2003/08 - 2003/08
1781位(同エリア3340件中)
唐辛子婆さん
エントランス
カトマンズに着いてすぐサービスアパートメントを探しに出かけ
5軒まわって決めました。
1軒目はエアコンなしで却下。
2軒目はアメリカ大使館や日本大使館のそば。10日前にアメリカのNGO事務所に全館借り上げられたあとでした。
3軒目はフィットネスジムつきのヘルシーマンションというふれこみ。
しかし、見るも無惨な朽ち果てようで即刻却下。
4軒目は国連事務所近くで西洋人も多いアパート。満杯。
5軒目はもうチョイスなしの待ったなし。
でもラッキーなことに空きがあり、夫のオフィスに一番近く、清潔でシンプルでお庭の緑がきれい。煉瓦造りのエレベータなしの5階建て。
ペンションみたいにこじんまりしててアンティークとプランツがさりげなくて。郊外なので排気ガスも少ない。水圧も十分!今はオフシーズンなので電気も水も朝食も掃除も洗濯も無料。
おーほほほほわたしゃ毎日ほっつき歩きができる。
と思いきや「オフィスが近いから昼食に戻る。」げっ?!
★Nepal ネパールってお祭りがいっぱ~い♪ 14編のサイトマップ
http://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album/10424990/
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ロビーから図書コーナーとフロントをみたとこ
図書コーナーには河口慧海の足跡をたどった本がありました。懐かしい!
「チベット旅行記」は明治時代に書かれた本ですが面白くて一気に読んでしまいました。作り話だといわれたこともあったけど英訳されてから世界的評価が高まったとか。
これからネパールへ行かれる方はぜひ!
オーナーのマダムが日本人で、ロビーの横に日本の本やコンピュータを置いた図書コーナーがあります。和食も食べさせるレストランと日本蕎麦屋があります。
テレビはNHK(海外向け)が入ります。
お掃除は制服のサリーを着たおばちゃんが二人やってきます。
マンゴーとバナナを2個づつと電気蚊取りの中身を毎日お部屋に届けてくれます。でもお腹の調子が悪かったり外食したりして食べない日もあるので冷蔵庫はマンゴーでいっぱい。
ことわりゃいいじゃんってか?
熱帯でしか食べられないこんなおいしいもん断ったらバチがあたりまんがな。
そのうち冷蔵庫開けたらマンゴーがどどどっと^^。
飲み水は井戸水を濾過して煮沸したものを各階のコーナーにタンクで置いてあります。
レストランでの朝食はとってもヘルシー!
ビュッフェでご飯、お味噌汁、納豆(現地製なので粘りがいまいちですが)などもあります。手作りヨーグルトがさっぱりしてて毎日いただきました。
夕食の豚肉の生姜焼き定食(サラダ、早蕨のおひたし、オカラの煮物、お漬物つき)が結構おいしくてボリュームもあってなんと約400円!
スタッフの躾が行き届いていて、お庭の手入れもお掃除もせっせせっせとよく働くので、見ていて気持ちがいい。
キッチンの引出しの取っ手がはずれた、と言えばいつのまにかちゃんと直してある。お部屋が暗いといったら沢山の電気スタンドを貸してくれるし、キッチンの水道がビシャビシャはねるといったらホースをとりつけてくれるし、なんでもとっても親切。 -
お部屋棟への入り口
ネワールの窓枠を飾ってあります。
なんとホテルのマダム、ヒロコさんから「お宅のお嬢さんとうちの娘達は同じ大学だということがわかりましたよ。アメリカからメールが入りました。」と言われてびいっくり!そういえば、ネパール人のお友達がいるという話は娘に聞いたことがあるのですが。
ヒロコさんは25年前にネパールで結婚して、外国人観光客で名高いタメル地区でゲストハウスを始め、15年前にこの地にホテルを建てたそうです。
当時はあたり一面田んぼだらけで「こんな所に誰も泊まりに来ないよ。」と言われたそうです。今じゃハイシーズンの乾季(10月?)にはトレッカーでいっぱいになる素敵なホテル。
「本当にどこから湧いてくるかと思うくらいトレッカーだらけになるんですよ。今は雨季なので一番ひま。」 -
キッチンからルーフテラスにでたとこ。
西南角日当良好眺望絶好。
照りつけられたら地獄のよう。かてて加えてキッチンはトタン屋根。棚の上に腕を伸ばすだけで、じりっとした熱気に触れる。
ここで1ヶ月やっていけるだろうか?
