2013/08/16 - 2013/08/16
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トンガリキさん
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この日はセルタ(色達)からザムタン(壌塘)経由でマルカム(馬爾康)に向かいます。ザムタンではシリン・カル・ゴンパ(曽克寺)に立ち寄りましたが、川沿いの集落の中に9階建のミラレパ・タワーが5塔も林立しており見応え十分のゴンパです。
<日程>
8/10(土) 関空→無錫→成都
8/11(日) 成都→康定空港→康定→タウ
8/12(月) タウ→ダンゴ→カンゼ
8/13(火) カンゼ→アチェンガルゴンパ(亜青寺)→カンゼ
8/14(水) カンゼ→ラルンガルゴンパ(五明佛学院)
8/15(木) ラルンガルゴンパ→セルタ
★8/16(金) セルタ→シリンカルゴンパ→マルカム
8/17(土) マルカム→成都
8/18(日) 成都→杭州→関空
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この日はセルタ(色達)からザムタン(壌塘)のシリン・カル・ゴンパ(曽克寺)経由でマルカム(馬爾康)に向かいます。交通手段は包車で、金額は1,300元もしますが、ザムタンまで寄り道してもらうので仕方ないか。
早朝6時にドライバーさんに部屋まで迎えに来てもらい、セルタを出発します。そのはずが、セルタの大通りの交差点でドライバーが「マルカム、マルカム」と呼び込みを始めました。「エッ、包車って貸切のことだよね」と問いかけましたが、1,300元の金額ではあと一人は乗せないとお金が合わないと言ってきました。結局、10分ほど客待ちしますが客は集まらず、我々だけで行くことになりました。 -
途中、車道で五体投地をしているグループに出くわしました。
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セルタからは「色曲」と呼ばれる川沿いの道を進んでいきます。途中の川べりでは、数頭の牛が川を渡っていました。
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対岸ではチベッタンのお母さんが、牛が素早く川を渡るように投石用のロープを使って石を投げつけていました。川渡りの牛を見かけたときに車を停めてもらいましたが、牛の正面に停めなくてよかったです。こちらに向かって石が飛んでくるところだった。
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朝もやの色曲の川。
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ダルシンの林立する霍西村。
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放牧中の牛とすれ違いました。
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麦畑の向こうに2棟のチベット民居が並んで建っているのが見えたので、停めてもらいます。
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どちらの民居もともに、1階が石造りで、2階が木造で外に少しせり出した造りになっています。屋上の端にはタルチョーの旗が何本も建てられています。
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その左の建物は、せりだした部分がバルコニーとなっていて、中に穀物が干されていました。このバルコニーを持つ造りはザムタン一帯に広がる特徴であり、ザムタン民居と勝手に呼ぶことにします。
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しばらく進むと、景色の良い村にさしかかったので、車を下りて少し歩くことにします。ドライバーさんには先に進んでいってもらいます。このように気楽に景色のよい所で止まって、その風景を楽しむ時間を取れるのが包車の醍醐味です。
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村の名前は旭日郷です。ザムタン民居が建ち並んでいます。
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山肌に同化するようにいくつもの建物が建てられていました。
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旭日郷のゴンパの僧坊のようです。時間があればこの僧坊群も周ってみたかったです。
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旭日郷の集落。道路沿いにザムタン民居が建ち並び、その向こうの山肌にはゴンパの僧坊がひしめいています。
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旭日郷のザムタン民居。
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旭日郷のザムタン民居。1階の窓枠の飾りが可愛らしい作りです。
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2階のバルコニー一面に穀物が干されています。とてもいい雰囲気の村なので、滞在したくなりましたが、時間も無いので先を急ぎます。
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しばらく行くと、麦畑の向こうにザムタン民居が建ち並んでいるのが見えました。楊各郷の村のようです。
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麦畑の広がる美しい田園風景が広がっています。
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収穫間近の麦畑。
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楊各郷のザムタン民居。このようにバルコニーがせりだして作られている造りを見て、以前訪れたインドのジャイサルメールのハーヴェリー建築を思い出しました。
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山の中腹に建てられたザムタン民居。
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9時過ぎころに、ダンゴ(炉霍)方面とマルカム(馬爾康)方面との分岐点にあるワンダ(翁達鎮)に到着しました。この食堂で朝食にします。
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肉みそ面。12元もしましたが、美味しかったです。
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マルカム方面に向けて出発します。ワンダ(翁達鎮)からマルカムの手前までは、半分くらいの道路が工事中のため悪路が続きます。途中、右手にミラレパタワーのお寺がありました。
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10時半頃、ザムタンへの分岐点にさしかかります。公安の詰所がありましたが、検問が行われている雰囲気は無さそうです。ここから、ザムタンの入口に位置するシリン・カル・ゴンパ(曽克寺)に向かいます。
ザムタンへ向かう道路は片側1車線のきれいな道路が整備されていて、これまでの悪路と打って変わって快適なドライブです。途中、対岸の崖の上に民居が建っているのが目に入りました。 -
崖の上に建つザムタン民居。人が住んでいそうな雰囲気はありません。
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11時過ぎ頃にシリン・カル・ゴンパに到着し、手前のタルチョーが張り巡らされた吊り橋にまず立ち寄りました。
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タルチョーと吊り橋。
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タルチョーに覆われた吊り橋。
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川の向こうに目的地のシリンカルゴンパが見えました。
