サランコットで催した

2002/12 - 2003/01

　アンナプルナやマチャプチャレが見えるというポカラへ行くため翌朝早く空港へ着くと１０ｍ先も見えないくらいの濃霧で飛行機が飛べない。シーズンオフのこの時期良くあることだとのこと。

　待つこと３時間、やっとフライトＯＫになると早朝予定のマウンテンフライトを筆頭に各方面への飛行機が一斉に、と言っても滑走路は一本なのでもちろん順番にだが飛び立つので待合室はおおわらわ。

　ポカラまで３０分のフライトだが、上空は天気も良く窓からマナスル、アンナプルナ、ダウラギリといった８０００ｍ級の山々が次々と現れあっという間に感じられた。

　ポカラには予定よりだいぶ遅れての到着だったが、「サランコットの丘」へのトレッキング開始である。「丘」といっても標高１６００ｍの立派な山なのだが、８０００ｍ級の山が１４峰もあるネパールでは２，３０００ｍまでは「丘」扱いである。

　４５度くらいありそうな絶壁とも思えるコースだったが、ポーター兼ガイドの１９歳の少年は私の荷物も持ち楽々と登って行く。

　磨り減ったテニスシューズで苦労しながらもなんとか頂上の宿に着いた。

　今回の旅はサラリーマンの正月休を利用しての計画だったが、貧乏性の私は正規の航空券を買ったことがなく、今回も格安航空券で予約を入れていた。

　値段の高いチケットの方が当然優先されて席を確保していくので、夏に予約を入れたのだが１２月２７日出発予定で２４日時点でまだ予約が取れない。駄目もとで考えていたので諦めかけていたのだが、２５日になって「席が確保できましたよ」と返事が来た。

　「２日前に言われてもなあ」と思ったが、下見程度の旅だからと軽い気持ちで出かけることにしたので、普段着に履きつぶしたテニスシューズで来てしまったのだ。荷物は着替えの下着とお腹の薬くらいなものだ。

　　

エリア ポカラ(ネパール)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 飛行機
• 航空会社: タイ国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

「サランコットの丘」の宿はロッジといえば聞こえは良いが、板塀のバラックに簡易ベッドがあるだけ。ネパールの緯度は沖縄と同じくらいだが冬の標高１６００ｍの山小屋である。寝袋などもちろんないので、ダウンウエアも着込んで寝たが寒いことこのうえ無しだ。



　サランコットはパラグライダーのメッカ？

さらに都合の悪いことに夜中に「大」の方を催した。

　トイレに行こうとしたが途中電灯がなく真っ暗である。懐中電灯も持っていなかったので手探りで階段を降りトイレの前までは行ったものの、電灯のスイッチもどこにあるか分からず使用は断念、仕方がないので近くの道端で用を足し、ペットボトルの水でお尻を洗った。

　因みにアジアの田舎では紙は使わないのだ。野糞の場合（何か食べながら読んでいたらごめん）紙は目立って汚いし、なかなか土に同化しないのでご法度である。



　サランコットの丘から日の出を望む。

　夜明け前に展望台へ連れて行かれ日の出を待つ。

　天気に恵まれ、日の出前に８０９１ｍのアンナプルナの頂上が先に光を浴びて輝き出した。回りはまだ真っ暗なのに遠くの山の頂きが照らし出される美しさは感動ものであった。

　あたりは真っ暗なのにアンナプルナの頂上に朝日が当たる。感動のシーン。

　左がアンナプルナ８０９１ｍ、右がネパールの聖なる山マチャプチャレ６９９０ｍ。

今回のトレッキングのガイド兼ポーターのラジェス君と、１９歳。

この旅行記へのコメント （6）

• わんぱく大将さん 2015/02/28 11:20:47

  野グソをして去らんコット？

  熟年トラベラーさん
  
  下手したら後で自分のしたのを自分の靴でふんずけてしまってたかも？
  
  　大将

  熟年ドラゴンさん からの返信 2015/02/28 14:21:16

  RE: 野グソをして去らんコット？

  　夜中で真っ暗だったので、その時は何もわかりませんでしたが、翌日明るくなって見ると私の分身が道の真ん中に堂々と鎮座しているので恥ずかしくなりましたが、もちろん知らんふりしました。

