ポーランド旅行⑧（ヴィエリチカ岩塩坑Ⅱ）

2014/08/16 - 2014/08/23

ヴィエリチカは、ポーランド王国時代に総収入の3分の1を
占めたと言われるほど、大きな利益を生み出した岩塩坑です。
当時塩は、白い金とまで言われていたそうです。

深さ約300mの9層構造で、坑道の総延長が約300km、
約2000もの部屋数を擁した巨大な鉱山です。

ヴィエリチカ岩塩坑内の最も有名な部屋である、
聖キンガ礼拝堂を見学します。

エリア ヴィエリチカ(ポーランド)

• 旅行の満足度: 5.0

ヴィエリチカの写真では、最も多く使用されていると思われる聖キンガ礼拝堂です。
床に光が反射していて、きちんと床が磨かれているのが分かります。

この場所だけは、入場料以外で写真・ビデオの撮影料を払う必要があります。
ツアーの中にも払わずに撮影している人がいましたが、皆さんきちんと払いましょうね〜。
史跡保存にも活用されるんでしょうし。
こんな所まで来て何百円ケチっているのが、同じ日本人として恥ずかしいよ。。。

礼拝堂の祭壇部分です。

壁面には新約聖書の色々なシーンが、彫り込まれています。

最後の晩餐の浮き彫りです。
彫刻家が作成したのではなく、当時働いていた鉱夫が作成したというのがすごいですね。

ライトの当て方で、像が発光しているようにも見えますね。

ここにもヨハネ・パウロ像が、立てられていました。

危険な仕事に従事する中で、毎日の安全を祈って作成されたという事です。

聖キンガ礼拝堂の壁面には、多くの彫刻や彫刻画が彫り込まれています。
鉱夫ではなく、芸術家として十分暮らしていけるような技量ですね。

このシャンデリアも岩塩で出来ているそうです。

祭壇には、マリア像が安置されているのが分りますね。

祭壇はマリア像ですが、ゴルゴダの丘のキリスト像も飾られています。

岩塩坑内には、地底湖も存在します。もちろん塩湖です。
エメラルドグリーンの水が、火山湖のような趣です。

湖の周りには、木組みの通路が巡っています。

当時の乗降機の模型が飾られていました。
かなり大規模に採掘されていたのが分りますね。

巨大生物が、覗き混んでいます。さっきの謎の卵のお母さんかな？
地底と恐竜？怪獣？は、何繋がりなんだろう。

大きなシャンデリアが、ぶら下がっています。

巨大な地下世界の木像建築物といった感じの骨組みが組まれています。
高い天井スペースを生かして、地下で初めて気球を飛ばした場所として、ギネスにも乗っているそうです。

当時働いていた鉱夫たちの像のようです。

ドイツの文豪ゲーテの像です。
ゲーテもヴィエリチカを訪れた事があったそうです。

このスペースでは、ショパンの音楽が流れるミニイベントが行われています。

ポーランド・リトアニア共和国滅亡以降、ポーランド共和国を建国し独立させた、初代国家元首のユゼフ・ピウスツキの像です。
お兄さんのブロニスワフ・ピウスツキは、シベリアに抑留されていましたが、ロシア革命混乱期に樺太に逃れ、日本人の妻を娶り、子孫は今も日本で暮らしているそうです。
また大正時代には、シベリア抑留者のポーランド孤児765人を日本が助け、治療や手厚い保護をした上でポーランドに送り返したそうです。
ポーランドに帰国した孤児達が、日本で受けた温かい対応を積極的に発信してくれたこともあり、現在も親日的な感情を持ってくれている国民が多いそうです。
日本では、ほとんど知られていない話ですね。

この地下水路は、先ほどの地底湖に繋がっています。
以前は船で観光出来たそうなのですが、事故が起きてしまい、今は使用されていないそうです。

当時使用されていたトロッコも置かれています。
少しバランスの悪そうな形状ですね。

坑内の壁を利用したシアターです。
数分間ですが、ヴィエリチカの歴史を辿るような内容だったと思います。

観光ルートを巡った終点には、土産物屋もちゃんと用意されています。

土産物屋横には、新しいエレベーターが設置されています。
これに乗ると地上まで行けるのかな？

土産物屋スペースは、非常に天井が高くなっています。
上の方に木製の通路が見え、木材で補強されているのが分ります。

初めて登録された12個所の世界遺産が、全て載せられた記念碑が飾られています。

ヴィエリチカ岩塩坑で採集された鉱物(ほとんど岩塩ばかりかな。)も展示されています。

坑内見学を終え、昼食を取りに向かいます。
右に行くとレストラン。左の人々は、地上に向かうエレベータ待ちの行列です。

坑内には、レストランも設置されています。
軽食を取る人で賑わっていました。

巨大な地下劇場で昼食を頂きます。

午前中なので開いていませんでしたが、バーも併設されています。

ピエロギと呼ばれるポーランド風の餃子です。
具はひき肉で茹でられているので、皮の厚い水餃子と
いった感じの食べ物です。

パイでクリームを挟んだデザートです。

きれいに修復されていますが、床のレール後はそのまま残されていますね。

ポーランドにも顔出しパネルが。
坑内を警邏中の巡査かな？

またエレベーターに揺られて、地上に戻ります。
上下階から、同時に乗れるようになっていますね。

ヴィエリチカ岩塩坑の建物前広場に、重機が置かれていました。
形状から掘削機でしょうか。