2011/03/08 - 2011/03/30
16位(同エリア59件中)
小心者さん
デリゾール滞在中。
前日の遺跡巡り(マリとドゥラ・エウロポス)で、脚・精神ともにかなりヨレヨレになったこともあり、今日はのんびり博物館見学と街歩きをすることに。
いつも皆の旅の相談に乗ってくれる宿のおじさんに博物館へ向かうことを伝えると、「休みかも知れない」と電話で尋ねてくれました。
結果、長期の休館中でした・・・。
シリアの博物館は、この時期に休館することが多いのでしょうか。
そこで、明日にでも行ってみようと考えていた『ハラビーエ』への行き方をついでに尋ねてみたところ、公共の交通機関はなく、バイクタクシーなどを利用することになるが、あまり勧められないとのこと。
「ちょうど今日の昼過ぎからドイツ人学生2人がタクシーを借り切ってハラビーエに行くので、一緒に行ってみたら?」と提案してくれました。
そう話しているところへ、件の学生さんたちが登場。
おじさんが話してくれたところ、快く参加させてもらえることになりました。
こうして、行き方を尋ねてからわずか15分ほどの間に話がまとまり、急遽ハラビーエに行くことに。
ぜひ行ってみたかった遺跡だったのでラッキーでした。
ホテル→ハラビーエ→ゼルビーエ→ホテル
タクシーチャーター:3人で1人あたり600SP
シリアの通貨=SP(シリアンパウンド)
1SP=1.81円(2011年3月現在)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
-
同行の学生さんは、陽気なフラット君と思慮深そうなトム君。
とても感じの良い方々でした。
ハラビーエへ向かう道中で、外の景色を写そうとカメラの電源を入れると、いきなり『バッテリー残量わずか』の表示。
急なことだったので、替えの電池を持ってくるのを忘れてしまいました。
凹んでいると隣のトム君がそれに気付き、運転手さんに「電池を買いたい」と伝えてくれました。
しかし、お店なんてどこにも無さそうです。
運転手さんは、わざわざ車を停めて道行く人に尋ねてくれましたが、あまりはかばかしくない様子。
こんなところで時間をロスしては申し訳ないので、電池のことはあきらめて先に進んでいただきました。
学生さんも親切なら運転手さんも親切。
ありがたいことです。 -
途中ちょっと迷いながら、ハラビーエに到着。
すごく素敵で、テンションが上がります! -
ハラビーエは、元々は2世紀後半に建てられたパルミラの城で、6世紀に再建されました。
-
城壁は比較的きれいに残っています
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若者フラット君に釣られて、斜面をよじ登ります。
この辺りは傾斜も緩くて余裕なんですがね… -
コントラストが特徴的な城壁
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中腹からユーフラテス川を望む(現実逃避中)。
-
しかし・・・。
カラカラに乾いた砂地に瓦礫や岩がゴロゴロ混じった斜面は、とんでもなく滑りまくります。
半泣きで立ち往生(フラット君はとっくに天辺へ)。
登るのも怖けりゃ降りるのも無理・・・
『進退窮まる』とはまさにこのことです。
彼が上から「帰路は道があるから登って来い」と呼びます。
…道あるんかいっ!!
カメラを片付けて、両手も使って死ぬ気で登りました。 -
なんとか頂上へ。
まったくもって本気で怖かったです。 -
けれど、やっぱりここまで来たら登らないと!です。
(喉元過ぎて熱さを忘れている) -
ここからの眺めもすごい。
地球は広いぞ。 -
思慮深いトム君は、城の麓で運転手さんと待っています。
さすが思慮深い。 -
上から見て右側の城壁
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こちらは左側の城壁
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お城の本体部分。
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ホントに階段ありますやん・・・。
なぜ最初に言ってくれなかった・・・。 -
万が一道が無かったら、本気で途方に暮れるところでした。
あの斜面は絶対に一人では下りられません。
城壁の途中には教会跡。
トム君がここで合流します。
砂埃まみれの私たちとは違い、大変さわやかな出で立ちです。 -
美しいアーチが連なっています。
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よく崩れないなぁ。
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…時間の問題のような気もします。
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心を奪われる美しさです。
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カメラの電池がいつ切れるかドキドキしながらも、撮らずにはいられません。
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その割に、撮った写真がショボいことが大変遺憾です。
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教会からもう少し下りると、こんな建物も。
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ここは修復してあるのでしょうか?
他と比べてとてもきれいな状態です。 -
本当に素晴らしい古城でした。
私の『古城コレクション』の中でも1,2位に入ると思います。
(訪れた古城は1~2つほどですが) -
半ば地中に埋もれた円柱
これもお城の一部だったのでしょうね。 -
すぐ下を悠々と流れるユーフラテス川
-
あの橋(木製)を渡ってゼルビーエに向かいます。
車が橋を渡るたび、木琴のように木の音が響いてきました。
橋を渡る際には軍の検問があり、周辺の撮影も不可でした。 -
またも若干迷いながら、ゼルビーエに到着です。
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ハラビーエの対岸にあり、対を成していた遺跡です。
ハラビーエは逆光でしたが、こちらは順光で西陽に映えます。 -
運転手さんも初めて来られたようで、ちょっとテンションが上っていました。
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この遺跡は、ほとんどが朽ちてしまっています。
『順光』の意味があまりありません。 -
ここから眺めるユーフラテス川は格別に美しいです。
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転がり落ちたらタダでは済まないでしょう。
(高所恐怖症なので、転がり落ちることを想像して戦慄せずにはいられません。なのに、これまた必ず’際’まで行って覗き込む癖が治りません) -
陽も傾いてまいりました。
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山は荒涼としていますが、川沿いには緑が。
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土に返りゆく遺跡。
心配していたデジカメの電池も、何とか持ってくれて良かったです。 -
トム君とフラット君は「明日イラクへ向かう」と言うのでびっくりしました。
イラクと言えども全土が危険なわけではなく、場所を選べば観光もできるとのこと。
実はちょっとだけ心が動きましたが、イスラム圏では外国人女性の入国が非常に難しいことも多く、さっさと諦めました。
彼らの旅の無事を祈ります。 -
ゼルビーエを後にして、デリゾールへと戻ります。
運転手さんはとても良い人で、帰路の雑貨店でタバコを買うついでに、私たち三人にクッキーとファンタを奢って下さいました。
車内で乾杯してから頂きました。
皆さんのお陰で、有意義で楽しい一日になりました。
感謝!
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