2009/05/20 - 2009/05/29
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Berg Heilさん
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1848年というのはヨーロッパにとって歴史的な転換期を迎える革命が各地で勃発、市民が立ち上がった重大な年である。
フランスの2月革命を嚆矢として、ドイツ・オーストリアの3月革命、ミラノ革命、フィレンツエ革命、と続き、更には6月プラハ、パリで労働者蜂起が起こった。またこの年2月にはマルクス・エンゲルスの「共産党宣言」が発表。
コッシュート・ラヨッシュ(1802/1892)を指導者とする、市民革命とハンガリー独立戦争はロシア皇帝軍の介入もあって挫折、コッシュートはトルコに亡命した。そしてこの年から第1次大戦の敗戦迄、フランツ・ヨーゼフ1世(1830/1916:ご存知、美后妃シシーの旦那)の統治が始まる。オーストリア宮廷が一時インスブルックに逃亡したのもこの年である。
丁度、国立博物館でも「1848年・ペシュト革命:特別企画展」が開かれていて、軍事史博物館と併せてハンガリー歴史の一齣を具体的に知るところとなった。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
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国立博物館
1837/1848年に建設、ポックラ・ミーハイ設計。ネオクラシック様式。ハンガリー最大の博物館。
(次回機会があれば、今回訪問出来なかった、歴史博物館 民族博物館 西洋美術館 工芸美術館 それに是非とも聖書博物館を訪れたいと思っている。) -
国立博物館・入館券
実はチケットを買おうとしたら、どういうわけか長蛇の列、どうもほとんどドイツ人の年配者のツアー客らしい。列が遅々として進まず。やっと自分の順番になったら、「特別企画展を見るのか? 老人割引があるが年齢は? それにブダペストカード・割引」とたった一人の娘さんが一人一人尋ねててんてこ舞い。他に窓口があるものの、他の職員が来るわけでもない。チケットを購入できる迄に45分かかった。独逸人の団体もガイドがまとめて買えばよさそうなものをと憤慨したが始まらない。これでは時間がかかるはずだ。 -
詩人 アラニ・ヤーノシュ像
ここは セーチェニ・フェレンツ伯爵のコレクションを元にして発展した。 -
中央エントランス 1
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中央エントランス 2
階段横に ミュージアム・ショップがある。 -
中央エントランス 3
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サーベル、18世紀頃のものか?
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鉄砲、パイプ、サーベル。
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かなり長いサーベル、そりが大きくおそらく騎馬民族らしく、馬上で振るうものではあるまいか?
この形は伝統的ハンガリー風のものであろう。 -
このような彫像は、ヨーロッパ各地でよく見かける。竜を退治する英雄。
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ずいぶん立派な石棺、蓋には鎧に身を固めた騎士の像が。おそらくなのある王であろう。
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王冠を冠った王の黄金のマスク。
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王と王妃の紋章が刻まれている1483年に造られたゴシックの聖歌隊席。バールトファ(スロバキア)の聖ジル教会にあったもの。
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軍事史博物館
王宮の丘の北西の端にあり、他の軍事施設と同じ建物にある。中庭に陸軍軍人の姿が見かけられる。
ウイーンの軍事史博物館ほどの規模ではないが、ハンガリー近現代史の理解に役立つ。戦後の社会主義時代のソ連風(これは実に軍服とては野暮)のものまで。
正面入り口には時代物の大砲が。
建物は1847年建設の新古典主義様式のナールド兵舎。 -
入館券は絵葉書になっている。
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如何にも勇ましい騎兵隊の突撃の図 こういう勇ましいハンガリー民族主義を鼓舞 謳歌する歴史的絵画は国立美術館にも多い。
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きらびやかな勲章をつけた将校の軍服。オーストリー・ハンガリー帝国時代のもの。
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戦後の人民共和国時代の水兵服と海軍士官の軍服。
海の無いハンガリーにも海軍があったらしい。そういえばバラトン湖という大きな湖はあるが。
今次大戦中の摂政ホルティーも提督(海軍将校)であったし、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の主人公も海軍士官だった。(但し、ハプスブルク帝国時代はアドリア海まで領地だった) -
きらびやかな勲章
勲章を見るたび、これを麗々しく軍服に飾り付けるのは軍人にとって名誉の証ではあるが、一方その背後には幾多の血が流されたことか?
人を一人殺せば犯罪であるが、戦争で数多くの敵の命を奪えば手柄である。 -
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数多くの肩章や襟章 これで階級や所属部隊が分かる。
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気になった展示物の説明をメモしようにもハンガリー語ではお手上げ。判ったのは「1945年9月 ブダペスト」だけ。
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下の旗の中央にはマリア母子像が付いている。おそらく18〜19世紀の軍旗であろう。というのもこのような旗を掲げての戦場の絵画をいくつか見ているので。
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今次大戦中の場面。1945年の敗戦までドイツ軍が王宮を占領していた。ヘルメットもドイツ式。
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将校の軍服がずらり。
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良き時代の将軍のサロン。
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騎兵将校の青の軍服に金モールになんとも一世紀以上前の良き時代の雰囲気が。
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ハンガリーは1938年のミュンヘン協定以来、親独政策を採り、1940年11月 日独伊三国同盟に加入。ドイツは極右矢十字党を使って左翼を弾圧、1944年3月ハンガリーを事実上占領。 同年9月末、ソ連軍がハンガリー侵入、1945年4月4日ハンガリー解放。
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