
2010/08/14 - 2010/08/20
2317位(同エリア3732件中)
きっちーさん
準備中
同時進行、第2弾(笑)!
すんっごい!
良かったんですよ!
フィレンツェv
なので、ローマ編全部終わってませんが、平行記載で行っちゃいます!!
レッツ、フィレンツェ編っ!
―――ミケランジェロが、完成直前で道具を置く、『未完成のカタチ』を追求するようになったのは、いつ頃からなのでしょうか?
聖具室の壁面をつかった、ロレンツォ2世とジュリアーノの2基の墓廟。
足下には、やはり未完の素地を残した《曙》《黄昏》・《昼》《夜》の男女像が横たわります。
いちおう完成品に見える、ロレンツォ2世とジュリアーノ像にくらべ、《曙》《黄昏》・《昼》《夜》は顔や指先、おおきな背中に、累々と残るノミの跡。
肉体の要所要所でみせる、輝くようなうる艶とは好対照な、重々しい彫りの軌跡――。
サン・ピエトロ大聖堂の《ピエタ》は、遠目に観ても美しいのですが、《メディチの聖母子》や、《曙》《黄昏》・《昼》《夜》が放つ、のたうつような深淵は、ミケランジェロが歩んできた泥濘を穿つ轍のような足跡に思えて、
「作品は、作者自身と歩む鏡みたいだなあ・・」
ボンヤリと、感じました。
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永遠の都、ローマ。
残念ながら、明日はいよいよ帰宅日なんすけど。
ソワソワしているのは、べつの理由から。
じつは、秘密なプランがございまして・・。 -
「朝ご飯は食べないの?」
「あー、今日はいらないです」
「そう?ちゃんと食べてかないと、お腹すいちゃうよ」
出掛けの親子の会話か・・。
いつも朝イチで、ホテルの食堂におりて来るもんで、すっかりレセプションのおじさんに顔を覚えられております。
インペロホテルの親切なおじさんに、「いってきまーす」の手を振って、徒歩移動。
売店で買った、クロワッサンをミネラルウォーターで流し込みながら、テルミニ駅の時刻案内を見あげています。
今日は、列車に乗らなきゃならんのよ。
フィレンツェ往きの!! -
中国での上海⇔南京での痛〜い経験から、ローマ⇔フィレンツェ列車移動は、今回きっちり事前予約いたしました!
英語で!
えっへん!!
威張るほどのもんではなく、翻訳ソフト使いながらですけどー(笑)。
ネット予約なら、焦らずに時刻表も見比べながら出来るのでヨシ!
早割りもあるので、なおヨシ!!
(便利サイトはコチラ→http://www.trenitalia.com/cms/v/index.jsp?vgnextoid=ad1ce14114bc9110VgnVCM10000080a3e90aRCRD)
カード決済で、メールで送られてくるバウチャーをプリントアウトして持参すれば、現地での手続きは一切なし。
指定席で車掌さんにバウチャーを提示すれば、オーケーです。
テルミニ駅7:15発の列車は、あっという間に8:50、フィレンツェに到着です。 -
駅から、まっしぐらに目指したのは、メディチ家礼拝堂。
午前中しか開かない場所へ、先に行っトコという魂胆でゴザイマス☆
6年前、メディチ家礼拝堂を訪ねて道に迷い、結局たどり着けなかった苦い思い出がございマス。 -
このたびは駅からの道に迷うことなく、拍子抜けするほどスムーズに到着。
入口でチケットを買い中へ入ると、ガラスケースのなかにゴージャスな宗教グッズが並べられています。
メディチ家が、当代きっての豪商だったことを如実に示すような品々に、驚かされます。
ともあれ、オイラのお目当てはミッキー(ミケランジェロ)製作の聖具室&彫刻!
フィレンツェ編は、『ミケ×プロ』(http://4travel.jp/traveler/need/album/10451853/)続編みたいなものですから!!
