奥の細道を訪ねて第13回⑯椎谷観音～柏崎天屋跡～米山峠 in 柏崎

2011/11/12 - 2011/11/12

雨模様の出雲崎を出発した芭蕉達は、椎谷、大湊を過ぎると現在の刈羽原子力発電所が有る辺りの砂丘状の道を荒浜を抜け、柏崎に入る。

椎谷には観音堂が有る。
我々の狙いは、椎谷観音入り口にある芭蕉の句碑。

　　　草臥（くたび）れて　宿かるころや藤の花

椎谷観音は藤の名所でもあるらしい。

しかし脇に建つ案内板によると、芭蕉が見た藤の花は丹羽市。

後に藤の花の季節に椎谷観音を訪れた江戸の俳人巣也が、丹羽市で芭蕉が詠んだ句が連想され、ここに碑を建てたとある。

椎谷観音の本名は華蔵院。
境内は相当広そうで、我々は一番手前の閻魔堂のカラフルな閻魔様を拝む事で満足する。

そこから米山を背に、期待に反して？穏やかな日本海越しの、刈羽原子力発電所の高い鉄棟群が望めた。

芭蕉達は、当初は象潟で知り合った俳人低耳の紹介で、柏崎の俳人で、庄屋で豪商でもあった天屋弥惣兵衛宅に泊めても貰う積りであったが、弥惣兵衛の応対に不快を感じた芭蕉は、柏崎での逗留を断念し、跡を追って芭蕉に宿に留まって呉れる様に懇願した弥惣兵衛の願いをも振り切って、更に4里（12k）先の鉢崎（米山）まで足を延ばす。

その天屋弥惣兵衛宅は柏崎市西本町の石井神社の脇にあったらしい。

エリア 柏崎・鯨波海岸(新潟)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス 新幹線 JRローカル
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）