2009/10 - 2009/10
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ドクターキムルさん
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お寺を巡っても間近に見られる仏様も少ない。参拝するところからは須弥壇が遠かったり、暗かったりして仏様のお顔が良く見えないことがほとんどであろうか。
そんな中で一番だったのは京都JR加茂駅から北に離れた山腹にある海住山寺である。国宝の五重塔があるが、見に行く人もほとんどない。桜が満開で土曜の晴天というのに境内には4、5人しかいない。全くのどかなものだ。交通手段がなく、道も狭くて民家の軒を擦りそうな坂道を登らなければならないからだ。迷わずタクシーに乗って行った。このお寺の本堂には等身大の仏様(http://www.kaijyusenji.jp/index.htmlで確認して下さい)が鎮座され、フェーストゥフェースで、間近で拝めたのでびっくりした。そういえば、鎌倉杉本観音堂でご本尊以外の仏様をフェーストゥフェースで、間近で拝めたときには感動した。しかし、お堂の全ての仏様をフェーストゥフェースで、間近で拝めるのだから感激だ。ゆっくりとした時間を過ごせた。
次は浄瑠璃寺本堂の阿弥陀仏九体である。須弥壇上に丈六坐像の中尊、半丈六坐像の他の八体が並んでいる。少し見上げると仏様のお顔が拝める。仏様の目は半分閉じているものが多いが目をパッチリと見開いている仏様も何体かある。ほかに、堂内には持国天と増長天がまつられている。残る多門天と広目天はそれぞれ京都と東京の国立博物館に出かけられている。国宝三重塔と国宝本堂(九体阿弥陀堂)と史跡、特別名勝に指定されている庭と池が落ち着いた雰囲気を醸し出している。のんびりとおにぎりを食べ、駅へのバス停へ向かう。Webを見ると浄瑠璃寺ニュースに「浄瑠璃寺三重塔内にお祀りされている薬師如来さまは侵入したアライグマによる傷の修復のため寺を留守にされており、その間は毎月8日の開扉日も拝観していただくことができません。悪しからずご了承願います。」とある。のどかな山中であることが伝わってくる。市がホームページ(http://www.city.kizugawa.lg.jp/article.php?id=583&f=275&t=cat)を作成しています。阿弥陀仏九体の各写真がないので出来は悪いのですが。
三番目は岩船寺である。庭の池から少し登ったところに最近解体修理が終わって真新しく塗り直された三重塔があり、本堂に入ると丈六像より大きい阿弥陀如来坐像が鎮座している。思わずデカイと感じた。丈六坐像がいわば規格品であるからそれよりも大きな仏像はそうあるわけではない。慈悲の大きさを感じられた。寺名の岩船は私の本籍地にもある。新潟県岩船郡の「磐舟」は7世紀半ば(648年)に日本書紀に記載されている地名であるが、ここの「岩船」は門前にある岩船にちなむ名であり、寺伝によると天平元年(729年)に聖武天皇の発願により行基が建立したと伝わる。1世紀近くも新しい。少し優越感を覚えた。瑠璃光寺にほど近く、山道の磨崖仏を見ながら瑠璃光寺に向かった。こちらも市が作成したホームページ(http://www.city.kizugawa.lg.jp/article.php?id=559&f=275&t=cat)で確認してください。
