香港・澳門・深せん周遊之旅(5)香港から国境を越えて深せん「中国民俗文化村」で晩ご飯と「錦繍中華」の迫力あるショーを楽しむ。

2009/12/12 - 2009/12/15

香港の市内観光と昼食とお土産屋巡りが終わるとも午後3時過ぎでした。これからツアーは香港の九廣鉄路（KCR）を使って始発駅の「紅磡（ホンハム）駅」から国境の駅の「羅湖（ローウー）」まで約45分の列車旅です。途中の「沙田駅」では昨晩タクシーで行った「龍華酒店」を車窓に眺め、ホテルのある「大學駅」にも停車しました。何となく地理感が得られたと言うか、九龍半島の南北の大きさが把握できた気がします。
「羅湖駅」の構内に香港の出国ゲートがあり、続いて中国の入国ゲートがありました。出入国の手続きは簡単でしたが、指紋認証だけで通過していく深せんに住んでいる香港人の人数の多さには驚きます。まあ毎日の通勤で国境を越えるのですから簡単でなければ困ると思います。中国に入ると香港のガイドさんは仕事が出来ないので、現地のガイドさんとバスに乗って移動します。ここでも「総合民芸店]と言われるお土産屋に30分立ち寄りました。表に出るともう薄暗くなっていましたが、ようやく「中国民族文化村」に到着して、チケットをもらって巡回バスに乗って観光になりました。このバス（汽車のかたち）が速くて、小人国（東武ワールドスクエアのような中国のミニチア模型）はガイドさんの説明も追いつかないくらいでした。夕暮れの時間ではデジカメでも撮影できませんでした。これで90香港ドル（1,000円）の追加料金はちょっと高いかなと思いましたが、まあ歩いては見られない広大な敷地なので良しとしましょう。続いて「中華民族文化村」に入りましたが、日も暮れていくつかの村は無人になっていました。「中華民族文化村」で夕食をいただき、食後に「錦繍中華」のナイトショーを見学しましたが、迫力があって面白かったです。なにより最前列に座れたのが良かったです。実質夕食とこのナイトショーを見るだけの深せんツアーで、同じルートで香港に戻り、地下鉄でホテルのある大學駅まで戻りました。

エリア 深セン(中国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 鉄道 観光バス
• 航空会社: キャセイパシフィック航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: クラブツーリズム

九廣鉄路（KCR）の「紅磡（ホンハム）駅」までバスに乗って移動しました。

駅ではアシスタントの別のガイドさんが切符を買って待っていてくれます。至れり尽くせり過ぎて逆にフラストレーションが溜まります。

このラインの列車に乗るのは初めてでした。

国境駅の「羅湖（ローウー）駅」まで電車に乗っての移動です。

列車の中はこんな感じで空いていました。45分ほどの移動ですが前の晩に食事した「龍華酒店」が車窓から見え、その2駅先では宿泊しているホテルが見えました。

イミグレーションは撮影禁止なので深せんの駅を出て香港側を望んだ所です。観光客は出入国の書類と健康状態の申告書を書くのが面倒です。帰りにも同じ書類を出入国2通書くと思うとうんざりです。ここの通過だけでパスポートに4個のスタンプは増えましたが。

反対側は「深せん駅」です。香港からここまで直通で入れれば便利なのですが。微妙な距離感が残されています。

さすがは経済特区のモデル都市として造られた街に歴史は感じられません。バイク乗り入れ禁止なのでたまに自転車を見掛ける程度です。中国の各地にあるような自電車専用レーンは無いので、ひと気がないように感じます。自動車も安い車はナンバープレートが取得できないので高級車しか見掛けません。

お土産物屋で無駄な時間を過ごしてようやく「中華民族文化村」に到着しました。この時点でナイトショー以外の観光の期待は崩れ去りました。

他の方全員が乗るので、オプションの巡回バスに乗ることにしました。

大人数なのでカートではなく汽車の形をした電動車で小人国を廻ります。即ち東武ワールドスクエアのような中国国内の名所旧跡がミニチュアになったテーマパークです。薄暗くなったのとカートが凄いスピードで走るので写真はほぼ全滅でした。

唯一ちゃんと写ったのは万里の長城くらいでした。

万里の長城はほぼ全域にわたっているのでどこかしらはちゃんと写るかもしれません。

ようやく晩ご飯になり、「中華民族文化村」の中のレストランに入りました。10人ほどの円卓でいただきましたが、量も多くて美味しかったです。

広大な民族村は夜になると赤いランタンに灯が燈りきれいでした。

「印象中国劇場」の入り口です。「錦繍中華」のナイトショー以外にも劇場があるようです。

本当は少数民族の方々が伝統衣装を着たショーの方が好きなのですが、香港でそれは望めないでしょう。

「錦繍中華」のナイトショーの劇場に入りました。5,000人収容とのことで、最前列の席が用意されていました。中国の要人が来ると観光客はシャットアウトされ、3人とか5人で客席を占有して観るそうです。

