輪王寺(りんのうじ)は、栃木県日光市にある。大猷院は、徳川三代将軍家光の廟所(びょうしょ 墓所)であり、東照宮のすぐ近くに...
続きを読むある。厳かで、かつ色彩など多様性があって、魅力的な寺である。そういう私は、日光東照宮目当てに行った帰りに、たまたまその存在に気付いて行ったに過ぎなかった。
入り口の「仁王門」にはじまり、墓所の入り口に当たる「皇嘉門」(こうかもん)まで全部で6つの門(うち下記の5つは重要文化財。小さい門の名前はわからなかった)で、境内が立体的に仕切られている。
1つめの仁王門の左右には金剛力士像がある。
2つ目の二天門(にてんもん)は、広目天、持国天の二天の像を安置していることからそう呼ばれる。顔の色は順に赤と緑。背面には風神・雷神が配置されている。二天門を潜り、続く石段を左手に曲がり見下ろすと、灯籠と水屋が見える。ここからの眺めは天上界からの眺めに例えられる。
3つ目は夜叉門(やしゃもん)。その正面、背面の左右柵内には、4体の夜叉が配置されている。その4夜叉の名は、毘陀羅(びだら)、阿跋摩羅(あばつまら)、ケン陀羅(けんだら)、烏摩勒伽(うまろきゃ)。
4つ目は唐門(からもん)。柱や貫・梁には七宝・麻の葉などの模様が彫られている。扉は鳳凰、唐草、雄雌の双鶴、白竜などの彫刻で飾られている。
次がいよいよ大猷院廟(たいゆういんびょう)で、拝殿と本殿に分かれている。共に国宝。本殿の外観は、金・黒、赤の彩色をくまなく施されている。
5つ目は皇嘉門(こうかもん)。中国、明朝の建築様式を取り入れている。門の天上には「天女の画像」が描かれている。
境内にはたくさんの重厚な灯籠がある。315基もあるそうだ。
輪王寺・大猷院の単独拝観券は550円。なお、社寺共通拝観券(輪王寺、東照宮、二荒山神社のそれぞれ一部が見られる)など様々な種類の券があるので御注意。
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投稿日:2008/04/25