今回は、突然決まった札沼線のラストラン見物を終えた後、かつての札沼線区間を歩こうと、国道275号線上を碧水から沼田市街地に...
続きを読む向かって歩く途中で立ち寄りました。
かつてはこの区間で札沼線の廃線後もJRバスが運行されていたりしたのですが、今は路線バスがなくなってしまいましたので、公共交通機関利用でここを訪問する場合は、滝川から碧水市街行き中央バスに乗り終点で下車し、そこから歩く(約3キロ)か、石狩沼田駅から歩くか(約5キロ)しかありませんので、基本的にはお車やバイク、自転車等を利用してのご訪問になるかと思います。
建物の風情からして、良い意味で北海道らしからぬ、和風テイストの歴史ある明治期の建築となっていて、まだ冬季閉鎖期間であったために、詳細な内部見学は出来ませんでしたが、窓から中を覗き込んだり、軒先の風情を眺めたりするだけで、その歴史的な情趣は十分に楽しむことが出来ましたが、より詳細な解説付きの内部見学などをご希望の際は、5月~10月のご訪問をお勧め致します。
参考までに、以下に文化遺産オンラインの紹介文を掲示させて頂きます。
・本願寺駅逓は、沼田町の南西部、北竜第1の国道275号線沿いにある古色蒼然とした2階建ての建物です。
・この建物はかつて札幌や旭川と留萌を結ぶ交通の要衝として旅人を宿し馬を休め、さらに、奥地で開拓にあたっていた人々に手紙を集配していました。
・開設時の市街地名は、雨竜郡北竜村字沼田仁多志別ですが、雨竜郡本願寺農場用地に位置していたので一般には「本願寺」と呼ばれました。
・明治27年(1894)に建てられ、明治33年(1900)に官設の駅逓として許可されました。
・亜鉛鉄板葺きの切妻屋根で、土壁は白壁仕上げ、2階正面にたてしげ格子の出窓、1階前面開口部にしとみ戸(格子組の裏に板を張って日光を遮り、風雨を防ぐ戸)があり、開拓の歴史を偲ばせています。
・北海道内に現存する駅逓のうち、よく旧態をとどめた数少ない遺構の一つで、貴重なものです。
閉じる
投稿日:2020/04/19