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明治の後期から大正・昭和の初期にかけてもっとも輝いていた小樽の街。北のウォール街から南小樽に向う、色内大通りから堺町通り、入船通りへと抜ける界隈は商家が建ち並び活況を呈していた場所でした。当時の面影を残す歴史的な建物の大半はその用途を変えてはいるものの、何故か懐かしさを感じさせるノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。

 レトロな街並み散策 ~商家のある風景~

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2007/11/03 - 2007/11/03

1592位(同エリア2536件中)

ぬいぬい

ぬいぬいさん

明治の後期から大正・昭和の初期にかけてもっとも輝いていた小樽の街。北のウォール街から南小樽に向う、色内大通りから堺町通り、入船通りへと抜ける界隈は商家が建ち並び活況を呈していた場所でした。当時の面影を残す歴史的な建物の大半はその用途を変えてはいるものの、何故か懐かしさを感じさせるノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。

同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
JRローカル 徒歩

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  • 北のウォール街の交差点より東に100mほど向かった角にある旧名取高三郎商店は、山梨県出身の銅鉄金物商名取高三郎が明治39年に建てた店舗です。

    北のウォール街の交差点より東に100mほど向かった角にある旧名取高三郎商店は、山梨県出身の銅鉄金物商名取高三郎が明治39年に建てた店舗です。

  • 角地に建つこの建物西側だけに防火のためのうだつが付いています。外壁には札幌軟石を使用し、上部壁体を鉄柱で支える構造となっています。明治後期の小樽の代表的商家建築といえる建物です。

    角地に建つこの建物西側だけに防火のためのうだつが付いています。外壁には札幌軟石を使用し、上部壁体を鉄柱で支える構造となっています。明治後期の小樽の代表的商家建築といえる建物です。

  • 裏側には倉庫が繋がっています。

    裏側には倉庫が繋がっています。

  • 店舗の裏側の倉庫も現在は小樽大正硝子館となっていて、店内は、小樽ならではのノスタルジックな雰囲気でいっぱい。

    店舗の裏側の倉庫も現在は小樽大正硝子館となっていて、店内は、小樽ならではのノスタルジックな雰囲気でいっぱい。

  • 壁に絡む蔦、見事に真っ赤に染まっていました。

    壁に絡む蔦、見事に真っ赤に染まっていました。

  • 店内には手作りのガラス製品がところ狭しと並んでいて、レトロな色合いを生かした素敵な硝子の和食器奈度を売っていました。

    店内には手作りのガラス製品がところ狭しと並んでいて、レトロな色合いを生かした素敵な硝子の和食器奈度を売っていました。

  • こちらは名取商店と川を挟んで反対側に建つ旧百十三銀行小樽支店で、すぐそばに立っていた旧百十三国立銀行が手狭となって明治41年に建てられたものです。

    こちらは名取商店と川を挟んで反対側に建つ旧百十三銀行小樽支店で、すぐそばに立っていた旧百十三国立銀行が手狭となって明治41年に建てられたものです。

  • 今はレンガタイルが貼られていますが、もともとは石貼りだった建物です。

    今はレンガタイルが貼られていますが、もともとは石貼りだった建物です。

  • 寄棟瓦葺きで、角地に玄関を設け、上部にギリシャ建築を思わせる飾りを配しているのが特徴です。

    寄棟瓦葺きで、角地に玄関を設け、上部にギリシャ建築を思わせる飾りを配しているのが特徴です。

  • 横を入って裏側にある平屋部分は喫茶室になっています。

    横を入って裏側にある平屋部分は喫茶室になっています。

  • こちらは海や陸の産物、肥料の販売と海運業を営んでいた「旧金子元三郎商店」両袖のうだつと蔵のような漆喰塗りの扉に特徴がある建物です。<br />店主の金子元三郎は、明治32年に初代小樽区長に就任し、その後衆議院議員に数回選出されるなど、小樽を代表する政財界人でした

    こちらは海や陸の産物、肥料の販売と海運業を営んでいた「旧金子元三郎商店」両袖のうだつと蔵のような漆喰塗りの扉に特徴がある建物です。
    店主の金子元三郎は、明治32年に初代小樽区長に就任し、その後衆議院議員に数回選出されるなど、小樽を代表する政財界人でした

  • 2階正面のに付いている、白い漆喰塗りの開き窓。

    2階正面のに付いている、白い漆喰塗りの開き窓。

  • うだつとは、1階屋根と2階屋根の間に張り出すように設けられているもので、本来、町屋が隣り合い連続して建てられている場合に、隣家からの火事が燃え移るのを防ぐための防火壁として造られたものですが、後には装飾的な意味に重きが置かれるようになり、自分の財力をアピールする為の指標として関西地方を中心に商家の屋根上競い合って付けられました。そう言えば、この通り沿いにもほかにもうだつの建物ありましたね。

