観光・ショッピング両方に便利な地：バーンラック（BTSサパーンタークシン駅周辺）に宿泊してみた

2015/04/14 - 2015/04/16

今回のバンコク滞在はソンクラーン休暇中僅か３泊という短期間。そのため効率よく日程をこなすには宿泊地がポイントとなる。最初の２泊は水掛祭り参加と観光がメインだが、最後の一泊は観光とショッピングを１日でこなし、さらに深夜便で帰国するため空港へのアクセスにも考慮する必要がある。

いろいろ考えた末、バーンラック（BTSサパーンタークシン駅周辺）が理想的だという結論に達した。それは何故か？

エリア バンコク(タイ)

• 旅行の満足度: 4.5

まずは上の図でバンコク都内各所の位置関係を考察してみよう。

観光名所は旧市街に集中しており、ショッピングモールは都心に集中していることがわかるだろう。そして、旧市街には鉄道網がない。なので普通に考えると両エリアをタクシーなどの陸路で行き来することになる。しかし、バンコクは世界一渋滞が醜いと言われているので、陸路での移動はできるだけ避けたい。

幸いにもバンコクにはチャオプラヤー川を利用した水上交通網が存在する。仮に都心に宿を取ったとすると、電車で一旦川添いの駅まで行ってボートに乗り換えて観光地まで行くという距離的には遠回りをして行くことになる。そのほうが時間的には早いからだ。

それなら鉄道網と水上交通網が交わる地点を宿泊の拠点とするのはどうだろう？これならば、観光地へもショッピングエリアへも効率よく移動できる。それがBTSサパーンタークシン駅とチャオプラヤー・エクスプレスボートのサートーン・ピアが接続しているバーンラック地区だ。

観光名所が集中する旧市街への足として活躍するのが水上交通、チャオプラヤー・エクスプレスボートだ。最寄りのサートーン・ピアから・・・

サトーン船着場 船系

渋滞知らずのこいつに乗れば、一見遠回りに見えても陸路より断然早い。運賃も15バーツと安いし頻繁に来る。エクスプレスと名が付いているだけに結構な速度でかっとばせば・・・

チャオプラヤーエクスプレスボート 船系

ワット・プラケオ（エメラルド寺院）・王宮や・・・
※ター・チャーン・ピア下船

ワット プラケオ (エメラルド寺院) 本堂 寺院・教会

ワット・ポーへ・・・
※ターティアン・ピア下船

ワットポー 寺院・教会

ワット・アルン（暁の寺院）・・・というバンコク３大寺院へラクラク移動
※ター・ティアン・ピアで下船し、渡し船に乗り換えて対岸へ
　
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【ご参考】
■ワットアルンはやっぱり夜景が最高！満喫するにはこんなプランはいかが？
http://4travel.jp/travelogue/10784798

大仏塔 (ワットアルン内) 寺院・教会

カオサン通り周辺だって・・・
※プラアティット・ピア下船
　
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【ご参考】
■タイ正月水掛祭り〜ソンクラーン2015：カオサン通り編
http://4travel.jp/travelogue/11001159

カオサン通り 散歩・街歩き

トンブリー側の下町情緒溢れるワンラン市場だって・・・
※ワンラン・ピア下船
　
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【ご参考】
■渡し船で行く！下町情緒あふれるワンラン市場と夜景が綺麗な川沿いの隠れ家的バー
http://4travel.jp/travelogue/10841333

ワンラン市場 市場

シーフードの美味しい中華街だって行けちゃうのだ。
※ラーチャウォン・ピア下船
　
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【ご参考】
■地下鉄工事で幹線道路封鎖！大渋滞必至！旧市街・中華街周辺の道路事情を見てきた
http://4travel.jp/travelogue/10788158

チャイナタウン (バンコク) 散歩・街歩き

しかも、水上から眺める途中の景色も見応えがある。高層建築あり・・・

お寺あり・・・

鉄橋あり・・・

すれ違う船を見るのもまた楽し。

夜の観光名所としてすっかり定着したアジアティークへ行くのにも・・・
　
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【ご参考】
■大人気のナイトマーケット、アジアティークでサプライズ！ジョールイス劇団のパフォーマンスに感動！
http://4travel.jp/travelogue/10823477