ルーフテラスに目をやればゼラニウムの赤い花が目を射る。
室内に居ながらにして白内障になりそう。
1日目はエアコンの調子が悪くて扇風機を持ってきてくれるも焼け石に汗。
そのうちポタポタポタポタ水滴が落ちてきて、階下に水漏れしてはならぬとエアコンを止めたのでまさに熱帯夜。
ここで1ヶ月やっていけるだろうか?
開け放った窓からは1万匹?のカエルのゲコゲコゲコゲコが一晩中続く。
しかし翌日あっさりと修理が完了。快適な毎日がはじまりました。 -
見晴らしのいいお庭にやってくる小鳥をめでながら朝ごはんをいただきました。同じ敷地内のヒロコさんのお宅から毎朝ヨーグルトが運ばれてきます。
ゆで卵に苦労?したのが懐かしい。
初日「卵は何にしますか?」「ゆで卵プリーズ」
食事の最後にゆであがったばかりのかたゆで卵が運ばれてきた。皮を剥くのに何回もアチチチチと指を耳たぶにもっていくので時間がかかってしょうがない。
「茹でたらお水につけてね。」
翌日は小鉢に「まだ温かい水づけのかたゆで卵」を食事の最後に持ってきた。目が点。固ゆでにするから時間がかかって食事の最後になるんだわ。
「3分半ゆでるだけでいいのよ。」
次の日は半熟卵がエッグカップに乗って早々と現れた。おー、やっとまともな卵にありつけた。「毎朝8時に来るから茹でておいてくれていいわよ。」
今朝はレストランに行くとすぐ冷たくさめた半熟卵が小鉢に入れられて登場しました(^^) -
西側のルーフテラスからは晴れていればチョモランマだかエベレストだかわかりませんが雪をかぶったヒマラヤの山々が見えまする。
右の一番高い建物はエベレスト・ホテル。 -
南側のベランダからは緑の美しいお庭と外側の田んぼ、4階建ての煉瓦造りの家々などが見下ろせ、夜はともしびが宝石をばら撒いたよう。
さて、この間の日曜日、田んぼに6人の女達が集まって草取りをしていました。日中のカンカン照りの最中です。この雨季の時期、高曇りの日もあるし3時半すぎると少し暑さが和らぐのに。ということはこの人たちはお天気みて働いてるんじゃなくて曜日で働いているのかしらん?
みんな真っ赤なサリーなので田んぼの緑に映えてとてもきれいに見えます。でも足元にはヒルがいるに違いない。(トレッキング中にヒルに吸われた人、いっぱいいるそうですから。)ベトナム人みたいな菅笠はかぶらず布を御高祖頭巾みたいに巻きつけています。暑そう!サリーみたいに見えましたが、どうも白い腰巻の上に赤い布を巻きつけているようです。時々赤い布をはずして畦に置いている。暑いのでしょう。望遠レンズがあればなあ。
向こうの方から同じく真っ赤なサリーの人が何かお盆に乗せてゆっくりゆっくりやってきた。「ご精が出るねえ。これでも食べてけろ。」みんな腰巻でぺぺぺっと手を拭いて何か白くてまるいものを食べてました。あれ?左手で食べてる人もいる。右手が汚れている時は左手で食べてもいいのかなあ? -
ネパールには木造の家がないみたいです。少なくともカトマンズやパタンでは見たことがありません。煉瓦作りばっか。大抵の家に屋上があり水タンクやちょっとお金持ちだとソーラー湯沸しがあります。冬が2ヶ月しかないので(でもオーバーなしではいられないいほど寒い)暖房装置のある家はない。屋上で日向ぼっこして暖を取り(日中は冬でも30℃)日が落ちたらさっさと寝るんだそうです。
夜9時半頃ひとりパソコンに向かっていたらルーフテラスのあたりでガタンガタン、ガタンガタンと音がする。ど、泥棒かしらん?
