ドイツの旅（１）・・ザクセン王国の古都、ドレスデンを訪ねて

2009/06/29 - 2009/06/29

ドレスデンのツヴィンガー宮殿、カトリック宮廷教会、ドレスデン城、ゼンパーオペラ、エルベ川、ザクセン州大蔵省、ザクセン州首相府、アウグストゥス橋、ブリュールテラス、フラウエン教会、君主の行列を、巡った旅行記です。

ドレスデンは、エルベ川に栄えたかってのザクセン王国の古都です。商業と芸術、文化の都として栄え、バロック様式の壮麗な宮殿や教会、貴族の館が建ち並び「百塔の都」と讃えられる美しい町でした。しかし第２次世界大戦中の爆撃により一夜にして破壊されました。しかし、市民は根気よく修復作業を続け、１９８５年にゼンパーオペラを再建、２００５年にはフランウエン教会を再建し、往時の姿を取り戻しています。

見どころは、エルベ川南側に集中しており、カトリック旧宮廷教会（カトリック）とフラウエン教会（プロテスタント）の礼拝堂の対比やアウグスト強王の残した遺産の数々とその浮気ぐせ（３６０人の子供がいたという）のエピソードなどを、楽しみながら散策するのもお勧めです。

エリア ドレスデン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

ツヴィンガー宮殿の王冠の門。ツヴィンガー宮殿は建築家ペッペルマンの最高傑作で、バロック様式で１７３２年に完成した。北側部分（絵画館、武器博物館）は１９世紀になって建築家ゼンパーによつて、ルネッサンス様式で増築されている。

噴水の中庭

アルテ・マイスター絵画館

武器博物館

陶磁器コレクション館

動物学博物館

カトリック旧宮廷教会。現在の正式名称は三位一体大聖堂で、ザクセン州最大の教会建築である。地下の安置室にはアウグスト強王の心臓が眠る。

カトリック旧宮廷教会の礼拝堂。カトリックにしてはシンプルで、当時民衆の多くが支持していたプロテスタントに配慮したためという。

カトリック旧宮廷教会のパイプオルガン

ドレスデン城。戦争で多くの部分が破壊されたドレスデン城も、修復工事が２００６年に終了し、戦前の輝きを取り戻している。

宮廷教会と城を結ぶ橋

ゼンパーオペラ。ヨーロッパ屈指のオペラハウスで、たび重なる火災や戦災に見舞われたが、１９８５年にやっと再建された。

エルベ川

ザクセン州大蔵省

ザクセン州首相府

アウグストゥス橋

フラウエン教会。１５年以上かかつて建てられたこの教会も、爆撃により一夜にして破壊された。戦争の悲惨さを伝えるため、廃墟のままの姿をさらしていたが、１９９４年に再建が始まり、２００５年に昔の姿でよみがえった。

フラウエン教会の礼拝堂。プロテスタントにしてはとても豪華な造りで、当時の民衆の熱気が感じられる。

フラウエン教会修理で取り残された石積

ルター像。１４８３〜１５４６年、ドイツ生まれ。当時の神聖ローマ帝国の神学者、牧師、説教家でルーテル教会の創始者である。もともと聖アウグスチノ修道会の修道司祭であったが、宗教改革の中心人物となったことで、プロテスタント教会の源流をつくった。

聖十字教会。前身は１３世紀のニコライ教会で、現在の姿は１７６４〜１８１４年の建築である。聖十字少年合唱団でも知られている。

１３〜１５世紀の住居跡

マイセンの陶器のタイルで描かれた「君主の行列」。ドレスデン城の北東側の中庭にあり、１１２３年から１９０４年までのザクセン君主の騎馬像や時代を飾った芸術家ら総勢９３名が描かれている。タイル２万５０００枚を使用しており、戦災を奇跡的に免れただけにその見事さに感激もひとしおである。

最も注目されるのが何と言っても、アウグスト強王の騎馬像である。

最後尾に壁画制作者のヴァルターが描かれている。