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泊村で明治30年に竣工した田中家母屋が昭和33年に小樽に移築されたもの。<br /><br />鰊漁場建築の中ではかなり大規模なもので、北海道有形文化遺産に登録されています。

【小樽建築散歩】鰊御殿(鰊漁場建築)≪追記あり≫

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2010/06/26 - 2012/09/07

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ヌールッディーンさん

泊村で明治30年に竣工した田中家母屋が昭和33年に小樽に移築されたもの。

鰊漁場建築の中ではかなり大規模なもので、北海道有形文化遺産に登録されています。

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  • 岬の高台に移築されている点は、機能面では本来の姿とは違うかもしれませんが、この地域のランドマークとしての役割を果たしているように思います。

    岬の高台に移築されている点は、機能面では本来の姿とは違うかもしれませんが、この地域のランドマークとしての役割を果たしているように思います。

  • 鰊御殿の向こう側にはこんな感じの景色が広がっています。

    鰊御殿の向こう側にはこんな感じの景色が広がっています。

  • 建物に向かって右側が親方家族や大船頭の居住空間で、左側が漁夫たちの居住空間になっているのは番屋建築と共通です。<br /><br />こちらは親方たちの居室(襖が取り除かれている)。非常に広いということのほか、天井の梁が低いのが特徴的です。当時の人は背丈が低かったから、ということのようです。

    建物に向かって右側が親方家族や大船頭の居住空間で、左側が漁夫たちの居住空間になっているのは番屋建築と共通です。

    こちらは親方たちの居室(襖が取り除かれている)。非常に広いということのほか、天井の梁が低いのが特徴的です。当時の人は背丈が低かったから、ということのようです。

  • 親方たちの居室から土間を通して漁夫たちの居室を望む。<br /><br />120名にも上る漁夫の居住空間としては手狭に見えます。<br /><br />さらに奥の方に寝床があったり、2階もあります。

    親方たちの居室から土間を通して漁夫たちの居室を望む。

    120名にも上る漁夫の居住空間としては手狭に見えます。

    さらに奥の方に寝床があったり、2階もあります。

  • 親方たちの居室。10名程度の人たちの居住スペースとしてはかなり広いことがわかります。

    親方たちの居室。10名程度の人たちの居住スペースとしてはかなり広いことがわかります。

  • 親方たちの居室の2階。この奥には「隠れ部屋」もあります。<br /><br />隠れ部屋の使用目的については、幾つかの説が掲示されていましたが、網元とごく一部の家族しか知らされていなかったため、正確なことはわかっていないようです。

    親方たちの居室の2階。この奥には「隠れ部屋」もあります。

    隠れ部屋の使用目的については、幾つかの説が掲示されていましたが、網元とごく一部の家族しか知らされていなかったため、正確なことはわかっていないようです。

  • 漁夫寝室。<br /><br />120名にもなる漁夫が寝泊りした寝室です。3段ベッドになっています。

    漁夫寝室。

    120名にもなる漁夫が寝泊りした寝室です。3段ベッドになっています。

  • 展示のために2階の床板を外している箇所。<br /><br />1階の天井は低く、床板が薄いように思いました。一番上の屋根は非常に高いのですが、面積が大きいためかな、と私は推測しています。<br /><br />2階の梁がものすごく太いです。茨木家中出張番屋の梁なども太かったことが想起されました。

    展示のために2階の床板を外している箇所。

    1階の天井は低く、床板が薄いように思いました。一番上の屋根は非常に高いのですが、面積が大きいためかな、と私は推測しています。

    2階の梁がものすごく太いです。茨木家中出張番屋の梁なども太かったことが想起されました。

  • 入口が2つあるのはこの建物の特徴かもしれません。<br /><br />右側の立派な屋根がついているのが親方たちの玄関で、左側のまっすぐな屋根がついているのが漁夫たちの玄関です。<br /><br />また、屋根の上に突き出た小さな屋根(入母屋)は、鰊御殿などの場合は煙を抜くための構造で、基本的にはこの部分の下に囲炉裏があります。この建物の場合にもそのようになっていますが、漁夫たちの部屋には囲炉裏が2か所あるので、すべての囲炉裏の上にあるとは言えなくなっています。<br /><br />

    入口が2つあるのはこの建物の特徴かもしれません。

    右側の立派な屋根がついているのが親方たちの玄関で、左側のまっすぐな屋根がついているのが漁夫たちの玄関です。

    また、屋根の上に突き出た小さな屋根(入母屋)は、鰊御殿などの場合は煙を抜くための構造で、基本的にはこの部分の下に囲炉裏があります。この建物の場合にもそのようになっていますが、漁夫たちの部屋には囲炉裏が2か所あるので、すべての囲炉裏の上にあるとは言えなくなっています。

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