アジアティーク ザ リバーフロント 観光名所

無料送迎ボートが出ているのはサートーン・ピア。一旦、ホテルへ戻ってシャワーを浴びてさっぱりしてから夜のお出かけなんてことも簡単にできちゃう。

水上交通を活用して観光地へ行くならバーンラック地区に宿を取れば非常に便利なのだ。

サトーン船着場 船系

一方、デパートやショッピング・モールが集中している都心へはサパーン・タークシン駅からBTSスカイトレイン・シーロム線を利用すればよい。

サパーンタクシン駅 (ＢＴＳ) 駅

ちなみに駅構内には観光センターが設置されているので、パンフレットをもらったり観光の相談もできちゃう。

サパーンタクシン駅 (ＢＴＳ) 駅

乗換なしでショッピングの中心地サイアム駅まで行けちゃうよ。
駅の真ん前が高級ショッピングモール、サイアム・パラゴン。

サイアム パラゴン 百貨店・デパート

お隣に現地デザイナーズブランドのメッカ、サイアム・センター

サイアムセンター ショッピングセンター

駅の反対側には新しくできたショッピングモール、サイアムスクエア・ワン。ここを抜けるとバンコクの原宿、サイアムスクエアだ。
　
　
【ご参考】
■タイ新年水掛祭り〜ソンクラーン2015：サイアム・セントラルワールドプラザ編
http://4travel.jp/travelogue/11001253

サイアム スクエア ワン ショッピングセンター

サイアム駅からスカイウォーク上を歩いて行けば・・・

ラーマ1世通り 散歩・街歩き

無数のケータイ・ショップや安いお土産屋が集合してるMBKセンター（東急デパートも併設）や・・・

マーブンクローン センター (MBK） ショッピングセンター

伊勢丹も入居してる巨大ショッピングモール、セントラル・ワールドプラザ・・・

セントラル ワールド ショッピングセンター

そして巨大ディスカウント・スーパー、ビッグCへも行けちゃう。
もちろん、サイアム駅でBTSスクンビット線に乗り換えれば、ウィークエンド・マーケットやエンポリアムだって鉄道だけで行くことができる。

このようにバーンラック地区は、水上交通で観光名所へ、BTSでショッピング・エリアへと両方へのアクセスが抜群に良い戦略的ロケーションなのだ。

ビッグC (ラチャダムリ店) ショッピングセンター

さらに、スワンナプーム国際空港へのアクセスも鉄道だけで可能だ。
BTSシーロム線でサイアム駅まで行って、ホームの反対側に来るBTSスクンビット線でパヤータイ駅まで行けば・・・

パヤータイ駅 (BTS) 駅

空港鉄道（エアポート・レイルリンク）に乗り換えることができる。始発駅なので座れるのも良いところ。

つまり、バーンラック地区に宿を取れば、観光名所、ショッピングエリア、空港へ水上交通と鉄道のみでアクセス可能で、渋滞の醜い陸路を利用せずに済む。

いくら交通の便が良くても周囲になにもないマッカサン駅周辺のような場所では快適な滞在ができるとは言えない。その点、バーンラックは情緒溢れる下町で周囲には美味しい食堂や屋台が多い。さらに、大手ロビンソン・デパートやスーパーのTOPSもあるので便利で町歩きも楽しめる街なのだ。

バンコクで最初に発展した地域だけあって、コロニアル様式のレトロな建物が多く残っている。

歩道には屋台が並び・・・

バーンラック市場の周囲には新鮮なフルーツを売る屋台も多い。

小さなソイの中にも屋台がここぞと並ぶ。

そして歴史のある食堂がそこら中に点在する。
こちらは40年以上続いている豚足煮込ご飯の名店カームートロクスーン。
ソンクラーン期間中は休業で、今回は食べることができなかったのが残念。

こちらはローストダックの老舗、チャルーンウィアン・ポーチャナー。

軒先に吊された烤鴨が目印。

欲張って烤鴨と叉焼を両方乗せてもらった。付属のスープもバカ旨。

たっぷり乗ったお肉がたまらなく旨い。さすが老舗。
この周囲では、ここが私の一番のお気に入り。

この他、同じく烤鴨で有名なプラチャック・ペットヤーン、お粥のジョーク・プリンス、タイ・デザートのブーンサップとボイキア、漢方健康茶のナムコム・ワートーなど周辺には美味しい老舗がたくさんある。

