ダイジェストでは観光したポイントをまとめました。ここでは計画や移動手段、思ったことなどを、いつものように長々と書いております。<br />　基本旅程は４泊６日<br />　5月22日　中部→成田→コペンハーゲン→オスロ→トロムソ<br />　　　　　　トロムソ泊<br />　5月23日　トロムソ→ホニングスボーグ<br />　　　　　　ノールカップ観光　ホニングスボーグ泊<br />　5月24日　ホニングスボーグ→トロムソ→オスロ<br />　　　　　　トロムソ観光　オスロ泊<br />　5月25日　オスロ観光　オスロ泊<br />　5月26日　オスロ→コペンハーゲン→<br />　5月27日　→成田　陸路で帰宅<br /><br /><br />　２日目の午後にしてようやく最初の目的地にたどり着きました。<br />　やっと観光します！<br /><br /><br />※注※<br />１）ノルウェークローネ（NOK）は実質的な交換レートを考え1NOK=19円で計算。<br />２）地名表記は日本語を主とし、日本語読みがわからないものはノルウェー語での表記に努めます。（一部英語が混じっています）<br />　表示できないノルウェー語の文字はアルファベットを括弧でくくって工夫してみました。<br />３）営業時間は季節、曜日で変動します。ご訪問の際は現地サイトにてご確認ください。<br />４）モニターとして中部→成田を除く全ての航空券、全てのホテルの宿泊を提供していただいています。

2013ノルウェー　白夜にムンクを想う・モニター旅行03　ホニングスボーグ街歩き

8いいね！

2013/05/22 - 2013/05/27

18位(同エリア68件中)

#街歩き

エリア

ホニングスボーグ（ノールカップ）(ノルウェー)

旅行の満足度: 5.0

同行者: 一人旅

交通手段: 徒歩

利用旅行会社: 旅工房

＜Rica Hotel Honningsv(a°)g＞

　ハンメルフェストからの移送バスを降りたのは予約してあったこのホテルの前。
　入っていくとレセプションにいた女性が疑わしそうに私を見ます。バウチャーを見せて予約があると言うと、それはこのホテルではないとのこと。現在このホテルは休業中なので私の予約は系列のRica Bryggen Hotelにあるとのこと。
　ホニングスボーグで泊まれるならどっちでもいいのですが、旅行会社からもらった書類と違うホテルに泊まるからには連絡が必要だろうと、携帯からかけてみましたがやはりつながりません。もう面倒くさくなって言われる通り、歩いて10分程の所にあるRica Bryggen Hotelへと向かいました。

　Ricaグループはノルウェーの大手ホテルチェーンで、地域にある系列ホテルの予約を一括で管理しているのだそうです。こちらはBryggenに予約を入れたつもりでも、あちらがHoninngsv(a°)gに振り分ければそっちの予約になるってことらしいです。ですからこの件は手配ミスでも連絡ミスでもなく、こういうものってこと。この系列のホテルを予約する場合はここを注意。
　こういうことに何度か遭遇していくうちに、色々なことに対応出来るようになっていくに違いありません。何事も経験ですね。
＜Rica Bryggenn Hotelへ＞

　レセプションで「港をぐるっと回って７分くらい歩くとありますから」と言われて歩き始めました。

　ホニングスボーグ港を一周回ってもうこの先は住宅街というところまで来ましたが、ホテルらしい建物がありません。誰かに聞こうと、人がいそうな方へ行ってみたらそこがホテルでした。正面が道の方に向いていないのでちょっとわかりにくいです。
　正面に回り込めばちゃんとホテルってわかります。

　さっそくチェックイン。もちろんちゃんとこちらに予約が入っていましたよ。
　ノルウェーの階の数え方は日本と同じ。地面と同じ高さにあるのが一階、その上が二階です。

　以前ヘルシンキのホテルを調べた時、どのホテルにもサウナがあって、さすが北欧だなあと思ったことがあるのですが、今回はどこにもサウナはありませんでした。観光情報でも見かけないので、ノルウェーにはサウナ文化がないということでしょうか。
　サウナの起源はサーミ文化にあると思っていたので、ちょっと検索してみました。
　サウナの起源はフィンランドのカレリア地方とされており、中央アジアから移動してきた民族によって始まったらしいとのこと。なるほど、樹木が大きく育つのに時間がかかる北極圏では、薪がたくさん必要なサウナはなじまないのかも。（推測ですけど）