  わんぱく大将さん からの返信 2015/02/28 21:52:27

  RE: RE: 野グソをして去らんコット？

  > 　夜中で真っ暗だったので、その時は何もわかりませんでしたが、翌日明るくなって見ると私の分身が道の真ん中に堂々と鎮座しているので恥ずかしくなりましたが、もちろん知らんふりしました。
  
  熟年ドラゴンさん
  
  次回行ったら、”最初の一発！”　って記念塔が建ってるんじゃないですか？
  
  　大将

• fuzzさん 2015/01/28 09:24:40

  大を催した(笑)

  ドラゴンさん、おはようございます。
  
  大を催したって聞いたら、書込みせずにはいられないのです(笑)
  
  あ、笑いごとではないですよね、ご本人は。
  
  私でも多分「noguso」すると思います(*ﾉωﾉ)
  
  寒かったでしょうねえ、寝れませんよねえ・・・
  
  潮来メジロさんへの書き込みのお答えを読ませて頂きました。
  
  ペットボトルの新しい使い方を知りました(笑)
  
  ハワイのホテルもそうだったのですが、浴室のシャワーが固定式で
  
  頭を洗うには良いのですが、体の部分的な洗浄が難しくてどうしたものやらと
  
  思ってました。小さなたらいを持っていこうかとか・・・
  
  ペットボトルって言う手があったのですね。ありがとうございました。
  
  fuzz

• 潮来メジロさん 2012/03/20 00:52:08

  訪問回数１００回目、ありがとうございました。ヾ(^o^)

  熟年ドラゴンさん、こんばんは！　ヾ(^o^)
  毎度、訪問＆投票ありがとうございました。
  昨日、熟年ドラゴンさんの訪問回数が、ちょうど１００回目となっておりました。
  拙いブログなのに、度々お越し戴き、ありがとうございました。
  
  > 仕方がないので近くの道端で用を足し、ペットボトルの水でお尻を洗いま
  > した。因みにアジアの田舎では紙は使いません。野糞の場合（何か食べな
  > がら読んでいたらごめん）紙は目立って汚いし、なかなか土に同化しない
  > のでご法度です。
  
  え〜っ・・・！(@｡@)
  ペットボトルの水でお尻を洗うって、どうやって・・・？
  ちょっと、むずかしそうですね〜。
  野糞って、大人になってからは経験ないと思うけど・・・たぶん？
  お腹こわしたら、悲惨ですね・・・。
  
  ではまた・・・。(^o^)／~~~
  　　（潮来メジロ）
  

  熟年ドラゴンさん からの返信 2012/03/20 09:13:21

  RE: 訪問回数１００回目、ありがとうございました。ヾ(^o^)

  > 拙いブログなのに、度々お越し戴き、ありがとうございました。
  
  こちらこそ、いつもありがとうございます。
  
  > ペットボトルの水でお尻を洗うって、どうやって・・・？
  > ちょっと、むずかしそうですね〜。
  
  私はちょっと痔の気があるので、ウオシュレットがないと辛いです。ネパールでの体験以来ウオシュレットのないトイレではペットボトルでお尻を洗う習慣が身につきました。
  
  しゃがんだ姿勢で５００ｍｌのボトルからお尻の割れ目の上辺りに少しづつ水を流し、手で洗います。最初は抵抗ありましたし、パンツを濡らしたりしましたが、慣れたら快適です。もう紙では拭けません。
  
  フィリピンやタイではウオシュレットはなくても、シャワーのビデが付いていることが多いです。ヨーロッパでは（高級ホテルは泊まったことないのでわかりませんが）殆ど見かけません。でも、ユースホステルでもトイレの中の洗面所ではお湯が出るので便利です。私にとっていつも空のペットボトルは必需品ですね。