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シリン・カル・ゴンパ(曽克寺)の全景。このゴンパには9階建てのミラレパ・タワーが5基も建てられています。
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シリン・カル・ゴンパはカルマ・カギュ派に属する寺院のため、カギュ派の開祖であるミラレパゆかりの9層の塔が林立しています。
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カギュ派の開祖であるミラレパは、自らの悪行を悔いて仏法を求めようとマルパに弟子入りを求めたところ、マルパから「石造りで多層階の塔を独力で建設せよ」と命じられたので、塔を作っては師匠から嫌がらせのように壊されること9回、ここに至ってミラレパの悪行が浄化されたことを知ったマルパは、ミラレパを最高の弟子として迎え密教の奥義をを伝授したそうです。こうした理由の為、ミラレパの仏閣は9層の塔が建てられているそうです。
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このミラレパ・タワーはセルカル・グトク様式だそうです。初めてミラレパ・タワーを目にしたのは、アムドのツォエ(合作)でした。
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2塔が並んで建っています。
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尼さんの写真を撮らせていただきました。
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ゴンパのマニ堂。
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道路沿いに建てられた無数のチョルテン。
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先ほどの2基のタワーから少し離れた所に、3基のタワーが本堂の脇に建てられています。旅行人で紹介されていた白黒の写真を見て、これは見に行かねばと心を動かされてやってきました。
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天高くそびえるミラレパタワーが、青空をバックに圧倒的迫力を持って迫ってきます。寄り道してでも来て本当によかったです。
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こちらのミラレパタワーは5色でカラーリングされています。
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ミラレパタワー。この塔は最上階まで登ることができます。
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その塔の周りのマニ車廊下を五体投地してコルラするチベッタン夫婦がいました。五体投地用の革製の衣装をまとっています。
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五体投地コルラ。
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五体投地コルラ。
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マニ車廊下での五体投地コルラ。
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この塔の最上階まで登りますが、一階と二階の階段付近は本当に真っ暗で、日本のお寺の胎内めぐりをしているかのように、一切何も見えません。懐中電灯を持ってきていなかったので、手探りで何とか階段を登りました。
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最上階まで登ってきました。その天井の写真。
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最上階から見下ろすミラレパ・タワー。
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シリンカルゴンパの全景。
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隣接するミラレパタワー。
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ゴンパ内のチョルテン。
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マニ石。
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カエルの絵が描かれたマニ石。他にもヘビとイヌのシリーズがありました。
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ゴンパを取り囲むように、マニ車の長い廊下が建てられています。
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チベッタンが巡礼中でしたので、後についていきます。
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民族衣装を着たチベッタンのコルラ。
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こちらの廊下は両端にマニ車が設置されていました。
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チベット文字が書かれたマニ車。
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3基のミラレパ・タワー。
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ミラレパ・タワー。
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ミラレパ・タワー。
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ミラレパ・タワー。
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本堂でのお勤めの時間が終わり、僧侶が本堂から出てきました。若い僧侶が大半でした。
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本堂に入りましたが、内部はかなり散らかっている様子でした。
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シリンカルゴンパの僧侶。
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彼らと少し話もしましたが、その際写真を撮らせてもらいました。目がつぶっていたのが残念。
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ミラレパタワーと僧侶たち。
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休憩時間も終了し、僧侶たちが再び本堂内に戻っていきました。1時間もこのゴンパに滞在したので、我々もマルカムに向けて、12時半頃出発します。
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往路でみかけた崖の上の民居の前で停めてもらいました。
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ここからは吊り橋が渡されていて、対岸の民居にも足を伸ばせるようです。
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崖の上のザムタン民居。
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崖の上のザムタン民居。
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ザムタンは短い滞在でしたが、シリン・カル・ゴンパや崖の上の民居など、強く印象に残った場所が多く、寄り道して本当に良かったです。
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