2008/12 - 2008/12
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ドクターキムルさん
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いざ鎌倉!鎌倉時代以降、鎌倉への道が整備されて鎌倉街道、鎌倉道と呼ばれている。横浜市内では関内から上大岡を経て公田、北鎌倉の小袋谷へ通じる道を鎌倉街道と呼んでいる。また、三ツ境あたりから原宿までの南北に伸びる道をかまくらみちと呼んでいる。鎌倉は三方を山で囲まれ、南は海に面し天然の要害であると言われてきている。はたしてそうか?鎌倉の町を取り囲む山の尾根には古代から道が開かれ、山が切り開かれ宅地開発された今でもその道の一部がかろうじて残っている。古代からの山道は現在ではハイキングコースと名を変えているが、鎌倉へと通じているのである。戦いに敗れた落人がこうした山道を通って鎌倉から逃げ去り、落ちのびることも有り得よう。
横浜地域は宅地開発がなされ、ゴルフ場や墓地が建設され、多くの山道が消えたであろう。ただ唯一、1本だけが鎌倉天園へと続く山道として残っている。北方の崖下までに迫る横浜霊園と南方に鎌倉霊園を見下ろす尾根道である。この道へは釜利谷緑道と朝比奈インター付近からの山道と金沢市民の森からの山道があり、鎌倉霊園からの山道もこの道の途中で交差している。金沢市民の森を経ず、横浜市自然観察センターからバイパスすることもできるが、市立金沢動物園方面や横浜の団地(庄戸五丁目、庄戸二丁目、白山神社、県公社上郷台共同住宅)端から入ることも、上郷高校の上の道を登って円海山から入るか、瀬上市民の森から円海山方面、県公社上郷台共同住宅の北側か南側、庄戸二丁目方面へ登る5本か6本の道がある。横浜市域は道案内の看板が整備されていて道を間違えることはないが、この一本道を進んで鎌倉天園へ近づくにしたがって道案内が乏しくなる。
鎌倉天園の峠の茶屋を取り囲むように道が三角形になっているが、茶屋のお店の人は毎日車で通ってくる。ゴルフ場クラブハウスから太平山(天園)の無線局の近くまで道路が伸びている。建設用に付けられ、メンテ用に使用されているのだ。鎌倉天園からは右鎌倉カントリークラブハウス横の岩山を登って建長寺半僧坊方面へ向かう道と、左瑞泉寺方面へ向かう道と、真っ直ぐ鎌倉宮へ急斜面を降りる道がある。
天園ハイキングコースとは瑞泉寺から建長寺半僧坊までの道を言うようだ。平日の天気の日は老人会の団体ハイカーが多い。しかし、瑞泉寺から天園までには貝吹地蔵がある場所に急斜面があり、80近い老人には大層きつい。ハイキングの先導者が「大丈夫ですから。」と無理やりにお年寄りを登らせているのを目にしたが、これは一種のいじめのようなものだ。70歳を超えると個人差も多く、足腰のまだ丈夫なお年寄りもおれば足腰がだいぶ頼りないお年寄りもいる。同じ老人会の会員だからといって同じペースで登らなくても、ゆっくりの人がいたら上で待っていてあげるぐらいのことは当然必要である。時間はたっぷりあるのだから。瑞泉寺から天園までにはこのお地蔵さんのほかにもやぐらが多く、お墓もある。貝吹地蔵の急勾配を登ってしばらく行くと大木の並木道がある。古くからの山道であることを実感できる。瑞泉寺から明王院までには大江広元の墓や木の鳥居が立つ小さな石の祠の弁天社などがあり、女竹の竹薮を過ぎて明王院に降りる。逆に明王院横から山への登り口は分かり難い。谷川のような山道を登っていくと杉林があり、杉林の中の山道を登り切ると尾根に上がり女竹の竹薮がある。
天園から真っ直ぐ杉林の中の急斜面を降りると二階堂に出る。道も土から岩へと変る。下は岩盤を削った切通しで谷川に水も流れる。川も手堀りである。このあたりはむしろ鎌倉らしい雰囲気がする道である。永福寺(ようふくじ)跡まで下らずに、緑苑台の団地を左側に登って行くと覚園寺(かくおんじ)下からの山道に合流し、天園ハイキングコースに行ける。覚園寺は元々建長寺と境内を接する大寺であり、この覚園寺裏の山道にはやぐらも多く、磨崖仏(十王岩)や石仏が多く見られるのも天園ハイキングコースのこの付近である。鎌倉には伽藍の中の仏様や雨ざらしの青銅製大仏のほかにも、やぐらや磨崖仏、石仏があることを知る。特に磨崖仏は鎌倉にはないと思っている人も多いのでないか。この覚園寺からの山道が合流する天園ハイキングコースからは今泉台六丁目の住宅地にも出られ、住宅地を突き抜ける参道のような道が終わると散在が池森林公園になる。この公園の中央には鎌倉瑚(散在が池)がある。天園ハイキングコースの建長寺半僧坊手前からはさらに明月院(あじさい寺)方面まで道がつながっている。建長寺半僧坊に下りると建長寺の拝観料300円が必要となる。途中階段を下って今泉台四丁目の住宅地に降りると急な長い坂道を下ることになり、明月院までは結構な道のりである。山道の坂を登って進むと山道の終点が見える。ここもまだ明月院からは遠い。あと400mくらいでやっと明月院だ。こうした山の中の住宅地は古都保存法が出来る前に開発されたものであり、古都保存法が出来る端緒ともなったいわく付きの団地である。今泉台の住宅地にはJR北鎌倉駅からはバスも通わず、JR大船駅からはバスが比較的頻繁に出ているが、称名寺に行く旧道は川の傍の田舎道であり、バスのすれ違いは片側交互通行で行っている。JR大船駅までは電車も多い。確かに駅まで多少時間がかかってもJR北鎌倉駅よりはJR大船駅で乗り降りする方が便利なのだろう。この団地内ではバスは一方通行であり、称名寺入り口手前から山を登って団地に入り、坂を下って白山神社前の旧道に出る。団地の住民以外はこのバスの運行方法を知らないためにバス停が分からずに右往左往する。
また、コース途上の尾根に岩があり、鎌倉を見下ろす絶好のスポットとなっている。鶴岡八幡宮から若宮大路、材木座から稲村ヶ崎の海が見渡せる。鎌倉の立地が一目瞭然の地である。こうした天園ハイキングコースや覚園寺からの道を辿るとより鎌倉をより良く理解できるのではと思う。
余談になるが、このほかにもハイキングコースがある。鎌倉の町の中にある祇園山ハイキングコースである。ハイキングコースの山道にまで民家があり、鉄製網目のフェンスと目張りように青のビニールトタンが立ち並ぶ箇所があり、とてもハイキングコースの雰囲気ではない。また、腹きりやぐらから北は通行止めになっている。岐れ道に降りる道が私道であったためにアパートが建ったためだそうだ。古代からある山道は実質的には公道であるはずなのだが、鎌倉市内の地価の高さがそれを許さない。腹きりやぐら下から滑川沿いに岐れ道に向かおうとしても立派な宝戒寺橋を渡ると間も無く私道となって行き止まりになる。バス通りしか通れる道がないのだ。端から見ると全く住み難い鎌倉の町でも遠目から見れば古都鎌倉である。こんな祇園山ハイキングコースでも妙本寺裏から登って八雲神社に降りる、あるいはその逆のコースに短縮すればハイキングコースの感じを楽しめる。ただし、少し短いので、安国論寺の裏山を散策するコースの方が景色も良く、一層短い距離をより短い時間で実施できる。
