ペットはアルパカ♪　VICでなんちゃってオーガニック生活

2005/10/25 - 2005/11/09

ワーホリでオーストラリア（AUSと表記します）に滞在中のこと。（2005年の話です）

アデレードからグレート・オーシャン・ロードを通ってメルボルンにやって来ました。
「野生のコアラと鉢合わせ！　アデレード?グレート・オーシャン・ロード?メルボルン」
http://4travel.jp/travelogue/10896821

AUSのあちこちを旅してまわって、貧乏モードに拍車がかかってきたpacorin。お金をかけずに滞在する方法として、友人が体験していたWWOOFとやらにトライすることにしてみました。

WWOOFとは、World Wide Opportunities on Organic Farmsの略で、お金のやりとりなしで、「食事・宿泊場所」と「労働力」を交換するしくみです。

WWOOFジャパンのHP：http://www.wwoofjapan.com/main/index.php?lang=jp

WWOOFオーストラリアのHP：http://www.wwoof.com.au/

この旅行記はメルボルン観光とメルボルン郊外でWWOOF体験をした様子です。こういう滞在のしかたもあるんだな、という程度にご覧いただければと思います。

エリア オーストラリア

• 旅行の満足度: 4.0

10/25　メルボルンぶらぶら歩き

ビクトリア州（VIC）の州都で、ポート・フィリップ湾に面したヤラ川河口の港市、メルボルン。シドニーに次ぐAUS第2の都市で、東京と大阪が何かとはりあっているように（？）、シドニーっ子とメルボルンっ子もお互いをライバル視していておもしろいです。

この日は午後からGORのツアーで一緒だったスウェーデン女子のハンナと街をぶらぶら。pacorinが初めてメルボルンを訪れたのは90年代で、英国風の落ち着いた街並みが印象的でしたが、その時に比べて随分新しいビルが増えました。

ヤラ・リバー沿いをお散歩。

ヤラ川 滝・河川・湖

フィッツロイ庭園（Fitzroy Gardens）

イギリス国旗・ユニオンジャックを模したというユニークなデザインの庭園。敷地内にはイギリスから移築した「キャプテン・クックの家」もあります。写真はないけど、初めて来たとき見て以来、13年ぶりでした！

フィッツロイガーデン 広場・公園

フィッツロイ庭園内の温室

きれいな花が咲き乱れていました☆

セント・パトリックス聖堂(St Patrick's Cathedral)

1863年着工で完成したのは1939年。

夜はカジノの映画館で「シンデレラマン」を鑑賞。主演のラッセル・クロウはAUS出身だと思ってたけど、NZ生まれだったのね～4歳のときにAUSに移住、それからは行ったりきたりの生活だったようです。

メルボルンのクラウン・カジノはショップやレストランなどが集まった複合エンターテイメント施設で、シドニーのスター・シティよりイケてます。
http://www.crownmelbourne.com.au/

クラウン エンターテインメントコンプレックス カジノ・ギャンブル

AUSにカジノのイメージはないかもしれませんが、主要都市に1ケ所ずつあります。pacorinはシドニー、ブリスベン、ケアンズ、メルボルンのカジノをのぞいてみました。特にブリスベンのしょぼいカジノは仕事帰りに立ち寄ったり、パチンコ屋に行くオッサンみたいなノリでした（笑）

10/26-11/3 メルボルン郊外でWWOOFer生活

WWOOFer（お手伝いする人）になるには、まずこの本を買って会員登録します。
今ではAUD$70するみたいだけど、当時は50ドルぐらいじゃなかったかな? pacorinはケアンズの旅行代理店でこの本をゲットしたようです。会員資格は入会から1年間有効です。

AUSは世界で最もWWOOFがさかんな国で、ホストも2000軒以上登録されています。300ページもある本には、地域毎にホストの紹介がぎっしり書かれているので、この中から自分が行きたいところを選んでメールや電話でコンタクトし、お世話になるところを決めます。

pacorinはアデレードからメルボルンを旅行してる間に10～15ぐらいメールをバラまいて、ホストとやりとりし、開始前日に電話でOKをもらって決定しました。

ポイントはメルボルンからそんなに遠くないところで、短期間のステイができて、仕事が楽そうなところ（笑）最初はアデレード近郊で探したけど、話が決まらなかったかったのでメルボルン近郊ですることになりました。

