2014/02/08 - 2014/02/11
74位(同エリア178件中)
赤い彗星さん
島根観光の最終日、バスを乗り継ぎ美保関を訪れました。
・松江駅⇒美保関ターミナル 約50分
・バスターミナル⇒美保神社 約30分
古くから海上交通の要衝として栄え、江戸時代には北前船の港として
大いに賑わっていたそうです。
現在は小さな地方の港町といった佇まいでしたが、
美保神社や青石畳通りが非常に印象的で、
今回観光した中でも特に気に入った場所となりました。
小さな街なので2時間もあれば、十分観光できるかと
思います。
- 旅行の満足度
- 5.0
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小泉八雲記念公園のレリーフです。
小泉八雲が美保関を訪れた際に泊った旅館「島屋」の跡地に、八雲と妻セツ、長男一雄のレリーフが建てられています。
バスを降りると結構な風と大粒の雪に見舞われ、制御が出来ず傘が見切れてしまっています。。 -
海に面した道から路地を入ってすぐのところに、醤油屋さんがありました。
珍しい名字の太鼓が、屋号になっています。
しょうゆアイスクリームにそそられましたが、雪舞う中で食べる勇気が持てず断念。 -
太鼓屋さんのすぐ近くにある美保関資料館です。
美保関の商家鷦鷯家に伝わっている資料や、美保神社の神事について、無料で展示されています。
雪は、すぐに止みました。 -
美保関資料館の前から続く青石畳通りです。
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情緒あふれる路地の雰囲気がたまりません。
散策は後回しにして、まずは佛谷寺を訪れます。 -
佛谷寺にやってきました。
東大寺の大仏建立に尽力したことで知られる行基が、約1200年前に建立した山陰第二の古刹だそうです。
後鳥羽上皇や後醍醐天皇が隠岐に配流される際には、風待ちのために行在所(天皇外出時の仮宮)となったそうです。 -
本殿です。
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こちらの大日堂には、重要文化財に指定されている、貞観時代に作成された山陰最古の木製の仏像が、安置されているそうなのですが、受付にはお寺の方がいないなあ。。。
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仕方がないので、受付に飾られていた写真を記念にパチリ!
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佛谷寺には、歌舞伎や浄瑠璃の題材として有名な「八百屋お七」の恋人のお墓が、建てられています。
恋人に会いたい一心で江戸の大火を引き起こしたというお話ですが、放火の罪で処刑されたお七という女性がいたのは史実だそうです。そこから色々な創作が加わったみたいですね。 -
後鳥羽上皇の詠まれた歌の石碑が置かれていました。
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美保神社や美保館本館を見学した後、佛谷寺を再訪したところ、運よくお寺の方に出会い、重要文化財の仏像を拝観させて頂きました。
お寺の方の説明では、こちらの仏像は本尊ではなく、本尊は本殿に安置されているそうです。
過去も本尊であったかどうかは、判らないそうです。 -
天平様式の貞観時代に作成された薬師如来を中心に、右から月光菩薩、日光菩薩、虚空蔵菩薩、聖観世音菩薩が安置されています。
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佛谷寺から、美保神社に向かいます。
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青石畳通りに戻ってきた頃には、また雪が降り始めました。
誰もおらず、何の音もしない状況が、ノスタルジックな雰囲気に浸らせてくれます。 -
雪がいい塩梅に風情を醸し出しています。
ほんと素敵な通りだなあ。 -
現在はほとんど営業していないようですが、この通りに面して旅館が並んでいたようです。
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青石畳通りを抜けると、右側に美保神社が現れます。
鳥居が二つ並んでいます。 -
美保神社は、出雲大社のご祭神である大國主神の奥方である、三穂津姫命(みほつひめのみこと)が祭られています。
全国の恵比寿社の総本社として、漁業や商売繁盛の神として信仰されてきました。 -
漁業の神様という事で、回廊部分の下に錨が置かれていますね。
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神門です。
出雲大社ほどの大きさではないですが、こちらも十分大きな注連縄が掛けられていました。 -
社務所でしょうか?
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襖絵絵を切り抜いたような感じの、孔雀の絵画が飾られていました。
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美保神社の拝殿です。拝殿内部では、ちょうど神事の最中でした。
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回廊部分には、大きな般若の面が飾られています。
手前には、大きな太鼓が置かれており、神事に合わせて太鼓の音がよく響いていました。 -
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重要文化財の本殿です。
「大社造り」の本殿を2棟並べた、「美保造り」と呼ばれる様式になっています。 -
裏に回れば、美保造り様式がより判り易いですかね。逆光ですが。。。
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拝殿には壁がなく、柱のみで屋根を支えている珍しい造りになっています。
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お守りを売っている建物の横には、これまた年季の入った板絵が飾られていました。武士が山姥を抑え込んでいる絵なのかな?
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美保神社を参拝した後、再度佛谷寺に向かうため青石畳通りを通過中、美保館本館見学案内の看板を見つけました。
美保館本館の中に入り、通り側を撮影した写真です。美保関温泉 旅館 美保館 国文化財の宿 宿・ホテル
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係の人がいない時は、写真の案内所に置かれている黒電話で電話を掛けると、美保館新館?から、係の人が駆けつけてくれます。
電話を切った後、すぐに走ってきてくれました。美保関温泉 旅館 美保館 国文化財の宿 宿・ホテル
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300円払って見学開始です。
玄関からは、吹き抜けの明るいロビーが見えています。 -
ロビー入り口すぐ脇に、日立製の古い電話交換機が置かれていました。
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ロビーに面した部屋は、和室ですね。
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陽光の差し込むロビーは、洋風のモダンな造りになっています。
説明書きを読むと明治〜大正期は、玄関から続く中庭だったそうです。
昭和4年にガラス屋根を設置し、ロビーとして生まれ変わったんですね。 -
元々は外に面していたという事で、両脇の屋根には雨どいが残っていますね。
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2階に向かいます。
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中2階に渡る為の階段は、ガラス屋根設置後に造られたものかもしれませんね。
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この通路の先は、立ち入り禁止のため行き止まりです。
壁にかかっている照明器具は、当時のままだそうです。 -
係の人が、「大広間も見学して頂いていいですよ。海も見えます。」とおっしゃっていたので、見学させて貰いました。
こちらの大広間は、現在も朝食会場として使用されているそうです。 -
大広間からは、港が目の前に見えます。
現在は埋め立てられて漁港になっていますが、係の人の話では、美保館は建てられた当時、直接海岸線に面していたそうです。美保関温泉 旅館 美保館 国文化財の宿 宿・ホテル
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建築当初の和式の建物と、増築された洋風ロビーの和洋折衷様式が、何とも言えない雰囲気を醸し出しています。
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中2階の部屋に渡ってみます。
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中2階は、小さな和室でした。
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玄関から、2階に続く正面階段です。
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海側から見た美保館本館です。
美保関温泉 旅館 美保館 国文化財の宿 宿・ホテル
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マンホールの蓋には、名所の美保関灯台と5本の松(どっちも廻れませんでしたが)、魚は鯛かな?が描かれていました。
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港の近くで育ったので、このような風景が懐かしく感じます。
ここから見える正面の建物群の裏に、見学した場所が集中しています。 -
カモメも寒そうに集合していました。
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