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ハン・ミュンデンの散策を楽しんだあと、(メルヘン街道からちょっとはずれますが)宿のあるネルテン・ハーデンベルク(Noerten-Hardenberg)の町へ向かいました。ハン・ミュンデンから北東へ車で30分と少し離れていますが(ゲッティンゲンからなら10分くらい)ドイツのホテル・ガイドでその宿を見て気に入ったので、3泊目はそこにしました。<br /><br />このホテルを知るまではネルテン・ハーデンベルクについて全く知りませんでしたが、町の周辺に広がる森林地帯は〈イノシシの地(Keilerland)〉と呼ばれ、ハーデンベルク伯爵家の代々続く蒸留酒製造所があることでも知られているそう。また、6月7月にここで行われる中世騎士祭りや馬術競技会は、とても人気のあるイベントのようです。<br /><br />さて、ネルテン・ハーデンベルクに着いてみると、そこは本当にイノシシだらけ。といっても、生きてるイノシシではありませんが――。

メルヘン街道の旅(5)~イノシシの地、ネルテン・ハーデンベルクはお酒とアートの香り

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2008/05/24 - 2008/05/25

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旅行記グループ メルヘン街道の旅

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ショコラ

ショコラさん

ハン・ミュンデンの散策を楽しんだあと、(メルヘン街道からちょっとはずれますが)宿のあるネルテン・ハーデンベルク(Noerten-Hardenberg)の町へ向かいました。ハン・ミュンデンから北東へ車で30分と少し離れていますが(ゲッティンゲンからなら10分くらい)ドイツのホテル・ガイドでその宿を見て気に入ったので、3泊目はそこにしました。

このホテルを知るまではネルテン・ハーデンベルクについて全く知りませんでしたが、町の周辺に広がる森林地帯は〈イノシシの地(Keilerland)〉と呼ばれ、ハーデンベルク伯爵家の代々続く蒸留酒製造所があることでも知られているそう。また、6月7月にここで行われる中世騎士祭りや馬術競技会は、とても人気のあるイベントのようです。

さて、ネルテン・ハーデンベルクに着いてみると、そこは本当にイノシシだらけ。といっても、生きてるイノシシではありませんが――。

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  • 怪しかった空模様もネルテン・ハーデンベルクへ向かうにつれ、次第によくなっていきました。<br /><br />ハン・ミュンデンから30分ほどで、3泊目の宿《Hardenberg BurgHotel》に到着。ホテルは18世紀に建てられた木組みの邸宅で、客室数45とこじんまりとしています。ホテルのオーナーはその名前 Carl Graf von Hardenberg からみて、どうやらハーデンベルク伯爵家の人のようです。ちなみに、ホテルのロゴは〈イノシシ〉。以下のホテル・サイトのトップにあるのがそれです。<br /><br />ホテルのURL:<br />http://www.burghotel-hardenberg.de/wohnen-angebote.html

    怪しかった空模様もネルテン・ハーデンベルクへ向かうにつれ、次第によくなっていきました。

    ハン・ミュンデンから30分ほどで、3泊目の宿《Hardenberg BurgHotel》に到着。ホテルは18世紀に建てられた木組みの邸宅で、客室数45とこじんまりとしています。ホテルのオーナーはその名前 Carl Graf von Hardenberg からみて、どうやらハーデンベルク伯爵家の人のようです。ちなみに、ホテルのロゴは〈イノシシ〉。以下のホテル・サイトのトップにあるのがそれです。

    ホテルのURL:
    http://www.burghotel-hardenberg.de/wohnen-angebote.html

  • ホテルの中庭からはハーデンベル伯爵の城(Hardenberg BurgRuine)が見えます。築千年以上たつそうで、今は廃墟になっています。<br /><br />泊まった部屋は右手の建物の3階。

    ホテルの中庭からはハーデンベル伯爵の城(Hardenberg BurgRuine)が見えます。築千年以上たつそうで、今は廃墟になっています。

    泊まった部屋は右手の建物の3階。

  • 泊まった部屋。ホテルの1室というより、田舎の大きな家のひと部屋という感じです。<br /><br />それほど広くはありませんでしたが、室内には木が多く使われていて、とても温かい雰囲気。