Innisfree Herbs & Follies

メルボルンから1時間程度、ダンデノン丘陵（Dandenong Ranges）に位置するカロラマ（Kalorama）という小さな町。老夫婦がやってる小さなオーガニック農場というより、庭園といった感じの田舎のおうちにやってきました。

フリンダースSt.駅からCroydonというところまで電車に乗り、Croydonから車で20分程度のところです。駅にお迎えにきてもらって初めましてのごあいさつ。WWOOF生活の始まりです。

キッチンにて

ホストのAnn＆David。Annはフードコーディネイターということで、料理の著作もある人。Annがつくるゴハンはめちゃくちゃ美味しかったです。生みたてたまごのキッシュとか♪毎晩ワインが出てきたのもうれしいポイント（笑）

リビング

大きな犬が3匹もいました。WWOOF bookに「犬好きでないとダメ」って書いてあったもんね。外を走りまわってその足で飛びついてくるから、常に服は泥だらけでした（笑）

そしてドイツ人のWWOOFer、Claudiaがいました。18歳の女の子です。（若っ！）彼女はどれぐらい滞在していたのか忘れましたが、数日間一緒で、先に去っていきました。WWOOFerはpacorinのようなワーキングホリデーメイカーが多いようです。

意外なことに、ここでの重要な仕事（お手伝い）はアルパカの世話でした。Davidが「かわいいから」という理由でペットとして飼っているのですが、毎日お散歩させて新鮮な草を食べさせていました。

この茶色いヤツ、一番ブサイクなんだけど、ポニーテールにしていたpacorinの髪をかじりにきたんだよね。それからというもの、アルパカを散歩させるときは髪をキャップの中にしまってました。

黒いのが一番イケメンだった♪アルパカの毛はふわっふわです。

この犬だけが敷地内をあちこち走りまわって泥だらけになってました。あとの2匹はおうちでのんびり。

外での作業はアルパカの世話の他に、じゃがいもの畑に肥料をまいたり、雑草をぬいたり、鶏やあひるの世話など。柵の解体もしたかな。

晴れてるときはいいけど、雨の中の作業は嫌だったなぁ。靴も服もコテコテに汚れました。

家の中の作業はビン詰づくりのお手伝い。週末のイベントに出す商品作りをしました。ひたすらパプリカやフェタチーズをカットしたり、瓶を煮沸消毒したり、ラベル貼ったり、包装したり・・・家内制手工業ってやつですかね。

Annが作ったジャムやレリッシュなどは、とあるところに販売しています。商品の配達をしにヤラ・バレーにやってきました。

ヤラ・バレーはオーストラリアを代表するワインの産地で、80以上のワイナリーがあります。メルボルンから日帰りで行けるので、おすすめの場所です。

ヤラバレーワインツアー アクティビティ・乗り物体験

とあるところとは、あのドンペリで有名なモエ・エ・シャンドンがフランス以外の国に設立した4つのワイナリーの内の1つ、ドメーヌ・シャンドンなのでした！

確かそこのレストランにAnnのビン詰を販売していたような気がします。ちょこっとワイナリーを見学させてもらいました。

することがない時は近くの森林保護区へお散歩。滞在3日ぐらいで田舎生活に飽きてきたpacorinでした。（早っ！）

ここでの生活で一番驚いたのはお水のこと。「なんか水が変な色だな～」と思って聞いてみたら、タンクで溜めた雨水を利用しているのでした！キッチンの水も洗面所の水も雨水だと聞いてちょっと衝撃でした。

あと、「コンポスト」も徹底していました。生ゴミを有機肥料に変えて畑で利用するので、ゴミはしっかり分別。うっかりバナナの皮をゴミ箱に捨てようとしたら「それはコンポストだよ」ってな感じ。

