2012/06/17 - 2013/01/04
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KAWATO KANNAさん
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鎌倉には、十井、十橋、七口、五名水、五山など定められた時期は必ずしも一緒ではないが、その歴史や由緒などを経て定められた観光名所がある。現在は、道路工事や開発、時代とともに消失してしまったものもあるが、その名残をとどめているものもある。これらを探して、何回も鎌倉を訪れたが、前回は、鎌倉十橋を紹介したので、今回は同じく1685年に発刊された鎌倉志に取り上げられた鎌倉十井を紹介したい。300年以上経た現在では、場所が明らかでなかったり、個人宅にあって見ることもできないものもあるが、十橋よりは、当時の面影が残っているようなところが多かった。
参考文献
長峯五幸著 鎌倉趣味の史跡めぐり 2002/8/1発行
三浦勝男編 鎌倉の地名由来辞典 2005/9/20発行
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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イチオシ
星の井
星の井は、星月の井、星月夜の井とも呼ばれ、極楽寺の切通しを下った坂ノ下にあります。昔、このあたりは昼間でも暗く、井戸を覗くと昼間でも水面に星が見えたという言い伝えが名前の由来となっています。
極楽寺切通しの下にあり、江戸時代頃には往来する人に井戸の水を売る茶屋ができましたが、関東大震災後にはその茶屋もなくなりました。その後もしばらくは井戸の水を売っていましたが、それも水道の普及でなくなったようです。 -
昭和初期に立てられた説明碑
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鉄の井(くろがねのい)
鶴岡八幡宮の三の鳥居の交差点を西に行った突き当りの角にあります。
井戸を掘ったときに鉄観音像の頭が出てきたことから名づけられた井戸です。鉄観音像は、新清水寺に安置されていたもので、1258年に焼けましたが、その際に、観音像は地中に埋もれ、行方がわからなくなっていましたが、江戸時代になって、1699年に井戸替えの際に底を掘り下げたときに出てきました。
その後、鉄観音堂に安置されていましたが、明治になって、このお堂も廃れ、骨董商が東京に持ち出して売ろうとしましたが、運ぶ際に船が沈みそうになってしまい、東京に着いたときには放棄してしまい、現在は日本橋人形町の大観音寺に安置されています。 -
鉄の井
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昭和初期に立てられた説明碑
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人形町の大観音寺、地下鉄の人形町駅と水天宮駅の間の通り沿いにあります。ここに、鉄の井から見つかった鉄観音が現在は納められています。
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六角の井
和賀江嶋から近い、鎌倉市材木座と逗子市小坪の境界付近にあります。この道路から右が小坪です。
六角の井は矢の根井、矢根の井とも言われます。六角の井と言われていますが、石の井戸枠は八角形で、六角が鎌倉の分で二角が小坪の分のようです。
矢の根井、矢根の井と呼ばれるのは、鎮西八郎為朝が、伊豆大島に流されていたときに、力試しで射た矢が、伊豆大島から鎌倉まで飛んで、六角の井の中に落ち、村人がその矢を取り上げようとしたところ矢じりが、井戸の底に残ってしまい、それをある時に取り出したところ、井戸水が涸れてしまったことから、井戸の中に戻したという伝説から来ています。
なお、土地の古老によると、1952年の井戸替えの時には、為朝の矢じりと伝わっている矢の根はあったそうです。 -
六角の井
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国指定史跡和賀江嶋のそばに六角の井はある
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棟立の井 (写真は覚園寺の山門)
棟立の井は覚園寺の墓所の付近にあるようですが、かなり荒廃しているようで、現在は非公開になっています。
破風の井とも呼ばれており、洞穴のように崖縁を掘ってある横井戸タイプのもののようです。 -
棟立の井は覚園寺のこの先にあるが、非公開となっており、見ることはできない。
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イチオシ
底脱の井
底脱の井は扇ケ谷の海蔵寺の山門の右側にあります。
「千代能が いただく桶の底脱けて 水たまらねば 月もやどらず」という歌が井戸の名前の由来になっています。
歌ったのは、幼名が千代能だった無着如大という鎌倉時代の尼僧ですが、彼女が女中をしているとき、夕餉の支度をするためにここで水を汲んでいたら桶の底がスッポリと抜けて、井戸の底ではなく、心の底が抜けて、わだかまりが解け、悟りが開けたという解脱の歌です。 -
底脱の井
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海蔵寺の山門
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底脱の井の解説
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甘露の井
鎌倉五山第四位の浄智寺の山門前にあります。
とはいえ、浄智寺の左側の道路工事をした際に、井戸の水脈を痛めてしまって、水質が低下して今ではこの井戸の水は飲めなくなったそうです。 -
池のそばにある
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甘露の井の水脈が道路工事で断たれ、水質が悪化したことから、現在は境内にあるこちらの井戸の水がお茶会などで使われているようで、第二甘露の井と言うような存在になっているようです。
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イチオシ
瓶の井(つるべのい)
明月院の宗猷堂の隣の東屋風の屋根の下にあります。甕の井(かめのい)とも呼ばれます。 -
瓶の井
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銚子の井
名越の踏切の車道を銚子銚子方面に一、二分歩いたところの人が通れるくらいの道をちょっと入った所にあります。最初は見つからなくて何度もうろうろしました。銚子の井の他に石の井と呼ばれることもあるようです。
井戸は、民家の敷地内にあり、蓋は石造りであって、銚子の形をしています。 -
銚子の井の碑
車道沿いにあります。 -
銚子の井の説明が井戸の脇にあるが、よく見えませんでした。
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泉の井
扇ケ谷の踏切を越えて、浄光明寺の門前を過ぎてさらに行くと道路脇にあります。
水が滾々と湧き出ることから泉の井とつけられたようであり、この辺り一帯を泉ケ谷と呼ぶのもこの泉の井とも関係しているようです。 -
泉の井
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扇の井
扇の井は、亀ヶ谷切通しの入口、扇ケ谷の岩船地蔵堂の向かいの個人宅内にあるようです。長峯氏の著書によれば、代々、徳川四天王と言われた本多平八郎の末裔が住み続けているようですが、現在は個人宅なので非公開になっているようです。
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