Solitary Journey ［1532］ 春うらら♪想い出をさがしながら明日香村を歩く＜橘寺・高松塚古墳・亀石・石舞台古墳・酒船石＞奈良県明日香村

2015/03/07 - 2015/03/11

■春の車旅〜相生・奈良・柳生・伊賀上野・志摩・伊勢・姫路・岡山〜第３編

▼橘寺／奈良県高市郡明日香村
　明日香村を東西に横切る県道１５５線を挟んで川原寺と対峙するように橘寺があります。橘寺は聖徳太子（＝厩戸皇子）出生の地と伝えられています。

▼石舞台古墳・酒船石／奈良県高市郡明日香村
　墳丘の盛土が全く残っておらず、巨大な両袖式の横穴式石室が露呈しているという独特の形状で有名な、わが国における代表的な方墳です。
　天井席の上面が広く平らで、まるで舞台のように見えるその形状から古くから「石舞台」と呼ばれています。
　被葬者は明らかではありませんが、７世紀初頭の権力者で、大化の改新で滅ぼされた蘇我入鹿の祖父でもある蘇我馬子の墓ではないかといわれています。
　１９３３年（昭和８年）〜３５年（昭和１０年）の発掘調査で方形の墳丘、堀、外堀が存在すること、６世紀代の小古墳を壊して築造されていたことなどが確認されており、その上で築造は７世紀初め頃と推定されています。

▼酒船石／奈良県高市郡明日香村
　酒船石は、長さ約５．５ｍ、幅約２．３ｍ、厚さ約１ｍの花崗岩の石造物で、北と南が欠けています。
　そして、上面に皿状のいくつかの楕円状のくぼみと、それを結ぶ浅い溝が刻まれていることから、酒を造る道具、もしくは薬などを造るための道具とも考えられ、名称の由来となりました。
　なお、東４０ｍのやや高いところで、水を引くための土管や石の樋が見つかっていることから、庭園の一部とも推測されますが、やはり確証には至っていません。

▼亀石／奈良県高市郡明日香村
　花崗岩の巨大な自然石に、亀に似た彫刻がほどこされています。
　亀石は、以前は東向き、現在は南西を向いていますが、西の方を向いた時、大和一円は泥の海と化す、という伝説があります。ユーモラスなこの表情は飛鳥では人気者のようです。

▼高松塚古墳／奈良県高市郡明日香村
　７世紀末から８世紀初頭にかけて築造された終末期古墳で、直径２３ｍ（下段）及び１８ｍ（上段）、高さ５ｍの二段式の円墳です。
　当初は、盗掘を逃れて残っていた銅鏡などから７世紀末から８世紀初めの終末期のものと推定されていましたが、２００５年の発掘調査によって、藤原京期（694年〜710年）の間と確定されました。
　被葬者は特定されておらず、１．天武天皇の皇子説　２．臣下説　３．朝鮮半島系王族説　の３つが主な説です。
　１９７２年に極彩色の壁画が発見されたことで一躍注目され、その壁画は教科書等でもお馴染みです。

２日目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆早朝５時ころ、兵庫県相生駅前Ｈ出発
▼山陽自動車道→中国自動車道→近畿自動車道→南阪奈道路
★川原寺／奈良県高市郡明日香村
★石舞台古墳／奈良県高市郡明日香村
★伝飛鳥板蓋宮跡／奈良県高市郡明日香村
★酒船石／奈良県高市郡明日香村
★橘寺／奈良県高市郡明日香村
★亀石／奈良県高市郡明日香村
★天武・持統天皇陵／奈良県高市郡明日香村
★飛鳥歴史公園（観梅）／奈良県高市郡明日香村
★高松塚古墳／奈良県高市郡明日香村
▼たかとり町家の雛めぐり／奈良県高市郡高取町
★大和郡山城跡（観梅）／奈良県大和郡山市城内町
★大和郡山市町並みめぐり／/奈良県大和郡山市紺屋町
▼ならまち通り／通奈良県奈良市西新屋町
▼興福寺／奈良県奈良市登大路町
★奈良公園／奈良県奈良市登大路町
◆奈良県新大宮駅前Ｈ泊
３日目へつづく・・・