　
　ホテルの部屋はこんな感じ。明るくて広い！

　テレビはありますが冷蔵庫はナシ。wifiは部屋番号と自分の名前を入力して利用するタイプでした。
　万が一明日の朝、移送バスに乗れないという事態が発生すると考えると不安で、ネットで代替手段などを調べたりしました。世の中便利になったもんだ。
　バスタブはありませんがシャワーカーテンがあり、シャワーブースと洗面所に段差もあるので使い勝手はいいです。
　シャンプー兼ボディーソープあり。

　しかし大柄な人が多いノルウェー、シャワーブースはあんなに狭くて大丈夫なんでしょうか。
　ホテルのカフェ。夕方5時から夜中の2時までが営業時間とのこと。

　朝食もこちらでいただきます。
　ロビー。おしゃれなインテリアで素敵です。
　ホテルの前から港を見るとこんな感じ。

　ホニングスボーグに来たんだ〜って実感します。
＜街歩き＞

　モニター要件としてノールカップへ行かなくてはいけないのですが、そこへ向かうバスの時間までは１時間以上あります。
　というわけで、まずは街歩き。

　ツーリストインフォメーションは先ほどバスを降りた場所の近くにあるので、また港を周って来た道を戻ります。
　歩き始めるとすぐにあるのがこのオブジェ。何のオブジェなのか全くわかりませんがホニングスボーグの案内地図には記念碑マークで記されてます。（説明文一切なし）
　港にはこんな建物があり、木造のボートが停泊していたりしました。
　陸側はこんな感じ。
　町の中心部へやってきました。

　手前の銀色のオブジェは町のランドマーク。
　その奥の丘の上に小さく写っている塔のようなものが見えますか？これも案内地図に記念碑として記されています。有名な映画監督の像だそうですが、あんな丘の上では冬は寒かろうに…
　HolmenとStorgataの交差点付近。ホニングスボーグのもっとも中心的な場所と思われますが、この通り閑散としていました。町の人口は2,500人くらいです。

　ホニングスボーグは、ノルウェーの海の大動脈、南西部のベルゲンから北東のキルケネスまで人や物資を運ぶ「沿岸急行船（Hurtigruten)」の寄港地です。船が入港すると町が一気に活気づくのではないでしょうか。この時は港に客船はいませんでした。
＜ツーリストインフォメーション＞

　Rica Hotel Honningsv(a°)gの裏にあります。５月までは営業時間が短いので注意。
　中に入ってノールカップとホニングスボーグの冊子をもらいました。

　掲示板にノールカップ行きバスの時刻表が貼り出してあります。
　ノールカップへのバスはこの建物の脇から出発します。
　
　ちなみにこのツーリストインフォメーションは「Nordkapp Reiseliv AS and Tourlist Information」と言います。ホニングスボーグツーリストインフォメーションという名前ではないので、検索する際はご注意ください。
＜ノールカップとホニングスボーグ＞

　行政区分的に言うとノールカップというのは北ノルウェーのフィンマルク郡（Finnmark county)にある地区（municipality)の名前で、ホニングスボーグはその中心的な町です。ノールカップ地区にはSkarsv(a°)gやGjesv(ae)rといった他の町やノールカップ岬も含まれます。ですからホテルやレストランの検索をすると、「ノールカップ」の中にホニングスボーグや他の町々、ノールカップ岬の情報が入ってきます。４トラでもホニングスボーグとノールカップが一緒になっていますし、あちらで入手する資料もノールカップ⊃ホニングスボーグとなっています。

　しかしこの旅行記では「ノールカップ」はマーロゲイ島の北端にある岬を指すこととします。ホニングスボーグは「ノールカップ」に最も近い空港のある町であり、ノールカップは最北端の岬として扱います。
　観光客的にはここをはっきりしておかないと具合が悪いのです。下調べをした時もこの「ノールカップの定義のあいまいさ」にはよく戸惑いました。