中央の階段を登り、礼拝堂を経由して、聖具室へ。
『聖具室』と書くと、ちいさな準備室みたいなものを想像してしまいますが、デカイです。ハイ。
入ってすぐ目を引くのは、右手に置かれた《メディチの聖母子》――。
左右に老人を従えて、少し虚ろな表情を見せるマリアに、膝に抱かれた小さなイエスが身をよじって縋りつこうとしています。
「あー、ここにあったんだ・・」
ガイドブックでは、聖具室の壁を覆うロレンツォ2世とジュリアーノの墓廟に配された、《曙》《黄昏》・《昼》《夜》の大理石像が紹介されていますが、《メディチの聖母子》については、書かれていませんでした。
ミケランジェロの代表作といえば、なんといってもサン・ピエトロ大聖堂の《ピエタ》かと思うんですけれども〜。
ミケランジェロは生涯に、ピエタや聖母子像を複数手がけておりまして。
なかでも《メディチの聖母子》は、観たい作品のひとつでした。
間近にできてチョット感動〜。
女性のしなやかさというよりは、瑞々しい青年のような面差しのマリアです。
マリアに向き合うちびっ子イエスの表情は見えず、高い位置からわずかに俯くマリアに、自然と視点が惹き寄せられます。
造形は立体的ですが、ミッキーが少年時代に手がけた《階段の聖母》を思わせる作品。
未完成なのか、顔がくっきりと仕上がっていませんが、
「ああ、これがミケランジェロの母親像なのかな」
そう、思わせます。
すこし想い煩うような、けだるげな雰囲気があって、そこが理想化された聖母子というより、育児にややくたびれた母親像があって・・。
街なかで行き会いそうな現実味を感じました。
聖母子の左右に配された老人たちは、『ミケランジェロ作品』との表記はないのですが、体温さえ感じそうな力強く血管の浮き出る、艶やかな腕の彫りを見ると、
「これもミッキーの手じゃないのかなあ?」
と思われて仕方ありません。
どこにもまったく取り上げられない彫刻のように思われましたが、『ミケ×プロ』で参考資料にさせて頂いた本に1冊だけ、触れられているのを再発見!
聖母子に向かって、右が聖ダミアヌス、左が聖コスマスだそうです。
ダミアヌスとコスマス・・・アラビア出身の双子。無報酬の医療活動を軸に布教をおこなうが、ディオクレティア帝によって捕らえられ、焚刑や投石刑の末、最後は斬首によって殉教。医学、医師、薬剤師の守護聖人とされる。
2対は、ミケランジェロの手本をもとに製作されたそうなんですが、だれがいつ作ったかまでは、いきつけませんでした。
残念。 -
ミケランジェロが、完成直前で道具を置く、『未完成のカタチ』を追求するようになったのは、いつ頃からなのでしょうか?
聖具室の壁面をつかった、ロレンツォ2世とジュリアーノの2基の墓廟。
足下には、やはり未完の素地を残した《曙》《黄昏》・《昼》《夜》の男女像が横たわります。
いちおう完成品に見える、ロレンツォ2世とジュリアーノ像にくらべ、《曙》《黄昏》・《昼》《夜》は顔や指先、おおきな背中に、累々と残るノミの跡。
肉体の要所要所でみせる、輝くようなうる艶とは好対照な、重々しい彫りの軌跡――。
サン・ピエトロ大聖堂の《ピエタ》は、遠目に観ても美しいのですが、《メディチの聖母子》や、《曙》《黄昏》・《昼》《夜》が放つ、のたうつような深淵は、ミケランジェロが歩んできた泥濘を穿つ轍のような足跡に思えて、
「作品は、作者自身と歩む鏡みたいだなあ・・」
ボンヤリと、感じました。 -
ジュリアーノ墓廟の《昼》が肘を預ける鬚づらの面に、マイ雀根付のみかちゃんと同じく、八方睨みのテクが使われていて、偶然の一致ですが親近感をおぼえますv
すぐに出て行くつもりが、思いがけず強く惹かれて長居しちゃいました(汗)。
まだ観たい場所がたくさんあるのに、こんな調子でダイジョブか!
過ぎた時間に驚いて、慌てて飛び出します。
お次は、少し離れたサン・マルコ教会へ! -
この教会が、くだんのパワフルな僧侶ジロラモ・サヴォナローラが、修道院長を務めたサン・マルコ修道院でございます。
若きミケランジェロの創作の場、サン・マルコ庭園も目と鼻の先にあるらしい。
教会の前は、バスや車が頻繁に行き来しており、庭園らしきスペースは見当たりません。
チャーチの裏側になるのかな?