    泊まった部屋。ホテルの1室というより、田舎の大きな家のひと部屋という感じです。

    それほど広くはありませんでしたが、室内には木が多く使われていて、とても温かい雰囲気。

  • 部屋からの眺め。<br /><br />荷物を置いたあと、夕食の時間まで外を散歩することにしました。

    部屋からの眺め。

    荷物を置いたあと、夕食の時間まで外を散歩することにしました。

  • 外に出てみると、なんとホテルの前に馬場がありました(向こうに見える建物がホテル)。<br /><br />あとでわかりましたが、ネルテン・ハーデンベルクの中世騎士祭りの馬上試合や、馬術競技会はこの馬場で行われているそうです。ちなみに、この馬場もハーデンベルク伯爵家の地所のようです。<br /><br />★中世騎士祭り(Ritterfestspiele)の情報ページ:<br />https://staedte.ritterturniere.com/de/37176/mittelaltermarkt-noerten-hardenberg-10018.html<br /><br />★馬術競技会(Burgturnier)の情報ページ:<br />https://hardenberg-reitanlage.de/<br /><br />

    外に出てみると、なんとホテルの前に馬場がありました(向こうに見える建物がホテル)。

    あとでわかりましたが、ネルテン・ハーデンベルクの中世騎士祭りの馬上試合や、馬術競技会はこの馬場で行われているそうです。ちなみに、この馬場もハーデンベルク伯爵家の地所のようです。

    ★中世騎士祭り(Ritterfestspiele)の情報ページ:
    https://staedte.ritterturniere.com/de/37176/mittelaltermarkt-noerten-hardenberg-10018.html

    ★馬術競技会(Burgturnier)の情報ページ:
    https://hardenberg-reitanlage.de/

  • ホテルのテラス・レストランでくつろぐゲスト。<br /><br />騎士祭りや馬術競技会のときにこのホテルに泊まって、馬上試合や競技会を1日ゆっくり見ることができたら最高だろなぁ。でも、そのときは宿泊料も跳ね上がりそう……。

    ホテルのテラス・レストランでくつろぐゲスト。

    騎士祭りや馬術競技会のときにこのホテルに泊まって、馬上試合や競技会を1日ゆっくり見ることができたら最高だろなぁ。でも、そのときは宿泊料も跳ね上がりそう……。

  • 馬場の横の小路を歩いていくと、大きな建物がありました。これがハーデンベルク伯爵家の蒸留酒製造所(Graeflich von Hardenberg&#39;sche Kornbrennerei)。<br /><br />300年以上にわたって受け継がれてきた製法で、リキュールや穀物酒が造られています。試飲付きの工場見学も行われていて、併設のショップ〈カイラーラーデン(KeilerLaden)〉で購入もできます。この建物内にはレストラン〈KeilerSchaenke〉もあります。ちなみに、ここのお酒のラベルは〈黒イノシシ〉。<br /><br />★ハーデンベルク伯爵家の蒸留酒メーカー(Hardenberg-Wilthen AG)の情報ページ(ドイツ語):<br />http://www.hardenberg-wilthen.de/<br /><br />もう少し早くここに着いていたら、工場見学をしてみたかったな。

    馬場の横の小路を歩いていくと、大きな建物がありました。これがハーデンベルク伯爵家の蒸留酒製造所(Graeflich von Hardenberg'sche Kornbrennerei)。

    300年以上にわたって受け継がれてきた製法で、リキュールや穀物酒が造られています。試飲付きの工場見学も行われていて、併設のショップ〈カイラーラーデン(KeilerLaden)〉で購入もできます。この建物内にはレストラン〈KeilerSchaenke〉もあります。ちなみに、ここのお酒のラベルは〈黒イノシシ〉。

    ★ハーデンベルク伯爵家の蒸留酒メーカー(Hardenberg-Wilthen AG)の情報ページ(ドイツ語):
    http://www.hardenberg-wilthen.de/

    もう少し早くここに着いていたら、工場見学をしてみたかったな。

  • 門のアーチの上にもイノシシのマークが。<br /><br />実は、ハーデンベルク伯爵家の紋章には雄イノシシが描かれているそう。ここのあちこちでイノシシ・マークが見られるのは、ここがイノシシの地というばかりでなく、紋章とも関係があるようです。

    門のアーチの上にもイノシシのマークが。

    実は、ハーデンベルク伯爵家の紋章には雄イノシシが描かれているそう。ここのあちこちでイノシシ・マークが見られるのは、ここがイノシシの地というばかりでなく、紋章とも関係があるようです。

  • 蒸留酒製造所の前には広大な城公園(SchlossPark)が広がっています。<br /><br />そしてここにもイノシシ(公園入り口)。

    蒸留酒製造所の前には広大な城公園(SchlossPark)が広がっています。

    そしてここにもイノシシ(公園入り口)。

  • 緑におおわれた公園はとてもいい気持ち♪

    緑におおわれた公園はとてもいい気持ち♪

  • 小川の土手に釣り人が――と思ったら、コンクリート製(たぶん)の像でした。でも、なんでこんなところに?<br /><br /><br /><br />

    小川の土手に釣り人が――と思ったら、コンクリート製(たぶん)の像でした。でも、なんでこんなところに?