【手記】
　今回は（も）老体にムチ打って梅の花が咲く相生〜奈良〜伊賀上野〜志摩〜伊勢〜姫路〜岡山と言ったところを回ってきました。
　こんな味気ない荒い旅スタイルではありますが、自分にとっては気分が安らぐ数少ないひとときであるような気がしています。
　旅行２日目は想い出ふかい明日香村遺跡群を歩きました。飛鳥地方は過去に遺跡・古墳好きだった妻と何度も訪れた特別な地で、とても想い出ふかい地です。
　キトラ古墳やホケノ山古墳や酒船石遺跡などの発掘情報が出たときに「これは！すごい。」と言うことで妻といっしょに広島市から発掘現場まで車をブッ飛ばして説明を聞きに行ったことが何度もあります。
　★印の地はかつて夫婦で訪れたことがある想い出ふかい場所を示しています。

エリア 飛鳥(奈良)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 自家用車

■春の車旅〜相生・奈良・柳生・伊賀上野・志摩・伊勢・姫路・岡山〜第３編
　旅行２日目の早朝です。早朝５時ころ、相生駅前のＨを出発〜。
　中国自動車道上、兵庫県西宮市辺りを走っています。

■中国自動車道から近畿道へ
　旅行２日目は想い出ふかい明日香村遺跡群を歩きました。飛鳥地方は過去に遺跡・古墳好きだった妻と何度も訪れた特別な地で、とても想い出ふかい地です。

■南阪奈道路羽曳野東ＩＣ付近／大阪府羽曳野市
　キトラ古墳やホケノ山古墳や酒船石遺跡などの発掘情報が出たときに「これは！すごい。」と言うことで妻といっしょに広島市から発掘現場まで車をブッ飛ばして説明を聞きに行ったことが何度もあります。

★橘寺／奈良県高市郡明日香村
　ａｍ７時１０分、橘寺へ到着しました。２年ぶりです。

★橘寺／奈良県高市郡明日香村
　明日香村を東西に横切る県道１５５線を挟んで川原寺と対峙するように橘寺があります。

★橘寺／奈良県高市郡明日香村
　橘寺は聖徳太子生誕の地とされ、太子建立七大寺のひとつ。境内の二面石が有名です。

★橘寺／奈良県高市郡明日香村
　明日香の田園風景に溶け込んだ古寺です。

★橘寺／奈良県高市郡明日香村
　明日香の案内地図

★川原寺／奈良県高市郡明日香村
　創建は奈良時代以前。斉明天皇の川原宮あとに建てられたといいます。大宝（701〜704年）ごろに栄えました平安時代以降は荒廃しました。

★橘寺／奈良県高市郡明日香村
　

★石舞台古墳／奈良県高市郡明日香村
　橘寺のすぐ近くの石舞台古墳へ周ってきました。

★石舞台古墳／奈良県高市郡明日香村
　おみやげ物屋さん　なつかしい。

★石舞台古墳／奈良県高市郡明日香村
　この古墳の被葬者は明らかではありませんが、７世紀初頭の権力者で、大化の改新で滅ぼされた蘇我入鹿の祖父でもある蘇我馬子の墓ではないかといわれています。

★石舞台古墳／奈良県高市郡明日香村
　石舞台古墳は墳丘の盛土が全く残っておらず、巨大な両袖式の横穴式石室が露呈しているという独特の形状で有名な、わが国における代表的な方墳です。

★石舞台古墳／奈良県高市郡明日香村
　早朝でしたのでまだ開いていません。

★石舞台古墳／奈良県高市郡明日香村
　天井石の上面が広く平らで、まるで舞台のように見えるその形状から古くから「石舞台」と呼ばれています。

★石舞台古墳／奈良県高市郡明日香村
　一段高い畑に立って古墳を撮りました。

★明日香村町並み／奈良県高市郡明日香村
　岡寺登り口

★伝飛鳥板蓋宮跡／奈良県高市郡明日香村
　川原寺跡のすぐ近くです。もともとこの区域に宮らしき遺跡があると言われ、伝承により板蓋宮の跡とされてきました。

★伝飛鳥板蓋宮跡／奈良県高市郡明日香村
　1959年からの発掘調査により、多くの掘立柱建物、掘立柱塀、石組溝、石敷遺構などが検出されました。

★伝飛鳥板蓋宮跡／奈良県高市郡明日香村
　飛鳥板蓋宮は、中大兄皇子・中臣鎌足が大化改新を断行し、蘇我入鹿を倒したといわれる場所でもあります。

★亀形石造物／奈良県高市郡明日香村
　平成12年（2000年）に大規模な発掘が行われ、砂岩でできた湧水設備とそれに続く形で小判形石造物と亀形石造物が発見されました。