    うだつとは、1階屋根と2階屋根の間に張り出すように設けられているもので、本来、町屋が隣り合い連続して建てられている場合に、隣家からの火事が燃え移るのを防ぐための防火壁として造られたものですが、後には装飾的な意味に重きが置かれるようになり、自分の財力をアピールする為の指標として関西地方を中心に商家の屋根上競い合って付けられました。そう言えば、この通り沿いにもほかにもうだつの建物ありましたね。

  • こちらの建物は岩永時計店 <br />明治29年創業の時計のお店で屋根のてっぺんには1対の鯱が乗っています。

    こちらの建物は岩永時計店 
    明治29年創業の時計のお店で屋根のてっぺんには1対の鯱が乗っています。

  • お店の最盛期には店員で構成した楽団まで持っていたとか・・・。いまは砂時計という喫茶店になっていて、店内にはいろんな時計が展示してありました。

    お店の最盛期には店員で構成した楽団まで持っていたとか・・・。いまは砂時計という喫茶店になっていて、店内にはいろんな時計が展示してありました。

  • これは「旧北海雑穀株式会社」、1907年に竣工したちょうど100年前の木骨石造り2階建ての建物です。ここにもうだつが付いています。<br /><br />

    これは「旧北海雑穀株式会社」、1907年に竣工したちょうど100年前の木骨石造り2階建ての建物です。ここにもうだつが付いています。

  • 現在は、「光と香り館」として建物が利用されていて、写真ではご紹介しませんでしたが、店内にはガラス製品やキャンドルが販売されています。<br /><br /> <br /><br />

    現在は、「光と香り館」として建物が利用されていて、写真ではご紹介しませんでしたが、店内にはガラス製品やキャンドルが販売されています。



  • 2階の窓には鉄製のよろい戸が付いています。

    2階の窓には鉄製のよろい戸が付いています。

  • 程よくさび付いた鉄扉が、歴史を感じさせますね。

    程よくさび付いた鉄扉が、歴史を感じさせますね。

  • こちらの建物は、旧第百十三国立銀行小樽支店<br />堺町本通りに面した銀行とは思えない小さな石造りの平屋の建物です。<br /> 屋根の棟上にとんがった飾りが2つ、軒下には銀行マークの分銅模様のレリーフが刻まれ、鉄格子の窓に特長のあるこの建物、明治26年に建築されました。今はお菓子屋さんになっていました。<br />

    こちらの建物は、旧第百十三国立銀行小樽支店
    堺町本通りに面した銀行とは思えない小さな石造りの平屋の建物です。
     屋根の棟上にとんがった飾りが2つ、軒下には銀行マークの分銅模様のレリーフが刻まれ、鉄格子の窓に特長のあるこの建物、明治26年に建築されました。今はお菓子屋さんになっていました。

  • こちらに3棟並ぶ倉庫も回転寿司のお店が入っています。

    こちらに3棟並ぶ倉庫も回転寿司のお店が入っています。

  • 堺町本通りのちょうど真ん中あたりにある旧久保商店。山を背にして建つ、商家とそれに続く石造り倉庫とが一体になった建物で、明治40年に建てられた木造2階建て小間物販売と卸業を営んだ店舗。現在は、甘味処のさかい家として利用されており、ちょっと覗きましたが、とってもレトロなお店でした。

    堺町本通りのちょうど真ん中あたりにある旧久保商店。山を背にして建つ、商家とそれに続く石造り倉庫とが一体になった建物で、明治40年に建てられた木造2階建て小間物販売と卸業を営んだ店舗。現在は、甘味処のさかい家として利用されており、ちょっと覗きましたが、とってもレトロなお店でした。

  • 小樽瑠璃工房の建物も特に建物の説明板はありませんでしたが、明治時代の建物のようです。<br />

    小樽瑠璃工房の建物も特に建物の説明板はありませんでしたが、明治時代の建物のようです。

  • 旧木村倉庫<br />明治24年建造の木骨石造倉庫。この北一硝子三号館は小樽で倉庫を再利用した施設の最初の成功例で、他の旧倉庫の転用のはしりとなりました。 <br />

    旧木村倉庫
    明治24年建造の木骨石造倉庫。この北一硝子三号館は小樽で倉庫を再利用した施設の最初の成功例で、他の旧倉庫の転用のはしりとなりました。

  • ここ北一ホールは、明治時代の石造りの倉庫で鰊の貯蔵庫として使われていました。167個の石油ランプだけが灯る幻想的な喫茶店になっています。

    ここ北一ホールは、明治時代の石造りの倉庫で鰊の貯蔵庫として使われていました。167個の石油ランプだけが灯る幻想的な喫茶店になっています。

  • トロッコレールの残る中央通路の壁に付けられたランプ なんかすごくいい雰囲気です。

    トロッコレールの残る中央通路の壁に付けられたランプ なんかすごくいい雰囲気です。

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