阿里木を尋ねて三千里・その09～青岩古鎮リベンジ！世上有愚人也有好人

2011/03/17 - 2011/03/21

3月19日の青岩古鎮リベンジの最終項です。
この頁では、単に貴陽市へ戻って夕飯を戴く･･･ただそれだけですが、貴陽に戻って直ぐに出会った「黒車（白タク）」の運チャンは、お父さんの老人病を診る為の費用を頑張って稼いでいる小胖子（小太り熊さん）でした。
人との出会いは将に複雑で奥深い事が多いけど、腹黒い人の数と同じだけ善人が居る気がします。
どの人に出会えるのか･･･は、みなさんの運次第って事で。(^灬^；（アンタの、でしょうが！）

エリア 貴陽(中国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 1.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー
• 旅行の手配内容: 個別手配

♪バスをぉ〜♪待つ間にぃぃ〜〜涙ぁ〜を拭くわぁ〜♪
♪知ってるぅ誰かにぃ見られたら〜あなたが傷つくぅ♪

‥訳ではありませんが、先ず帝らしき場所の真向かいで行われていた解体工事中の埃が目に入ったのか、はたまた何となく風邪気味のせいなのか･･･？

♪なにをぉ〜♪とりあげても〜〜わたしぃぃがわるいぃ〜♪
♪あやまちぃつぐなうぅその前にぃ〜別れが来たのね♪

おおお！だからなのか！？
壁が丸ごとドタァ〜ン！！

♪どうぞ、口を、ひらかなぁ〜〜いでぇ〜♪
♪甘い言葉聞かせなぁ〜ぁいでぇ〜♪
♪ひとりでぇ〜帰るぅ〜うぅう〜♪
♪道が、とても、つらいわぁぁ〜♪

なので爺ぃと一緒です。(^灬^v

ははは、平浩二（だから工事なんかい！？）なんて全然知りませんし、これが何の歌なのかは、ハタチのこまには全然全くとんと判りませんが、しっかり歌えてしまうこまです。（ハイハイ･･･）

壁がドカンと落っこちても、更に煉瓦をガリガリガリ！

積んだだけの煉瓦なのに、都会と違って中々崩れませんね。

でも、パワーショベルのガリガリくんには耐えられず、徐々に崩れる壁でした。

おおおお！！崩れ始めましたね。
またまた埃のオンパレードです。

周辺の様子が真新しいのと、工事中が多いのとで、青岩古鎮を全面改装して居る感じで、かなり綺麗になって来ているような気がします。

路線バスの様子を覗っていたのが6時18分。
人が多くて一度に全員は乗れませんが、乗れなかった人は次のバスまで待つようです。
そこで、これにこま達も並ぶことにしました。
後ろの女の子に聞くと、「３元」だそうです！！

これがあるから、地元の人も沢山来られるんですね･･･！
一昨日の220元と、郷の100元を支払ったこま達は･･･

河浜公園からホテルまでは、タクシーでワンメーターですし（８元）。

城壁の丈がかなり高いですね･･･(’灬’

趙公は、何とかして城下を守ろうと頑張っていたようですね。

並び始めたのが25分頃でした。
直ぐに来たバスの運転席側に爺ぃが駆け寄って、何か話しをしたようですね。
で、「先に乗って良い」とドア口で叫んでいますが、別に急ぐ旅でもないので並んで行こうと思いました。

爺ぃは、

「折角おばちゃん（運転手）がOKって言って、後ろの席を支持してくれたのに〜」

とむくれています。

でも、「外国人が云々」って言えば、大抵渋々でもOKしてくれます。でも、老人でも身障者でもないので、今自分が優先的に乗るのは、特にこの並び方からは（みんな一本見送って並んでいる）出来ませんでした。


暗くなっても働く工事の人たち。
普段見る中国の空気（都会）とは、かなり違う気がします。

崩れる壁の如く、玉砕気分ですか･･･？(＠灬＠；

6時40分、そうこうしているウチに２１０路バスがやってきました！
３人ほど横入りしましたが、一人老人女性が居たので無視しました。

乗車後は、２人とも何とかカツカツで座れて、6時45分に出発しました。
バスは、最初に近所の古鎮の東側のバス停で停車した後、合計3ヶ所ほど停車して貴陽市内へ向かいましたので、どうにか事なきを得そうです。

