2008/11/22 - 2008/11/22
1948位(同エリア4231件中)
ぬいぬいさん
矢切の渡しの船の上で聞きなれない携帯の着信音。
誰の携帯が鳴ってるのか・・・? あれっもしかして自分の携帯・・・?
いつもバイブに設定していて自分の着信音知らなかったのです。
4トラ仲間の京都のTさんからの電話でした。
3連休で東京に遊びに来ていて、浅草あたりで合流する予定でしたが、もうすでに浅草を散策中でこれから上野の東京都美術館のフェルメール展を見に行くとのこと。
帝釈天と参道をあわただしく散策して上野へと向いました。
実は今日は、私が管理人をしているコミュの2周年のオフ会を上野で計画していたのですが、三連休の初日だったこともあり、参加者が2人だけになってしまい延期したところでした。
Tさんご夫妻と上野公園で合流してオフ会を予定していた岩崎邸を案内しました。
PR
-
私のお気に入りの場所のひとつ上野。ここには大好きな博物館や美術館、そして数々の近代建築、下町情緒あふれる街並みや活気あふれるアメ横の喧騒。そして上野公園の自然や動物たち。朝から晩まで1日いても十分楽しめる場所です。今日も公園ではこんなパフォーマンスをやっていました。
-
上野公園の噴水の前で京都から遊びに来ていたTさんご夫妻と合流し、旧岩崎邸へ案内しました。不忍池をショートカットして向う途中、池のほとりですずめの大群を見つけました。
-
どうやら近所の人が餌付けしているようで30羽以上のすずめが集まっています。
-
こちらにはかもめ 浅草は海は近くないのですが隅田川が近いのでかもめも来るのでしょうかね?
-
かるがもに混じってかもめもかなりの数不忍池に集まっています。
-
今年の春まで外壁の塗り替えをしていた岩崎邸、新築当初のクリーム色に復元されきれいになっていました。
-
ここ岩崎邸は旧三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の長男で、三代目・岩崎久弥が、ジョサイア・コンドルに設計を依頼して明治29年に建てられました。113年もの歴史を刻んだ建物です。
-
この建物を設計したジョサイア・コンドルは私の大好きな建築家の一人で、お抱え外国人として明治10年工部省に招かれ来日。
-
岩崎邸ではただ今こんなイベントが開催されています。
◆旧岩崎邸を飾る金唐紙のルーツ
〜幻の金唐革展〜
日時:平成20年10月6日(月)〜12月7日(日) -
以降、鹿鳴館や丸の内の赤レンガ街などの建設に関わりながら東京大学の工学部の前身となる工部大学校で教鞭をとりました。
-
ちなみに工部大学校の一期生のコンドルの教え子には、片山東熊(奈良国立博物館、迎賓館等)や辰野金吾(日本銀行本店、東京駅等)、妻木頼黄(横浜新港埠頭倉庫等)など、そうそうたる建築家が建築家が名を連ねています。
-
ジョサイア・コンドルの作品は都内にこれ以外に旧古河邸、旧島津公爵邸(現清泉女子大学本館)、三井綱町倶楽部、三菱開東閣などがありますが、ここが私の一番好きな建物です。
-
コンドルは来日後ずっと日本に留まり、日本人の奥さんをもらい、今も奥さんのくめさんとともに護国寺に眠っています。
-
天井はペルシャ刺繍
-
前回来たときは暖炉にばかり気を取られて、このラジエーターは全く気付きませんでした。
-
撞球場につながる地下の降りる階段の窓 きれいに装飾されています。
-
本館から隣にある撞球場へは地下でつながっています。
-
100年以上の歴史を経て内部の円柱の表面もニスがプチプチと固まっていています。
-
都内にはここ以外に、古河邸、島津邸(現清泉女子大本館)、綱町三井倶楽部、三菱開東閣などがありますが、この岩崎邸が私の一番好きな建物です。
-
2階の南面に大きく張り出したコロニアル様式のベランダ。これは設計者のジョサイアコンドルの得意としたものです。
-
シンプルな球体の照明の根元には凝った装飾が施されて、レトロな雰囲気を醸し出しています。
-
2階テラスはイオニア式オーダーとなっています。
-
金唐紙は、もともとはヨーロッパで壁の内装に用いられた金唐革の技法を 和紙で再現した物で、擬革紙とも呼びます。金唐紙は金属箔を貼った手すき和紙に、文様を彫った版木棒を重ね凹凸をつけ、彩色した皮に見える最高級壁紙です。売店で5センチ×10センチほどの本物の金唐紙をしおりにしたものを売っていましたが、1m×1mの1?で30万円もするとか。
-
天井は勾配にあわせ梁がむき出しになっています。
-
洋館と地下でつながった撞球室
ビリヤードをするだけの部屋がこんな立派な建物です。とてつもない大金持ちだったんですね。
ここはスイスの山小屋風に造りになっています。 -
庭園からの眺める洋館
-
表に出ると結構薄暗くなっていました。日が暮れるのが早くなってきましたね。
-
上野精養軒でお茶した後、フェルメール展に向うTさんご夫妻とお別れした上野公園内で見つけてしまいました。上海雑技団の大道芸。
-
暗闇の中のライトに照らされてのパフォーマンス結構見せます。
-
思わず座り込んでじっくり見てしまいました。
-
この上に乗っている女性。まるで軟体動物のような体の柔らかさ。
-
昔サーカスの人たちはお酢を飲んで体を柔らかくさせたと子供の頃聞きましたがホントかな?
