2014/04/18 - 2014/04/18
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MILFLORESさん
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イースター休暇を利用して、隣国ポルトガルへ行ってきました。
今回はマドリードから車で、以下の旅程を組みました。最後の1泊だけスペインです。
1日目 マドリード → モンサント → カステロ ブランコ(泊)
2日目 トマール → バターリャ → ナザレ(泊)
3日目 カルダス ダ ライーニャ → オビドス → セトゥーバル → アゼイタオン → パルメラ(泊)
4日目 エヴォラ → メリダ(泊)
5日目 帰路 マドリードへ
何故ポルトガルでは、どの町もどの村もこう坂道が多いんだろう?
丘の上に城や修道院や宮殿があって、町がその周辺に広がった造り。
趣はあるけれど、決して歩きやすいとは言えない石畳につまずきながら、上へ下へ。
幸い、バターリャでは登り下りする必要ありませんでしたが・・・
2日目、トマールで世界遺産のキリスト修道院を見学した後、もうひとつ世界遺産、バラーリャ修道院に寄りました。
バターリャとはポルトガル語で「戦い」を意味します。
1385年8月14日、近郊のアルジュバロータでポルトガル王位を巡って、ポルトガル王ジョアン1世率いるポルトガル軍とカスティージャ王フアン1世の軍との間で戦いが行なわれました。この戦でポルトガル軍はカスティーリャ軍を打ち破り、ポルトガル王国の独立を守りました。この勝利を聖母マリアに感謝するために、ジョアン1世が大修道院の建設を命じました。
見学する前に、こういった歴史的背景を一応スペイン人の夫に説明しておきます。
「スペインに勝った記念の建物だからね」と。
夫、「じゃぁ見ない」とは言いませんでしたが(笑)
この修道院は1983年にユネスコの世界遺産に登録されました。
ここも、ちょうど「国際記念物遺跡の日」だったので無料で入れました。
【登れ!下れ! 中部ポルトガルの町巡り】 目次
-01- MONSANTO モンサント http://4travel.jp/travelogue/10879089
-02- CASTELO BRANCO カステロ ブランコ http://4travel.jp/travelogue/10881444
-03- TOMAR トマール http://4travel.jp/travelogue/10881829
-04- BATALHA バターリャ http://4travel.jp/travelogue/10884412
-05- NAZARE ナザレ http://4travel.jp/travelogue/10886686
-06- CALDAS DA RAINHA カルダス ダ ライーニャ http://4travel.jp/travelogue/10888703
-07- OBIDOS オビドス http://4travel.jp/travelogue/10892237
-08- SETUBAL セトゥーバル http://4travel.jp/travelogue/10892869
-09- AZEITÃO アゼイタオン http://4travel.jp/travelogue/10893698
-10- PALMELA パルメラ http://4travel.jp/travelogue/10911527
-11- EVORA エボラ http://4travel.jp/travelogue/10924065
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回の行程です。寄ったのはポルトガル11ヶ所+スペイン1ヶ所。
2日目は、宿泊したカステロ ブランコから次の宿泊地ナザレに向かう途中、世界遺産に指定されている修道院のある、トマールとバターリャに寄りました。 -
バターリャ BATALHA、ここは修道院の周りにホテルやレストランや土産物店、そしてこの町で働く人が生活できるための最低限の店舗(銀行、スーパー、薬局など)と住居がいくつか並んだだけの小さな町です。でも、修道院を見に来る観光客の車がけっこう多くて、駐車する場所を探すのにひと回りしなければなりませんでした。
騎馬像は、アルジュバロータの戦いでポルトガル軍を率いた将軍、ヌノ アルヴァレス ペレイラ(1360 - 1431) -
正式名は「勝利の聖母マリア修道院(Mosteirode Santa Maria da Vitória)」1386年から1517年にかけて建設、途中ポルトガル国王7人が在位したことになります。 これは教会のファサード。
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また、奇妙なガーゴイルが!
