2007/11/19 - 2007/11/23
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binchanさん
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四日目、午後。
台湾の地名は日本でいう「町、村」に当たる「鎮、郷」の中に「字、あるいは地区としての町」を意味する「村、里」があります。朝バスを降りたのは三地門郷水車村でしたが、午後に行くのは三地門郷三地門村です。文化園区からは谷をはさんだ対岸の山中にあります。
谷の川幅も広いですし、山もそこそこのぼらなくてはならないので、文化園区から歩いて行くことはまず無理。ガイドブックには「三地門」としてまとめて紹介されていますが、交通をよく考えないと二か所を周ることは難しいと思われます。文化園区のあるエリアから三地門村へのバスは一日6本程度しかありません。
A氏と私が乗ったのは、屏東14:10発で農工前に14:50頃到着する便。なんとか間に合い三地門村へたどり着けました。
写真はトンボ玉工芸の工房。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
バスに乗って10分程度で三地門郷公所に到着。郷公所は村役場のようなものです。
中に入って観光用のパンフレットや地図をもらいました。観光案内所も兼ねているようです。小さな集落なのにかわいいイラストマップ付きのものと、見所を説明した「完全ガイド」なるものの2種類もパンフレットがありました。完全ガイドはなんと日本語版もあり。 -
イラストマップを頼りにトンボ玉工房へ。タイトル写真と同じ工房です。
この工房はカフェも併設されていて大規模でした。ちょうど大型バスに乗った団体がやってきたところで、店内は大にぎわい。とりあえずここでアクセサリーを2つほど買いましたが、別の店も見てみることにします。 -
店を探しながら歩いていたら、パイワン族の神様(蛇)が描かれた石碑を発見。この石碑はガイドブックの写真にも使われていたもの。
隣の店を覗いてみるとパイワン族のご夫婦が営む民芸品店でした。ご主人は日本語を巧みに話し、商品の説明をしてくれました。羽飾りのついた帽子やビーズ細工のポシェットなど、本格的すぎて手が出せないものばかりでしたがいいものを見せていただきました。 -
店のビーズ細工は奥様の手作りらしく、店先には作業台がありました。
先ほどの大きな工房は民芸品を現代アートに昇華させた芸術家の店といった雰囲気でしたが、こちらは民族の伝統を今に伝える家族の店といった感じ。歩いているといろいろなものに出会えるのが楽しいですね。 -
路地裏にかわいいお店を発見。
-
奥にはDIYコーナーがありトンボ玉作りが体験できます。当然やってみますよ。
この方が先生です。 -
30分程かかるのですがA氏は店で商品を選びながら待っててくれました。しかも作業の様子を時々こうして写真に収めてくれます。ありがたい!
パンフレットを見てデザインを選びます。先生が簡単そうなデザインをいくつか選んですすめてくれるので安心。
ほとんど先生が手を添えてやってくれるので、自分で作ったとは言い難いのですがなかなかいい出来栄えのトンボ玉ができました。冷やし固めた後、お店の人が紐を通してネックレスにしてくれます。
この店では私もA氏もかなりの買い物をしました。DIYのほか、ここで買ったネックレスは今でも一番のお気に入りです。奮発して450元!、のつもりでしたが日本円に換算したら1,800円(当時)ほど。友人への土産にブレスレットを10本以上買ったので、併せて値引きもしてもらったし、もっとたくさん買ってくれば良かった。 -
私のDIYのせいで時間をくってしまい、A氏が行きたいと行っていた「陳俄安博物館」の閉館時間ぎりぎりになってしまいました。
博物館は館長の陳氏の私設博物館なので、まずはそのご家族が経営するレストランへ行って入館したい旨を伝え博物館を開けてもらわないといけません。時間ぎりぎりであったにも関わらず、陳氏は快く博物館を開けてくださいました。
写真はご家族の経営するレストラン。お茶までごちそうになりました。 -
博物館とはいえ展示物はほとんどが氏の私物。分類もあまりされていないようですし、玉石混交だと思われますが、その内容はパイワン族文化と台湾への愛にあふれていました。
-
館内は撮影可とのことでしたが、カメラの性能と私の技術のせいですべてひどいピンボケ。残念です。
展示品は木彫、家具、クジラの骨、壺など様々。大きな木彫りの柱があったのでどの民族の工芸なのかと聞いてみたら「バリ島で買ってきた」とのこと。立派なシャコ貝はフィリピンのお土産でした。一体どこまで原住民族の工芸品なのか不明ですが、陳氏自ら説明しながら館内を回ってくれたのでとても興味深かったです。 -
陳氏は1922年生まれで、今でも日本精神を大事になさっているのだそうです。私たちにも終始日本語で話しておられました。
これは展示品の一つで、戦後日本に引き揚げていった日本人の方から託されたのだそうです。陳氏なら大切に保管してくれると思ったのでしょうね。他に箪笥などの日用品もありました。こういった展示を通して、こんな歴史があったのだということを今に伝えていらっしゃいます。
こうした功績のためでしょうか、氏は2010年に旭日単光勲章に叙せられました。
我々がバスの時間があるのでそろそろ帰りますと言うと、氏は「うちに泊まっていきなさい」と何度もひきとめてくださいました。 -
帰りのバスは17:30発。
最後にチナブというパイワン族の名物料理が食べたくて、テイクアウトを探して走り回りました。この写真の店では売り切れだったのですが、他の店を紹介してもらって無事買うことができました。
チナブは魚や肉を何かの葉っぱにくるんで蒸したもの。笹のような硬い葉ではなく、柔らかくてそのまま食べられる葉っぱです。何の葉っぱでしょう? 薄味ですが、葉っぱのせいなのか肉の臭みなどはほとんど感じませんでした。原住民料理には八角のような中華料理の香辛料は使わないのか、香辛料の香りもありません。
A氏とおしゃべりしながら屏東へ。人と話しているとあっという間です。A氏とは屏東駅前で別れました。
思いがけない場所で一人旅の日本人に出会い、にぎやかな面白い一日でした。
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