが実感できます。
むむ……さすがにそのあたりは抜かりがありませんね。。。 -
関所跡に隣接して「福島関所資料館」がありますので、こちらにも寄っていきましょう。
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(福島関所跡/福島関所資料館の風景②)
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イチオシ
こんなふうに、資料館の建物が当時の番屋を再現した造りになっています。
この提灯なんて年季が入ってて、当時の番所の趣きが感じられます〜。
展示物だけだとなかなか小難しいですし(笑) -
(福島関所跡/福島関所資料館の風景③)
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建物の中には、当時の手形や証文などとともに、関所を再現した模型も展示されてました。
これを見て、やっぱり山と川に囲まれた狭隘な場所に造られたことが分かります。 -
(福島関所跡/福島関所資料館の風景④)
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また、「入り鉄砲に出女」と呼ばれる通行人の取り調べをした“上番所”も復元されています。
ま、実務的な場所なので、思ったより仰々しくなくシンプルな印象。
何気に小物類の再現率も高いんじゃないかと。。。 -
(福島関所跡/福島関所資料館の風景⑤)
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これでひと通り「福島関所跡」と「福島関所資料館」を見て廻りました♪
元々関所跡には門や冊くらいしかありませんし、資料館もそんなに広くはないので、比較的さっくりとした見学になりましたが、さすが歴史に名を残す関所だけあって、今でもその面影を十分感じることができました。
それにしても、ここに来る前に訪れた「馬籠宿」と「妻籠宿」の印象が強いためか、この「福島宿」はとっても静かですね。。。
まあ、個人的にはその方がいいんですけども。 -
〔 興禅寺/興禅寺庭園 〕
お、あともう1か所くらい時間を取れそうだな……。
そこで、近くにある「山村代官屋敷」と悩んだんですが、鎌倉時代よりこの地域を治めてきた木曽氏や、福島宿の代官を務めた山村氏の菩提寺である「興禅寺」へ。
こちらのお寺は1434年に創建されたという古刹で、境内にある庭園も見どころなんだとか。興禅寺 寺・神社・教会
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(興禅寺/興禅寺庭園の風景①)
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木戸をくぐってゆくと、さっそく境内に4つあるお庭のうちの1つである“昇龍の庭”が☆
ちなみにここからは有料区域(大人500円)になります。 -
(興禅寺/興禅寺庭園の風景②)
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イチオシ
(興禅寺/興禅寺庭園の風景③)
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その奥に、2つめの“須弥山の庭”も。
ちとアングルが良くないですね……ちょっと急ぎ足だったからな〜と反省。 -
こちらの“宝物殿”の入口で拝観料を払い、そのまま館内のお宝を見学。
木曽の歴史に関係する古文書や道具類はもちろんのこと、現代の日本画家や漆芸家の方の作品も展示されていました。 -
で、さらに境内の奥に進んでゆくと……。
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イチオシ
これまた見事な枯山水庭園の“看雲庭”が!
また、テラスも白黒のトーンで覆われていて、伝統的な石庭とモダンなテラスの組み合わせが何とも新しい趣向ですね〜。 -
(興禅寺/興禅寺庭園の風景④)
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イチオシ
(興禅寺/興禅寺庭園の風景⑤)
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お庭の前のベンチに座り、しばしお庭とともに静寂の時を体感しましょうか。。。
ここは昭和期の著名な作庭家・重森三玲氏が作庭したお庭で、あの京都・東福寺の方丈庭園・西庭も同氏の作庭なんだとか。
・古都京都の四季をゆく・秋編【10】〜京都五山の大伽藍・東福寺で「通天のもみじ」を眺める〜
http://4travel.jp/travelogue/10736997 -
(興禅寺/興禅寺庭園の風景⑥)
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お、最後のお庭はこちらかな〜。
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最後の4つ目が池泉式の“万松庭”。
他の3つのお庭と異なり、こちらだけ江戸中期の作庭だそうです。
あまり奥まで行けないようになっていて、冊外からのぞき込むように眺める感じでした。 -
(興禅寺/興禅寺庭園の風景⑦)
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イチオシ
(興禅寺/興禅寺庭園の風景⑧)
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そして、“看雲庭”の前を通りさらに境内を進んでゆきます。
ちなみにもらったパンフによると、枯山水庭園としては東洋一の広さだそうですが、ワタクシごときの知識と教養レベルではその正否は分かりかねます(苦笑) -
(興禅寺/興禅寺庭園の風景⑨)
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“観音堂”の横を進み、“本堂(方丈)”の前まで来てみると、見事なピンク色の花を咲かせた1本の時雨桜が♪
何でも、平安時代末期に平氏と戦った“木曽義仲公お手植の時雨桜の二代目”だそうで、二代目ってところに一瞬ん?となりますけど、なかなかの樹勢ですね〜。 -
イチオシ
(興禅寺/興禅寺庭園の風景⑩)
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(興禅寺/興禅寺庭園の風景⑪)
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(興禅寺/興禅寺庭園の風景⑫)
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(興禅寺/興禅寺庭園の風景⑬)
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桜の枝の下にあった、「たまたま 詣でて木曽は 花まつり」という句碑が、まさに今の気分を表現しているよう☆
ここでこんな麗しい桜を眺めることができるなんて、思ってもみなかったので。 -
(興禅寺/興禅寺庭園の風景⑭)
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そろそろこの桜にお別れしてさらに境内の奥に進むと、木曽家累代のお墓がありました。
平安時代の末期、この山深い木曽で旗揚げして平家と戦い京都を奪取したものの、最後は源頼朝の軍勢と対決し討死してしまった木曽義仲公も、ここで静かに眠っていました。。。
このあたりで「興禅寺」、そして木曽福島での散策もタイムアップとなりました。 -
〔 せせらぎの四季 〕
木曽福島の散策後、さらに市街地から車で5分ほどのところにある日帰り温泉施設の「せせらぎの四季」へ。
お昼にひと息いれたとはいえ朝からずっと歩きっぱなしでしたので、休憩がてらここで汗を流していこうかと♪せせらぎの四季 温泉
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源泉100%の天然温泉のお風呂は内風呂に加え露天風呂もあり、また施設も新しくきれいでなかなか充実しています☆
なお、温泉のお湯は赤褐色で、知らずに入るとちょっとビックリしますが、源泉は無色ですが空気に触れると赤褐色に変わる天然炭酸泉だそうです。
※ 温泉の雰囲気はこちらからどうぞ:http://www.kiso-spa.com/
お風呂でゆっくり温まったあとは畳の休憩室で一休み。。。 -
もちろんそのお伴には、基本に忠実にコーヒー牛乳(笑)
このタイミングで休憩を入れたもう1つの理由が、この先ここから一気に木曽路を抜け、約40キロ離れた次のスポットへ向かうべく車で爆走?することにしていて、ここで英気を養うっていう意味もあります。 -
そう、そのスポットとは、桜の名所として超有名な「高遠城址公園」♪
木曽谷と伊那谷を貫く地域高規格道路の“権兵衛峠道路”のおかげで、所要時間的にも走りやすさ的にも、想像以上に快適なドライブになりました。
この「高遠城址公園」での夜のお花見の模様については、また次の旅行記で。。。高遠城址公園 花見
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