  • 4人でおしゃべりしてるのかと思ったら――

    4人でおしゃべりしてるのかと思ったら――

  • おばあちゃん二人は像だった……。<br /><br />まわりの風景にあまりに溶け込んでいるから、ちょっと見ただけではわからない。

    おばあちゃん二人は像だった……。

    まわりの風景にあまりに溶け込んでいるから、ちょっと見ただけではわからない。

  • なんだか不思議の世界に迷いこんだ気分。

    なんだか不思議の世界に迷いこんだ気分。

  • ここにも――

    ここにも――

  • 公園の奥へ歩いていくと、池にでました。池のほとりには大きなお屋敷が。ホテルでもらった地図を見ると「城(Schloss)」と書いてあります。近くまで行ってみたかったけれど、入り口に《PRIVAT(私有地)》の看板があり、中には入れず……。

    公園の奥へ歩いていくと、池にでました。池のほとりには大きなお屋敷が。ホテルでもらった地図を見ると「城(Schloss)」と書いてあります。近くまで行ってみたかったけれど、入り口に《PRIVAT(私有地)》の看板があり、中には入れず……。

  • 池のほとりに人が――えっ、ハダカで日光浴中?と思ったら、これも像でした(あー、びっくりした)。

    池のほとりに人が――えっ、ハダカで日光浴中?と思ったら、これも像でした(あー、びっくりした)。

  • 池をよくみると、ここにも。<br /><br />この公園はいったい??

    池をよくみると、ここにも。

    この公園はいったい??

  • あとで知りましたが、これらの像はドイツのアーティスト、クリステル・レヒナー(Christel Lechner)が手がけたもので、2001年から置かれるようになったのだそう。その第1号は池で水遊びをしている像(上の写真がそれ。タイトルは〈Paul, der Schwimmer〉)とのこと。この日、公園で見たのは5つですが、公園全部を見たわけではないので、まだあったかもしれません。<br /><br />ホテルの部屋にもどってみると、テーブルの上にこのレヒナーの作品集とパンフレットがありました。パンフレットによると、今年の7月初めから10月末まで城公園でレヒナーのエキシビションが行われるとのこと。展示数は16で、新たに作品が追加されるみたいです。あ〜、見てみたいなぁ。<br /><br />公園で見た像は、どれも普通の人々の日常のひとコマという感じで、彼らの温かい穏やかな表情に心が惹かれました。<br /><br />★Christel Lechner:SchlossParkの展示会情報ページ<br />http://www.der-hardenberg.com/lechner_kunst_im_park/

    あとで知りましたが、これらの像はドイツのアーティスト、クリステル・レヒナー(Christel Lechner)が手がけたもので、2001年から置かれるようになったのだそう。その第1号は池で水遊びをしている像(上の写真がそれ。タイトルは〈Paul, der Schwimmer〉)とのこと。この日、公園で見たのは5つですが、公園全部を見たわけではないので、まだあったかもしれません。

    ホテルの部屋にもどってみると、テーブルの上にこのレヒナーの作品集とパンフレットがありました。パンフレットによると、今年の7月初めから10月末まで城公園でレヒナーのエキシビションが行われるとのこと。展示数は16で、新たに作品が追加されるみたいです。あ〜、見てみたいなぁ。

    公園で見た像は、どれも普通の人々の日常のひとコマという感じで、彼らの温かい穏やかな表情に心が惹かれました。

    ★Christel Lechner:SchlossParkの展示会情報ページ
    http://www.der-hardenberg.com/lechner_kunst_im_park/