さらに、北鎌倉浄智寺から源氏山公園に通じる葛原ヶ岡ハイキングコースがある。桜の頃は葛原ヶ岡神社や源氏山公園は桜見客で賑わっている。源氏山公園から民家のある舗装路を南に進むと、木の根で階段状になった山道に至り裏大仏ハイキングコースに入る。源氏山公園から山道に至る道は、鎌倉時代の街道はこのような感じだったのではと思えるほどであった。終点の新大仏トンネルの上に伸びるコンクリートの階段を登り切ると水道タンク(水道局長谷配水池)があり、坂を下って行くと極楽寺に辿り着く。この急な坂を原付が登れるだろうかと新聞配達のお兄さんが来るのを見ていたら難なく登り切った。毎日のことであるから、原付で登れなければ新聞配達が大変になる。
ほかに、地図には鎌倉山神社に向かう極楽寺西の山道、釈迦堂口切通上の山道、横須賀線名越トンネル上の山道などが記載されているが未だ未踏であり、釈迦堂口切通上の山道、横須賀線名越トンネル上の山道の順にトライしたい。
(表紙写真は展望岩から眼下に見下ろす鎌倉の町。中央に見えるのが若宮大路)
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県公社上郷台共同住宅。
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白山神社。
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円海山上に立つ無線アンテナ。
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横浜霊園辺りからの景色。
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眼下に広がる横浜霊園。
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横浜地域のハイキングコースにも切通がある。
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二階堂の切通。
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二階堂の切通は小川も手掘り。
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二階堂の最後の切通を抜けるとようやく平場に出る。
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永福寺(ようふくじ)跡。
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覚園寺手前の天園ハイキングコース登り口にある案内看板。
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覚園寺裏の山道にある石仏。
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覚園寺裏の山道にある本尊薬師如来。
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覚園寺裏の山道にあるやぐらと墓石。
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天園ハイキングコース。
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天園ハイキングコースの磨崖仏(十王岩)。
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展望岩から逗子方面を望む。中央の3つの饅頭が並ぶ山は長柄桜山古墳群(1号墳、2号墳)?。
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天園ハイキングコースには大岩もある。
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天園ハイキングコースには石の切出跡もある。
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天園ハイキングコースの大岩。展望岩も近い。
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源氏山から下ると化粧坂。
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鎌倉湖の遊歩道。
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鎌倉湖の木道遊歩道。
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鎌倉湖(散在が池)。
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貝吹地蔵。
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木の鳥居が立つ小さな石の祠の弁天社。
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妙本寺裏からの祇園山ハイキングコースへの登り口。
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腹切りやぐらから左は通行止めとなっている。この祇園山ハイキングコースを進み左に降りると大蔵稲荷の社に辿り着く。
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大蔵稲荷の鳥居。
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大蔵稲荷のお社。
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