翌朝またガタンガタン音がしたのでルーフテラスに出てみたらボイラーのパイプからお湯だか水だかが噴出してまわりがびしょびしょになっていました。
フロントに電話したらボーイが4人やってきました。
「部品を交換しなければならないのでまた後で来ます。」
「これは水のタンクなの?ボイラーなの?爆発しない?バルブが壊れたの?」
「大丈夫。爆発はしません。これはギザ。」
「ギザって何?どんなスペルなの?」
「GEASER」・・・・辞書には載ってない。
しばらくしてやってきて
「完全に直しました。あと、スペルが違っていました。GEYSERでした。」
もいちど調べてみたら載っていました。
「自動湯沸装置。語源はアイスランドの間欠泉または温泉。」間欠泉が語源だから時々お湯が噴出すのか? -
蕎麦処。
戸隠村で修行したネパール人がつくる手打ちそばです。
そば粉はムスタンという田舎から運ばれてくるとか。 -
ホテルのマダム、ヒロコさんがカトマンズ唯一の日本食品店に連れてってくれました。冷凍のシシャモ、シャケ、サバ、エビ、イカ、茹であずきの缶詰、海苔、お醤油、みりん、お茶、ダシの素・・・みんな古そう。どれを手にとってもなんとなく埃っぽい。
それからニューロードのそばにある市場に連れて行ってくれました。ニューロードは旧王宮前広場のそばで、観光客がとても多いところです。市場と言っても路地の両側にムシロをしいて野菜果物、川魚、肉類を並べただけの通りなんだけど、でもここはアスパラとかちょっとハイカラなものも少しありました。
「川魚は臭くて食べられないのよ。骨も多いし。
「牛は聖なるものだから市場では売ってないの。スーパーに行かなきゃ。水牛ならあるわよ。豚は普通は食べないの。だから山羊の肉屋はこの肉は本物の山羊ですよ、というしるしに頭を台に乗せておくの。水牛はね、さすがにあの大きい頭は気味悪いから乗せてないけど。」・・・・山羊の頭だって充分に気味悪いよ。青ざめて血の気がなくて目がうつろ。
行商人がザクロを沢山売っている。「ザクロは一番高い果物なの。おなかにいいのよ。こちらではお見舞い用に買うの。」そうか、そうだったのかー!どうりで!この間一人で買い物に行ってザクロを値切ったらおじさんに「あーはは」と笑われてしまったのです。「な~んと馬鹿なこと言うとるんじゃこのおばんは!」 -
ホテルの近くの交差点にあるモモ(揚げギョウザ)屋
街の通りは排気ガスがバンコクよりひどく、ニューデリーよりはマシといったところでしょうか。ぎょっとするほど車高の高いトラックやバス、トゥクトゥクや乗合バス、オートバイ、自転車、小型タクシー、ひとひと、が狭い道路にひしめいているのに聖なる牛はびくともせず。そして面白いことに、まわりに草ならたんと生えているのに牛はゴミの方が好きみたい。
町並みはほとんど4階建ての煉瓦建築で時々白やクリーム色のモルタル塗り。と言っても排気ガスで汚れるだけ汚れています。古い家には精巧な木彫りの窓枠があって、そこだけ美しい。
私が町を歩くのは9時半頃からですが、お父さんに手を引かれた通学途中の子供とか通勤する人、物売りなどでごったがえしています。
学校は10時から始まるそうです。オフィスの始業時間もよその国より遅い。なぜならネパール人は遅い朝ご飯と早い夕ご飯の1日2食だからなのだそうです。
大人の女はほとんどがサリーかパンジャブドレス。学生が時々Gパン。高校生や中学生は男女ともワイシャツにネクタイ長ズボンと決まっているようです。大人の男は帽子と、ももまである長いシャツと細身のズボンにベスト。それか開襟シャツにズボンです。
道は牛のべちゃっとした糞だらけ。日本にいる時の何倍も神経を使ってしまいます。それで唐辛子婆の足は牛の少ないパタンへといつも向かっていきました。
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