2013/03/10 - 2013/03/15
1005位(同エリア6061件中)
tadさん
ウィーンは私にとって、ボンと並ぶベートーヴェンの聖地だ。17歳の時に結核で入院、人生真っ暗な時に救ってくれたのがベートーヴェンだと信じている。体力回復して、勉学のほうは順調ではありえなかったが、大学の就職も決まり、初の海外行きが可能になった時に、最初に考えた訪問地がベートーヴェンに感謝を捧げるところであった。ボンの誕生の家、ウィーンのベートーヴェンの墓は、当然、訪問した。墓に花も捧げた。ハイリゲンシュタットの遺書を書いた家も訪問した。読むたびに涙した遺書だ。私の結核のハンディ程度で嘆くのは、情けないと思ったものだ。彼のハンディに比べれば。。。その近所の「ベートーヴェンの小道」も散歩した。田園のメロディーを口ずさみながら。。。
専任の仕事は定年退職となった。ウィーンにはその間も、何度も行ったが、、今回は、夜のオペラ以外は予定を一切組まなかったので、ベートーヴェンの関連の地も再訪した。初めて入場したのが、Pasqulatihausと呼ばれる家。博物館となって入場できるようになっていた。彼が交響曲4、5、7、8番等を作曲した家だ。ラズモフスキー3番もここ。フィデリオもここ。油の乗り切った時期でもある。ハイリゲンシュタットの遺書を書いたあとだ。
ウィーン大学を見下ろす小高い丘の上にある。中にあるものは、ベートーヴェン・ファンなら見たものばかり!あの絵もここにあったのだと感激しながら見る。最後の部屋にヘッドフォンがあり、座って、彼のこの家で作曲した音楽のCDが聞ける。クライバー、カラヤン、ベーム等の名演が入っている。抜粋ではあったが、万感迫る時間となった。聞きなれた名演ではあるが、ここで聞くと、また、感激もひとしおであった。
前日、ベートーヴェンの小道を歩き、彼が住んだ家の一軒、プファールの家、つまり、「マイヤーのワイン酒場」でもまた、ワインを3種類味わいながら食事した。無事に今まで人生を過ごしたことを感謝する気持になれた。
- 旅行の満足度
- 5.0
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彼の使用したピアノ
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デスマスク
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パスクワラティハウスの外観。
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「エロイカ通り」と「ベートーヴェンの小道」の分かれ目。ここから左に歩くと彼の好きだった散歩道。最初に訪問した時は雰囲気あったが、その後、舗装された。今は冬なので緑も少ない。
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ベートーヴェンの小道を歩いていくと、この像に出会う。
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プファールプラッツのベートーヴェンの家。今はワイン酒場。マイヤーという美味しいワインが飲める。
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入口
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入口を右側にいくと、この表示版がある。ベートーヴェンの散歩道情報が得られる。この居酒屋の裏から「エロイカ(英雄)通り」を北上すると「ベートーヴェン小道」まで行ける。
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ワイン酒場の中庭
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冬でなければ、この中庭でも飲める。食事もワインも美味しかった。チップが料金表に入っていないので、加えよう。ロンドン等とは違う方式だ。私のウィーンでの狙い目は、日本で食べにくい子牛、子豚、子羊等の柔らかな肉だ。ここでは子豚料理を食べた。あっさりしているので、ウィーンの白ワインでも合う。オーストリアはドイツほどではないが、南フランスやスペインのような濃厚な赤ワインは産出できない。どうしても、白ワインか、軽めの赤ワインしかない。それに合わせる生活の知恵だ。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ハンクさん 2013/04/14 13:41:53
- ベートーヴェンのくれたもの
- Tadさんのウィーン旅行記には共感します。特にベートーヴェンが与えてくれたもの、「生きる勇気」に小生はいつも支えられています。小学生のころ、家にあった祖父が持っていたSP版の第五交響曲をこっそり聞いた時の衝撃は忘れられません。そして小さなステレオを買って、田園交響曲の自然賛美、英雄交響曲のエネルギー、そして第九交響曲の「苦悩を通じての歓喜」にたどり着き、人生の糧となりました。
一昨年ボンの生家を訪れましたが、またウィーンに行きたくなりました。
- tadさん からの返信 2013/04/14 16:08:12
- RE: ベートーヴェンのくれたもの
- > Tadさんのウィーン旅行記には共感します。特にベートーヴェンが与えてくれたもの、「生きる勇気」に小生はいつも支えられています。小学生のころ、家にあった祖父が持っていたSP版の第五交響曲をこっそり聞いた時の衝撃は忘れられません。そして小さなステレオを買って、田園交響曲の自然賛美、英雄交響曲のエネルギー、そして第九交響曲の「苦悩を通じての歓喜」にたどり着き、人生の糧となりました。
> 一昨年ボンの生家を訪れましたが、またウィーンに行きたくなりました。
ハンクさんも、やはりベートーヴェンには同じような体験がおありですね。辛い時のベートーヴェンは、本当に救いですよね。人生に余裕があるときは、あの贅沢なモーツァルトやバロック音楽等の屈託のなさが喜びを与えてくれますが、人生で喘いでいるときには、私はそういった音楽はふざけているように思えたものです。ベートーヴェンを聞き、彼に関する書物も次々読んだ時代を振り返ると、時々ベートーヴェンのゆかりの地を訪ねて、感謝したくなります。今回もそうした時間をウィーンで持ちました。それができるウィーンはやはり、私にとっては特別な地なのです。
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