東山・祇園・北白川旅行記(ブログ) 一覧に戻る
智積院(ちしゃくいん)真言宗智山派総本山 五百仏山(いほぶつさん)智積院。 <br /><br />秀吉が鶴松の菩提を弔うために建てた祥雲寺が前身の仏閣。智積院の総門は通常閉ざされているので、二本の柱に横木を渡した冠木門(かんきもん)から入り拝観。冠木門を潜ると参道の正面には、昭和50年(1975)に再建された金堂。本尊大日如来を祀る。金堂の南にあるのが不動明王を安置している明王堂。金堂の北側にある収蔵庫は見所のひとつ。長谷川等伯一派の障壁画など桃山時代の作品に出会える。書院、方丈の東庭は江戸初期の庭園の姿とされていて、石組みと植え込みが巧みに交互して配されている。<br /><br />写真は智積院・講堂

京都に集合!(4) ツツジの庭園と国宝障壁画のある智積院(ちしゃくいん)

7いいね!

2009/11/09 - 2009/11/09

4256位(同エリア6774件中)

0

26

シベック

シベックさん

智積院(ちしゃくいん)真言宗智山派総本山 五百仏山(いほぶつさん)智積院。 

秀吉が鶴松の菩提を弔うために建てた祥雲寺が前身の仏閣。智積院の総門は通常閉ざされているので、二本の柱に横木を渡した冠木門(かんきもん)から入り拝観。冠木門を潜ると参道の正面には、昭和50年(1975)に再建された金堂。本尊大日如来を祀る。金堂の南にあるのが不動明王を安置している明王堂。金堂の北側にある収蔵庫は見所のひとつ。長谷川等伯一派の障壁画など桃山時代の作品に出会える。書院、方丈の東庭は江戸初期の庭園の姿とされていて、石組みと植え込みが巧みに交互して配されている。

写真は智積院・講堂

同行者
友人
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
新幹線 私鉄 徒歩
  • 智積院・冠木門(かんきもん)<br /><br />簡素な冠木門から入り拝観します。水が打たれ清められた石敷きの参道はすがすがしいです。<br /><br />冠木門を潜ると参道の正面には、金堂が遠方に見えてきます。木々にも少し秋色が付いてきています。

    智積院・冠木門(かんきもん)

    簡素な冠木門から入り拝観します。水が打たれ清められた石敷きの参道はすがすがしいです。

    冠木門を潜ると参道の正面には、金堂が遠方に見えてきます。木々にも少し秋色が付いてきています。

  • 金堂<br /><br />昭和50年(1975)に再建された金堂。<br /><br />拝観受付は、<br />この参道の左手にありました。

    金堂

    昭和50年(1975)に再建された金堂。

    拝観受付は、
    この参道の左手にありました。

  • まずは大書院へ・・

    まずは大書院へ・・

  • 五色幕の張られた講堂

    五色幕の張られた講堂

  • 講堂の廻廊<br /><br />講堂の襖には、平成20年10月に<br />日本画家・田淵俊夫画伯が<br />5年の歳月をかけ描かれた<br />墨絵の襖絵が奉納されていた。<br /><br />胎蔵の間の春・枝垂れ桜はみごとだった。<br /><br />墨一色で描かれたさくらは<br />見る人によっては<br />淡い色が見えるともいわれる。

    講堂の廻廊

    講堂の襖には、平成20年10月に
    日本画家・田淵俊夫画伯が
    5年の歳月をかけ描かれた
    墨絵の襖絵が奉納されていた。

    胎蔵の間の春・枝垂れ桜はみごとだった。

    墨一色で描かれたさくらは
    見る人によっては
    淡い色が見えるともいわれる。

  • 池とツツジの庭

    池とツツジの庭

  • 石橋のある庭

    石橋のある庭

  • 池と植え込み<br /><br />東から講堂を回り込み、大書院に入ります。

    池と植え込み

    東から講堂を回り込み、大書院に入ります。

  • 大書院・石の手水鉢<br /><br />縁側から離れているので、注意が必要です。<br />落ちたら池の中・・。

    大書院・石の手水鉢

    縁側から離れているので、注意が必要です。
    落ちたら池の中・・。

  • 池と手水鉢<br /><br />自然石を生かした手水鉢が庭にぴったり・・。<br />いい雰囲気を醸し出す。

    池と手水鉢

    自然石を生かした手水鉢が庭にぴったり・・。
    いい雰囲気を醸し出す。

  • 池泉回遊式庭園<br /><br />書院、方丈の東庭は、<br />江戸初期の庭園の姿とされている。<br /><br />石組みと植え込みが<br />巧みに交互して配置されている。<br /><br />全体的には小木が丸く仕立てられ、<br />右には矩形に刈られた<br />木が一筋ある。<br /><br />自然石の手水鉢が風情をそえる。<br /><br /><br />

    池泉回遊式庭園

    書院、方丈の東庭は、
    江戸初期の庭園の姿とされている。

    石組みと植え込みが
    巧みに交互して配置されている。

    全体的には小木が丸く仕立てられ、
    右には矩形に刈られた
    木が一筋ある。

    自然石の手水鉢が風情をそえる。


  • 石組みと植え込の庭<br /><br />朝早かったためか、我々しか広間にはいなかった。<br /><br />大書院の広縁越しに見た庭の佇まい。<br />しばし庭を鑑賞しつつ、腰をおろして一休み・・。<br /><br />それにしても、壁がなく柱が細い。