四番目としては浄土寺である。大阪難波から近鉄電車で神戸三宮に向かい、長い間電車に乗ってようやく兵庫県小野市に着いた。30分も待つと市のコミュニティバスがあり、往復利用した。浄土寺は山中にあるものと思っていたが、田畑が広がる田園風景の中にあった。開山は、東大寺大仏・大仏殿の鎌倉復興に尽力した俊乗坊重源(しゅんじょうぼう ちょうげん)である。治承4年(1180年)、平重衡の軍勢による南都焼き討ちで、東大寺、興福寺は壊滅的な打撃を受け、東大寺の大仏殿も焼け落ちた。東大寺大仏・大仏殿の鎌倉復興に尽力したのが重源である。余談になるが、奈良では800年もたったのだから平重衡のことも許してあげようということで、興福寺で重衡の法要が執り行われたそうだ。興福寺には檀家がないから、戒名を付ける機会もなく、貫主(かんす)が初めて付けた戒名が重衡のものだったそうだ。全ては恩讐のかなたへとでもいうべき出来事でしょうか。浄土寺では大仏様(だいぶつよう)建築の浄土堂と仏師快慶の大作「阿弥陀三尊像」は特に著名であり、テレビで何度か見ている。本尊阿弥陀如来は5mを超える立像であり、両脇侍も4m近い立像である。いずれも2mの須弥壇に乗っているから、見上げるばかりだ。参拝者が誰もいない浄土堂の中をぐるりと廻りながら何度も仏様を拝んだ。お堂の日の差込方といい趣がある。あっと言う間に1時間が過ぎ、お寺入り口のバス停に向かう。長い時間電車に揺られながらも来て良かったと感じられた。こちらも市が作成したホームページ(http://www.city.ono.hyogo.jp/p/2/7/4/)がありますが、本尊上部のみの写真しか掲載しておらず、雰囲気は何も伝えることができません。
ほかに挙げるべきは京都大原の三千院(http://www.sanzenin.or.jp/)の阿弥陀如来と両脇侍の阿弥陀三尊坐像であろう。苔生した杉林の庭の中、こじんまりしたお堂(往生極楽院)に、ご本尊の丈六坐像が屋根に届かんばかりで鎮座している。丈六坐像なのに大きさに圧倒されるのはお堂の小ささのせいかも知れない。庭を散策し、池に流れ落ちる長寿水を飲んだ。美味しいのでペットボトルの水と入れ替えた。
忘れてはいけないのは京都東寺(教王護国寺)(http://www.toji.or.jp/)の金堂と講堂である。金堂には薬師三尊像(本尊の薬師如来坐像と日光菩薩、月光菩薩の両脇侍像)、十六神将像の19体の仏像が配置され、講堂の立体曼荼羅は五智如来(大日如来、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来、阿閦如来(あしゅくにょらい))、五大菩薩(金剛波羅蜜多菩薩、金剛宝菩薩、金剛法菩薩、金剛業(ごう)菩薩、金剛薩埵(さった)菩薩)、五大明王(不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王)、四天王(多聞天、持国天、広目天、増長天)、須弥壇の東西端にはそれぞれ梵天・帝釈天像の21体の仏像が配置されている。さすが京都、さすが東寺だ、という感じです。個人的には金堂の方が好きで、座ってお薬師さまのお顔を拝していると心が落ち着き、何時間でもそうしていたくなります。
鎌倉で挙げておくべきは覚園寺(かくおんじ)本堂の薬師三尊坐像と十二神将立像であろう。覚園寺は後醍醐天皇の勅願寺で、尾根と尾根の間に深く入り込んだ谷(やつ)が覚園寺の境内となっている。境内には樹木が多く、自然環境が良好に保持されており、国の史跡に指定されている。雨の日や雨上がりには境内はぬかるみ、参拝は中止となる。晴れていれば、定められた時間に、寺側の案内者が先導し、順路にしたがって説明を受けながら拝観することができる。境内での写真撮影は一切禁止されているために写真は1枚もない。Webにも本堂や薬師三尊坐像、十二神将立像などの写真もありません。お寺のお坊さんからは、「お顔を忘れたら、また参拝にいらして下さい。」と言われました。拝観時間はURL:http://guide.city.kamakura.kanagawa.jp/stroll/scene/kakuonji.htmで確認してからお出かけください。付け加えておくと、参拝はツアーのように団体行動でなされ、解説も付くためにお堂の静けさや仏様との心のコンタクトといった、お寺巡りで通常期待できることが何一つできないために、お寺巡りを良くされる方には欲求不満が堪るかもしれない。
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