★亀形石造物／奈良県高市郡明日香村
　石舞台から北へ向かうと小高い丘の上にある竹やぶに突如現れる謎の石があります。

★酒船石／奈良県高市郡明日香村
　17年前、酒船石発掘情報が出たときに「これは！すごい。」と言うことで妻といっしょに発掘現場まで車をブッ飛ばして説明を聞きに行ったことがあります。

★酒船石／奈良県高市郡明日香村
　復元された石垣〜
　酒船石のある丘陵斜面には、石垣の遺構が発見されました。
　

★酒船石／奈良県高市郡明日香村
　復元された石垣〜
　標高130ｍの等高線に沿うように、全長700ｍにわたって築かれていたそうです。

★酒船石（さかふねいし）／奈良県高市郡明日香村
　亀形石造物の後ろの高台に横たわる不思議な巨石「酒船石」です。

★酒船石（さかふねいし）／奈良県高市郡明日香村
　飛鳥の謎の石造物の一つで、大きな花崗岩に浅いくぼみを掘って細い溝が彫られています。 ここで妻を撮った写真が残っています。

★酒船石（さかふねいし）／奈良県高市郡明日香村
　説明板

★酒船石／奈良県高市郡明日香村
　酒船石は、長さ約５．５ｍ、幅約２．３ｍ、厚さ約１ｍの花崗岩の石造物で、北と南が欠けています。
　

★酒船石／奈良県高市郡明日香村
　そして、上面に皿状のいくつかの楕円状のくぼみと、それを結ぶ浅い溝が刻まれていることから、酒を造る道具、もしくは薬などを造るための道具とも考えられ、名称の由来となりました。
　

★酒船石／奈良県高市郡明日香村
　なお、東４０ｍのやや高いところで、水を引くための土管や石の樋が見つかっていることから、庭園の一部とも推測されますが、やはり確証には至っていません。

★酒船石／奈良県高市郡明日香村

★酒船石／奈良県高市郡明日香村
　復元された石垣
　

★亀石／奈良県高市郡明日香村
　ところ変わって、亀石遺跡へやってきました。　

★亀石／奈良県高市郡明日香村
　花崗岩の巨大な自然石に、亀に似た彫刻がほどこされています。

★亀石／奈良県高市郡明日香村
　亀石は、以前は東向き、現在は南西を向いていますが、西の方を向いた時、大和一円は泥の海と化す、という伝説があります。

★亀石／奈良県高市郡明日香村
　ユーモラスなこの表情は飛鳥では人気者のようです。

★亀石／奈良県高市郡明日香村
　亀石そばの休憩所。17年前に休憩したところです。

★亀石／奈良県高市郡明日香村
　無人販売所　大根とカボチャとタマネギをいただきました。

★亀石／奈良県高市郡明日香村
　無人販売所

★亀石／奈良県高市郡明日香村
　無人販売所

★亀石／奈良県高市郡明日香村
　ここで妻を撮った写真が残っています。何度も何度も同じ場所へ来てしまう。
　また、記念にわたくしも１枚収まっておこう。

★天武・持統天皇陵／奈良県高市郡明日香村
　壬申の乱（６７２年）で大友皇子を倒した大海人皇子（即位後に天武天皇）とその皇后である持統天皇の合葬墓です。
　このゆるやかな階段もふたりで上りました。妻を撮った写真が残っています。

