北海道中央部ぐるっとドライブ880キロ ３日目前半　旭岳ハイキング

2012/07/04 - 2012/07/04

本編は３日目前半の　旭岳ハイキング

３日目は旭川から、旭岳、美瑛、富良野を見て帯広に泊まる予定。
美瑛に行く途中に、旭岳のロープウェイに乗り、１６００ｍの大雪山山麓を散歩した。
下界では天気が良かったが、山は雲が出ていて残念。
それでも、高山植物や小動物にも出会え、１時間の山麓の散歩は楽しいものだった。


北海道を４日間ドライブした。
新千歳空港でレンタカーを借りて、北海道の中央部をぐるっと一回りした。

北海道は８年前に、礼文島から富良野まで訪れたが、そのときは７月の終わりだった。
http://4travel.jp/traveler/stakeshima/album/10310881/

今回は７月の初めの訪問でもあり、前回見られなかった花々を見るのも楽しみで、最近人気の出ている「北海道ガーデン街道」も訪ねた。
「北海道ガーデン街道」は、旭川〜富良野〜十勝を南北に結ぶ全長約２００ｋｍの７つの代表的な個性あるガーデンで期待以上に素晴らしかった。

１日目（前半）　千歳、小樽
　　　　　　　　http://4travel.jp/traveler/stakeshima/album/10685644
１日目（後半）　札幌、モエレ沼公園、大通り公園、札幌泊
　　　　　　　　http://4travel.jp/traveler/stakeshima/album/10686655
２日目（前半）　旭川市旭山動物園
　　　　　　　　http://4travel.jp/traveler/stakeshima/album/10687287
２日目（後半）　上野ファーム、三浦綾子記念文学館、外国樹見本林、旭川泊
　　　　　　　　http://4travel.jp/traveler/stakeshima/album/10687842/
３日目（前半）　旭岳ハイキング
　　　　　　　　http://4travel.jp/traveler/stakeshima/album/10689367
３日目（後半の１）　美瑛、富良野、かんのファーム、四季彩の丘、ファーム富田
　　　　　　　　http://4travel.jp/traveler/stakeshima/album/10689805
３日目（後半の２）　風のガーデン、森の時計、帯広泊
　　　　　　　　http://4travel.jp/traveler/stakeshima/album/10690574/
４日目（前半）　真鍋庭園、十勝ヒルズ、紫竹ガーデン
　　　　　　　　http://4travel.jp/traveler/stakeshima/album/10691147
４日目（後半）　六花の森、十勝千年の森、千歳
　　　　　　　　http://4travel.jp/traveler/stakeshima/album/10692863