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教会ファサード、門の上の彫刻。中央はキリストと4人の福音書記者ですね。 (夫撮影)
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教会ファサード、門の横の彫刻はキリストの使徒。一番右、鍵を持って現されるのはペトロ。
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教会ではちょうど、聖金曜日のミサ中でした。奥行きも高さもある教会ですが、簡素な造り。ステンドグラスから射す光が、わずかな色を添えています。
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教会の入り口近くにある墓は、修道院の建築に携わった建築家のひとり、マテウス フェルナンデスのもの。
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右にある「創設者の礼拝堂 Capela do Fundador」は、15世紀に建設されたアヴィス朝ポルトガル王家のパンテオン。中央には、ジョアン1世(在位 1385-1433)と妃フィリパ デ レンカストレ(英名フィリッパ オブ ランカスター)の墓。
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とても美しい天井。オリジナルは1755年に地震で落ちてしまった。 (夫撮影)
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イチオシ
ステンドグラスも綺麗です。
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周囲の歴代王や王子の墓も彫刻が細かくて見物です。これは、アフリカ王と呼ばれたアフォンソ5世(在位 1438-1481)とその妃イサベルの墓。エンリケ航海王子もこのパンテオンに眠っています。
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イチオシ
王の回廊 Claustro Real に出ました。中庭に面したアーチと柱がとても美しい。
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広い中庭。 (夫撮影)
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トマールのキリスト修道院とはまた違った趣があります。
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細かい彫刻。
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このマヌエル様式の装飾は、リスボンのジェロニモス修道院を手掛けた建築家 Diogo de Boitaca によるものだそうです。なるほど、この華麗さに見覚えがあると思いました。
ジェロニモス修道院の旅行記 → http://4travel.jp/travelogue/10271329 -
参事会室 Sala do Capítulo 修道院を手掛けた最初の建築家アフォンソ ドミンゲスの時代(15世紀前半)に造られた部屋。広い天井を支える柱が1本もなく、当時の建築技術にとっては大きな挑戦だった。
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現在はここに「無名戦士の墓」が置かれ、兵士に守られています。
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イチオシ
参事会室から中庭を見る。
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参事会室にある16世紀のステンドグラス、キリストの受難の場面。
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線がとても美しい回廊。
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回廊天井の彫刻。
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食堂の前にある噴水、修道士がここで手を洗浄した。
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噴水のアップ (夫撮影)
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イチオシ
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土産店兼近代軍事博物館となっている部屋。
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Claustro de D. Afonso V アフォンソ5世回廊。15世紀後半に拡張された部分。
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見学順路はいったん外に出て、修道院のもう一端へ向かいます。
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繊細な装飾の窓、まるでレース飾りのよう。 (夫撮影)
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見学最後は「未完の礼拝堂 Capelas Imperfeitas」 ジョアン1世の息子ドゥアルテ1世により建設が始まり、100年ほど工事が続けられたけれども、結局は未完に終わった礼拝堂。
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どう未完なのかというと、天井がないのです。
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うわー 細かい彫刻! 素晴らしい。 (夫撮影)
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柱にも。
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天井がないため、雨風に晒された年月を感じる礼拝堂です。上部の黒くなった部分など、なかなか良い感じ。
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周囲の窪まった部分にはステンドグラスがはまっています。
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装飾に凝り過ぎて完成できなかったのかな?
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アフォンソ5世の第一子、生まれてすぐに亡くなったジョアン王子の柩がここに置かれていました。
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イチオシ
惹かれるものがあります、ここ。
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苔が生えています。
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入り口のアーチ部分を仰いだら、余りの細かさにうっとり・・・
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外に出て、また面白いガーゴイルを発見♪ 左下のは犬みたいだけど、右上のは?
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で、バターリャを後にする前に、周囲の土産物店を物色。陶器、この旅行では何か買ってしまいそうな予感・・・
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ポルトガルと言えばコルク。全世界の生産量の実に50%以上がポルトガルで生産されています。(スペインも合わせたイベリア半島では、80%が生産されています。)ポルトガルに来る度に、コルク製品が多様化しているのに驚かされます。財布やポシェットや鞄などは、過去に見ていましたが、今回、靴や帽子や服まであったのにはビックリしました。うーん、コルク製品も何か買ってしまいそうだ・・・
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この日のふたつ目の世界遺産修道院、バターリャも来て良かった。
この後、宿泊するナザレへ向かいました。
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