教会入口のチケットボックスで、10ユーロ札を出し「ウノ、ビエ、ペルファヴォーレ」と頼みます。
「うにょうにょ」と返され、「え、えくきゅーず、みぃ??」完全にパニクりますが、ガラス窓の向こうの女性たちは、「スモールマネー。ジャスト4ユーロ、オンリー」とおっしゃっておられます。
え?
小銭じゃないとダメなの??
あわてて財布を探りますが、こんなときに限って小銭が足りない(汗)!
底まで漁っても、3.5ユーロしか見当たらず・・。
ちゃんと理由があります。
フィレンツェでは、自分が記憶している限りまったく見かけませんでしたが、ローマでは物乞いをされている方が結構いて、とくに教会周辺には多く、小銭が出れば渡すようにしてたんです。
持ち合わせがない理由に後悔はありませんが、持ってないとダメならしゃーないか・・。
ガックシ、肩を落として引き返そうとすると、「まあ、いいわよ」と受け取っておつりを出してくれます。
おお〜、グラッツェv
商店じゃないので、早い時間からおつりがでるのは好ましくないのでしょう。
ジャスト料金で支払うのがスマートなようです。
お気をつけください〜。 -
サン・マルコ教会内も、残念ながら写真撮影不可で申し訳ありませんが、2階の修道士のお部屋は壮観です。
白壁の四角い部屋のひとつひとつに、キリスト受難のフレスコ画などが描かれております。
それにしても・・・。
ちっちゃいね!
さすが、修行中心の施設は、ヴァチカンなどとは全然ちがいます。
たぶん、大きめの家具など入れたら、身動きしようもなく。
おそらくベッドと、小さな書きもの机くらいの調度品しか、なかったんじゃないかってくらい、小さな部屋。
修道院長サヴォナローラの部屋にしても、大差はありません。
イヤハヤ、徹底した質素ぶりに頭が下がります。
有名なフラ・アンジェリコ作《受胎告知》にしても、装飾的なのはその壁の部分だけで、対外的なスペースを除けば、ストイックな方針が貫かれた印象を受けます。
なるほど。
これをベースに批判されたら、教会上層部には頭の痛いことでしょう。
ホント、見て頂きたいのに写真が撮れなくて残念ですが〜。
機会があったら是非サン・マルコ教会を覗いてみて下さい。 -
じつをいうと、サン・マルコ教会見学は現地で決めたコトで、あまり下調べもせず行ってしまった感があるのですが。
面白かったから、いっか。
お次は、バルジェッロ国立博物館。
地図を見ながらドゥオーモ前を過ぎ、プロコンソロ通り(V.D.Proconsolo)を歩いて、それらしき建物で人に尋ねると、「ここではなく、この先の建物だ」と教えられます。
「これかな?」
教会のようにも見える、石造りの建物。
入り口が分からず、ふたたび通りすがりの女性に尋ねまして・・。 -
ようやく分かった!
プロコンソロ通りに面した、この端の入り口がそう!
裏までまわっちゃったよ、まったく(汗)。 -
何も書いてないんだもん〜。
むずかしいよ、これ。
しかし、フィレンツェの人たちは、観光局慣れしていて、とても親切。
みんな、きちんと答えてくれます。
ようやく見つけた入り口をくぐると、気さくな警備員さんによる簡単なセキュリティー・チェックがあり、そのさきに売店とチケット・ボックスがあります。
相変わらず「ボンジョルノ」と言わなきゃなんないトコを、「ボンジュール」と誤変換しながら、チケットを購入・・。
いい加減に覚えなさいっ。 -
入場ゲートをくぐると、バルジェッロ国立博物館の中庭へ出ます。
-
建物がぐるりと四方を囲み、まるで小さなお城のよう。
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グランド・フロアの回廊には、乳白色の古典彫刻が間隔をもって配されています。
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まっ、古典いうてもホントに古いんだかは、チョットわかんないスけどね(笑)。
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だって、それこそルネサンスの真っ只中でゴザイマスすよ?