バスで行くと「１時間半」と言われていましたが、停車6ヶ所、１時間５分で到着！
なんと、タクシーと１０分しか違いません。
でかい図体なので、混雑などで通過しにくいことを考慮すれば、そんなに大差はないじゃないですか！
しかも「３元」。。。
ここからホテルまではワンメーターですので、何て普通の料金なんでしょう！（こまたちのタクシー利用が異常すぎるんですね）

バスが河浜公園に到着する頃、漸く王さんから電話が入りましたが、爺ぃは適当に答えてガチャ。

縁切れです。
たぶん、明日の「黄果樹瀑布」行きに脈があるとでも考えて、「やはり‥」とばかり電話してきたのでしょうけど、我々との仲はもう既に終わってしまいました。
まあ、瀑布には行きませんけどね。

今日は満月のようで、真ん丸お月様が浮かんでいました。

でもって、肝心のタクシーですが中々掴まりません。
その間に爺ぃは、「緊急事態」で公園の茂みへ消えて行きました（注：ちなみに「小」ですので‥）

月の位置はこんなに低かったです。

街灯の方が目立ってますが･･･

河浜公園夜景。

この茂みに栄養を与えて戻ってきた爺ぃ。
そして、またまた反対車線へ戻ってタクシー待ちをしていると、赤いホンダFitが目の前に流れ込んできて、開いた窓から小太り兄ちゃんが、

「どこまでだぁ？乗ってく？」
と言うので、

「華城大酒店じゃ、いくらじゃ？」
と爺ぃが聞き返すと、

「ははは、市内じゃん。１０元だよ！」

早速乗せて貰うと、ホテルへ向けて走り出しました。
直感的に「大丈夫」と感じるのはなぜでしょう？
そして、爺ぃと小胖子司机との会話が始まります。

公園北路辺りに「味千拉麺」発見！
ここって、本当に中国で一番貧乏な省の町なの？

彼のお父さんは爺ぃと同い年で、成都の人だそうです。
老人病を患ってて（高血圧）、酷くなると成都の病院まで行くんだそうです。
その時は「入院」で、一人付き添うことになるそうです。

医療方面の待遇が最低な中共国家なので、良いとされる薬の殆どが非保険対象で自腹になります。
入院費は後日保険で相殺できますが、それは微々たるモノ（40元前後/日）で、問題は薬代。

彼もそれが悩みの種で、何時発病するか判らないので、蓄えは多いほど安心できると言います。
この流しも「危険」と背中合わせで、客を拾ってると知れると公安に捕まります。なので夜に決めているそうです。

「浦発銀行」は上海の銀行です。

中国の銀行も、一時の日本と同じで、訳の判らない程、ドンドン新しい名前で出てきます。

煌びやかなネオン。

これってホンマに「噂の貴陽」なの？

合群路に差し掛かると、夜市に屋台が出ていますね。
昼間とは大違いの顔になります。

結局、今日までにまだ出かけていません。
ホテルから歩いて5分ほどなのに･･･

合群路を北上し、黔霊西路を右折の後東向きに走って、中華北路に差し掛かる手前で下車。
いつもの場所ですね。

今のところ、東側から入って、ホテルの正面で停めてくれる人は居ません。（最初に空港から来た時だけ）

今日は韓国連続劇がないので、こんな遅くなっても気は焦らずラッキーです。
これまで、テレビドラマに固執したことなど一度もなかった爺ぃなのに、「GIANT」だけは填ってしまったそうです･･･(’灬’；

ホテルに戻って荷物を置いた時、「あ！ひょうたん買い忘れた！」と、ちょっと残念なことを思い出してしまいました･･･。
王さんがイレギュラーなことしでかしてくれたので、記憶がぶっ飛んで予定が狂ってしまいましたね･･･
これでもう、金輪際彼の車に乗ることも運転することもないです。


