2009/08/05 - 2009/08/05
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ころっつさん
あともう少しまできた真夏の京都めぐりシリーズ。
8月の上旬、職場の夏休みが一日取れたので午前3時過ぎに早起きして自宅を出発し、真夏の京都へ行くことに。
日中は暑いので、まだ涼しい午前中を目途にいくつかの寺院を巡ることにしました。
今回は朝早くの出発ということもあり、自家用車でまわりましたので、拝観の際の駐車場の情報とともに旅行記を作成します。
東山の泉涌寺を訪ねた後、東大路を北へ進み祇園にある京都五山のひとつ、俵屋宗達が描いた「風神雷神図屏風」で知られる建仁寺を訪ねました。
境内に車で乗り入れることができるので、私はそこに停めましたが、警備員さんによると、四条通りから花見小路を南に入って行くと、境内の北側に専用の有料駐車場があり、ここに停めるのが一般的なようです。ちなみに拝観者は1時間無料で駐車できるとのことでした。
- 交通手段
- 自家用車
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京阪電車・祇園四条駅にも近く、京都の繁華街・祇園の真ん中の一等地に広い境内を持つ建仁寺はあります。
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建仁寺は臨済宗建仁寺派の大本山で、栄西禅師が中国の名刹・百丈山をモデルに13世紀初頭に建立した寺院です。京都最古の禅寺ともいわれています。
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拝観受付を終え入るとすぐにある「風神雷神図屏風」複製はあとで見ることとし、まずは本坊の南にある「法堂」に向かいます。
本坊から法堂に向かうには、境内の通路を交差して行くため、通路と本坊・法堂の間には拝観者だけが行き来できるよう暗証番号を入力して出入りする門が設けてあります。古刹ながら拝観者用設備だけは近代的…。 -
法堂の全景。江戸時代明和年間に上棟された建物です。
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法堂の内陣には、本尊の釈迦如来坐像が祀られています。京都の寺院にしては珍しく内部の写真撮影もできます。
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法堂の天井を見上げると、見事な双龍図が描かれています。この由緒は…昔々…ではなく、平成14(2002)年に小泉淳作画伯が描いたものです。
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平成14年は建仁寺創建800年に当たるとしで、それを記念して新たに描かれたものなのです。そういうわけで自由に撮影もできるのか…、と妙に納得。
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法堂の北東に建っている鐘楼。中には建仁寺の刻印がある鐘が収まっています。
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本坊側に戻り、続いて重要文化財に指定されている「方丈」に向かいます。この建物は関ヶ原の戦いの前年に安国寺恵瓊が彼の出身地である安芸の安国寺から移築したものだと伝わっています。
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方丈の南側には白砂が敷き詰められ、奥の方に岩を配した端正な枯山水の庭園があります。
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方丈の西側にも南側と同じく枯山水の庭園があり、池に模した白砂の中に緑苔と巨岩が配置しています。
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方丈から備え付けの草履に履き替え、庭に降りて歩いていくと北側には「茶室・東陽坊」が建っています。
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茶室の丸窓です。
ここは豊臣秀吉が主催した北野大茶会で、この茶室にもその名を残す千利休の高弟・真如堂東洋坊長盛が担当した副席と伝えられています。 -
境内には、建仁時に所縁の深い戦国武将・安国寺恵瓊の首塚もあります。
恵瓊は僧ながら毛利のブレーンとして活躍しましたが、関ヶ原の戦いで西軍に与し、敗戦後捕えられ、六条河原で斬首されました。それを知った建仁寺の僧侶が首を持ち帰り、ここに埋めたそうです。 -
再び方丈に戻ってきました。方丈の北側には手前に黒砂、大きめの石が敷き詰められた区切りを挟み、白砂を敷き詰めた簡素な庭があります。
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方丈の北側にあたる衣鉢の間には、大正時代から昭和初期に活躍した京都にもゆかりが深い橋本関雪が描いた「伯楽」という襖絵があります。
橋本関雪の描いた襖絵はこのほか方丈の間にも残っています。 -
方丈の建物の中から、茶室・東洋坊との間に建っている小さな御堂が見えます。
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本坊の受付付近にある茶席から中庭「○△□乃庭」と「潮音庭」を見渡します。茶席に座って同じように見渡しているお姉さんの後ろ姿とともに撮らせていただきました。
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さきに奥側にある本坊中庭「潮音庭」からじっくり眺めます。この庭の真ん中に三尊石を配置し、周囲には紅葉を配した苔がまぶしい禅庭です。秋にはきれいな紅葉に染まることでしょう。
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縁側に敷かれた緋毛氈の端でポツンと庭を眺めていた子豚さん。私も1人なので、ひとり者同士、しばし同じ空間でともに時を過ごしました。
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潮音庭を建物の柱を入れて見てみると、まるで額に入れた絵のように見えます。
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庭にある中央の三尊石の向こうには風神雷神図屏風のレプリカが飾り立ててあるのが見えます。
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方丈の北側に移動し、同じく潮音庭を眺めます。苔が本当にまぶしい緑が美しいお庭です。
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障子をフレームに見立てて撮ってみました。赤い毛氈が庭の美しい緑と見事に調和しています。
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本坊の内部に掲げたある掛け軸。誰を描いたものなのか私にはわかりませんが…どこから見てもみられているような気がします。
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本坊には丸い窓もあります。これも雲龍院や源光庵にあるのと同じように悟りの窓というのでしょうか。窓の外には南方系のような植物が育っているのが見えます。
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続いて本坊の手前にある中庭「○△□乃庭」を眺めます。これ読み方は「まるさんかくしかくのにわ」なのでしょう、たぶん…。
拝観のしおりによると、単純な3つの図形は宇宙の根源的形態を示し、○は水、△は火、□は地をあらわしているそうです。 -
この○△□乃庭は、禅宗の4大思想(地・水・火・風)を象徴したものだそうですが、解説がなかったので、□は庭の形、○は白砂に浮かぶ苔の島、△は一本の木というふうに勝手に解釈しましたが、あっているのでしょうか…ね?
