2005/08/13 - 2005/08/13
34位(同エリア156件中)
唐辛子婆さん
ニカラグア湖でとれる Gapote という魚のから揚げを食べに
グラナダまでやってきました。
首都マナグアから古都グラナダまでは車でとばすと1時間。ということになっていますが、途中道路工事しているため、もっとかかりました。
ニカラグア湖はコスタリカに限りなく近いところにあります。
グラナダはニカラグア湖の太平洋側にある町です。
カリブ海へはサン・フアン川を下って行くのが一番のやうです。
カリブ海のノコギリザメが棲んでいたり、カリブの海賊が湖に出没したりしたそうですからサン・フアン川はほんとうに大きくて深い川のやうです。
湖には数えきれないほどの島があり
コンセプシオンという名前の火山もあります。
「最初の大洋間をつなぐ運河の計画は、ニカラグア運河としてこのルートを利用することを考えたが、代わりにパナマ運河が作られた。ニカラグア国内では現在でも定期的に自国に運河を作る計画が持ち上がる。」
(ウィキペディアより抜粋)
レストランの名前は Las Colinas Sur Gapote の姿揚げでは有名なレストランだそうです。オープンエアのみですが扇風機をまわしてくれました。
魚のサイズが3種類あります。一番小さいのでもこの大きさ。ご飯・フライドポテト・トルティージャ・サラダがついて90コルドバ(約600円)でした。
カリカリして頭の骨まで食べられそうでした。おいしかったでーす!
★Nicaragua ニカラグアって面白い 16編のサイトマップ
http://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album/10425201/
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ニカラグア湖で島巡りの船(1時間コース)にのってみました。
琵琶湖の約12倍。中米最大の淡水湖です。
船は屋根つき14人乗りで各座席にライフジャケットつき。
一艘につき200コルドバ(約1400円)。
交渉次第でもっと安くなると聞いていましたが
スタートが350コルドバだったので、つい、負けてしまいました。 -
出発は
マングローブの海をいくような、ジャングルの河を遡るような、またはバンコク郊外の水路をめぐるような。
水は茶色く濁っていました。
泳いで行き来できるほど近い島もたくさんあり
売りにでている島もありました。
「これは銀行家の島。あれは元大統領の島。あれはカリブの海賊がグラナダと戦った時の要塞。」
カピタン(船頭)のお兄ちゃんは数字だけは英語で説明してくれました。
「このあたりの沢山の島(オメテペ島は除く)に300人ぐらい住んでいて、漁業か島の管理などで生計をたてている。
土地が狭いので農業をやってる人はいない。ほとんどの島に電気がきている。」
「この湖にはノコギリザメがいる。
多分カリブ海から サンフアン河を遡ってきたらしい。潮の満ち干はない。
水位は夏(乾季12?4月頃)に低くなり冬(雨季6月~11月頃)に高くなる。」 -
小さい島にサルの家族がいました。こんな小さい島でどうやって食べているのかと聞いたら、近くの島から餌を運ぶ人がいるのだそうです。
-
学校は大きい島にいくつかあり、子供たちは手漕ぎボートで通学するそうです。
このニカラグア湖を舞台とした日本の浦島太郎みたいな物語がありました。
アレハンドロ・ブラボという人が書いた
「ニカラグアの不思議な伝説たち」という10編からなる短編集の中に。
伝説そのものなのか伝説をもとに創作されたものなのかは
私のつたないスペイン語では判断がつきません。
(なにせ1年しか住んでなかったので。)
「フランス領事の船」(8ページ分を要約)
この物語の主人公はグラナダ側の漁村から漁にでたやうです。
ニカラグア湖に船をだして漁に出かけたマリアーノ・マリン。
ナンシタル島からソレンティナメ列島までのあいだで網をしかける。
「いい風だ。昼までには戻れるな。帰ったらバナナ林の手入れをしよう。」
仕事がおわったので妻のパトリシアの用意してくれた焼きバナナと
ドライチーズを食べ、赤いバンダナを頭にまきつけて帰り支度をする。
太陽がまぶしい。
「おかしいな風向きが変わったぞ。東南の風が吹く日じゃないのにな。
これじゃはやくは帰れんぞ。」
あっ!