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それらしい彫刻のひとつやふたつ・・。
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ルネッサーンスな創作家陣が、大量生産してそなイメージが〜。
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いやん。
何コレ。
どこのエロ親父がこしらえたんじゃ!
不届き者が!!
噴水用か? -
そういう目で見始めると、どれも噴水用に見えてくるなァ。
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あ、コレなんですけどー。
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足元のイルカらしき生き物☆
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正面から見たら、可愛くなかった・・。
-
遊んでないで。
なにゆえ、このバルジェッロ国立博物館をウロチョロしとるのかと申しますと!
ミッキー(ミケランジェロ)が、ローマで《ピエタ》を制作する前段で依頼を受けたという、《バッカス》が展示されていると聞いたから♪
「野ざらしにはされてないだろうし・・。やっぱ、屋内かな??」
まずは「1F展示室から」と、ガラスの扉をくぐった途端・・! -
「あった」
間違いありません。
若きミケランジェロの手による、《バッカス》です! -
「女性的」と評されることが多いそうですが、少々ぽっちゃりしているくらいで、べつに女性らしい特徴があるようには見えません。
しいて言うなら、全体的に見てカラダに対して顔が「小顔〜」くらい?
古典彫刻を意識して制作されただけあって、素材の大理石も、鼈甲の斑(ふ)のように点在する微かな濁りが、いっそう雨ざらしっぽい印象をあたえ、(今となっては本当ですけど)時間の経過を感じさせます。
《バッカス》が手にする杯も、何処か取ってつけたように空々しく、『欠けたものを補った』風情に仕上げられていて、「よく計算されているなあ〜」とポヤヤンと眺めまわします。 -
『なにか美しいもの』という命題で、ミケランジェロが挑んだ、《バッカス》。
美しいと感じる対象は、人によって違いますし、なかには極端な好みもあるでしょうが、普遍的に好まれる作品には、やはり圧倒されるパワーがあります。
そういった意味では《バッカス》から、後年ミケランジェロ彫刻の特徴ともいうべき、『魂の力強さ』みたいなのは伝わってきません。 -
甘く端正な完成度。
古典彫刻への賛歌と、神話をまとう馨しい《バッカス》。
けれど、何かが物足りない―――。
ローマで輝き、そしてフィレンツェのメディチ家礼拝堂でほとばしった、荒々しい息吹。
目の前に佇む《バッカス》は、いまだ眠り続ける世界に訪れた、ひそやかな薄明のようです。
「だとしたら、《ピエタ》はミケランジェロの、明けの光だったのかも知れないな・・」
美しい《バッカス》より、まばゆい《ピエタ》。
そして、その先で地上に生きる《メディチの聖母子》。
年を重ねるごとに深化していく、作風。 -
「巨匠相手に失礼かも知れんが、それを『成長』と呼ぶのだろうな〜」
うんうん、と自分で納得しながら、《バッカス》の解説プレート写真を撮っていると、チョイチョイ背中をつつかれます。
「ハイ?」
肩越しにカーリーヘアの小柄な女性が、小さな声で何かおっしゃいます。
「えーと、なんでしょう?」
「ノーフォト・・インサイ・・」
あ?
インサイド、ノーフォト?
写真ダメなの?!
「わっ!ソーリー!!ごめんなさいっ!」
「イエイエ」
制服を着ているわけでもなく、めちゃめちゃ私服っぽいので、見学者かと思いましたが、館内の係員さんのようです。
決して高圧的な言い方ではなく、軽く笑みを残して職員用の椅子に戻っていきます。
なんか、ヴァチカンとはえらい違いだな・・。
ミケランジェロの故郷フィレンツェは、どこか開放的な土壌を感じます。 -
『屋内撮影、ご遠慮ください』って、ガラス戸に小さくステッカーが貼ってありました(汗)。
気がつかなんだ。ゴメンにゃしゃい~。
命令口調の相手には何はともあれ反発するくせに、優しく言われるとつき従うタイプなので、素直にデジカメを鞄にしまい、大人しう見学。
バルジェッロ国立博物館には、《バッカス》以外にも、ミケランジェロ64歳ごろ制作と考えられている、《ブルータス》胸像が展示されております。
1F展示室の端っこは、いわばもう☆ミッキー・コーナー☆みたいになっとりまして~・・。
《モーセ》《曙》《黄昏》《昼》《夜》などの試作品も、合わせて見ることが出来ます。
この『試作品』というのが、とても面白い。
完成品はすでに見ているわけですけど、作家が当初あたまに思い描いていた、着想のカタチを知ることが出来るのです!