中国各地にある劇場のように舞台の脇にスクリーンがあり、英語・日本語・韓国語の説明が流されます。でも特にストーリーは無いので、文字を追いかけても仕方ありません。

ちなみに撮影禁止になっていますが、中国ですから誰も言うことを聞く訳がありません。さすがにフラッシュは演者の邪魔になると思うのですが。

本物の火を使ったバックではスモークとレーザーを使った演出がすごい迫力です。

中国の古のようなショーは出演する演者の数がとても多いです。

何故かその衣装はセクシーなものが多いです。

本物の民族衣装が出てくることは無さそうです。

舞台の中央部は開閉式になっていて、池になったり滝が現れたり噴水になったり変化します。

ショーの合間に雑技が展開されますが、この部分だけでもレベルが高かったです。

いろいろな所でいろいろな物が演じられるので目が追いつきません。

照明もクルクル変わり飽きることはありません。中国を旅する毎にこの手のショーを観ていますが面白いです。その中でもここ深せんの物は規模が大きいです。

ショーに出演している女性は美人が多いです。日中は「中華民族文化村」にいるそうです。

衣装も素晴らしいです。

かなり誇張した古代中国の皇帝と皇后の姿です。

突然舞台の右手から騎馬が駆け込んできます。

人が乗っていないように見せかける曲乗りです。

馬上で逆立ちなどはモンゴル系の騎馬技術のようです。

さらに戦車まで出てきました。こうなってくると北京オリンピックの開会式を観たかったなという思いが浮かんできます。

どこの少数民族からインスピレーションを得ているのでしょうか？

雲南省の昆明で観たヤン・リーピンの雲南映像のオープニングかと思いました。彼女の孔雀舞いは素晴らしかったです。

白い象なので泰族の出し物だと分かります。

こちらも中国の南部の少数民族の衣装のようです。

張芸謀監督の「紅提灯高高掛」という映画を思い出させます。

花嫁さんを乗せた驢馬が通ってゆきます。

畑仕事帰りの水牛です。

村に帰る山羊です。このあとステージの掃除が入ります。臭いまで演出のうちなのでしょうか？雲南省や貴州省の山の中の村を旅したことを思い出させます。

今度は楽しい踊りが始まります。

皆さん綺麗な方ばかりです。

皿回しの曲芸も人数が多いと凄い迫力です。

これは見事でした。見ていてハラハラします。

噴水の中から小林幸子のような女性がせり上がってきます。

まだ12月の中旬ですが大晦日のNHKホールにいるような気分になってきました。

LEDライトが灯り妖艶な雰囲気になってきました。

獅子舞も舞台が広いのでスケールが大きいです。

何組もの獅子が舞台上を駆け回ります。

獅子舞と言えば龍も出てきますよね。

逆立ちの衣装が面白いです。

フィナーレが近いのか綺麗どころの大集合です。

スペインで見たことがあるけれど、完全にシノワズリーな仮面です。

舞台が広いのでこれくらい大きな物でないとちまちまして見えてしまいます。

もう最高潮です。攻殻機動隊の「ゴースト・イン・ザ・シェル」の北端の祭りのようです。

突然火花が飛び散りました。

いつの間にか巨大なアイアンの塊が左右から舞台に！

すごい迫力で通り過ぎていきます。

スモークが焚かれたかと思うとこれでした。レーザーを駆使した演出が続きます。

ワイヤーアクションなのは分かっていますが、本当に空を飛んでくるように見えます。

フィナーレです。

いろいろネットで調べてもどんなショーか分からなかったのですが、実際に観てビックリしました。凄く面白かったです。

写真で見る他にもいろいろな演出がありますので深せんに行く機会があったら観に行かれることをお勧めします。総勢数百人の素晴らしいショーでした。

興奮冷めやらぬ前に香港へ帰りますが、また出入国の手続きです。深せんでのお土産は売店で買ったヒマワリの種だけでした。大好きな赤いパッケージの大袋が売っていました。10元と少し高かったのですが仕方ありません。店にあった4袋買占めです。本当は10個くらい欲しかったのですが。

香港側に入って中国を振り返ります。今度はもう少し時間をとって来たいと思いました。また深せんから広州など内陸に行くルートもいろいろ思い描けてきました。