-
夜間なのでシャッタースピードが遅くて、動きにシャッターが付いていっていないため面白そうな残像が残っています。
-
結局パフォーマンスを最後まで見てしまいました。
-
ここからは上野のお山の歴史的建造物のライトアップめぐり。まずは東京国立博物館の表慶館、ここは樹木に邪魔されてしまい全貌を見ることができませんでした。
-
鳥取藩池田家江戸藩邸の表門。本郷の東大構内の加賀藩の赤門に対して、こちらは黒門と呼ばれています。
-
こちらは東京音楽学校の奏楽堂
-
手持ち写真の限界のようです。
-
今夜はコンサートが開かれていました。
-
こちらは黒田記念館。岡田信一郎の設計です。
-
日本近代洋画の父ともいわれる黒田清輝が、大正13年になくなった際に遺産の一部を美術の奨励事業に役立てるよう遺言した結果生まれた私設美術館です。
-
隣の国際こども図書館は、明治39年に旧帝国図書館として竣工しました。
-
裏側の打ち放しの改修部分はあの安藤忠雄の設計によるもの。残念ながら写真には写っていません。
-
ライトアップされたシロナガスクジラがあるのは国立科学博物館。
-
車寄せを持つ正面玄関を中心にシンメトリーに両翼が広がり、外壁には当時流行ったスクラッチタイルが使用されています。 戦時中は軍の施設として使われていた時期もあったようです。
-
玄関の照明器具が落とす影
-
D51型蒸気機関車
-
デゴイチもライトアップされています。
-
最後は今話題のこちらの建物。国立西洋美術館です。
-
何が話題かって?
それはこの建物を設計した近代建築の巨匠フランス人建築家のル・コルビュジエ。
フランス政府が中心となり、世界各国に点在する彼の作品を一括して「ル・コルビュジエの建築と都市計画」として世界遺産暫定リスト登録が最近決定されたばかりなのです。
今日は残念ながらもう閉館してしまい中に入れませんでしたが、また改めて見てみたい建物です。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
東京 11月
-
東京タワー
2006/11/26~
三田・田町・芝浦
-
Tokyo Illuminations
2006/11/26~
恵比寿・代官山
-
夕暮れの丸の内
2006/11/28~
丸の内・大手町・八重洲
-
上野のお山の動物たち
2007/11/23~
上野・御徒町
-
上野東照宮
2007/11/23~
上野・御徒町
-
昭和30年代の葛飾柴又再現 ジオラマの世界
2008/11/22~
亀有・柴又
-
江戸川河川敷の光景
2008/11/22~
亀有・柴又
-
世界が認めた日本庭園~柴又山本亭~
2008/11/22~
亀有・柴又
-
葛飾柴又「寅さん記念館」
2008/11/22~
亀有・柴又
-
朋遠方より来たる有り、また楽しからずや・・・・・上野の夕景・・・・・
2008/11/22~
上野・御徒町
-
チャリで巡る東京歴史スポット 芝~三田~泉岳寺エリア
2011/11/03~
三田・田町・芝浦
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (2)
-
- たらよろさん 2008/11/26 23:25:07
- 旅行記追いついてますね!
- 続いてこちらにもコメントっせていただきます。
矢切の渡しの途中から慌しくさせてしまい、申し訳なかったです。
おっしゃってたように、灯りに照らされた元で
中国雑技団が演目をしてらしたのですね。
明るくてもスゴイのに、暗いと尚一層難しさが増しそう・・・
それにライトアップされた数々の建物が見事ですね。
機関車もどこかにあったのですか!!
ライトアップされた機関車というのも面白いです。
ところで、世界遺産登録ってそういうことだったんですね。
西洋美術館がどうして世界遺産登録を応援しているのか
垂れ幕を見てよくわからなかったんです。
建築家もろともの世界遺産登録なんですね。
世界遺産もいろいろあって、奥が深いですね〜〜
またひとつ謎が解けました(笑)
たらよろ
- ぬいぬいさん からの返信 2008/11/27 23:12:33
- RE: 旅行記追いついてますね!
- こんばんは
上野の森はいろんなものがあって結構楽しめます。
たらよろさんの大好きな美術館も東京都美術館、東京藝大美術館、国立西洋美術館、黒田記念館と4つあり、博物館も東京国立博物館、科学博物館、それに上野動物園 朝から夕方までこれだけ盛りだくさんだと1日あっても回りきれないくらいです。
2000円のぐるっとパスを買えば1日楽しめる暇つぶしにはもってこいの、私のお気に入りの場所です。
それに大道芸もいろいろ見れるし。
今回の雑技団 暗闇の中でかなりの人だかりができていて何をやっているのか覗いてみたら、本格的なもので終わるまでしっかり見入ってしまいました。
旅行記は最近のものからまとめ始めたので、春の京都、奈良、夏の北海道、9月の沖縄が中抜けの中途半端な状態で、暇を見つけてはコメントを入れてますが年内にまとまりそうもありません。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 東京 11月
2
50