『夏旅イタリア⑥』にも書きましたが、《モーセ》はサン・ピエトロ・イン・ヴィコンリ教会へ設置の際、顔の向きが反対に彫りなおされた、という逸話がゴザイマス。
試作をみると、確かに顔の向きが逆じゃないか!!
「おお~・・」
メディチ家礼拝堂の《曙》《黄昏》《昼》《夜》についても、完成作品は顔が最後まで仕上げていなかったりするのですが、試作品では表情の細かいところまで丁寧に造形が施されています。
「最初はこうなる予定だったのねー」
フィギュアのような試作品を、気が済むまで楽しく観察します(笑)。 -
なかなか面白い展示であった!
大満足で階段あがって、お次は2Fへ〜。 -
扉の向こうは撮影禁止と思われるので、回廊部分だけ撮ってきまちたv
バルジェッロ国立博物館も、『お屋敷系ミュージアム』のように見えます。
ただし、「品がいいなあ〜」っていう印象がつよい! -
ローマでは、たしかに「お金持ちィ〜」テイストの、お屋敷系ミュージアムはたくさん見ましたが、フィレンツェのお屋敷系は落ち着いているのに、本当はお高そう、みたいな(笑)。
-
高級品をギスギスさせないカタチで取り込んでいて、そゆとこが逆に神経がいきわたっている感じで、スゴイと思います。
「お金かかってるんだぞ」って見せつけて威圧するよりも、居心地の良い空間として、美術品を使っているスマートさですよね。
「やるわね、フィレンツェ・・。さすがルネサンス・・」 -
彫刻ばっかで申し訳ないんですが〜。
ホントはもっと、調度品とかスンゲーのが屋内に、ゴロゴロしちょります!
お見せ出来なくて、まことに残念!!
つか、写真に撮れなくて、私が残念(笑)! -
しかし、こうして館内を歩いていると、「フィレンツェは、まさにルネサンスの本懐なのだな」と、あらためて印象付けられます。
中心地から離れた場所は、そこがどんなに隆盛を誇ったとしても、美術工芸を見れば一発で「あか抜けないなァ〜」と、感じる・・・そんな偏見は、『今現在』に視点を置いているからであって、こうして街を歩いて全体像を肌で感じるならば、フィレンツェの美術に対するこの執着は、他の追随を許さないように思えます。 -
もうひとつ面白かったのが、フィレンツェの街自体!
あらためて街歩きをすると、中心部はとても小さいのに驚きます。
そもそも、徒歩イケ距離ってのがビックリ。
あまたの美術品コレクションや、卓越した芸術家たちの育成、そして時代をリードするほどの美術運動の実績、それを下支えした経済活動の基盤が、これほど小さな街に存在していたとは、ちょっと想像できません。 -
地方都市フィレンツェをフィレンツェ共和国と言いかえても、同じ(笑)。←かえんでええわ
街を支える経済的な基盤が、農業・工業にあったのなら、それに従事する相当数の人口とスペースが必要です。
にもかかわらず、フィレンツェはとてもコンパクト・・。 -
フィレンツェの経済を動かしていたメディチ家が、銀行(両替)で富を成していたというのが、よく実感できます。
実体的な生産を根拠とする富から、流通やマネーゲームによる、あたらしい社会構造のなかで生み出される、金融によって出現した都市国家スタイル! -
フィレンツェ万歳!!(笑)
そうはいっても、街を闊歩していたのは圧倒的多数の庶民だし、車窓から見た郊外の風景は、脈々たる農村風景でした。
きびやかな場所も空間も、やはり一部のスペースであった事実は動きません。
豪華絢爛なものに魅せられると、目も眩んじまいますが。
こんなもん、毎日見てんのはセレブだけじゃ。
庶民の家宝は、『ご先祖が〜した時の○○!!』系。
やや眉唾な、傍から見るとなんだか分からん物なのよっ。
ちなみにウチの家宝は、群馬大学に首席で入って次席卒業した大伯父の使ってた、分厚い辞書です。 -
上記の内容と100%関係ありませんが〜。
このラヴァーズ・レリーフが足をかけている、イルカちゃんもまったく可愛くない!!
