葛飾柴又｢寅さん記念館」

2008/11/22 - 2008/11/22

「わたくし、生まれも育ちも東京葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、

人呼んで "フーテンの寅" と発します。不思議な縁持ちまして、たったひとりの妹のために粉骨砕身、 売に励もうと思っております。　

西に行きましても東に行きましても、とかく土地のおアニィさんにごやっかいかけがちな若僧でございます。

以後、見苦しき面体、お見知りおかれまして恐惶万端引き立てて、 　よろしく、お願み申します。」

おなじみの「男はつらいよ」での寅さんの口上懐かしいですね。
渥美清さんが亡くなってから早１２年の歳月がたちましたがお正月になると無性に寅さんの映画が懐かしく感じるのは私だけではないと思います。
そんな寅さんの記念館が柴又の帝釈天の裏側にあり、行って来ました。

エリア 亀有・柴又(東京)

• 交通手段: 私鉄 徒歩

山本亭の目の前にある公園の山の中に建っている寅さん記念館。入口は山のてっぺんよりエレベーターか階段で下がっていくと、入口の中央の広場に出ます。

記念グッズの売店横の寅さんのマスコット像。
おなじみのいでたちですね。柴又駅前銅像はリアルな表情をしていますが、こちらはわかりやすいキャラで愛嬌を振りまいています。

入口を入るとそこには、おなじみとらやのお店のセットがあります。店の中が薄暗くて写真がうまく撮れていませんが、天井の上には照明さんが照明を当てた姿なども見られます。

後ほどとらやのモデルになった帝釈天参道の高木屋を覗きましたがちょっと違う雰囲気でした。

男はつらいよは、全４８作と息の長いシリーズでしたので、レギュラー出演者も随分変わって、特においちゃん役は森川信さん松村達雄さん下條正巳さんと３人変わりましたがみなさん今はすべて亡き人になってしまいましたね。

この厨房でおいちゃんとおばちゃんが草団子をお皿に盛っていた姿スクリーンに幾度となく登場していましたね。

でもおばちゃん役の三崎千恵子さんとさくら役の賠賞千恵子さん、博さん役の前田吟さん、タコ社長の太宰久雄さん、そして寅さんの渥美清さんだけは最後まで不動のポジションでしたね。でも、タコ社長も、寅さんも今は亡き人になってしまいました。

山田洋次さんが全48作の原作・脚本をすべて手掛けたこの映画、世界最長の映画シリーズとしてギネスブック国際版にも認定されているそうです。

おなじみの寅さんコスチューム　以前テレビで見ましたが、この衣装驚くほど高かった記憶があります。

テキヤの寅さんの扱う商品は、季節や映画の作品によって様々な品物がありましたが、ここにその取扱商品が並んでいます。

全４８作の舞台となったところが日本地図に落とされその作品のポスターが貼られています。

その舞台は、どうやら東日本よりも西日本のほうが圧倒的に多いようです。全国区で香具師をしていた寅さんの行動範囲の広さが伺えます。

関東圏はこの通り４ヶ所しか出ていません。柴又が本拠地なら関東では旅に出ると言う感覚ではないので当然と言えば当然のことでしょうか。
中には作品のビデオを見られるコーナーもあったりして時間に余裕があればゆっくり楽しめる場所です。
ちなみに入館料は５００円、隣の山本亭とセットのチケットを購入すると５０円割り引きになり５５０円になります。
寅さんファンの皆さん　一見の価値ありですよ。