2013/08/13 - 2013/08/13
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トンガリキさん
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この日の目的地は以前から行きたかった念願のアチェンガル・ゴンパ(亜青寺)です。大草原の中に一万人規模の密集した僧坊が突如として広がる風景は圧巻でした。ネットでの情報が少ない中、公安の検問が心配されましたが、行ってみると公安の姿は一人も無く、場内は自由に観光することができました。
<日程>
8/10(土) 関空→無錫→成都
8/11(日) 成都→康定空港→康定→タウ
8/12(月) タウ→ダンゴ→カンゼ
★8/13(火) カンゼ→アチェンガルゴンパ(亜青寺)→カンゼ
8/14(水) カンゼ→ラルンガルゴンパ(五明佛学院)
8/15(木) ラルンガルゴンパ→セルタ
8/16(金) セルタ→シリンカルゴンパ→マルカム
8/17(土) マルカム→成都
8/18(日) 成都→杭州→関空
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まだ暗闇の早朝6時にホテルに迎えに来てもらい、アチェン・ガル・ゴンパ(亜青寺)に向けて出発します。アチェンガルにはカンゼ(甘孜)からペユル(白玉)までつながる甘白路を通って向かいますが、この道路が全線工事中でガタガタ道のため、片道が通常は3〜4時間のところが、5〜6時間もかかってしまいました。道路工事の状況からすると、完成まであと数年はかかるのではないかと思います。
カンゼのホテルの服務員の女性にアチェンガルへ日帰りで行くと言ったら、信じてもらえませんでした。我々は包車だったので日帰りが可能でしたが、乗合であれば現在の道路状況からすると日帰りは非常に厳しいかと思います。 -
カンゼの街から南に見える山のふもとまで来ました。ここで朝日が山の頂上を照らし始めました。
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つづら折りの道をひた走り、カンゼから1時間半ほどかけて標高4,800mの峠の展望台まで登ってきました。
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峠のタルチョー。
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朝日が山の向こうから出てきました。日差しの強さは強烈です。
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朝日に照らされた美しい風景。
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この日は雲一つ無い澄み切った青空が広がる絶好のアチェンガル日和です。
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ようやくカンゼとアチェンガルの中間に位置する拉龍湖に到着しました。カンゼから3時間半ほどかかりました。ここの標高は4,200mです。
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拉龍湖。
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こちらが今回カンゼとアチェンガルを往復してくれる車です。昨日の軽ワゴンはダート道では揺れが激しかったのですが、この車は軽ワゴンより揺れずに走ってくれるので、ダート道の往復11時間を耐えることができました。
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超過積載のオート三輪。
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チベッタンの黒テント。
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その近くで放牧される子どものヤクたち。
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おっ、野生のマーモットがいるではありませんか。野生動物の撮影はタンザニアで鍛えてきたので、ピントをきっちりと合わせて望遠で撮影しました。
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カンゼとペユルを結ぶ甘白道路は村がほとんどなく、あるのは採掘現場にある工場くらいです。所々、チベッタンの遊牧民が暮らす民家が点在しています。
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カンゼ出発から4時間、ようやくチベッタンの村が現れました。
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10分くらい車を走らせると昌根村の遊牧民定住村が右手に見えました。四川省はチベッタンの遊牧民に対して定住化政策を推進しており、このような家屋を提供して住まわせています。これまでチベッタンの民居を見てきましたが、どう見ても風景には似合っていません。
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昌根寺。
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甘白路からアチェンガルへの分岐点には公安の検問所があり、外国人は追い返された時期もあったようですが、この日は公安の詰所には誰もおらず、ノーチェックでアチェンガルに入れました。
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ここからアチェンガルへの道のりは、緑まぶしい大草原が広がっており、最高のドライブです。
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大草原を見渡せる場所で降ろしてもらいました。
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一面広がる緑のじゅうたん。
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色とりどりの高山植物もこの緑のじゅうたんに花を添えています。
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この大草原地帯から間もなく、アチェンガルの門が現れました。アチェン・ガル・ゴンパの中国語の名称は「亜青寺」と呼ばれていますが、正式な名称は「亜青烏卩(ウ)金禅林」です。
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アチェンガルが見えてきました。
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11時半ごろ、ようやくアチェン・ガル・ゴンパ(亜青寺)に到着しました。カンゼから5時間半もかかりました。入口付近にいる尼さんの姿がアチェンガルに来たことを感じさせます。
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建設途中のチョルテン。
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骨組みだけのチョルテンを見るのは初めてです。
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その横に、周囲にマニ車をめぐらした、数多くのチョルテンで屋根が覆われた建物がありました。
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こぶりのチョルテンで屋根が埋め尽くされています。
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こぶりのチョルテン。
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マニ車を回してコルラする尼さんたち。
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マニ車。
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マニ車の間の柱に張られていた高僧のポスター。
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チョルテン群。
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建設途中のお堂ですが、その中でも僧侶によるお勤めが行われていました。
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そのお堂から階段を下りて、アチェンガルの中に進んでいくと、大きな本堂が目の前に現れました。その本堂の前には「すのこ」や座布団などが、コンパクトにたたまれた状態で並べられていました。
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恐らく法話を聞くための場所取りかと思いますが、定かではありません。
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その間を歩く尼僧。
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帰り際にわかったのですが、この本堂は男性が集まるお堂でした。
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アチェン・ガル・ゴンパを開設した、アチュウ(阿秋)・ラマ・リンボチェの肖像写真が正面に飾られていました。1985年にこのアチェンガルを建てましたが、2011年にお亡くなりになったそうです。
