イルミネーションの赤坂サカスでバレエ「くるみ割り人形」を鑑賞:まみさんの旅行ブログ
バレエ観劇という目的でもなければ、私などとても敷居の高い、お洒落な赤坂。
もっとも大通りから少し奥まった道は、私にとっても意外に等身大なお店が並んでいましたけどね。
今宵のバレエ観劇の会場は、赤坂ACTシアター。
その劇場のある界隈「赤坂サカス」は、2008年3月にグランドオープンしたばかり。
ただでさえお洒落な赤坂の、いわば新名所。
きっとイルミネーションが期待できるだろうと思ったら、そのとおりでした。
公式サイトの写真は、一眼レフのフィルターでキラキラだったので割引いて考えていましたが、実物は予想以上の美しさでした。
コンデジでもバッチリで、ほくほく。
それにクリスマス翌日でしたが、巨大なクリスマス・ツリーはまだありました。
イルミネーションはクリスマス限定でなく、来年2009年2月15日までやっています。
バレンタインデーにもぜひロマンチックな夜を、ということですね。
赤坂サカス公式サイトのイルミネーション情報ページ
http://sacas.net/whitesacas/illumi/index.html#top
昨日の晩から急速に寒さが強まり、この晩も風が強かったです。
手袋をしていると写真を撮れないので外さなければならないのですが、手がかじかむこと、かじかむこと!
三脚の代わりに近くの柱などでカメラを支えていても、手が震えて仕方がありませんでした。
それでもねばった甲斐あって、写真40枚以上の収穫あり。
もちろんその中には、シアターのロビーなどで撮った写真、オリジナルグッズだのも含まれていますけどね。
今宵のバレエは、かの熊川哲也さんを団長に頂くK-Companyの「くるみ割り人形」でした。
クリスマスの季節にぴったりの演目です。
バレエの夢のひとときとお洒落な赤坂のイルミネーション。
まるでクリスマスが一日伸びたようでした。
TBSの前の赤坂サカス広場の冬季限定スケートリンク@
これ、TBSニュースの背景に映ったりしてましたね。
私がたどり着いたとき、ちょうど収録していましたよ。
今宵の夢のひとときをK-Companyの熊川哲也さん演出のバレエ「くるみ割り人形」にて
<主なキャスト>
ドロッセルマイヤー:バツグンにカッコ良かったスチュート・キャシディさん
マリー姫(人形の王女):ちょっとツリ目の美人の荒井祐子さん
くるみ割り人形&王子:ほとんど仮面をかぶらされていた橋本直樹さん
クララ:可憐で可愛らしかった副智美さん
<ストーリィ>(K-Company公式サイトより引用)
「時は19世紀初め。人形の王国では以前よりネズミたちとの領地争いが起こっている。ある日、ネズミの王様は人形王国に魔法をかけ、マリー姫をネズミに、婚約者の近衛兵隊長をくるみ割り人形に変えてしまう。魔法を解く方法はただ一つ、世界一硬いクラカトゥク胡桃を割るしかない。だが、そのためには純真無垢な心の持ち主の力が必要だ。人形の王から命令を受けたドロッセルマイヤーはこの人物を探すため、くるみ割り人形と共に人間界へと旅に出る。クリスマス・イブ。シュタールバウム家にパーティの招待客が次々とやって来る。魔法の力で招待客になりすましたドロッセルマイヤーは、クララこそが探し求める少女だと悟る。人形劇でマリー姫に起こった悲劇をさりげなく伝え、くるみ割り人形をクララに与えるドロッセルマイヤー。そして真夜中。人々が寝静まった広間にネズミが現れ、クララの大切なくるみ割り人形をさらっていってしまう。それを追いかけるクララを待ち受けるものは……。」
休憩時間の女子トイレは死活問題!?
25分もあれば、たいてい用をすませられますけどね。
トイレの数も十分ありましたから。
ただ、このシアター、ロビーが狭くてね……。
カフェで買ったモノを食する人と、トイレの列がごっちゃまぜ@
次の公演ポスター「ピーターラビットと仲間たち」より
劇場の先行予約案内ハガキでK-Companyで着ぐるみのピーターラビットのバレエをやると知ってびっくりしたのですが、今回の「くるみ割り人形」でも、ネズミたちはこんなかんじの完全な着ぐるみだったので、「さもありなん」という気分になりました。
もちろん、「くるみ割り人形」でのネズミは、王様ネズミ以外は服など着てなくて、まんまネズミでした。
観劇を終えて
赤坂サカスのツリーとイルミネーションを眺めながら帰途につきました。
私はスケートは滑れないのですが(運動音痴です@)、衆人環視(?)されそうなこのリンクで滑っている人たちは、さすがにしっかり滑れますねぇ。
中には軽く回転していた小さな女の子もいました。
私には高嶺の花
アルマーニのショーウィンドウにて。
<K-Comapnyバレエ「くるみ割り人形」の感想>
詳しい前評判はあまり知らなかったのですが、K-Companyの熊川哲也さんことクマテツ版のクラッシック・バレエは、舞台や演出がとても凝っているらしいことは知っていました。
その評判に違わず、すばらしかったです。
「くるみ割り人形」は私が初めて全幕バレエを見た演目であり、12月になるとあっちこっちのバレエ団でやるせいもあって、なんだかんだ見てしまうため、すでに何度も見ているバレエです。
だから振付は見覚えあって、基本のバレエから大きく外れていなかったと思いますが、見事な舞台と演出で、とても新鮮な気持ちで見ることができました。
ストーリィは公式サイトからすでに引用しましたが、よくあるバージョンとは少し変わっていました。