    石組みと植え込の庭

    朝早かったためか、我々しか広間にはいなかった。

    大書院の広縁越しに見た庭の佇まい。
    しばし庭を鑑賞しつつ、腰をおろして一休み・・。

    それにしても、壁がなく柱が細い。

  • 空が映る手水鉢

    空が映る手水鉢

  • 北の端から見る庭<br /><br />山は廬山を、池は長江をモデルにしていると言われるつくり。池は建物の中まで進入・・。<br />背景となる大木の木立は、深山の中にある庭のようにうまく工夫されている。

    北の端から見る庭

    山は廬山を、池は長江をモデルにしていると言われるつくり。池は建物の中まで進入・・。
    背景となる大木の木立は、深山の中にある庭のようにうまく工夫されている。

  • 中庭に赤い南天<br /><br />書院の部屋の書画を拝見しながら、<br />講堂へ・・。<br /><br />色の好きない庭に赤い実が映えます。

    中庭に赤い南天

    書院の部屋の書画を拝見しながら、
    講堂へ・・。

    色の好きない庭に赤い実が映えます。

  • ヤツデの白い花

    ヤツデの白い花

  • 西の庭

    西の庭

  • 廻廊から見た水路<br /><br />大屋根には樋がなく、降った雨は砂利に落ち、水路で排水される。<br /><br />雨の日の軒先から落ちる雨だれにも、風情がありそう・・。

    廻廊から見た水路

    大屋根には樋がなく、降った雨は砂利に落ち、水路で排水される。

    雨の日の軒先から落ちる雨だれにも、風情がありそう・・。

  • 廻廊から見た庭の風景

    廻廊から見た庭の風景

  • 書院を後に収蔵庫へ<br /><br />松の木が植えられた苔の庭が綺麗だった。<br />収蔵庫で国宝の楓図や桜図、松に秋草図などの長谷川等伯一派の絵を鑑賞・・。<br /><br />等伯は、石川県七尾の生まれ。

    書院を後に収蔵庫へ

    松の木が植えられた苔の庭が綺麗だった。
    収蔵庫で国宝の楓図や桜図、松に秋草図などの長谷川等伯一派の絵を鑑賞・・。

    等伯は、石川県七尾の生まれ。

  • 金堂前の仏足石<br /><br />釈迦の足跡を石に刻み信仰の対象としたもの。<br />両足を揃えたものは古い形式のもので、片足のものは比較的新しく紀元後のものと言われる。<br /><br />日本には奈良時代に唐を経て伝わり、日本各地に存在する。

    金堂前の仏足石

    釈迦の足跡を石に刻み信仰の対象としたもの。
    両足を揃えたものは古い形式のもので、片足のものは比較的新しく紀元後のものと言われる。

    日本には奈良時代に唐を経て伝わり、日本各地に存在する。

  • 智積院・金堂<br /><br />国宝の納められた収蔵庫から<br />金堂に移動。<br /><br />智山派の紋は桔梗(ききょう)。<br />白幕にくっきりと浮かぶ。<br /><br />昭和50年(1975)に再建された金堂。<br />本尊大日如来が祀られている。<br />履き物を脱いで座ってお参り・・。<br /><br />傍の楓は、<br />真っ赤に紅葉していた。

    智積院・金堂

    国宝の納められた収蔵庫から
    金堂に移動。

    智山派の紋は桔梗(ききょう)。
    白幕にくっきりと浮かぶ。

    昭和50年(1975)に再建された金堂。
    本尊大日如来が祀られている。
    履き物を脱いで座ってお参り・・。

    傍の楓は、
    真っ赤に紅葉していた。

  • 金の額・智積院<br /><br />智積院は、興教大師覚&#37712;(かくばん)上人が紀州の根来山で営んだ真言教学の寺院が前身。天正3年(1585)、権力者豊臣秀吉に刃向かったことで、寺院もろとも全山焼き払われ滅亡してしまった。以後、徐々に復興。<br />宋団には、成田山新勝寺、川崎大師平間寺、大須観音宝生院などがある。

    金の額・智積院

    智積院は、興教大師覚鍐(かくばん)上人が紀州の根来山で営んだ真言教学の寺院が前身。天正3年(1585)、権力者豊臣秀吉に刃向かったことで、寺院もろとも全山焼き払われ滅亡してしまった。以後、徐々に復興。
    宋団には、成田山新勝寺、川崎大師平間寺、大須観音宝生院などがある。

  • 智積院・参道

    智積院・参道

  • 金堂遠望<br /><br />ちえをつみ とくをみがくの てらなれば <br />このよをてらす のりのともしび

    金堂遠望

    ちえをつみ とくをみがくの てらなれば 
    このよをてらす のりのともしび

  • 豊国廟への参道<br /><br />知積院の北側の道路は、豊臣秀吉を埋葬した豊国廟 (ほうこくびょう) への参道。<br />10年ほど前、NHK大河ドラマ「秀吉」のオープニングは、豊国廟への長い階段だった記憶・・。ある人が数えたら350段弱あったとか・・。<br /><br /><br />◆(4) 大天井双竜図は圧巻・京都最古の禅刹建仁寺(けんにんじ)に続きます。

    豊国廟への参道

    知積院の北側の道路は、豊臣秀吉を埋葬した豊国廟 (ほうこくびょう) への参道。
    10年ほど前、NHK大河ドラマ「秀吉」のオープニングは、豊国廟への長い階段だった記憶・・。ある人が数えたら350段弱あったとか・・。


    ◆(4) 大天井双竜図は圧巻・京都最古の禅刹建仁寺(けんにんじ)に続きます。

この旅行記のタグ

7いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP