2012/03/10 - 2012/03/10
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まみさん
ついに臆面もなく一眼レフで撮ってしまいました、観劇の劇場シリーズの写真を。
今年2012年1月3日から一眼レフをメイン機にしましたが、被写体や場所によっては、コンデジのPowerShotで撮れたものとの差が実感できるものと、できないものがありました。
夜の街の写真やライトに照らされた室内撮影は、明らかに前者です。
そしてコンデジに比べてなんて撮りやすいのでしょう。
観劇の劇場のロビーでカメラをパチパチやるのは、撮りたい気持ちと気恥ずかしい気持ちのせめぎあいです。
一眼レフだとコンデジに比べてさらに目立つので、恥ずかしさは倍増です。
それに、東京文化会館の写真は、もう何度も撮ったことがあるのです。
それでも、ファインダーの中に再現される世界に夢中になってしまいました。
会場がさほど混雑していなかったのも、幸いしました。
東京文化会館公式サイト
http://www.t-bunka.jp/
<これまでの劇場シリーズの旅行記(観劇感想付き)>
東京宝塚劇場(有楽町)
2006年3月:宝塚「ベルサイユのバラ<アントワネットとフェルゼン編>」
「手にしたばかりのオモチャに夢中:デジカメ持って宝塚劇場へ(その1)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10059201/
2006年4月:宝塚「ベルサイユのバラ<オスカルとアンドレ編>」
「手にしたばかりのオモチャに夢中:デジカメ持って宝塚劇場へ(その2)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10062015/
東京文化会館(上野)
2006年5月:ボリショイ・バレエ団「バヤデール」
「何十回と訪れて、初めてまともに歩いた上野公園その3:もろもろ&最近の上野での過ごし方」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10065823/
2011年1月:ベルリン国立バレエ団「シンデレラ」
「観劇ついでに新春の上野公園(4)東京国立博物館で日本の美の源流をふり返る」(※劇場写真は後半のおまけ)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10538004/
2011年5月:バーミンガム・ロイヤルバレエ団「眠りの森の美女」
「観劇前に、上野公園でパンダお菓子とパンダグッズ三昧!」(※劇場写真は後半のおまけ)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10571306
新国立劇場(初台)
2007年3月:オペラ「さまよえるオランダ人」
「今宵は初台の新国立劇場へ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10130385/
2008年12月:バレエ「シンデレラ」
「クリスマス色の新国立劇場でバレエ「シンデレラ」を鑑賞」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10296524/
2010年5月:バレエ「ガラントゥリーズ&カルミナ・ブラーナ」
「観劇前にゴールデンウィークの新宿御苑!───記念に楽羽亭でお茶をいただいた他、満開の八重桜「関山」と黄色い桜「鬱金」を愛でる」(※劇場写真は後半のおまけ)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10457799/
2010年6月:オペラ「カルメン」
「新国立劇場の3階客席からオペラ「カルメン」を鑑賞」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10469761/
2011年1月:バレエ「ラ・バヤデール」/2月:オペラ「夕鶴」/5月:バレエ「アラジン」/6月:オペラ「蝶々夫人」&バレエ「ロメオとジュリエット」
「2010/2011年シーズン後半の新国立劇場バレエ・オペラ観劇時のロビーの生け花写真コレクション」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10579477
新橋演舞場(東銀座)
2007年3月:ミュージカル「阿国」
「今宵は東銀座の新橋演舞場へ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10131883/
国立劇場・小劇場(半蔵門)
2007年5月:文楽「絵本太閤記」
「国立劇場で文楽を見たよ@」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10150477/
国立劇場・大劇場(半蔵門)
2009年6月:歌舞伎「歌舞伎のみかた/華果西遊記」
「歌舞伎の西遊記を観に行こう!───国立劇場の大劇場は日本画の宝庫@」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10349807/
2011年12月:歌舞伎「元禄忠臣蔵」
「クリスマスどころか早くも正月気分!?───12月の国立劇場で歌舞伎観劇」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10629880
帝国劇場(有楽町)
2007年12月:ミュージカル「モーツアルト」
「帝国劇場でミュージカルを見よう」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10206152/
2011年8月:ミュージカル「三銃士」
「東京みやげを買いたくなる帝国劇場───帝劇開場100周年記念のミュージカル「三銃士」を観劇」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10591281
2011年12月:ミュージカル「ダンス・オブ・ヴァンパイア」
「帝国劇場でミュージカルを見よう第3弾───帝劇開場100周年記念最後の公演ミュージカル「ダンス・オブ・ヴァンパイア」再び」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10626593/