なんで?
こんな、芸術が香る場所なのに。
どうして、イルカが可愛くないんだっ。 -
「それとも、べつの生き物なのか??」
首をかしげつつも、ムードたっぷりのお屋敷と、「よくまあ、これだけ」と開いた口がふさがらないお宝を、ガッツリ鑑賞。 -
一周して、もとの回廊へ出ました。
-
6年前のフィレンツェは、ウフィツィ美術館とイノシシちゃんと革ジャンと夜怖かった思い出しかなくて・・。
「ああ!こんなにミドコロがいっぱいだったなんて!!」
この場で、のたうちまわりたくなります。←やめなさい -
のたうちながら、石段を転がり〜。
-
出口を転がり出ます〜。
バルジェッロ国立博物館は、ワンウェイの出口が複数ありましたが、この時開いていたのは2箇所くらいだったかな?
どこ出口が利用できるのか分からないので、知らない人の後ろを転がりながらついて行きます。←コワいから! -
人生、ローリングストーン!
次回、『夏旅イタリア☆フィレンツェ全開⑪』はv
めくるめくウフィツィ美術館と、ミケランジェロのお宅訪問だ!!
行ってきまーす。
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この旅行記へのコメント (16)
-
- okuyanさん 2010/09/28 12:06:50
- おっぱいぴゅ〜♪
- どもー♪こにちわ!(^0^)/
いやぁ・・・この写真、私めが喰いつくことを予想してきっちーさんが仕掛けたワナのような気がしますが・・・。
ま、ご期待通り喰いついちゃいましょう!(爆)
しかし、女体へのオトコの視点はいつの世も同じようでございますなぁ。
でも、私めが思うに写実的かつ緻密なローマ芸術にしてはちょっと杜撰だなぁ・・・。
おっぱいにこんなどデカい穴開いてたらおかしいっしょ!
ちょいとツッコミどころがまだありそうだなぁ・・・。
この下の写真もヤパイっすね!
うーん、「しょんべん小僧」はやたらあっちこっちにあるのに「しょんべん娘」ってどこにも無いですよねー。
在ったら絶対見に行くのに〜。(爆)
なんつっても、その名前だけでわざわざ観光地でもない公園を訪れる私めでございますので。
(*^ω^*)v
- きっちーさん からの返信 2010/09/28 12:19:17
- 不届きなエロ親父がっ!!
- ・・・と、世界中の女子から罵られたいんですね?okuyanさん。
ズバリMですか?Mですね?Mでしょう(笑)!
とはいえ、これって本当にローマ時代のものか、わからないんですよ〜。
解説があまりなかったし。
おもてに出されているので、ひょっとしたら時代もなくて、噴水を飾っていた程度のものかも知れません。
インパクトはありますけど(笑)。
ちなみに、以前『トリビアの泉』で「しょんべん娘」って観たことありますよ。
どこだったかは、忘れましたけど。
まあ、さらに女子にいたぶられたかったら、探してみてください(笑)!
- 権天使さん からの返信 2010/10/03 13:49:38
- RE: okuyanMの次の渡航先決定!
- ブリュッセルじゃー
- okuyanさん からの返信 2010/10/03 16:06:56
- ほんまヤヴァイっす!
- ネットで検索して写真見ましたわん・・・。
(−−;
こ・・・こりはヤヴァ過ぎでございます。
児童福祉法違反になるのではないかと危惧いたしております。
- 権天使さん からの返信 2010/10/03 16:29:42
- RE: okuyanへの指令!
- パンツ持って行って履かしてやっておくれ。
それこそヤバイかな?