＜忘れられないアルパカ事件＞

いつも3頭一緒に行動しているアルパカさん。白いミラバケッソみたいなのがMaya、茶色の出っ歯がAztec、黒のイケメンがIncaという名前。そう、マヤ、アステカ、インカで文明トリオでした。普段は広い柵内にいて、お散歩のときはつないで草を食べさせるのです。小屋に干草をしいたり、フンの掃除をするのも仕事です。

ここに来て3日目ぐらいのお散歩後、柵を閉めたのはpacorinでしたが、なんとなく閉め方が甘かったかな?、まあいいやと一旦家に帰りかけ、やっぱり心配だったから見に戻ってみたら、ちゃんと閉まってなくて、おまけに3頭がちゃっかり外に出て並んでこっちを見ているではありませんか！

「みなさーん、おうちに戻りましょう～！」とか言っても無駄で、ちょっと追いかけたらどんどん逃げてしまいます。しかも、追いかけるのをやめたら3頭一緒にこっちをふりかえり、こっちが走ると再び逃げる。完全にナメてる?！

悪いことにどんどん敷地の外に出る方向へ逃げてしまい、道路に出て車にひかれたりしたら大惨事だし、これはえらいことになった！とDavidを呼びにアルパカを見捨てて家に向かって走り出すpacorin。

すると「え？なになに?？」って感じで3頭がこっちを追いかけてくるではありませんか♪これは「押してダメだら引いてみな」作戦だー！

ということで、Davidを呼びに行くのをやめて自ら柵内に走りこみ、まんまと3頭を柵内におさめることに成功したのでした。ハアハア、ゼイゼイ（疲）
ほんと、一緒に行動してくれる子たちでよかった～、って感じです。バラバラに逃げられたらどうしようもないですから。

あとでDavidに言ったらすごく機嫌が悪くなっちゃって・・・そりゃそうですよね、かわいがってるアルパカさんが逃げ出したら大変なことだし、事故にでもあったらとりかえしがつかないし・・・

というわけで、アルパカというと、この事件を思い出すpacorinなのでした。

10/30 La Primavera Festival

滞在中の日曜日、メルボルンの北西に位置するHepburn springsという村にあるファームで開催されるイベントに参加するため、早朝家を出発。カロラマからは車で2時間半ほどかかり、車中でpacorinは爆睡。

会場になったファームのHP
http://www.lavandula.com.au/index.php

AnnとDavidが準備をしている間、クローディアとファーム内をみてまわりました。

メルボルン郊外にはこういうテイストでカントリー生活をしている人が多そうです。

ラベンダーガーデン。

学祭の模擬店みたいなノリでAnnのビン詰類やファームの鶏が生んだたまごなどを販売しました。

セールスが上手だったら沢山売れたかもしれないけど、お店やさんごっこレベルだったのでまあそこそこの売れ行き。なかなか面白い体験でした。

他にはかわいいカップケーキのお店や、手芸作品のお店など、ハンドメイドのものが多かったようです。のどかで素敵なファームでした。

WWOOFは双方の合意で好きなだけ滞在できるのですが、のんびり田舎暮らしは性に合わず、結局1週間で切り上げることにしました。

11月1日はAUS最大のG1競馬、メルボルンカップがあり、その日はメルボルンに出かける予定をしていたのに、トラブルにより家にカンヅメになったことも「オラこんな村嫌だ～♪」に追い打ちをかけました（笑）

メルボルンにいた子たちはヘッドドレスをつけてドレスアップしてフレミントン競馬場にお出かけしてたのにぃ～！！

AUSの大きいレースでは「マイフェアレディ」ばりにおしゃれして競馬観戦するんですよね。シドニーで競馬に行ったときはスパークリングワイン片手に観戦して、「日本と随分違うな～」と思ったものです。

たった1週間だったけど、オーガニック生活をちょいかじりして満足満足。

11/3～　再びメルボルンに滞在

ということで、メルボルンに舞い戻り、イタリアンレストランが立ち並ぶLygon Streetで昔の仕事仲間マイケルと再会。

再会のきっかけは、WWOOF生活中、スーパーへ買い物に出かけた際に見かけたKENWORTHという会社。（http://www.kenworth.com.au/）

「ん？この会社、3年前の出張で訪れたところじゃないかな?？」と思って、シドニーで働いてた会社に電話して確認するとやはりそうだった！米国の大型トラックメーカーの豪州法人で、超大型トレーラーを製造していて、出張時は製造ラインを見学したり、完成したトラックに乗り込ませていただくというおもしろ体験をしたところなのです。