また、ソイ・チャルーンウィアンには屋台村があって・・・

ソンクラーンで休みのお店も多かったが普段はかなり賑わっている。

こちらは早朝から営業していた叉焼飯屋台。

メニューはムーデーン（叉焼）とムー・ゴープ（皮付揚豚肉）のぶっかけご飯２種類のみ。

両方ミックスしてもらったのがこれ。ミックスしても35バーツと良心的下町価格なのがいいね。こんな風に食に関しては選択肢が充実してるのもバーンラックの魅力。

そして大手デパート・ロビンソンがあるのも良いところ。

ロビンソン デパート バンラック 百貨店・デパート

昨年リニューアルして綺麗になって地下には丸亀製麺なんか入居してたりする。

ロビンソン デパート バンラック 百貨店・デパート

ロビンソンといえば系列スーパーのTOPSマーケット。地下にあるので、カットフルーツやお総菜を買ってホテルで食べるなんてこともOK。

ブランド物とか以外だったらバーンラック地区だけで買い物は十分かも。下町だから物価も安いし。

ロビンソン デパート バンラック 百貨店・デパート

ということでバーンラックが如何に便利な街かということは解って頂けたと思うが、ではどのホテルに泊まるのが良いのか？

予算があればシャングリラやレブアが理想的だが、私的にはそこまで手が出ない。

シャングリ ラ バンコク ホテル

予算千バーツ前後で探した結果、ある宿に決定。昼間の予定が押してパンパンだったのでホテルへ向かったのは午後１０時過ぎ。BTSサパーン・タークシン駅からチャルーンクルン通りを100メートルほど北上し、右手のセブンイレブン前のソイを右折。

チャルーンウィアン通りを150メートルほど進むと・・・

右手に赤いネオンサインが見えてくる。ここはバー「エンジョイBKK」。

その先にあるのが、今晩お世話になる通称BGSことバーン・グラーンソイ・ホテル。

ソンクラーン期間中で予約していたスタンダードルームが満室になってしまったようで、お部屋がアップグレードされて、ダブルベッドの他に・・・

シングルベッドもあるトリプルの部屋に。

一人で泊まるのにはちょっと贅沢か・・・

オープンしてまだ１年とのことで、新しく非常に清潔なお部屋。非常に快適。ベッドもふかふかで心地よく睡眠できた。

後、２階だったせいかWIFIの入りが良く、接続スピードも速かったのもポイント高いね。

冷蔵庫はドリンク類が入っているミニバーになっていた。

クローゼットの中にセーフティーボックス。

ようやくハイビジョン放送が開始したばかりのタイだが、液晶テレビは正式対応。安いホテルだと液晶テレビでもチューナーが非ハイビジョン型で画質が悪かったりするが、ここのは大丈夫。

シャワーは家庭用電気湯沸かし器式。他の人がお湯を使いすぎてお湯がなくなるという心配はないが、お湯の勢いはあまり強くないタイプ。

お！このクラスのホテルには珍しくシャワーカーテンが付いている！

洗面台も清潔。

アメニティーは、石鹸、歯ブラシ、綿棒セットの３点。

で、このバーン・グラーンソイ。ホテルとしてはオープンして１年と歴史は浅いが・・・

１階のタイ料理レストランは15年の歴史を誇る地元で人気の名店なのだ。

落ち着いた雰囲気の店内

もう直ぐ閉店間近なので店員さん達くつろいじゃって寝てる奴もいる（笑）

ここの食事は美味しいとの評判を聞いていたので、夕食はここで食べることに。

昼間、炎天下の中を動き回ったので、とにかくビールが飲みたい！そしておつまみとして丁度よいパクブンファイデーン（空心菜炒め）をまず注文。唐辛子が全く入ってない中華仕様だが、旨いよ！

次に最近食べてなかったトムカーガイのスープ。これもいい味。

そして最後は、何かお勧めの料理はと尋ねて決めたヤム・パクブン・ ゴープ（空心菜のてんぷら）。なぜか空心菜が２品になっちゃったけど、全然違うスタイルだから良しとしよう。

このヤムのタレも辛さがマイルド。だけど旨いね。評判どおりでいい感じ。

ということで、ここ、実は本業はレストランという宿。おかみさんによると、現地の日本人もよく来るんだとか。辛さ控えめながら美味しいタイ料理ってのは日本人の味覚にも合うからかな？

宿としても快適だったので、ここを選んで正解だった。

一夜明けて翌朝。昼間はこんな感じ。

BTSサパーン・タークシン駅から300メートル、徒歩４分。どこへ逝くにも便利な宿。

今日はバンコク滞在最終日、ワット・プラケオ（エメラルド寺院）へタンブンしに行った後、ショッピングして夜空港へというスケジュール。観光もショッピングも楽しみたいという私のようなニーズにはバーンラックは理想的なロケーション。これからバンコク旅行を計画されてる方、如何でしょうか？