　こんなことをわざわざ書いたのは、ホニングスボーグにノールカップ（岬）があるのではないかと思われていたり、「ノールカップ博物館」が、ノールカップホールにあると勘違いされる可能性があるからです。
　二つの場所は自動車でもない限り気軽に行き来できる距離ではありません。ホニングスボーグ＝ノールカップではないのです。

　この写真は「ノールカップ博物館」の建物ですが、これがあるのはホニングスボーグです。（ややこしいですね）
＜ノールカップ博物館＞

　くどいようですがこれがあるのはホニングスボーグです。ツーリストインフォメーションと同じ建物に入っています。

　ぎりぎり開館時間に間に合ってましたが、ゆっくり見る時間がなかったので入ってません。ですので詳細はこちらでどうぞ。

　http://www.kystmuseene.no/welcome-to-nordkappmuseet.4540364-107296.html
＜名犬Bamse＞

　博物館の前には、海に向かって建つBamseの像が立っています。
　このセントバーナード犬は第二次世界大戦中に、軍艦にマスコットとして乗り込み、少なくとも２名の兵士の命を救ったとのこと。北ノルウェーがナチスの手に落ちた後はスコットランドに活躍の場を移し、そこで亡くなったのそうです。
　この像はBamseが埋葬されているスコットランドのモントローズに向かって建てられており、モントローズにはノールカップに向かって建つBamse像があるそうです。

　土産物店にはBamseの絵本があったりして、ノルウェーではレジスタンスのマスコットとして有名な犬らしいです。
　
＜お土産物店＞

　博物館の隣は土産物店です。
　トナカイの毛皮とかノールカップのＴシャツとか、トロール人形とか。一通りのお土産ものがそろっています。
　
　博物館の前には桟橋があります。
　その先端から港の反対側を見たところ。
　桟橋の先端から陸側を見たところ。

　ホニングスボーグは硬い岩盤の上に町が造られています。町のあるわずかな平坦地の後ろは荒涼とした岩山です。
　岩山のアップ。

　ハンメルフェストからホニングスボーグへの道中もこんな岩山の連続でした。
＜メインストリート＞

　メインだと思われるStorgataを歩いてみました。

　ノルウェーでよく見かけるスーパーなのですが、他の地域の店舗は7-22の営業時間で、ホニングスボーグ店は8-20ということのようです。
　白夜だけど夜は早いんだ…
　これもノルウェーによくあるお店。

　本とか雑貨、ちょっとした電化製品を売っています。
　お土産もありそうだったのですが、残念ながらもう営業時間が終わっていました。一般のお店は16時くらいに終わってしまいます。（曜日によって違う）
　メインストリートはあっという間に住宅街に。

　真ん中に写っている像も案内地図に記念碑マークついてましたが、何の像なのかは全く不明です。
　ホニングスボーグ教会を目指して高台の方へ。
＜ホニングスボーグ教会＞

　一見平和そのもののホニングスボーグですが、第二次世界大戦時にはナチスの占領下にありました。
　北極海航路はその時代にも重要な航路で、この地を抑えることは戦略上大事なことだったのでしょう。

　大戦末期にはドイツ軍もここを撤退するのですが、その際町を徹底的に焼きつくしたのだそうです。
　高台に建つこの教会はその戦火を免れた唯一の建物と言われ、19世紀のホニングスボーグの面影を今に伝える貴重なものです。
　第二次世界大戦時の戦死者慰霊碑です。教会の前に建っています。

　Bamseに続き、戦争がらみのものをもう２つも目にしてしまいました。
　教会前からの眺めです。
＜おやつ＞

　ワッフルを買い食い。ジュースも買いました。
　
　ワッフルが20NOK・380円、ジュースが27NOK・513円。レシートを見ていて気付きましたが、「ボトル担保料（pant flaske )」というのが1NOK追加されています。ジュースの値札はこの1NOKが足されて、28NOKです。クチコミを検索したら、ボトルを回収機に返却するとこの1NOKは帰ってくるそうです。知らなかった！

　そろそろバスの時間なのでツーリストインフォメーションに戻ります。

　旅行記は「04　ノールカップ」に続きます。