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そして最後に受付のすぐ近くにある「風神雷神図屏風」の展示場所に行きます。障子の向こうに見えるのが…!この屏風絵はいわずと知れた有名な俵屋宗達が描いた晩年の最高傑作です。
国宝にも指定されている本物は京都国立博物館に収蔵されており、ここに展示されているのは複製です。 -
しかし複製とはいえ、これまで教科書などでも見てきた金屏風に描かれた風神と雷神の姿と表情は見る者に圧倒感を与えます。ここももちろん写真撮影可能です。
建仁寺の拝観を終えたのは、昼前の11時30分過ぎ。
次は夏を彩るキキョウの花が美しいあのお寺に向かいます。
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この旅行記へのコメント (4)
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- ゆういちろうさん 2009/09/15 22:31:55
- 風神雷神図
- ころっつさん、こんばんは。
風神雷神図はそういえば建仁寺蔵なんでしたね。
俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の三種の風神雷神図を一同に集めた企画展が
東京の出光美術館で行われた事があり、私もその時に鑑賞しました。
もちろん素晴らしかったのですけど
ガラス越しに鑑賞するよりも、畳の上に置かれた屏風の方が素敵ですね。
それがレプリカと解っていてもそのように感じました。
それと、この旅行記を見て、建仁寺は禅寺にしてはかなりオープンな印象を受けました。
私の旅行記にある京都社員旅行の際に、祇園から駅前まで夜中に歩いたのですが
その時に実は建仁寺に立ち寄ってみました。
これだけの有名なお寺だと、夜は門を閉ざしてしまいそうなイメージですが
実際には境内に入ることが出来ましたし
地元の方も境内を抜けて近道をしたりしているようでした。
これは意外でしたね〜。でも地元に溶け込んでいる印象を受けましたよ!
ゆういちろう
- ころっつさん からの返信 2009/09/16 23:31:15
- RE: 風神雷神図
- ゆういちろうさん、こんばんは〜。
いつもご訪問ありがとうございます。
東京での企画展はたぶん国立京都博物館にある本物が展示されていたのでしょうね〜。見るならもちろん本物がいいのは間違いないのですが、写真撮影ができることを加味すれば複製もいいのかな…と思ってしまいます。
建仁寺はたしかに境内は地元民の生活通路のように使われていて、祇園という立地環境もあり、夜中でも通行人がいたり、自転車に乗って通っている人もいますね。
そのほかにも妙心寺なんかも普通に地元民が通っていますし、御所の西側駐車場が24時間出庫できるので、私もよく活用していましたが、夜中でも歩けますし(ただしパトロールによく出会いますが…)、そういう点では京都は大らかというか地元密着な観光ポイントが多いのかもしれませんね。
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- 熊野古道さん 2009/09/15 10:07:35
- 綺麗で見所いっぱい!
- ころっつさん、おはようございます。
建仁寺は、枯山水の庭や緑の木々など綺麗なお寺ですね。
写真からはほとんど参拝者の方がいないようですが、やはり早起きは「三文の得」効果のようですね。
双龍図は最近描かれたもののようですが、その出来栄えたるや素晴らしいですね。まるで本物の龍がいるようです。
また風神雷神図屏風は複製だそうですが、写真を拝見しているだけでも十分見ごたえありますね。
実物を見たことはありませんが、迫力があり一見の価値はありそうです。
機会があれば一度足を運んでみたいです。
またこのお寺は写真撮影可能なのも魅力的だと思いました。
熊野古道
- ころっつさん からの返信 2009/09/16 23:14:03
- RE: 綺麗で見所いっぱい!
- 熊野古道さん、こんばんは。いつもご訪問ありがとうございます。
さて建仁寺は、方丈の内陣を除くほとんどの部分で撮影OKという太っ腹?なお寺です。双龍図も言われなければ、私のような見る目を持っていない者には由緒のある作品にも見えますし、複製ですが風神雷神図屏風はやはり圧巻でした。
建仁寺は、これまでにも訪問したことがなかったので、祇園の真ん中でこんな素晴らしい芸術作品がそろっているとは正直思いませんでした。
熊野古道さんもぜひ訪れてみてください。
それではまた。
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