２００７年　台湾南部の旅　６　美濃でなんちゃって擂茶

2007/11/19 - 2007/11/23

　三日目の続き。

　前日の昼食、うっかり代金を支払わずに店を出てしまったため、今日の午後はその支払いに再び美濃へ。
　食い逃げ犯として白眼視されないかちょっとドキドキ。

　写真は美濃のお店で飲んだ（食べた？）擂茶。
　本格的なものは自分で素材を擂り潰して作るのですが、今回はなんちゃってなインスタント。取っ手の付いた壺のようなものに擂茶の素が入っていて、それを手前の茶碗に入れお湯を注いでいただきます。食感はデロデロ。好みがあるかも。ガラスの容器に入っているのは米のポン菓子。お好みで擂茶に混ぜて食べます。

エリア 高雄(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

　台東から１１：３５発の自強号で屏東へやってきました。
　沿線には立ち寄ってみたい集落がたくさんありましたが、南迴線は便数が少ないので安易に途中下車はできません。

　１３：５０に屏東到着。写真は屏東駅。

　屏東客運のバスターミナル。
　ここから美濃へ向かいます。今日の美濃行きは予定外なので手元にバスの時刻表がありません。路線があることは知っていたのですが、この時間うまく便があるかどうかは一か八かでした。
　窓口で聞くと次のバスは１５：１５。美濃に到着できるのは１６時過ぎになります。昨日見られなかった客家文物館へ行けるかと思っていたけれど、そんな時間はなさそうです。

　1時間半ほど時間があるので屏東の町を歩いてみました。
　慈鳳宮や都城隍廟などを見ながら歩いていると、こんなカッコいい車が停まってました。配達に使うのかなあ。

　復興北路を歩いていたら衣料品店でバーゲンをやっているのを発見。思わず入ってしまいました。
　このＮＥＴという店。カジュアルウェアの大型店なのですが、いたるところにあるので現地で衣類を調達したいとき便利だと思います。

　南部台湾だから１１月でも暖かいだろうと薄手の服ばかり持ってきたのですが、さすがに朝夕は寒く上着の一枚も欲しいところ。
　手ごろなセーターを見つけてレジに持っていくと「２枚買うと半額になるんですよ」と言われ、買い物魂に火が付いてしまいました。夢中でワゴンを漁っていたらあっという間にバスの時間に！
　急いで２着目を選びバスターミナルへ。台東でも土産物を買っていたので、まるで買い出し帰りみたいな荷物になってしまいました。

　１６：１９美濃に到着。昨日の記憶を頼りに林家バン條店へ。
　店には昨日のおかみさんがいたので、お詫びを言って「代金を払いに来た」と言ったら大笑いされてしまいました。近所の人や娘さんまで現れ、ひとしきり盛り上がって写真を撮りました。怒ってなくてよかった！

　今日は別の美濃名物にトライしようと擂茶の店を紹介してもらいました。娘さんが店までバイクで送ってくれ、お店の人に注文までしてくれました。

　店は現地のガイドブックにも紹介されている「美濃驛棧」。ここでもまた素敵な店主さんに出会えました。

　擂茶はすり鉢に雑穀や茶葉を擂って作るものですが、出て来たのはすでに擂ってある「インスタント擂茶」でした。粉状になったものをパックにした土産物も売られてます。擂るところからやるのは「ＤＩＹ擂茶」というらしく、料金は結構高そうでした。
　店内のインテリア。客家独特のものなんでしょうか。

　擂茶をいただきながらここの店主さんと筆談でおしゃべり。チャイナドレスが似合うインテリ系美女で、紙と鉛筆まで持ち出して本格的筆談に。
　今回の旅行ではスーツケースに辞書を入れて来たのですが、現地で持ち歩いていなかったのが悔やまれました。辞書があればもうちょっとコミュニケーションとれたのに！
　
　店にはこんな衣装があってコスプレもできます。有名な店らしく店内にはマスコミに紹介された時の写真がありました。
　お土産にインスタント擂茶と擂茶クッキーを買いました。擂茶はお茶と言うよりお汁粉に近いおやつ。元々は兵士が移動中に食べる携帯食だったそうで、ポン菓子などを浸して食べるとちょっとした間食になります。

　最後は店員さんが車でバスターミナルまで送ってくれました。途中、東門楼の前では止まって写真を撮ってくれたりと大変親切にしていただき、この町がもっと好きになりました。再訪してよかった。

　美濃の高雄客運のターミナル。ちなみに、ここは高雄客運のターミナルなので、屏東客運のバスは別のところに止まります。

　昨日同様ここから高速バスで帰りました。

　ホテルに着いたのは１９時頃。
　六合夜市で臭豆腐、胡椒餅、ビールを買って、夕食は部屋ですませました。部屋が臭豆腐くさくなった…。