東京国際フォーラム(有楽町)
2007年12月:国立モスクワ音楽劇場バレエ「白鳥の湖」(ブルメイステル版)
「国際フォーラムでもバレエを見るよ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10206978/
2011年9月:ミュージカル「ドラキュラ」
「スタイリッシュな東京国際フォーラムで、あまりに美しかった女ドラキュラのミュージカル」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10598932
東京芸術劇場(池袋)
2008年1月:ミュージカル「妊娠させて!」
「池袋の東京芸術劇場、ミュージカル観劇の日は雪でした」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10216358/
劇団四季・自由劇場(浜松)
2008年3月:ミュージカル「赤毛のアン」
「劇団四季・自由劇場ときれいになった浜松町駅界隈」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10228045/
劇団四季・海劇場(新橋)
2009年11月:ミュージカル「アイーダ」
「ちょっとだけクリスマス・イルミネーションの汐留の四季劇場「海」でミュージカル「アイーダ」を鑑賞」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10401655/
劇団四季・夏劇場(大井町)
2010年10月:ミュージカル「美女と野獣」
「大井町の四季劇場「夏」でこけら落とし公演「美女と野獣」を見に行こう!」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10515432
赤坂ACTシアターと赤坂サカス(赤坂)
2008年12月:K-Companyバレエ「くるみ割り人形」
「イルミネーションの赤坂サカスでバレエ「くるみ割り人形」を鑑賞」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10297306/
2011年12月:K-Companyバレエ「くるみ割り人形」
「クリスマス恒例のバレエ「くるみ割り人形」観劇ナイトのイルミネーション散策(2)赤坂サカスと赤坂ACTシアター編」(※イルミネーションの写真が主役)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10631357/
マッスルシアター(渋谷)
2009年9月:マッスルミュージカル「祭(MATSURI)」
「残暑厳しい9月の連休にマッスルミュージカルを見に行きました@」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10378257/
新ビッグトップ(原宿)
2009年12月:シルク・ド・ソレイユ「コルテオ」
「一度は当日公演中止の憂き目にあったシルク・ド・ソレイユの「コルテオ」リベンジ!」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10405973/
2011年3月:シルク・ド・ソレイユ「クーザ」
「シルク・ド・ソレイユ「クーザ」───原宿ビックトップで開演前にパチパチ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10551341
紀尾井ホール(麹町)
2010年7月:ニュー・オペラ・プロダクション「末摘花」
「真夏の夜の紀尾井ホールで女だけのオペラ「末摘花」を観劇」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10484515/
彩の国さいたま芸術劇場(与野本町)
2010年8月:音楽劇「ガラスの仮面〜二人のヘレン」
「なつかしの「ガラスの仮面」を久しぶりの彩の国さいたま芸術劇場で観劇」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10494901/
ゆうぽうと(五反田)
2010年10月:谷桃子バレエ団「レ・ミゼラブル」
「60周年記念公演で花に飾られた五反田ゆうぽうと」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10512012
国立能楽堂(千駄ヶ谷)
2010年11月:狂言「鳴子」&能「俊寛」
「ベールを脱いだ能舞台にワクワク@───能・狂言鑑賞に初チャレンジ!」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10522513
東京ディズニーランドZEDシアター(舞浜)
2011年8月:シルク・ドゥ・ソレイユ「ZED」
「東京ディズニーランド常設のシルク・ドゥ・ソレイユの「ZED」観劇で終えた夏」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10598371/
渋谷文化村オーチャードホール(渋谷)
2012年1月:ウクライナ国立オデッサ歌劇場オペラ「イーゴリ公」
「劇場撮影はやっぱりコンデジの出番!───渋谷文化村オーチャードホールでオペラを鑑賞した夕べ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10638443
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夜のJR上野駅前
上野駅構内であれば、スピーディーに食事ができるいろんなレストランがありますが、外に出てしまうと、公園入口周辺ではやや限られてしまいます。
もちろん、アメ横や京成上野駅近辺までいくと、さまざまなレストランがあるのは知っているのですが、駅舎2階にある日本料理店の「ぶんか亭」は、会場の東京文化会館に最も近くて便利なので、ついここを利用してしまいます。 -
豪華な「ぶんか亭御膳」(1,980円)を注文
上野動物園を17時に出て、のんびり駅前に移動しましたが、座席に案内された時点で、まだ17時半ごろでした。
バレエの開演時間は19時なので、1時間くらいゆっくりできます。
食事の写真は、さすがにコンデジの方で撮りました。 -
こういう風に撮ればよかったのか!!
