滋賀の国宝巡り

2018/04/01 - 2018/04/01

滋賀県は京都、奈良などと並んで国宝の多い都道府県です。

今まで彦根城、延暦寺、日吉大社、三井寺、石山寺、御上神社と滋賀県の国宝建築物は訪ねています。

今回はまだ訪れていない滋賀県の国宝建築物をいくつか観てきました。

まずは、野洲市にある大笹原神社です。ここは本殿が国宝です。一見するとよくある町の神社です。境内には誰もいません。国宝の本殿もさして大きくはありません。なぜ、これが国宝なのかというと、本殿に施された装飾の質の高さにあります。ただ、残念ながら本殿は手前の拝殿から観るしかなく、格子戸の彫りの細かさなどが分かるくらいで、なかなか装飾の細部までは分かりません。近くでじっくり観れるとなお嬉しいものです。

次に竜王町にある苗村神社に行きました。苗村と書いて、「なむら」と読みます。カーナビで探すのに手間取りました。こちらは西本殿と東本殿があります。国宝は西本殿です。しかし、こちらの国宝も拝殿から観る形式です。神社は国宝であってもこの形式が多いようです。ただ、重要文化財と国宝まではいきませんが、西本殿の楼門は禅宗様と和様の建築技術が融合した特徴的なものでなかなか興味深かったです。ちなみに東本殿も重要文化財に指定されています。

最後に湖南市ではありますが、苗村神社から行きやすいので、善水寺に寄りました。こちらは本堂が国宝です。写真で観たことがあったのですが、実物の本堂は大きさ、そして、手入れの行き届いた周囲の庭園と合わせた見映えのよさでかなり見応えがありました。本堂内では住職さんによる説明を聞くことができ、さらに内陣も観ることができます。この本堂内陣には重要文化財クラスの仏像がズラリと並んでいて圧巻です。境内には善水寺の寺名の云われとなった名水もひかれており、ペットボトル等に入れて持ち帰ることができます。自宅でこの水で紅茶を入れましたが、非常にまろやかで美味しく淹れられたので、次行くときも頂きたいなと思います。

今日一日で3つも国宝を巡ることができ、滋賀県も歴史豊かなところだと改めて思いました。残りの滋賀県の国宝にも機会をみて、足を運びたいです。

エリア 野洲・竜王(滋賀)