当時、メルボルンから訪問に同行してもらった仕事仲間の電話番号をゲットし、連絡してWWOFF生活が終わったらメルボルンで食事をする約束をしていたのです♪こういうときは非常に素早い動きを見せるpacorin（笑）

美味しいオイスターと1人1皿は多すぎたパスタをいただきながら、昔話に花を咲かせたのでした。

ライゴン ストリート 散歩・街歩き

11/5 セント・キルダ（St. Kilda）

メルボルンのシティから最も近いビーチリゾートとして人気のスポット。
トラムで15分程度で行けます。

セント キルダ ビーチ ビーチ

メルボルンの街はシドニーより洗練された感じで素敵だと思うけど、ビーチは完全にメルボルンの負けだと思います。マンリーやボンダイと比べたらお気の毒な感じ。

フィリップ島（Phillip Island）

メルボルンの南東122km、ウエスタン・ポート湾に浮かぶ小さな島です。世界で最も小さいフェアリー・ペンギンが沢山生息しています。

フィリップ島自然公園 自然･景勝地

フィリップ島

日没後に列をなして海から帰ってくる姿を観察する「ペンギン・パレード」を見に行きました。ペンギンの写真が1枚もなくてあまり覚えてないけど、「それなりにかわいかった」というメモが残ってました（笑）

11/6　この日は写真はないけど、サウス・ヤラとかSmith St.などオシャレエリアを散策したようです。

ドックランズ（Docklands）

昔の船舶修理ヤードが今はおしゃれな開発地区になってます。

ドックランズ パーク 広場・公園

シドニーのウルムル・ワーフにちょっと似た雰囲気？

フリンダース・ストリート駅

フリンダース・ストリートとスワンストン・ストリートの交差点に位置する、1日約25万人が利用するターミナル駅です。オーストラリア国内初の駅として、1854年に完成しました。

フリンダーズ ストリート 散歩・街歩き

11/7,8

お金がないのでひたすら街歩きをしていたようです。クイーン・ヴィクトリア・マーケット、キングス・ドメイン、王立植物園、ナショナル・ギャラリーなど無料スポットをうろうろ散策。

メルボルンはおしゃれな店やカフェが沢山あってシドニーより楽しそうなのに、とにかくお金がなくて遊べませんでした。ビンボーは辛い（涙）

11/9 早朝、タスマニアへ向かうため空港へ。

トラムをパチリ。市内をひと回りする無料トラム「シティ・サークル・トラム」なんていうのも走っていて便利です。

メルボルンの空港はどんなだったか全く覚えてないけど、バスで空港に行ったのかな？？

そろそろグダグダになってきたAUS旅行記、しつこくタスマニア編へ続きまーす。

この旅行記へのコメント （2）

• わんぱく大将さん 2014/07/19 09:26:26

  あるバカ事件

  pacoやん
  
  いや〜あの３頭のアルパカ、人を舐めとんかと言う感じでしたね。でも、最後にうまくひっかかって、あるバカめ！　しかし、家で飼うか？！
  と言ってたら、ＢＣＮの街の中で飼い主と散歩してたいのしし？？
  
  　大将

  pacorinさん からの返信 2014/07/25 15:06:56

  RE: あるバカ事件

  大将さま
  
  > いや〜あの３頭のアルパカ、人を舐めとんかと言う感じでしたね。でも、最後にうまくひっかかって、あるバカめ！　しかし、家で飼うか？！
  
  ですよね〜おもしろいほど3頭一緒に行動していて、それで助かったのですが。
  「なんでこんなの買ってるの？」って聞いたら、「市場で売ってた赤ちゃんアルパカがめちゃくちゃかわいかったから」という理由でした。
  
  > と言ってたら、ＢＣＮの街の中で飼い主と散歩してたいのしし？？
  
  ユニークなペットを買う人はどこにでもいるものですね〜
  いのししは神戸とかにも野生のが出没しますよね。
  
  pacorin