2011/03/08 - 2011/03/30
2位(同エリア5件中)
小心者さん
デリゾールのガラージュ・ミクロバスからラッカへ。
予定では、デリゾールからパルミラへ、そこからダマスカスを経由してダラー方面に向かうつもりでした。
二年前に訪れた際にパルミラのアラブ城に登れなかったことと、ボスラの町の散策が出来なかったことが心残りだったからです。
しかしダラーでは反政府デモが激化、ハマなどでも少しずつ不穏な様子になりつつあるようでした。
宿に日本大使館から生存確認(?)の電話が入ったこともあり、反政府派の少ない北部に留まることにしました。
幸い私が移動してきた町は、どこも至って平和でした。
特に、デリゾールやラッカは人々の素朴さや優しさが際立っているように思えました。
ミクロバス(デリゾール→ラッカ):100SP
シリアの通貨=SP(シリアンパウンド)
1SP=1.81円(2011年3月現在)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 3.5
-
デリゾールの宿で「ラッカに行く」と言うと、おじさんから「あそこは良くない」と反対され、少々不安を覚えつつやって来ました。
何が『良くない』のかは不明です。
ここは、町のシンボル『時計塔』が建つ広場。
ミクロバスを降りたガラージュからは、徒歩5分ほど。 -
町の人に教わった宿に荷物を置いて、さっそく街歩きを開始。
ガイドブックにあるとおりに時計塔から東へと向かうと、城壁が見えてきました。
手持ちのガイドブックには説明文のみで地図がないので若干不便です。
ラッカ、若干雑に扱われています。 -
交差点の向こうにブルーが美しいモスクが見えます。
のんびりした良い雰囲気。 -
城壁の南東に当たる場所に建つ『バグダッド門』
-
アッバース朝時代(750年 - 1517年)、イラクのバグダッドから街道が続いていたそうです。
煉瓦造りで、アーチや装飾が美しいです。 -
門の建設は12世紀頃。
周囲をぐるりとまわって、横から眺めます。 -
ここからは進路を北に。
少しでもキョロキョロしていると、誰もがすぐに手を差し伸べてくれます。
さすがシリアです。
但し、皆さん歩くのがめちゃくちゃ速いので、ついていくのが大変でした。
そして去り行かれるのも早く、チップなど要求される気配は一切ありません。 -
左手に城壁を見ながら北に進むと『カスル・アル・バナト』が見えてきました。
復元工事が始まっているらしく、柵で囲まれています。 -
近くの家から出てきたおじさん(誰ですか?)が門の鍵を開けて下さり、中に入れてくれました。
おじさんはいつもいるとは限らない気がします。
入れないこともあるかも知れません。 -
『カスル・アル・バナト』は9世紀の建物で、かつては城壁の一部だったとされています。
訳すと『淑女の城』だそうです。 -
敷地内を自由に見学します。
『立入禁止』も『登るな!』もなく、完全放置です。
こういう’ぬるさ’がいい! -
さらっと『9世紀』とか言ってますが、すごい歴史です。
シリアは本当に『すばらしい遺跡』の宝庫です。 -
このあたりは崩壊が進んでいます。
1000年ほど経っているから当然ですね。 -
3月とは言え、陽射しは強烈です。
晴れた日の昼間と夜の寒暖差がシャレになりません。 -
ポツンと転がる円柱。
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この辺りはおそらく修復(復元)されていると思われます。
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遺跡によくある『意味不明の階段』
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ここはモスクかなにかだったのでしょうか。
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遺跡内はけっこう広く、小さな街のよう。
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鍵を開けてもらって入場したので、もちろん誰にも出会いません。
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迷いながら大変楽しいですが、いつ崩れてもおかしくないような箇所も多いので、無茶は慎みます。
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調理場でしょうか?
火を使ったらしく、煤が付着しています。 -
中庭には八芒星の噴水が。
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もとい。噴水跡らしきものが。
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ドキドキの傾き具合。
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あそこにはどうしても行けない・・・。
かなり粘ったのですが。 -
管理人(?)のおじさんにお礼を言い『カスル・アル・バナト』を後にします。
もちろんお金は要求されず、手を振って見送って下さいました。
追記:ここは内戦による破壊を逃れ、ほぼこのままの状態で残っているそうです(2019年現在) -
次は『大モスク』へ向かいます。
かつての城壁の中心だった場所です。
入口で係の人に止められましたが、通行人の方がすかさず口添えしてくださり、中に入ることができました。 -
門をくぐると100メートル四方の広場になっています。
-
オリジナルの遺構、礼拝室の壁。
向こう側から撮るべきですね。 -
かつては11本建っていたという塔。
現在は一本だけが残されています。 -
高さは約50mあるのだとか。
-
説明板のようなものがありますが、アラビア語のみでまったくわかりません。
『1991』は何を意味しているのか。 -
黒いドームが特徴的な『礼拝所』。
説明板はもちろんアラビア語です。 -
大モスクから戻る途中、整備された公園に立ち寄って休憩します。
-
地元の人いわく「ここはライオン公園です」。
そのまんまです。
親切でフレンドリーな人が多く、和みます。 -
夜の散策中に「写真撮って!」と呼び止められて撮影。
シリアの人々はホントに写真好きです。 -
店の中も見学させてもらいました。
「頑張るワシを撮れ」
写真好きだけに必ずカメラ目線。 -
なにやら発酵中。
「ぷすっ」ってやりたい。 -
揚げ菓子。
シロップがたっぷりでめちゃくちゃ甘い!
でも、この甘さがだんだんクセになってきます。 -
「揚菓子を売るワシを撮れ」
もちろんカメラ目線。 -
今度はマーケットのお爺ちゃんに呼び止められて、「写真を撮って行きなさい」。
-
外国人観光客らしき人が全然見当たらないので、構われまくります。
バナナ売りのおじさんがバナナをくれました。 -
手前は絶品フール。
ラタキアで食べたものも美味しかったけれど、ここのはニンニクが効いていて更に美味しかったです。
奥の皿はファラフェル。
これらは、なんと、お店に案内してくれた方がご馳走してくれました。
あまりに親切なラッカの人々。 -
そのお店。
時計塔からほど近いところの、少し奥まったところにあります。
朝食にも伺いました。
朝ごはんには、フール(30SP)とラパン(ヨーグルトドリンク)をぜひ。 -
宿は時計塔のある広場からすぐ東の『AL SYAHA HOTEL』。
トイレ・シャワー・テレビ付きシングルで1泊500SPです。
シャワーは、申し出て30分ほど待つと温かい湯が出ます。
ドアの外にはバルコニーがあるのに、ドアがどうしても開かない!
なんでやねん。 -
近くの駄菓子屋で買ったナッツ系のチョコレート。
容赦なく甘いけれど美味しかったです。
それぞれ5SPだか10SPだか。
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