お店の前のメニュー・パネルより。 -
二色わらび餅(バニラアイスクリーム添え)のドリンクセット(600円)も食後に注文
喫茶店代わりにゆっくりするため、食後のデザートもゆっくり楽しみました。
ただし、この日は店内に団体さんが2つも入っていたので、よその宴会の中に飛び入りしたような騒然さでした(苦笑)。 -
こういう風に撮ればよかったのか!!
これもお店の前のメニュー・パネルより。 -
いよいよバレエ鑑賞のために東京文化会館へ
ここからまた一眼レフの登場です。 -
観客がぞろぞろと入場
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チケット売り場やギフトショップや花屋があるエントランスホール
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東京文化会館のギフトショップ
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本日の催し物は、マイヨー振付のモンテカルロ・バレエ団の「シンデレラ」
来日公演の公式サイト(NBSバレエのサイト内)
http://www.nbs.or.jp/stages/1203_montecarlo/program_b.html
<キャスト>
仙女(生前はシンデレラの母):サラ・ジェーン・メドレー
シンデレラの父:アルヴァロ・プリート
シンデレラ:アンハラ・バルステロス
王子:ジェローン・ヴェルブルジャン
継母:カロリン・ローズ
義理の姉たち:ガエラ・リウ、ノエラニ・パンタスティコ
宮廷の儀典長たち:アレクシス・オリヴェイラ、ジェオルジェ・オリヴェイラ
王子の4人の友人たち:
ステファン・ボルゴン、ロドルフ・ルカス、
レアルト・デュラク、ラファエル・ボシャール
4人のマネキン(宮廷の道化役):
ジョヴァンニ・モンジェリ、ジュリアン・ゲラン、
ダニエレ・デルヴェッキオ、サブリ・ガレム=シェリフ
異国の人たち(王子のシンデレラ探しのときに登場):
カタジェナ・クチャルスカ、シヴァン・ブリッツォーヴァ、
エリン・パタック、モード・サボラン -
大ホール入場後
すでに何度か撮ったことがある東京文化会館のロビーです。 -
特設売店コーナーではDVDや書籍を販売中
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バレエのDVD販売コーナー
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6月の来日公演の会場先行予約申込み特設カウンター
これもすでに予約済みです、2本とも@
シェークスピアの「じゃじゃ馬ならし」のバレエ版は初めてみるので、とても楽しみです。
「白鳥の湖」は私にとって永遠に一番のバレエです@
いろんなバレエ団のいろんなバージョンを見たくなります。
ちなみに奥の写真は、プリンシパルたちのカレンダー写真の見本です。 -
大ホールの入口側を振り返って
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自由席のテーブルと階段上のレストラン・コーナーのテーブル
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震災復興支援チャリティー・オークションに出品された衣装
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前にも見たことがあるモンテカルロ・バレエ団の「La Belle〜眠れる森の美女〜」のオーロラ姫の衣装
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オーロラ姫の衣装を着用して踊っているシーン
これは3月7日にモンテカルロ・バレエ団のAプロを同じ会場で見たときにコンデジで撮影しておいたものです。 -
「ロミオとジュリエット」のジュリエットの衣装
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ジュリエットの舞踏会場面の衣装を着用して踊っているシーン
