御上神社

2008/11/16 - 2008/11/16

　滋賀県野洲市三上に鎮座する御上神社（みかみじんじゃ）は天津彦根命の子である天之御影命（あめのみかげのみこと）を祭神とする。孝霊天皇の時代、天之御影命が三上山の山頂に降臨し、それを御上祝が三上山（近江富士）（432m）を神体（神奈備）として祀ったのに始まると伝える。そして、養老2年（718年）、遥拝所のあった三上山西麓の現在地に社殿が造営された。
　三上山は縄文時代からの神奈備山であろう。三上山北麓の野洲市小篠原大岩山からは多くの銅鐸が出土しており、弥生時代になっても三上山麓では祭祀が行われていたことが伺える。最大の銅鐸（高さ135cm）（重文）は上野の東京国立博物館の平成館に展示されている。また、出土地近くには銅鐸博物館も建てられている。しかし、古墳時代になるとこのあたりには多くの古墳が造られ、今では大岩山古墳群と呼ばれている。時代とともに遍歴して行くのであるが、三上山の崇拝は弥生時代以前からのものであり、御上神社の起源もその頃に遡るものであろう。
（表紙写真は御上神社本殿）

エリア 野洲・竜王(滋賀)

御上神社楼門（重文）。

御上神社楼門。

境内参道。

御上神社楼門。

御上神社楼門。

御上神社楼門。

御上神社楼門の随身像。

御上神社楼門の随身像。

御上神社拝殿（重文）。

御上神社拝殿。

御上神社拝殿。

御上神社拝殿。

摂社若宮社（重文）。「御祭神　菅原道真公」とある。

摂社若宮社。

摂社三宮社。

摂社三宮社。横に小さな大神宮社。

御上神社本殿（国宝）。

御上神社本殿。

御上神社本殿。

境内参道横の新築現場。

境内参道。