バレエ「くるみ割り人形」の主人公の少女の名前は、バージョンによって、マリーだのクララだの、ロシアになるとマーシャだのとバラエティーがあるのですが、クマテツ版はクララとマリーの両方が出てきます。
人間の女の子はクララで、主役のマリーは人形のお姫様で、ネズミの王に呪いをかけられてネズミにされてしまうというのです。
そのあたりは前もって押さえておかないと、プロローグや第一場幕の幕間劇の意味が分からなかったかもしれません。
くるみ割り人形も、人形のマリー姫の婚約者でした。
だから、踊りの上でのクララのパートナーは、ほとんどドロッセルマイヤーでした。
ドロッセルマイヤーは、バージョンによっては怪しげなマジック使いのおじいさんっぽかったりしますが、クマテツ版のドロッセルマイヤーはとってもハンサムでダンディーでした。
あんなステキなおじさまが身近にいたら、クララの初恋の相手になりそうです。
もっとも、クマテツ版のクララは純粋な少女のままで、可憐で可愛い代わりに色っぽさとは無縁で、少女から大人への変貌というのもありませんでした。
なにしろ、クララが大人っぽくなるのは、たいてい第二幕の夢の国での王子とのパ・ドゥ・ドゥのときなのですが、クマテツ版では王子の相手はクララではなくマリー姫で、クララはあいかわらずドロッセルマイヤーと踊りますから。
王子ならクララを一人前のレディと扱うでしょうが(他のバージョンではそうです)、成熟した大人のドロッセルマイヤーからすれば、クララはまだまだ、お人形をプレゼントして喜ばせたり、怯えたり泣いたりするのを慰めてあげるべき少女。せいぜい小さなレディとしか扱わなかったですものね。
敵であるネズミは、他のバレエ団では尻尾とか耳とか衣装でネズミっぽくして、いかにも、ああ人間がネズミに扮しているのね、というかんじなのですが、クマテツ版の着ぐるみはかなりリアルでした。
長い尻尾にはぞっとしましたが、愛らしいしぐさで救われました。
くるみ割り人形率いるオモチャの兵隊と戦うときにチーズ攻撃なんかして、可愛かったです。
後ろ姿の揺れる尻尾には、やっぱりぞっとしましたけど。
ただ、無線で動くネズミのオモチャは、オモチャオモチャしていました@
そして評判の舞台装置や演出ですが、私はいつものとおりある程度予習をしてしまったので意外性は多少損なわれてしまったのですが、それでも背筋がぞくぞくっとしたほどです。
特に第一幕のクリスマス・イブの夜、くるみ割り人形をさらったネズミたちをクララが追いかけて、人形の世界へ舞い込むところ。
部屋の隅の大きな時計の下の戸棚が、人形の世界への入口となっており、くるみ割り人形たちとネズミの戦いは、クリスマス・ツリーの下で行われるのです。
もちろん、そこに舞い込んだクララも、まるでウサギを追いかけた不思議の国のアリスのように小さくなっています。
周りにあるのは、巨大化したツリーやプレゼントというのはとても面白かったです。
また、一番美しく夢のようだった第一幕第二場の雪の国のシーンですが、その場面への転換も見事でした。
青いカーテンのような薄い布がひらひらと揺れながら、クララとドロッセルマイヤーの背後を隠した後、その布がぱっと剥がれて雪の国の出現。
コロンブスの卵ではないですが、誰かがやっていそうな単純なアイデアでありながら、舞台に引き込まれるその効果はすばらしかったです。
「くるみ割り人形」の第二幕は、夢の国とか人形の国の場面で、たいていアラビアの踊り、スペインの踊り、中国の踊り、ロシアの踊り、金平糖の踊り(あるいはフランスの踊り)、そして花のワルツに、王子となったくるみ割り人形と主役クララのグラン・パ・ドゥ・ドゥ……と、ストーリィが特になく、様々な踊りを楽しみ場面です。
でもクマテツ版は、くるみ割り人形やマリー姫の呪いが完全に解ける場面を第二幕にもってきていました。
踊りの順番も、花のワルツが先に来たりなど、だいぶ変えていました。
一番の見せ場のグラン・パ・ドウ・ドゥも、王子とマリー姫の踊りに、途中でクララとドロッセルマイヤーのペアが乱入し、オーソドックスなグラン・パ・ドウ・ドゥではありませんでした。
これら様々な踊りの中では、コサックダンスのような踊りを披露としたロシア人形が一番気に入りましたし、一番人気がありました。
王子とマリー、ドロッセルマイヤーとクララの踊りももちろんステキでした。
特に王子とマリーの踊りでは、素人でもわかる、とても技術の高い振付がありましたからね。
ちょっとはらはらするときもありましたが、惜しみなく拍手できる仕上がりでした。
見ていてはらはらするのは、ナマの舞台を見る醍醐味でもあります。だからこそ、失敗せずに終わったときに、こちらまでホッとして自然と拍手が出るのです。
もっとも。前に別の演目で熊川さんの踊りを見たときには、回転やジャンプなど、ものすごくしっかりしていて、はらはらする余地は全くありませんでしたけどネ。
今回は彼の指導する若手の舞台ですから。
今回、私は2階の2列目の真ん中近くに座っていましたが、赤坂ACTシアターは劇場としてはあまり大きくないおかげで、2階席でも舞台をそれほど遠く感じませんでした。
前の列との段差もしっかりあり、群舞のフォーメーションや舞台全体がよく見えました。
ただし、第一幕のクリスマス・イブの夜の場面で、巨大化したネズミたちが1階の客席から現れたところは、さすがに見えませんでした。
それにしても今回は、2階の後部席の人たちが妙にノリが良く、拍手も多かったです。
ひょっとしてファンクラブの人が陣取ってるのかな、と思ったくらい@
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