これも3月7日にモンテカルロ・バレエ団のAプロを同じ会場で見たときにコンデジで撮影しておいたものです。
モンテカルロ・バレエ団の「ロミオとジュリエット」は見たことがないですが、こうやって女性が男性の頭をつかんでぐるぐる回すような振付は、他の演目でもよく見かけました。
マイヨーお気に入りの振付の一つかもしれません。 -
ジュリエットのバルコニー場面の衣装を着用して踊っているシーン
これも3月7日にモンテカルロ・バレエ団のAプロを同じ会場で見たときにコンデジで撮影しておいたものです。 -
チャリティー・オークション出品の亡きモナコ王妃グレース・ケリーゆかりの品々
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チャリティー・オークション出品のプリンシパルのシューズ
右は日本人ダンサーのシューズです。
来日バレエ団にはほぼ必ず日本人がいます。
故郷での凱旋公演ということで、日本人の団員を優先的に入れている可能性はありますが、それでも、世界中のバレエ団での日本人の活躍に驚かされます。
小池ミモザさんは、本日の公演「シンデレラ」には出ていませんでしたが、3月7日のAプロ公演で妖艶なシェーラザードを踊りました。
また、3月11日の公演では東日本大震災追悼セレモニーが行われて、彼女自身が振り付けた新作を披露したそうです。
招聘元のNBSバレエ団の関連記事
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/cat57/-2-il.html#001473 -
本日は空いていた喫茶コーナー
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それでも立食席はほぼ満席
こうして眺めると、天井の明かりが一層華やかに。 -
喫茶コーナーから見上げた階段の魅力
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一段下の喫茶コーナーから見渡して
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クロークにはいつも荷物を預けるけれど
今日は荷物が少ないので利用しません。
一眼レフは預けられませんしネ。 -
東京文化会館の模型───ロビーと舞台と客席断面
舞台の背後が相当広いです。 -
東京文化会館の模型───外観
ななめですが、おおよそ西洋美術館に面した側です。 -
閉演後のひとけがなくなったロビーの一角
-
3月7日のAプロを鑑賞したときに撮った写真より
数日前の会場内で、本日上演された「シンデレラ」のビデオが流れていました。
これは舞踏会のシーンで、中央で踊っている女性は、シンデレラに魔法をかけて舞踏会に案内した仙女です。
男性2人は、宮殿の儀典長たち。
<公演の感想>
モンテカルロ・バレエ団はオーケストラを引き連れず、また日本のオーケストラを利用せず、音楽は録音テープで行われたので、音響的にはやや興ざめでしたが、バレエ公演では、ままあることです。
その分、来日公演にしてはちょっとだけチケット代が安くなったので、それはそれで良かったかもしれません。
ポスターで、キスしながら踊っている右の男女は、シンデレラと王子です。
シンデレラが、童話の「シンデレラ」のイメージどおりのファンタジックなドレスを身につけるのは、ラストのシーンのこのときだけで、衣装はこのバレエ団らしく、全般的に前衛的でした。
とはいっても、昔のSF映画の宇宙人みたいなコスチュームなので、前衛的といっても、21世紀の私たちにとっては、どこかノスタルジーも感じられるでしょう。
また、従来の「シンデレラ」を大胆にアレンジしたといわれているマイヨー版ですが、数年前に同じくモンテカルロ・バレエ団の来日公演で見た「眠れる森の美女」を原作とする「La Belle」に比べると、クラッシックバレエらしさをだいぶ残していました。
物語も、シンデレラが少々脇役っぽくなってしまったかんじはありますが、シンデレラの両親のラブストーリーに焦点を当てて、大人の世代と若い世代の2つのカップルを浮彫にした、という、分かりやすい改訂でした。
あまり前衛的、コンテンポラリーすぎたり哲学的な内容だと苦手な私にとっては、ちょうどよかったくらいです。