ちょっと意気消沈してしまいましたが、夕食をどうしようかと考えると同時に、

「今日は味千行こ！」

と意見が一致。速攻で決まったので、早速さっきの小胖子に電話！

10分ほどで「到着」の電話がかかってきました。
直ぐに表に出ると、さっきの赤いFitが。

「今来た道を戻ってくれ。途中のキラキラした繁華街にあったラーメン屋に行くんじゃ！さっき「こんなトコに味千がある！」っていったじゃろ？」

「変な客･･･」と思ったでしょうけど、簡単なルートなのであっと言う間です。

「戻る時も使うかも知れないから、よかったら近くを流してて」
とは言いましたが、そんな上手い具合に他の客を拾えるはずも無し。

こちらの味千拉麺はどんなお味でしょ･･･？

半信半疑なので期待はしていません。
（都会でも、水や薄め方や乙さの違いで、店毎に味の格差があります）

携帯メールは、今や爺ぃの仕事。

取っ替え引っ替え掛かってきます。

「味千拉麺（22元）」が有りましたのでそれを2杯！

こで、店によっては無いんですよね、、、店名が付いてる定番メニューなのに。
牛肉系を頼みたいのに、なぜか「辣マーク」が付いてるんです･･･
辛いのは出来るだけ避けたいので、「辣マーク」のない麺となると、かなり選択肢が狭くなります。

どのメニューに対しても「辣設定有り」とし、辛くないバージョンも頼めるようにして欲しいですけどね。
日本に「辛いの限定牛肉麺」って有ったっけ？

ジャーーーん！
見た目は殆ど同じですね。(*^灬^*

戴いてみると、北京の新世界店のよりも美味しいです。
スープも熱いし、味もしっかり載っています。
今まで入ったお店では、平均的に「スープの薄めすぎ」感があるのですが、そう考えると、ここは総合点が高めですね。

食後、爺ぃの日課の「食後の運動」を兼ねて、歩いて帰ろうと言う事になりました。

店は「中山西路−公園南路」の南手の「星天地」と言う所にありました。

でも、地下道に入って出てきたら、またまた同じ「中山西路−公園南路」でした。

何だか面倒になってきて、サッと手を上げてしまいました･･･
さっきの小胖子、そんなに待ってるはず無いでしょうしね。

タクシーが、夜市で糞詰まりしてしまった大きな交差点を苦労して渡っていましたら、維吾爾人が、「ヤクシ〜！ヤクシ〜！」

こうでなけりゃ、余所の土地では生きていけないみたいです。
この頃も、日本では地震で大変なのですが、自然災害に人間が敵う筈も無し。

幸い実家は無傷でしたので、帰国もせずにこんなコトしていますが、もしもの時は、大自然の一部として素直に受け入れるしかないと思います。

中国の巨大大陸で学んだ一番大切な事はコレなのかも。

さっき戻ってきた時と同じく、合群路を走り抜けています。

あれれ？
道路混雑の割りに、そんなにお客は居ないようですね。

合群路を黔霊西路まで来れば、ここを右折すれば50−60mでホテル到着です。

いやはや王さんには参りました･･･卒節行きでは、景色撮影の為の停車サービスなど、あの態度って何だったのでしょうか･･･？
バスだとたったの３元（約32km〜！）にもビックリです。
やはり、その土地の色んな事を把握する為には、工業で出かける時のような感じで、１週間ほどは必要ですね。
その変わり、ある程度の授業料は支払わなければなりませんけどね。。。

そうそう、南方航空へ出かける際に知らされた「明日の部屋が押さえられなかった件」ですが、戻ってきてフロントで、「僕たち明日延長したいんですけど･･･」て言ったら、何の躊躇もなく速攻でＯＫでした！藝龍旅游网はちょっと力不足でしたね！
（ただ、利用結果が届きましたら、その窓口延長分の積分（マイル）まで、キッチリ加算されていました〜♪）


今日の気温は8-14℃
歩いていれば少し暖かくなりますが、止まるとその反動で寒く感じます。

明日は･･･晴れです。
とうとう出会える日が来ますが、夜は暖かく、ひげくまおじさんの阿里木を出迎えられることを信じて･･･ｚｚｚｚｚ。


【余談】
あ、18日と19日の旅行記は「79枚の写真」で通して来ましたが、最後は全く足りませんでした〜♪