  • 散歩をしたら、おなかがすいてきました。<br />夕食はホテルのテラス・レストランにて。穏やかな春の夕暮れに外で食事ができて、それだけで贅沢な気分。<br /><br />夫もわたしもデグスタシオン・メニューにしました。<br />以下が献立です(順番は違ったかも)。ジビエは苦手だけれど、おすすめ料理のようなのでチャレンジ。<br /><br />・(アミューズ)キュウリのスープ&牡蠣のチーズ焼き<br />・鹿のソテー<br />・フォアグラとブリオッシュ<br />・カボチャと海老のスープ(生姜入り)<br />・白身魚のソテー、アスパラ添え サフラン・ソース<br />・(口直し)林檎のシャーベット<br />・子ヤギのソテー<br />・Tボーン・ステーキ<br />・(デザート)スフレ&チョコとバニラの重ねアイス<br /><br />ポーションは小さいものの、これだけの皿数なので、さすがにTボーン・ステーキまできたときは、もうおなかがはちきれそうでした(それでも全部食べましたけど)。この鹿とヤギはそれほど食べにくくはありませんでした。お料理がバラエティーに富んでいて楽しかったです。とくにアミューズとスープ、お魚のソテーがおいしかった! ただ、全体的にお肉の比重がちょっと多かったかな。サーブ係りは全員女性で、明るいスタッフたちの気配りがとても心地よかったです。<br /><br />写真はレストラン手前のラウンジに飾ってあった置物。ここにもイノシシ。<br /><br />

    散歩をしたら、おなかがすいてきました。
    夕食はホテルのテラス・レストランにて。穏やかな春の夕暮れに外で食事ができて、それだけで贅沢な気分。

    夫もわたしもデグスタシオン・メニューにしました。
    以下が献立です(順番は違ったかも)。ジビエは苦手だけれど、おすすめ料理のようなのでチャレンジ。

    ・(アミューズ)キュウリのスープ&牡蠣のチーズ焼き
    ・鹿のソテー
    ・フォアグラとブリオッシュ
    ・カボチャと海老のスープ(生姜入り)
    ・白身魚のソテー、アスパラ添え サフラン・ソース
    ・(口直し)林檎のシャーベット
    ・子ヤギのソテー
    ・Tボーン・ステーキ
    ・(デザート)スフレ&チョコとバニラの重ねアイス

    ポーションは小さいものの、これだけの皿数なので、さすがにTボーン・ステーキまできたときは、もうおなかがはちきれそうでした(それでも全部食べましたけど)。この鹿とヤギはそれほど食べにくくはありませんでした。お料理がバラエティーに富んでいて楽しかったです。とくにアミューズとスープ、お魚のソテーがおいしかった! ただ、全体的にお肉の比重がちょっと多かったかな。サーブ係りは全員女性で、明るいスタッフたちの気配りがとても心地よかったです。

    写真はレストラン手前のラウンジに飾ってあった置物。ここにもイノシシ。

  • 見上げると、壁にはイノシシの剥製と頭蓋骨が……。

    見上げると、壁にはイノシシの剥製と頭蓋骨が……。

  • 朝食をとったテーブルのそばにあったランプ。<br /><br />こういうランプ、どこかで見たような気がするなと考えていて思い出しました。映画『アメリ』にでてきた?豚のランプ?! なんか雰囲気がとても似てる気がします。映画の豚のランプは、監督がドイツの画家ミヒャエル・ゾーヴァに依頼して作ってもらったそうですが。<br /><br />でももっと最近にも、こういうのを見た気が……。このおだやかな表情は、昨日、公園で見た像に共通するものが――

    朝食をとったテーブルのそばにあったランプ。

    こういうランプ、どこかで見たような気がするなと考えていて思い出しました。映画『アメリ』にでてきた?豚のランプ?! なんか雰囲気がとても似てる気がします。映画の豚のランプは、監督がドイツの画家ミヒャエル・ゾーヴァに依頼して作ってもらったそうですが。

    でももっと最近にも、こういうのを見た気が……。このおだやかな表情は、昨日、公園で見た像に共通するものが――

  • そう思っていたら、他のテーブルにこれが。池のほとりで日光浴していたあの像とそっくり。タッチも似ているし、おそらくこれらはレヒナーの作品でしょう。ちょっとうれしい発見♪

    そう思っていたら、他のテーブルにこれが。池のほとりで日光浴していたあの像とそっくり。タッチも似ているし、おそらくこれらはレヒナーの作品でしょう。ちょっとうれしい発見♪

  • 朝食後、馬場に出てみたら馬がいました。朝の調教でしょうか。<br /><br />今日は早くホテルをチェック・アウトして、この旅の最後の目的地シュヴァルムシュタットへ向います。その町で〈赤ずきんちゃんの大パレード〉があるのです。

    朝食後、馬場に出てみたら馬がいました。朝の調教でしょうか。

    今日は早くホテルをチェック・アウトして、この旅の最後の目的地シュヴァルムシュタットへ向います。その町で〈赤ずきんちゃんの大パレード〉があるのです。

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