年齢的に、私はシンデレラよりも、シンデレラの両親世代の方が近いので、親近感がわきました。
バレエ団や振付のバーションによっては、シンデレラの亡き母のことや父親の再婚のあたりはあまり触れないものもありますが、このマイヨーの「シンデレラ」では、ラブラブだったシンデレラの実の両親と突然の妻の死に蒼然とする父親がプロローグに出てきたのをはじめとして、シンデレラの父がシンデレラの継母に女の魅力で誘惑されているところ、それをシンデレラが目撃して多感な少女らしく父親を非難するところ、仙女としてシンデレラの前に現れたシンデレラの母と、舞踏会でその仙女を見つけてつかの間、亡き妻との逢瀬をなつかしむシンデレラの父、それゆえにシンデレラの父にないがしろにされて蕭然とするシンデレラの継母の様子など、ありがちだけど当事者の心理を考えたらとても自然なドラマが展開していました。
シンデレラが継母や義理の姉たちにいじめられているときは、ちゃんと父親がかばい、継母らを叱責したりしています。
だけど継母である後妻に誘惑されて、途中、うやむやに……(苦笑)。
ラストは、もとの童話のように、シンデレラはちゃんと王子様に見つけてもらえて、玉の輿にのり、幸せをつかみました。
シンデレラの母である仙女はこの世の人ではないので、シンデレラが幸せになった後は、シンデレラの父の前からも姿を消します。
今後、シンデレラの父が亡くなった前妻に操立てして後妻と別れるか、あるいはシンデレラの父に冷たくされてショックを受けたシンデレラの継母が態度を変えて、2人はよりを戻すか。
私はなんとなく後者になりそうな気がしました。
継母にとっては新婚生活に邪魔な前妻の娘はもういないのですから。
バレエ「シンデレラ」は、どのバージョンでもたいてい笑いの要素がたっぷりですし、このマイヨー版の「シンデレラ」もそうでした。
モンテカルロ・バレエ団は、ダンサーの性別を超えた演出をする傾向があり(Aプロの「アルトロ・カント」では、通常の男女の衣装が逆で、男性ダンサーがドレスを着ていました)、儀典長たちがニューハーフっぽく振る舞い、それで笑いをとっているところもありました。
他のバージョンと同様、義理の姉たちも、笑いをとる役でした。
シンデレラは心優しい子だと思いますが、母や義理の姉たちにいじめられていましたが、極端に可愛そうな継子というかんじはしませんでした。
ちゃんと父親がかばっていましたし、義理の姉とも兄弟げんからしいことができる、やられっぱなしではない子に見えました。
そして亡き母を慕い、幸せを夢見る、多感な思春期の少女でした。
王子様は、たまたまそういうキャストか必然なのか分かりませんが、背が低く、ハンサムかというとやや微妙で、あまり王子サマ然としていませんでした。
逆に4人の友人の方がすらっと背が高くハンサムで王子のイメージでした。
友人とじゃれているときは一緒にずっこけたりして、こちらも等身大のふつうの青年らしさがありました。
年上の美しい仙女に魅力にまいって誘惑されかけて、袖にされたりもしています。
なので、この王子さまならシンデレラともっとつりあいがとれて、極端にシンデレラ・ストーリーというかんじはしませんでした。
互いに幸せになるために模索をしている、どこにでもいそうな初々しい若いカップルでした。
振付は、私はモダンモダンダンスには詳しくないのですが、バレエとモダンダンスが溶け込んだ印象を受けました。
ノイマイヤーのように、心情をそのまま心理バレエにしたというよりは、パントマイムが多く、演劇的でした。
クラシックバレエは、踊りの部分とパントマイムの部分とがきっちりと分かれている傾向がありますが、マイヨー版「シンデレラ」はパントマイムがもう少しバレエの中に溶け込んだかんじでしょうか。
パントマイムだと思っていたら、それが踊りの前ふりのように自然に踊りに展開するところもたくさんありました。
素人の目にはよく分からないけれど、テクニック的には決して易しくないと思います。
現代バレエはテクニック的な難しさを観客に感じさせない傾向があって、マイヨー版の「シンデレラ」もそうだと思います。
