にしん御殿小樽貴賓館(旧青山別邸)

あれからニシンはどこへ行ったやら～。

3.0
旅行時期：2017/12（約6年前）

by kumi88さん（女性）

小樽クチコミ：3件

運上屋と間違えてここへきてしまったんですが、にしんの取れた頃の羽振りの良さを見せつける御殿です。小樽に来るまで、車窓からどんよりした海を見ながら来たので、なかにし礼の「北海挽歌」を思い出しながら、この海が向こうの方からわ～っと盛り上がって、にしんが来たことを見張りが知らせ、漁師たちがせきを切って船に乗り込む姿を想像しました。
あの歌は、なかにし礼のお兄さんが網元をしていて、本当に自分で見た光景をうたったものです。にしんは、ほとんどが肥料として売られたそうですが、それにしてもものすごい儲けがあったことが青山御殿からうかがえます。潮の流れが変わり、にしんはもう来なくなりました。「いまじゃ～、寂れて～、おんぼろろ、おんぼろろろろ～…。」
いつまでも、にしんが来ることを待って見張りを立てていた姿が目に浮かぶようでした。