つーか、okuyanがパンツ持ってること自体が既にヤバイか。
- きっちーさん からの返信 2010/10/03 17:39:59
- 行くしかない・・!!
- okuyanさん、気をつけて行ってらっしゃいませ。
逮捕とか、拘置とか、国外退去とかには(笑)。
-
- 権天使さん 2010/09/20 14:29:09
- 窓からメディチ家礼拝堂が見えた
- きっちーどの、チャオ!
Hotel Lorena に3日間長期滞在しました。(10年前)
これは私の部屋の窓から見えた風景にほぼ同じです。
懐かしいなぁ〜
- きっちーさん からの返信 2010/09/20 16:26:54
- 感動です・・っ!!
- ボナセ〜ラvマイ天使☆
今回のフィレンツェ日帰り旅で、初見でいっちゃん良かったのが、このメディチ家礼拝堂でした!!
ミッキー最高♪
礼拝堂も外側からはわからない広さっぷりに、ちょっとビックリ。
とんぼ返りじゃなくて、フィレンツェにも泊まってみたかったですね。
ローマに比べると、フィレンツェは、ぱっと見、ホテルがわかりづらいです??
周辺には、オープンカフェがあったような気がしますが、ホテルは気がつきませんでした。
時を越えたニアミス(笑)!
も〜。すっかり、イタリアにはまっておりますvv
特に革製品大好きなオイラは、フィレンツェの星の数ほどの革ジャン屋さんに、鼻息が荒くなっていました。イヤ、むしろ鼻血が・・・(汗)?
来夏また行っちゃおと、地道に貯金を始めました。
がんばります。
中国も関係悪化に負けず、行きたいところがあっちゃこっちゃあって、瀋陽とかハルピンとか狙ってマス!
はー。
世界は広い・・。
権しゃま、今度イタリアへ行くときは、お声をかけてくだされv
現地で待ち合わせしましょう(笑)!
- 権天使さん からの返信 2010/09/21 10:46:40
- RE: 感動です・・っ!!
- きっちーどの、おっは!
私が滞在したホテルはまさにこのキッチーさんの立ち位置の左手ですよ。
ホテルの玄関はこの通りには面しておらず、道をまがった向こう側でした。
Lorena Hotel, Via Faenza, 1, 50123 Firenze
http://maps.google.co.jp/maps?utm_source=jahpwp
この礼拝堂というかサンロレンツォ教会周辺から伸びる革製品の屋台はすごいですよね。
つい誘惑されてカバンを買ってしまいました。
イタリアには死ぬまでにもう一度は行きたいけど中々ねぇ〜
待ち合わせとなると、とりあえず韓国でなら現実的でしょうか。
月1で工作員の集いをやっていますのでまたご案内いたします。^^
- きっちーさん からの返信 2010/09/21 11:39:54
- 休み明けは、なーんにもやる気が育たず(笑)
- どもども。
移動時間とお金がかからなければ、ヨーロッパは楽しいと知りました。
知らない人とず〜っと隣り合わせは、やっぱ疲れますね(笑)。
(工作員お勧めの?)フィレンツェホテル覗いてみますね。ありがとうございます。
ところで、集って何を工作してるんですか(笑)?グルメ??
- 権天使さん からの返信 2010/09/21 11:59:34
- RE: 休み明けは、なーんにもやる気が育たず(笑)
- 図画工作です。
- きっちーさん からの返信 2010/09/21 12:02:53
- 切り絵?
- そんな工作員ズは、裏金の無駄です(笑)!
- 権天使さん からの返信 2010/09/21 12:30:25
- RE: 切り絵?
- 全てボランティアでやっております。
よかったら寄付お願いします。
- きっちーさん からの返信 2010/09/21 12:34:56
- がけっぷちな工作活動だ
- ヨシ!
ご縁があるように、50ウォンだしましょ!
- 権天使さん からの返信 2010/09/21 12:40:38
- RE: がけっぷちな工作活動だ
- 最近のレートでいくと70ウォンで5円ってとこですかね。
それとなく。
- きっちーさん からの返信 2010/09/21 12:42:12
- そうでしたか!
- いやん。
どこも物価高ですねえ。
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