エリア 旭岳・天人峡・白金(北海道)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー JALグループ

旭岳へ

天気も良さそうだったので、ホテルを７時過ぎに出て旭岳へ向かう。
途中の忠別湖。
忠別ダムは、潅漑用水、水道用水と発電の役割を担い、2007年に完成した複合ダム。

忠別湖（パノラマ合成）

静かな忠別湖。
だが、前方（左側）は雲がかかって旭岳は見えない！

旭岳ロープウェイ到着

８時過ぎに旭岳ロープウェイに到着する。
案じていた通り、雲が出ていて視界は悪い。ロープウェイの先が見えない。

ロープウェイに乗る

ロープウェイ山麓駅から姿見駅までは約10分の空中散歩。
十勝岳連峰など見えるはずだが・・
ＴＶモニタでは美しい風景を紹介していた。

どんどん登っていく

一緒に登った人の話では、朝方は晴れていたそうで、麓の駅でご来光も拝めたらしい。

忠別湖、美瑛が見える

ロープウェイが中ほどまで差し掛かると、先ほど通ってきた忠別湖が見えた。美瑛方面の山並みも見える。
この後高度を上げたら、見えなくなる。

姿見駅到着

ロープウェイの終点の姿見駅に１０分で到着する。
散策の案内や注意事項がまとまって掲示してある。
標高１６００ｍ、気温１５度Ｃ、風速２ｍ。

周辺散策マップ

置いてあった周辺散策マップを貰い、１周１時間の散策に出かける。

散策スタート

いきなり雪渓がある。
さすがに大雪山。標高１６００ｍでも雪が残っている。

大きな雪渓を見ながら

散策マップ通りに左周りで歩いていく。

雪道を歩く

凍っているので気をつけて歩く。そういえば、駅には貸し長靴が置いてあった。

駅の周辺は

大きな雪渓が見て取れる。

第１展望台

やはり視界が悪く遠くの山々は何も見えない。

白とピンクの高山植物が

いっぱいに咲いている。
山は見えないが、高山植物がお出迎え。

白はチングルマ（珍車）

大雪山旭岳周辺は有名な群生地である。

チングルマは風車

チングルマは、この実の形が子供の風車（かざぐるま）に見えたことから稚児車（ちごくるま）から転じて付けられた。

ピンクはエゾノツガザクラ（蝦夷の栂桜）

これも大雪山旭岳周辺が有名。
名前は蝦夷地に生育するツガザクラという意味である。
青森県でレッドリストの絶滅危惧II類で貴重な花。

チングルマとエゾノツガザクラ

仲良く。

第３展望台では

多くの人がカメラを向けていた。視界は悪く遠くの山は見えないのだが。
どうも、野鳥を狙っているようだ。赤い鳥が貴重だとか。

「あっ、いた！」　と、大きな叫び声が聞こえたので、すぐに見たが、もう見えなかった。しばらく観察して諦める。
毎日、登って何時間も見ている人もいたので驚く。

どうも、以下の鳥のようだ。

ギンザンマシコ（銀山猿子）
日本では、北海道の高山（大雪山系など）で少数が繁殖する。
数万年前の氷河期に北海道へ渡ってきたとされている貴重な鳥だった。

満月沼

左手に満月沼。満月の様に円形。
まだ氷が半分残っていて満月に雲がかかっているようだ。

すり鉢池

右側に見えるすり鉢みたいな池。元は火口で、爆発した際にはスプーンでえぐり取るように周辺を吹き飛ばし、火口に水が貯まった。
晴れていれば、湖面に旭岳が映り、逆さ旭岳を見ることができるが、今日は何も・・・。
　

鏡池

左前方に鏡池。鏡のような湖面は、やはり旭岳を映すのだが。

夫婦池

鏡池と、隣のすり鉢池と２つ並んで見えることから、夫婦池という。
どっちが夫だろうか？

登山道

整備されていて歩きやすい。
第４展望台に向かう。
ハイマツの中を歩いていく。

また白い花の群生が

第４展望台を過ぎると、また白い花がたくさん見えてきた。

エゾノマルバシモツケ（蝦夷の丸葉下野）（バラ科）

名前は「北海道で丸い葉を持つシモツケ」という意味。

リスだ！

リスだとの大きな声。
エゾシマリスに会えた。
この辺りにはよくいるそうだ。

エゾシマリス

小さくて可愛い。体長１０センチあまりで手のひらに乗りそうだ。

エゾシマリス

体重１００グラム。持って帰りたいほど。

エゾシマリス

行ってしまった。尻尾は長い。

紅い花の群生が

コイワカガミ?

雫が・・・

噴煙が

噴気孔から噴煙が立ち上っている。
さすがは活火山で、大雪山の鼓動を感じる。

大雪山は

１０００万年ほど前に千島列島を乗せた海洋プレートが北海道と衝突して火山と成った。以来、火山活動が繰り返されている。

姿見の池

ここも逆さ旭岳が見られるところ。噴煙の先が旭岳？
やはり、噴火口に水が貯まって出来た池だ。

雪渓を抱いて

大雪山は２０００メートル級の山だが、本州の３０００メートル級の山に匹敵する自然環境を保っている。

第５展望台7から

標高１，６７０ｍ。旭川方面の山々が見えてきた。

チングルマの大群落

すごい群生である。

どこまでも

これほどの群生はガイドさんも珍しいと言っていた。

振り返ると

もうすぐ周遊コースの１周が終わるが、来た道を振り返ると噴煙がすごい。
旭岳もなんとなく見えるような・・・

噴煙をアップで

地球が息をしている。

下りのロープウェイに乗って

１時間の散歩を楽しんで、９：３０のロープウェイで下る。
だんだん下界がよく見えてくる。下の方は晴れているようだ。

鹿だ！

声に反射してカメラを向ける。
ロープウェイの真下にエゾシカが見られた。

下界に降りて（忠別ダム）

旭岳は視界が悪く遠くの山々は見えなかったが、姿見の池周遊コースは高山植物やエゾシマリスなども見られて、十分に楽しむことが出来た。
この後、美瑛の花めぐりに行く。

続きは以下の旅行記で。
http://4travel.jp/traveler/stakeshima/album/10689805