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この広場の奥には男性僧侶の僧坊が立ち並んでいます。
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本堂前にいた尼僧を撮らせていただきました。
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アチェンガルの本堂の南側。
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本堂の柱には座布団や毛布などが、くくりつけられていました。
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この門の向こう側が尼僧エリアです。
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門をくぐった右側には、マニ石が整然と積み上げられていました。
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そのマニ石塚の前を歩く尼僧。
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彫られて間もないマニ石が、手前に山と積まれていました。
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マニ石の山。
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アチェンガルの僧坊群が川の向こうに広がっています。
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この橋の向こうが、一万人ほどの尼僧が暮らす僧坊エリアです。
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尼僧の集会堂。
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アチェンガルの北側の丘の斜面。ポツポツと建っている小さな小屋が、尼僧が一人中に入って瞑想する建物です。その小屋が点在する斜面で、尼僧がお昼のピクニックに興じています。
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男女の僧坊を隔てる川べりは、ごみが溢れていました。
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そのゴミ溜めの隣に、ニーハオトイレがありました。もちろん、男女は別々で、50人ほどが一度に用を足せる穴が開いてありました。
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斜面に建てられていた瞑想小屋。
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傾いた瞑想小屋。
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ピクニックに興じる尼僧たち。
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アチェンガルゴンパの僧坊群を見下ろしながらのピクニック。
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僧坊群と尼僧たち。
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尼僧エリアと男性僧侶エリアを分かつ橋。
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吊り橋の向こうに広がる尼僧の僧坊群。
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平屋の僧坊が密集して建てられており、屋上には個別の瞑想小屋が設置されています。これだけで見ると、何が何だかわからない風景です。
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掘っ立て小屋感満載の僧坊群。
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アチェンガルの僧坊群。
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瞑想小屋とタルチョー。
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お昼のピクニックから帰る尼僧たち。
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アチェンガルの僧坊群と尼僧。
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アチェンガルの僧坊群と尼僧。
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斜面の上に立派な瞑想小屋が建築中でした。
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丘の上に建てられていた、グル・リンポチェ像。
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グル・リンポチェ像。
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そのグル・リンポチェ像を取り囲むように、多くの花が植えられていました。
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その花をよく見ると、造花ではありませんか。造花を野原一面に植えているのは、初めて見ました。
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イチオシ
丘の上からのアチェン・ガル・ゴンパの全景。これが見たくて、はるばるここまで足を伸ばしてきたのです。雲一つない絶好の天候の下、最高の絶景を眺めることができました。
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アチェンガルの僧坊群の全景。
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一面びっしりと軒を連ねる僧坊群。
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屋上の瞑想小屋がセットとなっている僧坊群。
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手前の丘から俯瞰するアチェン・ガル・ゴンパの全景。これだけで見ると僧坊群が円形に広がっているように見えますが、実際はこの横幅よりも奥までの距離の方がずっと長いので、細長い楕円状に広がっています。
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グーグルアースで見ると、その形がよくわかります。最近までこのアチェンガルの映像はぼやけていましたが、2013年3月に映像がようやく更新されたので、アチェンガルの全貌が手に取るようにわかるようになりました。
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僧坊群と、南北に走る一本の大通り。
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僧坊群と尼僧の講堂。
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橋を渡って尼僧が列をなして移動しています。僧坊に帰っていくのでしょうか。
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天高く舞うルンタ。
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アチェンガルの犬と僧坊群。事前情報で、アチェンガルの犬は非常に凶暴で、チベッタンもよく噛まれると聞いていました。旅行人のガイドブックには、「公安よりも犬に注意」と書かれています。大丈夫かな。
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さて、ここでアチェンガルの絶景を見ながら、お昼としましょう。持参の行動食の袋を開けた途端、アチェンガルの犬が4匹まとわりついてきました。私は真っ先に逃げましたが、妻は微動だにしません。なぜ?
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彼女曰く、「この犬は目が可愛いから、大丈夫なんじゃない?」とのこと。
何ですか、そのムツゴロウ的コメントは。アチェンの犬を従えるなんて、大したものです。 -
犬のにじり寄り感がハンパではありません。
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アチェンの犬も、凶暴とされていた以前よりもかなり手なずけられて、おとなしくなったのでしょう。夜になると元の凶暴なアチェンの犬に戻るのでしょうか。
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アチェンの犬に守られながらのお昼。パンやお菓子などの行動食は犬ににじり寄られますが、リンゴは見向きもしないので、ここでのお昼はリンゴしか食べれませんでした。ゆっくり絶景を見ながら、お昼ごはんを食べようと思いましたが、私はそそくさとこの丘を下りて行きました。
いよいよ、アチェンガルの僧坊群の中に入っていきます(後編に続く)。
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