バレエらしいバレエを期待してモンテカルロ・バレエ団の公演を見ると、期待外れになる可能性はありますが、クラシックバレエを見慣れてきたので、少しは変わったのを、と思うときにはちょうどよい気がします。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 夏への扉さん 2012/03/18 00:22:29
- モンテ・カルロ
- まみさん、こんばんは。
バレエ、何を見られたのかと前回の旅行記から気になってましたが、
モンテ・カルロ・バレエ団でしたか。
シンデレラのストーリーも、斬新ですね。
普通、お伽話なので深く考えないけれど、なんでそんなに酷い後妻を
娶ったのか謎ですものね。
最近シンデレラをもじった短編読んだのですが、お父さんはお金のために
後妻をもらい、シンデレラは計画的に夜な夜な舞踏会に現れ、
素材が伸びないガラスの靴を特注し・・よく考えるなあと思いました。
そして、あのLa Bellaの衣装。
マドリードのテアトロ・レアルでは、上の方の席で衣装がよく見えず
なにもまとってないように見え、舞台を写しているスクリーンで
衣装を確認して安心しました。
まみさんの一眼レフの写真だと、東京文化会館も一段と素敵に見えます。
こういう所での写真は、人のいる雰囲気は出したいけれど
顔が写らないようにしなければいけないのが難しいですね。
ではまた、夜でなく昼の昭和記念公園でお会いしましょう!
なつ
- まみさん からの返信 2012/03/19 12:23:37
- RE: モンテ・カルロ
- 夏への扉さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
はい、観劇したのは、夏さんもご覧になられたThe BELLのモンテカルロ・バレエ団です。
The Bellは分かりづらかったので、「シンデレラ」はどうなることかと少し気がかりでしたが、The BELLよりはずっと分かりやすかったです。
斬新ですが、元の「シンデレラ」の童話の基本路線はそのままだったので。
「シンデレラ」をベースにもじったストーリィというと、いじりやすいのはやはり、親世代の方かもしれませんね。
シンデレラをいじってしまって、シンデレラストーリーでなくなると、それは「シンデレラ」でなくなってしまいそう(苦笑)。
そういえばBELLも親世代の方によりフォーカスされていた覚えがあります。
> 普通、お伽話なので深く考えないけれど、なんでそんなに酷い後妻を
> 娶ったのか謎ですものね。
そうなんですよね。
なので、継母が父親の頭を自分の魅力で引きずっていって、父親はそれまでシンデレラのために姉たちを叱るつもりだったのを忘れてしまって。。
そして継母と父親が互いにおぼれているところをシンデレラが見て、ショックを受けて、父親を責める、なんて、すごく生々しいドラマですが、非常に分かりやすくて、気に入りました。
バレエのストーリーには自然な筋立てを求めてはいけないというのがお約束ですが、それでも、自然に説明がつき、解釈しやすくなると、すっきりします@@
> そして、あのLa Bellaの衣装。
> マドリードのテアトロ・レアルでは、上の方の席で衣装がよく見えず
> なにもまとってないように見え、舞台を写しているスクリーンで
> 衣装を確認して安心しました。
この衣装、模様が分かるくらい近くで見られれば、なかなかきれいなんですけど、遠目だと確かに。。
> まみさんの一眼レフの写真だと、東京文化会館も一段と素敵に見えます。
> こういう所での写真は、人のいる雰囲気は出したいけれど
> 顔が写らないようにしなければいけないのが難しいですね。
わあ、ありがとうございます。
確かにこういう会場では人がいないとネ。
閉演後のさびしい場面か、閑古鳥が鳴いているように見えてしまいます。
ファインダーで覗いていると、意外とこっちを見ていないなぁと、面白かったりします。まあ私も注意散漫なので、周囲にあまり注意を払えないんですけどネ。
> ではまた、夜でなく昼の昭和記念公園でお会いしましょう!
ぜひ。レッサーパンダでもいいかも!
でも、今年の春はずっとお預け気分ですねぇ。
季節は必ずめぐると分かっていても、心配になってしまいますねぇ。
とはいえ、平日なら、天気がよくて春めいた日が訪れているとは思うのですが。
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