★飛鳥歴史公園（観梅）／奈良県高市郡明日香村
　ところ変わって高松塚のある公園へやってきました。

★飛鳥歴史公園（観梅）／奈良県高市郡明日香村
　歴史公園館の駐車場から高松塚古墳へ歩いて向かいます。（１５分くらい）

★飛鳥歴史公園（観梅）／奈良県高市郡明日香村
　高松塚周辺地区の紅梅と白梅

★飛鳥歴史公園（観梅）／奈良県高市郡明日香村
　高松塚周辺地区の紅梅と白梅

★飛鳥歴史公園（観梅）／奈良県高市郡明日香村
　高松塚周辺地区の紅梅と白梅　癒されますなあー。

★飛鳥歴史公園（観梅）／奈良県高市郡明日香村
　高松塚周辺地区の紅梅と白梅

★飛鳥歴史公園（観梅）／奈良県高市郡明日香村
　高松塚周辺地区の紅梅と白梅

★飛鳥歴史公園（観梅）／奈良県高市郡明日香村
　高松塚周辺地区　人面ごみ籠

★高松塚古墳／奈良県高市郡明日香村
　高松塚古墳より発見された石槨内部の模型と、永久保存が図られている高松塚古墳の出土品（模造）や壁画の模写が展示されています。　

★高松塚古墳／奈良県高市郡明日香村
　「わが国考古学会の戦後最大の発見」といわれる極彩色の壁画を施した石室が見つかった高松塚古墳です。その壁画は教科書等でもお馴染みです。
　

★高松塚古墳／奈良県高市郡明日香村
　当初は、盗掘を逃れて残っていた銅鏡などから７世紀末から８世紀初めの終末期のものと推定されていましたが、２００５年の発掘調査によって、藤原京期（694年〜710年）の間と確定されました。

★高松塚古墳／奈良県高市郡明日香村
　この星宿の広場の石といっしょに妻を撮った写真が残っています。

★飛鳥歴史公園館／奈良県高市郡明日香村
　うどん処「あすか高松」　駐車場にて

★近鉄吉野線「飛鳥駅」
　想い出深い、奈良・明日香。ただ走っているだけでも気が紛れます。
　次の旅日記は「たかとり町屋のひな巡り」散策記です。これは面白かった^^

　　　ＴＨＥ　ＥＮＤ．　　つづく・・・

この旅行記へのコメント （2）

• こあひるさん 2015/04/04 12:21:00

  不思議な場所に・・・

  Mecha Godzilla?&703さん、こんにちは。
  
  今、飛鳥時代や聖徳太子がマイブームの私・・・このあたり・・・ほんとに行ってみたくて仕方ないところなんです。
  
  古代の遺跡は、伝承と真実が綯交ぜになり・・・謎で覆われ・・・想像力を掻き立てられて・・・興味が尽きないですね。
  
  止まってしまったようにも思えるいにしえの時間の流れが・・・実は現在にひっそりと続いている・・・不思議な感覚・・・時の狭間のような空間のどこにでも、奥さまがいらっしゃるようで・・・ちょっと切なくなりましたよ〜。
  
  こあひる

  MechaGodzillaⅢ&703さん からの返信 2015/04/04 20:45:21

  RE: 不思議な場所に・・・

  こあひる　こんばんは。
  
  　メールありがとうございました。いつもお邪魔してばかりで・・・。
  　お元気ですか？って言いたいところですが、旅行記で大腸検査なんて書いてありましたが…あとでいろんなものを食べられていたようですからセーフだったんですよね。
  
  > 今、飛鳥時代や聖徳太子がマイブームの私・・・このあたり・・・ほんとに行ってみたくて仕方ないところなんです。
  > 古代の遺跡は、伝承と真実が綯交ぜになり・・・謎で覆われ・・・想像力を掻き立てられて・・・興味が尽きないですね。
  
  　マイブームなんですか。こあひるさんはなんでも夢中になられる馬力ある方のように思えますが違っていますか。
  
  > 止まってしまったようにも思えるいにしえの時間の流れが・・・実は現在にひっそりと続いている・・・不思議な感覚・・・時の狭間のような空間のどこにでも、奥さまがいらっしゃるようで・・・ちょっと切なくなりましたよ〜。
  
  　あたたかいお言葉ありがとうございます。未だに頭の中から離れないんですよ。毎月お寺さんには来ていただいているのですが、昨日（10回忌なんてないですが）法要を済ませました。
  
  　またこあひるさんの素敵な旅日記楽しみにしております。