京都に集合！（7）　七つの茶室と斜め編み竹垣の光悦寺（こうえつじ）

2009/11/09 - 2009/11/09

光悦寺（こうえつじ）日蓮宗　大虚山　光悦寺　
光悦寺は京の千本通りの最北部、鷹峰三山の南麓に位置する。参拝者用の駐車場は少ないので、紅葉シーズンは満車状態が続くので、タクシーまたは市バス利用が一般的らしい。光悦寺は、元和元年に本阿弥光悦が徳川家康から鷹峰一帯の地を寄進され、その地に代々の位牌堂を建てたのに始まる。光悦は、桃山・江戸時代の芸術家で、この地に親族縁者や工匠などと移り住み、芸術家村を築いた。境内には七つの茶室が建つ。

写真は、光悦寺の参道。

エリア 八瀬・大原・貴船・鞍馬(京都)

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: タクシー 新幹線 私鉄 徒歩

参道・モミジのトンネル


KTさん提供。

参道と山門

山門近くのカエデはうっすらと紅葉。
真新しい青竹の柵がいい雰囲気。

山門から境内をみる

鐘楼が見えてきた

狭い石畳の参道。
三脚使用禁止の立て看板。

境内は紅葉も
進んでいる模様・・。

紅葉最盛期は
混み合いそうな参道です。

左の垣根の奥に、10数台の
駐車場が設けられていた。

木々に包まれた鐘楼

カエデの紅葉

まだ朱色ですが、間もなく真っ赤になることでしょう。

モミジ・・紅葉

鐘楼を過ぎると、左に受付がありました。
右手には本堂。

本堂につながる廻廊の下を潜って、茶室の建つ庭に向かいます。


NYさん提供。

渡り廊下から

大木のカエデが数本、紅葉をはじめていた。
青い葉から黄色、赤の混色、

見方によれば、一番いい時期かも知れません。


NYさん提供。

林の上

松の木や常緑の木の間に、カエデの紅葉。

林の小路の右手に茶室が見え隠れ、
三巴亭茶室のようです。

光悦垣とモミジ

庭の区切りとして用いた透かし垣のひとつ。垣根の右には茶室・大虚庵。この竹垣は大虚庵の路地と寺の境内を仕切っていました。
垣根の高さは揃っているのではなく、なだらかなカーブを描き、端部は低くなっており、伸びやかさを感じる。


KTさん提供。

真っ赤な紅葉


NYさん提供。

斜めの組の竹垣

カエデと松の木が程良いバランスで植えらる。
松の青葉に紅葉が際立つ配置・・。


KTさん提供。

真っ赤な紅葉

大虚庵の南側に建つ
了寂軒茶席とカエデの木。

まだ、青葉多い庭にあって
燃えるような紅葉。

了寂軒茶席の紅葉

日蔭の紅葉

陽は早くも山陰に
隠れてしまいました。

それでも
真っ赤に色ずくカエデ。

京都市内の方角

緑・朱・紅

松の木とカエデ

サザンカ

白い山茶花が咲く植え込み。
なぜか・・・、
赤花の山茶花にはお目にかからなかった。

白い花の咲く
シャシャンボも沢山植えられていた。

ドウダンツツジ

茶室・大虚庵

建物の外は切妻造柿葺(こけらぶき) で
前面に附廂があり、
入口には板戸2本引きのにじり口がある。

内部は5畳台目で床の内は
土天井とされ隅を塗廻しとして
昔の大虚庵のなごりを示しているそうです。

大虚庵(たいきょあん)は光悦の号でもあり、
光悦が晩年鷹ヶ峯に隠棲した時に
造らせたと伝わるが、
光悦没後に廃墟となっていたものを、
大正4年に当時の作風を倣って、

再建した茶室だそうです。

モミジの下に熊笹

緑に映える紅葉

斜め編みの光悦垣に枝垂れるカエデ。

青竹の光悦垣と熊笹

青葉と紅葉の取り合わせは絶妙。
苔の緑も綺麗です。

茶室を囲む光悦垣

右奥には、本堂と茶室・三巴亭がある。


KTさん提供。

庭のモミジ

本堂・渡り廊下

萱葺きの鐘楼

モミジの参道

山門

紅葉したモミジ

楓に包まれて

一部は紅葉していましたが、
まだ青い葉の多い楓でした。
間もなく真っ赤に紅葉することでしょう。

全国的には、
台風18号の影響で傷んだ葉が多いとか・・。
でも、色つきはいいとも言われています。

日没近し・・。
ここを最後に市内に移動し、
喉を潤すことに・・。


◆（8）夜の京都市内散策・錦小路と先斗町に
続きます。

この旅行記へのコメント （2）

• rokoさん 2009/12/15 20:40:42

  どきっとするほど美しい〜

  シベックさん　こんばんは〜
  
  秋の京都での同期会、素敵な京都の旅でしたね。
  特にこの光悦寺の眺めは素晴らしいと思いました。
  このお寺は先輩の自宅が近くだったので、若いころ度々訪れたところ
  こんなにきれいだったのかと、改めて感じています。
  
  智積院や建仁寺は中学の頃から自転車で走り回ったところです。
  東福寺も含めてほとんど人もいなかったのですが。
  
  詩仙堂は雪の降るころ、サザンカの赤い花に積もる雪が大好きで
  庭からよく比叡山を借景に眺めたものです。
  
  青春時代の思い出がいっぱい詰まったところばかり
  素敵な画像で楽しませていただきました。
  
  
  　　　roko
  
  
  
  
  

  シベックさん からの返信 2009/12/16 21:28:04

  RE: どきっとするほど美しい〜

  rokoさん、こんばんは！
  
  京都に集まれ！を見ていただき沢山のお気遣いありがとうございます。
  rokoさんのお生まれになった京都、勝手に楽しんできました。
  光悦寺、詩仙堂はこじんまりとして落ち着いたお寺でよかったです。
  
  ＞智積院や建仁寺は中学の頃から自転車で走り回ったところです。
  
  以前、rokoさんは京都生まれだということをＢＢＳで知りました。
  いいところでのびのびと青春時代を送られたとのこと、羨ましい限りです。
  今は琵琶湖畔に住まわれ、かっての青春時代が懐かしいでしょうね！
  でも、お近くなので何時でも帰れていいですね。
  
  ＞詩仙堂は雪の降るころ、サザンカの赤い花に積もる雪が大好きで
  庭からよく比叡山を借景に眺めたものです。
  
  家康に仕えた三河の武士・石川丈山が住んだ屋敷がお寺になっていたとは知りませんでした。
  いつもの如く予備知識なしで訪れたものですから、ちょっとびっくりしました。
  紅葉には少し早かったのですが、多分、見頃は素晴らしい紅葉だったのではと想像しています。
  雪の風景もしっとりとしていいでしょうね。
  懐かしのお寺を楽しんでいただけて良かったです。
  
  　　　シベック