急に吹いてきた強風の一撃で帆が破れてしまった。
「ひどい女だ!帆をまともに繕ったためしがないんだから!ホンジュラスから連れてくるんじゃなかった!子供を授かったことだけが取り柄だよ。」
短気なのは昔からだが、息子の顔を思い浮かべると怒りがおさまってきた。パトリシアの明るくきれいな笑顔も思いだし、気合を入れて船をこぎ出した。
するとこんどは80ポンドはあろうかというサバロ(という魚)が
船のそばで飛び跳ねて櫂を叩き落としてしまう。
「困ったな。こうなったら通りがかりの船に助けてもらうしかない。」
今までの人生、湖はいつも彼の味方だった。
子供の頃はオメテぺ島のすばらしいところに住んでいたし
自分は両生類なんじゃないかと錯覚するほど水に親しんでいた。
湖は食と楽しみを与えてくれる源だった。
夜のとばりが降りはじめ帆をかぶって寝るしかないかと思ったところで
グラナダへ向かう船が見えた。
「お~~い、助けてくれ~~!」バンダナを振りかざし大声で叫んだ。
救助されたマリアーノ。
助けるように船長に命令したのはその船のたった一人の乗客だった。
その乗客はL(エル)をひっぱるような強い訛りのスペイン語でこういった。「遭難している人を助けるのはあたりまえですよ。」
彼はフランス領事だった。
ナポレオン三世の信任状をニカラグア政府に渡しにやってきたのだ。
彼の祖父は貴族で父はナポレオン一世の親衛隊にいた。
ウォーテルローでの大敗でモスクワから撤退した時にも生き残った。
マリアーノはフランスがニカラグアの開発のために贈与した借款、運河、鉄道、自由・平等・友愛についてまくしたてる領事に思い切って質問した。
「なぜ湖に就航している快適で高速の蒸気船を利用しないで
木製の船に乗っているんですか?」
領事は返事をするときに青白い頬を赤らめた。
「聖金曜日はグラダナへの便がなかったんだよ。」
「ルアーブルから船でフィラデルフィアへ。ニューヨークまでは列車で。
そしてサン・フアン川をサン・カルロス港までさかのぼってきたんだ。
グラナダに着いたらモンバチョ山のカカオ農園を買うつもりだ。
ニカラグアについてもよく勉強したい。
はやく落ち着いて3人の子供と妻を呼び寄せたい。
私の友人のレセップスはニカラグアに運河を作るという大仕事をするだろう。」
遠くにグラナダ港の灯がゆらめき、無口な水夫たちは静かな湖をすべるように力強く漕いで行った。船長が霧笛をならし教会の塔の影がはっきりと見えてきた。
本文にはありませんが、マリアーノはこれで家に帰れる!と安堵の胸をなでおろしたに違いありません。
ところが突然、全員がフッと消えてしまったのです!
真っ暗な闇に包まれた湖の真ん中に取り残されたマリアーノ。
えっ?いったいどうしたというんだ?
マリアーノには何が何だかわからなかった。悪夢を見ているようだ。
サン・カルロス港を聖金曜日に発ったと領事は言っていた。クリスマス近くだ。領事の青ざめた顔は尋常ではなかった。彼のトランクは超年代物だった・・・。
恐怖のあまりマリアーノは気を失ってしまった。
意識を取り戻したマリアーノは自分がサン・カルロス港にいることに気がついた。そこは湖からカリブ海に注ぐサン・フアン川の出口である。
「神様がお助けくださった!」
彼はサン・カルロスにいる親戚を探した。
しかし「その人は亡くなって何年にもなるんじゃが。」というのが人々の答えだった。そんなはずはない。みんなどうしてそんな嘘をつくんだろう?
一軒の床屋の前を通りかかって鏡に映る自分の髪が真っ白になっているのに気がついた。埃でもかぶったのか?払ってみたが白いままだ。
床屋の壁のカレンダーに目をとめたマリアーノ。
良くみてみた。しげしげと何度も。
まさか! まさか!!
漁にでてから20年の歳月がたっていたのだ!!
