2011中東08　シリア(デリゾール)

2011/03/08 - 2011/03/30

ラタキアから鉄道でアレッポへ。
アレッポで1泊するつもりだったのですが、宿探しが面倒になり、そのままデリゾールへ。
しかし、この安易な行動は失敗でした。

未明３時頃にデリゾール駅に到着。
駅構内で朝を待つつもりでしたが、一緒に降りた人たちに「今このバスに乗らないと町まで行けないよ」と言われ、バスで町に向かいました。
ガラージュ･ブルマン内で明るくなるのを待つことにしましたが、吹きっさらしです･･･。
しかし、そこはやっぱり『シリア』！
通りがかったバス会社の方が、事務所で待つようにと声を掛けて下さいました。
お言葉に甘えて事務所に伺うと、暖房を入れてくれ、テレビをつけてくれ、お茶を出してくれ、皆さんの朝食を私にも分けてくれ･･･

おかげさまで本当に助かりました。


今回はデリゾールを拠点に遺跡を訪れる予定だったので、ぜひとも国立博物館を見学したいと考えていたのですが、しばらく閉鎖中とのことで残念でした。


【鉄道】
ラタキア→アレッポ（二等）　50SP
アレッポ→デリゾール（一等）　115SP



シリアの通貨＝SP(シリアンパウンド)
1SP＝1.81円(2011年3月現在)

エリア デリゾール(シリア)

• 旅行の満足度: 3.5

世界４大文明の一つ『メソポタミア文明』で有名なユーフラテス河です。
学生時代、世界史の授業中はもれなく寝ていましたが、それでもこの河の名前は知っています。

まぁ普通の川なんですが、なんとなく感慨深いです。

『デリゾール橋』

デリゾールの街自体には特に見どころはありません。
（言い切っていいのか）

大きな大学があるようで、聡明そうな学生さんが多かったです。
彼らは非常に親切で、ずいぶん助けていただきました。

川沿いにはベンチの並ぶ公園。

外国人観光客はあまり多くないようです。
そうなると、アラビア語が一切読めないこともあり、食事にちょっと苦戦しました。

河原には水車もありました。
多分、『観光用』ではなく実用だと思われます。

ベンチで休んでいると声を掛けられ、いろいろお話しました。
昼食（サンドイッチ）までご馳走になりました。

こういう’人々の優しさ’が、シリアを訪れたくなる理由の最たるものですね。

彼女たちからいただいた『木の実』。

『剥き方』のレクチャーを受けています。
労力と実益が釣り合わない気がしています。

見苦しい顔にはモザイクをかけました。

美人ばかりで、自分が埴輪にしか見えません。
…いや。『能面』と言ったほうがいいでしょうか。

「明日マリに行く」と言ったら「ええ!？私でも怖くて行けない」と返され、ちょっとビビり始めましたが、数分で忘れました。
もっとビビるべきだったと思います。

デリゾール橋の手前にも小さな橋があります。

こちらも一応『ユーフラテス河』なのだそうです。

うむ。
見どころがマジで無いな。
（言い切っていいのか）

夕暮れのユーフラテス河。
（もはやユーフラテス河以外に撮るべきものがわからない）

夕陽が見たかったのですが、４日間滞在したのに叶わず。
天候と『遺跡巡り地獄』『疲労で引きこもり』などが原因です。

夕暮れのデリゾール橋。

デリゾール。
見どころのことはさておき、居心地はとても良かったです。
お気に入りの食堂が見つかれば、もっと長く滞在したと思います。

宿泊したのは『ホテル･アル･ジャミア･アル･アラビア』
シングルルーム1泊400SP　洗面所付　トイレ･シャワー共同

古くて、清潔とは言い難いのですが、意外と快適でした。
三軒のホテルを比べましたが、おじさんの人柄でここに決めました。

食事苦戦中につき、おじさんの勧めで出前してもらいました。
いいえ。残飯ではありません。

チキン(ハーフサイズ)　125SP
パン・ガーリックマヨネーズ付き