2012/05/14 - 2012/05/17
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金峯山寺をあとにして、お昼を平宗の柿の葉すしにて過ごした後は室生寺に向かいます。
車で、空いていれば1時間ちょっとで室生寺の前に着きます。
室生寺の入り口、太鼓橋を渡った先に室生寺の有料駐車場があり、橋の周辺にも何台か置ける土産屋の有料駐車場があります。
相場は700円です。
室生寺は奈良県の宇陀市にある山岳寺院です。
奈良時代の末期に後の桓武天皇(山部親王)の病気平癒のための祈祷がこの地で行われ、勅命によって国家のために造られました。
和歌山県にある高野山は明治時代まで女人禁制でしたが、室生寺は江戸時代に高野山と同じ真言宗となります。
女性の参詣もみとめられていたことから「女人高野」とも呼ばれるようになりました。
人里離れた場所にあったために戦火や火災にあわず、現代まで昔の仏像や建築物を残したお寺となりました。
紅葉の名所は緑の名所。
新緑の室生寺は清々しさに溢れています。
- 交通手段
- 高速・路線バス レンタカー 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
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太鼓橋の左側に見えるお店が「お食事処橋本屋」さん。
反対側が旅館の橋本屋さんです。
土門拳が室生寺を撮影する際に定宿にしていたことでも有名です。 -
太鼓橋。
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太鼓橋を渡ると表書院。
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表門。
奥に本坊があります。 -
太鼓橋を越して右手に曲がり受付所のほうへ。
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いたるところが緑。
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仁王門が見えてきます。
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仁王門。
再建が新しいので、朱色がまぶしいです。 -
みうらじゅん氏が赤鬼・青鬼と例えた仁王像があります。
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額。
室生寺の山号、「宀一山(べんいちさん)」は室生の略字だそうです。 -
阿形像。
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吽形像。
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鎧坂。
登ると金堂です。 -
金堂は平安初期の建築で、単層寄棟造りのこけら葺きです。
この中に一木造りで造られた仏様がおられます。
本尊である釈迦如来立像を中心に、右側に薬師如来像・地蔵菩薩像。
左側に十一面観音菩薩像・文殊菩薩像が並びます。 -
五体並ぶ仏さまのうち、一番左におられる十一面観音菩薩立像。
古くから女性の信仰を集めてきた観音様です。
その昔、悩める女性は徒歩でいくつもの山を越えこの仏様に会いに来たと云われます。
確かに十一面観音は唇にも赤味が残っており女性っぽい。
とにかく綺麗。
山里の奥で1000年以上を生きてきた仏様たち。
薬師如来を守る十二神将も並びます。
鎌倉時代の運慶の作と伝わります。
十二神将がすべて揃っているお寺は奈良でも数少ないと言います。
その一つがこの室生寺の十二神将なのです。(通常、2体が奈良国立博物館に安置) -
金堂から。
見えるのは弥勒堂です。 -
興福寺の伝法院の様式を受け継いだとされる鎌倉時代の建築であり、
元々は南向きのものを室町時代に東向きとされました。
内部の四本柱の中に須弥壇を置く様式で、堂内中央に厨子入りの弥勒菩薩像が置かれています。その右手に釈迦如来坐像。 -
苔むした石垣。
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金堂から左手に向かうと潅頂堂が見えてきます。
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真言宗、真言密教の最も大切な儀式の灌頂を行うお堂です。
真言寺院の中心とされ本堂、または灌頂堂と呼ばれます。
本尊に如意輪観音坐像を祀っています。 -
本堂の左手に五重塔が見えてきます。
五重塔は室生寺創建当初と言われる奈良時代末〜平安初期の建築です。
高さは16mで、国内最小で法隆寺に次ぐ古さの五重塔。 -
翼を広げるかのような屋根。
この五重塔は下から上まで屋根の出かたがほとんど変わりません。
屋根と屋根の間が広く(高く)、平面積を稼いでいることによって小さい塔を感じさせずに大きく見せています。
塔芯自体は上に行くほど細くなりますが、この特徴が下から見た時の独特の景観になっています。
平成10年の台風によって近くの杉の木が倒れ、この五重塔の屋根に直撃してしまいました。
翌年より修復となります。
内部には心柱を囲むように五智如来像が安置されています。
興福寺の五重塔と比べると1/3の大きさの塔なのですが、心柱は1/2のサイズになっています。
この心柱が無事であったために、塔の再生は可能だったと言われます。
1番上の層は横幅が1.5mほどしかありません。
修復過程では一旦、1層・2層目だけを解体修理。
ジャッキで上げる方法で修理されました。 -
日本一小さな五重塔。
佇まいが素敵です。
解体時にわかったのですが、6割ほどの木材は創建当初の物といいます。
ただ、この五重塔の屋根などは創建当初のものではないこともわかっています。
檜皮葺きの屋根ですが、裏甲などの使われ方から、創建当初は檜皮葺きではなかったのでは(板葺き)という推測がされています。
御影堂も板葺きから檜皮葺きに替えられていたことが昭和の修復で分かり、板葺きに戻されています。
この五重塔は先日の修復ではあえて板葺きには戻さず、檜皮葺きのままで修復されました。
そういえば切手にもなっていたのぅ・・・と思いだす。
この撮影場所のすぐ足元の杉の切株が、五重塔に直撃した杉の木です。
樹齢650年超だったそう。 -
織田廟のシダ。
この一帯はシダの群生地として採取が禁じられています。
五重塔の先は奥の院です。
ぜひ女性は頑張って上ってください(笑)
坂のような720段の階段。
今は石段になっていますが、古くは道なき道。
恋に悩んだ女性たちがたどった道です。
いにしえの時代、恋は病だと思われていたそうです。
時には命を落とすこともある病気。
そのために人は室生寺の十一面観音に癒しを求め、仏様の声なき声に救いを求めたのだと云われます。
この坂を登る、この昔も変わらない険しい道のりは嫉妬心や執着心を忘れる修業だったのかもしれません。
女人高野の名がついた由来は、厳しい戒律を重んじた高野山に準じることにもよります。
奥の院、御影堂には高野山を開いた弘法大師・空海の像が祀られています。
緑の室生寺の伽藍は凛とした空気に包まれています。
それとともに一つ一つの伽藍が輝き、女性に愛されるお寺なのも納得の世界でした。
それでは長谷寺へ馳せ参じます(爆)
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