志なかばで湖の藻屑となり永年にわたって成仏できずにさまよっていた
フランス領事たちの魂はマリアーノを助けたことによって天国に行けたのでは。
そうよ、そうよね?! -
グラナダの鉄道博物館。
1890年に敷かれた鉄道は、1993年に廃止されるまで
北部の港町コリントからグラナダまで走っていたそうです。
今は地域のイベントなどに利用されているとか。 -
この機関車のほかに大統領専用車と三等客車が
保存されていました。
大統領専用のコンパートメントには
鍵がかかっていて見ることができませんでした。 -
建物の中は、なかなか素敵なプラットフォームでした。
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プラットフォームの発車ベル
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三等列車
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大統領専用車
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随行員の間
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どこの町でも大きな教会と中央公園がセットになっていて、グラナダではリボンのついた馬車が観光客を待っています。
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リボンのないのは庶民の交通手段
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中央公園の教会堂
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中央公園でくつろぐ人々。帽子をたくさん売っていました。
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カンカン照りの日差しがなければ古いヨーロッパみたい。
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これは老舗のお菓子屋のメニュー。
サポティという果物の種を粉末にして練った
お菓子が有名だと聞いて日本の和菓子のようなものを
イメージした私はまだまだ修行が足りませんでした。
カラフルなプラスチックの洗面器に
いろいろな種類のペーストがてんこ盛りになっており
「全部試したい」と言ったら発泡スチロールの容器に
ひと匙ずつすくって入れてくれました。
「これはココナツを煮たの、これはパパイヤを煮たの、
これはマンゴーとシナモンを煮たの・・・・。」
菓子屋じゃなくて味噌屋にきたみたい。 -
修道院博物館の正面。 ウェッジウッドみたい。
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修道院博物館の正面。
全館ウェッジウッド風かと思ったら
裏にまわるとすんごいのはこの壁一枚で
あとは瓦屋根のシンプルな建物でした。 -
椰子の林と芝生だけの中庭。
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回廊。
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前に来たときは素晴らしいソレンティナメ島の素朴画が
展示してあったので再会を楽しみにしていたのに
あれは常設ではありませんでした。
でも今回はとっても素敵な土器の展示。
常設の「大西洋岸の古代人の暮らし」が
「中学生向き郷土館」といった趣なのと大違いです。
「フラッシュはたかないでください。今(館内の)電気をつけるから。」
と言われて驚きました。
ニカラグアは電気代が高いからねー。
なんでもホンジュラスから電気を買ってるそうで。 -
プライベート・コレクションの展示のようでした。
陶器の村サン・フアン・オリエンタルのお店でも
見たことがない明るい色づかい。
もっと詳しいことが知りたいです。
どなたか教えてください。 -
これはなんでしょう?
カッパみたいな顔だけど。
カッパかなー? -
修道院博物館のモアイみたいな石像展示場からの眺め。
古都の風情が美しい。 -
ほかの中米諸国を知らないから何ともいえませんが
ニカラグアのアイアンワークのフェンスは素晴らしい。
それぞれの家のデザインにとてもよくマッチしていて。
特に高級な住宅街じゃなくてもなかなかいいものがあってすべてを写真に収めたくなります。
この中米の最貧国にどうしてこんなにいいものがあるの?と聞いても答えはいつも
「え?これのどこがそんなにいいの?」
(近日中にアイアンワークのページを作ります。みてね!)
アイアンワーク
http://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album/10035064/
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この旅行記へのコメント (2)
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- Laylaさん 2025/10/17 18:52:07
- ニカラグアって知らんかった
- 唐辛子婆さん、こんにちは❗
この旅行記たまたま見つけて、ニカラグアって文字になぜか惹かれて読ませてもらいました。
今まで、中米南米全く興味が湧かず、あんまり調べたこともなかったんですけど、ちょっと面白そうやなあと思いました。でもまだ『行ってみよう』というところまでじゃないんですけどね。
いつかその気になった時は、参考にさせてもらいますね。浦島太郎子にならんように、気をつけな😉
Layla
- 唐辛子婆さん からの返信 2025/10/17 23:12:44
- Re: ニカラグアって知らんかった←行かんでよろし^^
- Laylaさん
ようおこし~♪
中南米ったって広いしもっと魅力的な国がいっぱいあるから、なにもニカラグアを選ばなくたって・・・。
私は唐辛子爺の仕事の関係で1年住んでお友達もできたし町の人々にも親切にしてもらっていろいろ楽しかったんですけどね。
私が行くならコスタリカ、安全そうだし自然が豊か。そしてアルゼンチンの南極寄りのあたりも魅力的だし、チリもパナマも。スティールパン発祥の地トリニダード・トバゴ、キューバ、コモドオオトカゲのいる島(何て言ったっけ?)魅力的なところはほかにいっぱいありさう。
唐辛子婆
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